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校長雑感ブログ

10月18日(土)生徒会引継ぎ式&前後期切り替え式

〇昨日の5校時、今月より先輩から後輩へとバトンタッチされた生徒会役員・委員長の引継ぎ式と前後期切り替え式を行いました。

〇まずこれまで活躍してきた旧委員長と生徒会役員からのあいさつがあり、続いて新たに3年生から生徒会組織を受け継いだ各リーダーから決意表明をしました。

【旧生徒会役員】

会長  米山涼さん(3年)

副会長 軍司漱磨さん(3年)

副会長 三浦唯人さん(2年)

執行部 鈴木大遥さん(3年)

【新生徒会役員】

会長  三浦唯人さん(2年)

副会長 酒井塔子さん(2年)

副会長 齋藤小春さん(1年)

執行部 嶋根真菜さん(2年)

執行部 堀川瑚夏さん(1年)

【旧委員長】

学年委員長 池田皇羽さん(3年)

生活委員長 小谷野桜子さん(3年)

美化委員長 江藤大雅さん(3年)

学習図書委員長 増田咲幸さん(3年)

給食委員長 三田村咲和さん(3年)

保健委員長 久保詩音さん(3年)

歌声委員長 山田結心さん(3年)

放送委員長 小林祥子さん(3年)

【新委員長】

学年委員長 篠崎琉華さん(2年)

生活委員長 染谷琉惺さん(2年)

美化委員長 志村羚弥さん(2年)

学習図書委員長 渕上佳栄さん(2年)

給食委員長 間野結心さん(2年)

保健委員長 荒井優大さん(2年)

歌声委員長 上田翔太さん(2年)

放送委員長 矢萩日菜さん(2年)

〇今年度の後期は、このリーダーたちによって、生徒会活動の目的である「自立・自律」に向けて活動を行っていきます。土中生徒会は全生徒228名を会員とした大きな組織です。組織には「リーダー」とその人たちを助ける「フォロワー」が欠かせません。フォロワーがリーダーに正しい情報を教えたり、リーダーの意思を具体的に行動に起こしたりすることにより、組織は成り立ちます。

〇そして特にリーダーは、「一番上のことと一番下のことを行う」ことが必要です。「一番上のこと」とは、組織全体が成長していけるように今後の方針や予定を示していくことです。それに対して「一番下のこと」とは、日頃から挨拶や清掃など基本的な生活習慣を身に付けてそれを自然に行えることです。

〇今月に行われる内閣総理大臣を指名する臨時国会を皮肉るわけではありませんが、リーダーが偉そうなことだけ言って、やるべきことをやらなければ、フォロワーはそのリーダーを信頼することはなく、結果としてその組織は成長できません。

〇本校のリーダーたちには、そういう人はいませんが、将来いろいろな組織で活躍していく彼らには、学校生活で「リーダー」「と「フォロワー」の両方の経験をしてもらいたいと願っています。

〇その後の前後期切り替え式では、ホームページのトップ画面にある「國分先輩への質問の回答」を紹介しました。10人の教員に國分教授の回答を読んでもらい、それぞれ一言ずつそれを読んだ感想を述べてもらいました。

〇國分教授は中学生でもわかるように、かみ砕いた説明をしてくれましたので、生徒たちにも何かしら参考になるところがあると思います。来年の創立80周年記念イベントには、國分教授に来校していただき、生徒との対話集会をこれから生徒会と一緒に企画していく予定です。

須藤昌英

10月17日(金)東葛駅伝壮行会

〇明日は第79回東葛飾地方中学校駅伝大会が行われます。そのために全校生徒で選手を応援する「東葛駅伝壮行会」を、昨日の6校時に実施しました。

〇まず駅伝部顧問の千葉教諭より、選手紹介とコース(全32㎞)説明をしました。

〇1区を走る選手に、校長から「襷(たすき)」を渡しました。襷には赤地に金色の刺繍で「柏市立土中学校」と書いてあります。このタスキを10区までつなぐのが最終的な目標です。

〇次に各選手の決意表明がありました。これまで練習してきた気持ちや当日の目標タイムを堂々と発表していました。

〇3年の工藤さんが全校生徒を代表して、激励の言葉を送り、最後に校歌を歌いました。選手も神妙な顔で聞いていました。

【東葛駅伝壮行会での校長の話】

〇日本では古来から中央と地方の情報伝達の方法として、飛脚が文書などを運んでいました。江戸時代には飛脚の健脚を競うコンテストがあったらしく、優勝すると皆からの憧れの的になったとの記録もあります。

〇襷(たすき)は、武士が真剣勝負するときに両肩にすることからきているといわれており、そこから1本のたすきをつなぎゴールを目指すことが、日本人には性に合っていたのかもしれません。

〇駅伝は日本発祥のスポーツで、その他の相撲、剣道、柔道、空手等と同じく世界に知られており、最近は「EKIDEN」でと書けば世界に通じるようになっています。

〇近代駅伝の歴史は、約100年前に、京都から上野(514km)を昼夜かけて走り、3日間で競い合ったそうです。

〇東葛駅伝は、今年(令和7年)は昭和100年であり、昭和23年(12校参加)から始まっているので、77年の歴史があります。土中が昭和22年創立ですから、ほぼ同じ時期にスタートしています。当時の中学生は、現在90歳くらいになっているのを考えると、歴史を感じます。

〇土中は過去に、優勝三回(昭和50、54、55年)、準優勝三回(昭和51、52、53年)と強豪校として、その名前が知れ渡っていました。その当時私は柏中学校の生徒でしたが、駅伝だけは土中にかなわなかったことを今でも覚えています。

〇東葛飾6市(柏市 松戸市 流山市 野田市 鎌ヶ谷市 我孫子市)から75校が参加します。箱根駅伝でさえ20校ですから、その3倍以上の出場校数です。

〇東葛駅伝は日本で唯一(中学生が一般公道を白バイが先導で、一人約3kmを10人で約30kmを走る)の大会で、毎年沿道には多くの人が応援に来ています。

〇私が思うに「駅伝の魅力」は、ルールがシンプルだからこそドラマがあり、ごまかしがきかない(選手どうしの駆け引きが難しい)ことです。また「駅伝の魔力」みたいなものもあり、それはその日の選手の体調や心の状態に大きく左右されることが多く、最後まで結果はわからないことです。

〇明日、私も自分の白バイで応援に行きます。秋の空の下を各選手が無事に完走できることを祈ります。

須藤昌英

10月16日(木)モチベーションと上手に付き合う

〇毎月学校には、いろいろな小冊子の寄贈があります。各団体が発行しているもので、せっかく送料もかけて送ってくださっているので、時間がある時は目をとおすようにしています。

〇PHPという月間冊子の7月号に、臨床心理士の関谷裕希氏が、表題の文章を投稿しています。一部を要約して紹介させていただきます。

やる気やモチベーションというと、自分の心の問題のように思えるかもしれませんが、私たちのモチベーションは、置かれている環境や、そのときどきの状況の影響を受けています。たとえば、読書感想文にやる気が出ず、結局ギリギリまで手をつけられない場合、課題の内容があいまいすぎることが、その一因かもしれません。ただ「感想を書け」と言われるのではなく、「主人公の考え方や行動に共感できた部分とそうでない部分を、理由もあわせて書いてください」と言われたら、とりかかりやすくなるでしょう。(途中略)こんなふうに、やる気やモチベーションが上がらないのは、あなたのせいではありません。モチベーションの仕組みを知ると、もっと自分のモチベーションと付き合いやすくなります。

何かに取り組むときのモチベーションの状態は次の4種類です。

【①やる気なし】

【②仕方なくやる】

【③大切だからやる】

【④楽しいからやる】

普段の活動を振り返って、自分のモチベーションはどの状態かな?と考えてみてください。①➡②、②➡③、③➡④とモチベーションを変化させるコツを紹介します。

【①やる気なし】➡【②仕方なくやる】

とにかく最初の行動を起こすために、「行動スイッチ」を押す必要があります。おすすめなのは、「もっと頑張らないと!」と自分をアメとムチで奮い立たせるよりも、親友を励ますように、自分にやさしい気持ちを向ける方法です。心理学では、セルフ・コンパッションと呼ばれます。やる気が出ない時に、「こんな状態ではダメだ!」と自分を責めるのではなく、「やる気が出ないこともあるいよね」「モチベーションを上げたくても上がらないのも苦しいものだよね」と自分に声をかえるのです。少しホッとした気持ちになって、モチベーションが自然と回復してきます。

【②仕方なくやる】➡【③大切だからやる】

「大切スイッチ」を押すために、自分がやっていることの価値や意味に注目します。たとえば、今やっている勉強や仕事が、五年後や十年後の自分にどう役立つのかを考えてみると、見え方が変わってくるかもしれません。毎日の掃除ならば、「クラスみんなが気持ちよく過ごせる環境づくり」につながっていると思うと、大事な仕事だと認識し直せます。

【③大切だからやる】➡【④楽しいからやる】

ここでは「喜びスイッチ」を押していきます。注目するのは「自分らしい楽しさ」です。「楽しいといっても、その種類は人それぞれ違います。だからこそ、自分に合った「楽しさ」のツボを見つけることが大切です。そのツボを日々の活動や学習に取り入れるのです。そう言われても、「自分らしい楽しさ」ってどうやって見つけるの?という方は、小さいころに好きだったことをヒントにしてみてください。たとえば「小さいころ、昆虫採集が好きでした」という人が5人いたとしても、実は楽しさのポイントがみんなバラバラです。

・「採集するのが好き」➡何かを探して手に入れるのが楽しい

・「こんな昆虫がいたと誰かと共有するのが楽しい」➡発見を伝えるのが好き

・「昆虫の絵を描くのが好き」➡観察して表現するのが好き

・「標本にしてコレクションするのが楽しい」➡体系的に整理・観察するのが好き

・「飼って育てるのが楽しい」➡生き物の成長を見るのが好き

このように、同じ「好き」「楽しい」でも、そのツボは人によって異なります。自分らしい楽しさのツボを探って、それを学習や活動に取り入れることで、「楽しいからやる!」という感覚が生まれるのです

〇まず、「やる気やモチベーションが上がらないのは、あなたのせいではありません」というところでホッとした気持ちになります。いくら頑張ろうと思っても、思いとおりにならないことは必ずあります。そんな時は私も、「自分の意思が弱いからだ・・」と自分を責めるようにしてきました。

〇しかしそういう自分も認め、自分にもやさしい気持ちを向ける「セルフコンパッション」こそ、次の新たなやる気やモチベーションを引き出すためには不可欠なことだと再認識できました。

〇やはり理想は4段階の最後である「楽しいからやる」だと思います。説明では昆虫採集が例として挙げられていましたが、好きなことは人それぞれみんな違うので、自分にあてはめて考えると良いと思います。

〇私にあてはめて考えてみましたが、40年続けてこられた教員という仕事もここ数年になってやっと、【大切だからやる】から【楽しいからやる】になってきたか?と思います。

〇この二つの差は、前者は教員としての義務的な気持ちがまだありますが、後者はもちろん教員としての責任感はベースにもちつつ、純粋に生徒たちの成長を実感できることの楽しさの方が大きい気がします。

〇生徒たちにも「モチベーションと上手に付き合うには?」について、機会を見つけて話したいと思います。

須藤昌英

 

10月15日(水)「暇」と「退屈」の違い

〇先日の夕方から夜にかけて、我が家に3回も宅配業者が訪れ、玄関先に「置き配」をしてくれました。ご存知の通り「置き配」とは、配達員さんが直接手渡しする代わりに、玄関前や宅配ボックスなど指定した場所に商品を置いてもらう非対面型の配達サービスのことです。

〇従来は住民が不在の場合、配達員が荷物をいったん持ち帰り、再度配達していましたが、あまりにもその非効率さが問題となり、もし在宅していなくても受け取れる方法を模索していたようです。

〇「置き配」が認められて、再配達の手間が省けるとともに、各自ライフスタイルに合わせて便利に荷物を受け取ることができます。

〇我が家も家族が別々にネットで「ア〇〇ン」に注文しますので、先ほどのような一晩に数回も別々な荷物が届くことがあります。注文する物は、水などの日用品、身の回りの雑貨、本などです。

〇私も最近は本の購入をする際に書店に行くことが減り、ネット注文が多くなりました。それまでは書店に出向き多くの本の中から目当ての本を探していました。また、もし欲しい本がなくても取り寄せを依頼し、数日後にまた取りに行くのが当たり前でした。

〇しかし今はネット注文で、はやい場合には翌日中に自宅に届くので、どうしても以前のように書店まで行くことを避けるようになっています。それでも書店には行けばそれなりの魅力があるので、まったく行かないわけではありません。

〇先日に届いた荷物の一つは私が注文した本で、ただ2冊だけだったので、こじんまりとした包装で、玄関先にちょこんと置いてありました。正直に言えば「便利だけど何回も配達してもらって申し訳ないな」という気持ちが一晩消えませんでした。

〇昨日も東京大学大学院の國分功一郎教授の著書『『暇と退屈の倫理学』を引用し、私が感じた「消費」と「浪費」の違いを書きました。その題名のとおり、國分教授は「暇」と「退屈」の違いについても、現代人が豊かさから得た「暇」を持て余し、それを消費社会が「退屈」の気晴らしに利用している状況を哲学者として分析しています。

〇一部を引用させてもらいながら、「暇と退屈の区別」について、自分が感じていることを書きます。

〇まず「暇」は客観的に何もすることがない状態であり、例えば私が書店に行く時間がなくなったことで、自宅にいながらも読みたい本が受け取れ、さらにその本を楽しく読むなどの時間的な余裕が生まれたことです。これは自分にとっては好ましいことであり、少なくとも不快感とはほど遠いものです。

〇それに対し「退屈」は、「暇」がもたらす主観的な不快感であり、もし私が先ほどように得た時間的な余裕を、「退屈」を避けるために、ダラダラとスマホで動画等を観る娯楽に興じていたとすると、結局最後には、「何となく無駄な時間を過ごしてしまったな。その分本でも読めば良かった」などと後悔(不快感)を抱くようなことです。

〇國分教授は、食事中や休憩中にスマホを何となくいじる(ながらスマホ)時間などは、「退屈を紛らわせるための【気晴らし】に過ぎず、それに依存し続けても、本当の満足感を得られない」と指摘しています。さらに、「自分自身の頭で考え、退屈との付き合い方を編み出していくことが、各自の【暇と退屈の倫理学】を構築する鍵となる」とも述べています。

〇現代人は仕事や家事の一部を機械やロボットが代役してくれるようになった分、時間的な余裕(暇)を持てるようになりました。ただその余裕を、自分が本当にやりたいことを味わうようにすれば決して「退屈」を感じることはありません。

〇もったいないのは、その暇を意識もなくながらスマホなどをして何となく過ごすことだと思います。これはむしろ子どもよりも大人の方が余計に気をつけないといけない・・かもしれません。

〇同居している二男は、親子ネコがトレードマークの宅配会社に就職して数年が経ちます。彼と前記の再配達の問題なども時々話をしますが、「会社も依頼者の要求にできるだけ応えるように改善策を考えているけど、人手が足りないことなど課題も多い」と教えてくれました。

〇それ以来、無暗にネット注文することなどは止めるようにしています。

須藤昌英

【「暇と退屈の倫理学」は高校の教科書に掲載されました】

10月14日(火)「消費」と「浪費」の違い

〇三連休の日曜日、朝自宅を出てすぐにスマートフォンを道路に強く落下させてしまい、慌てて拾い上げました。その瞬間に嫌な予感が走りましたが、やはりいくら電源を入れようと試みても、画面は真っ黒のままで全く反応しません。

〇それでも着信音は鳴るので外とはつながっているらしく、可能性が低いのはわかっていましたが、1時間おきくらいに再度電源を入れるなどの「悪あがき」をしていました。でもどうやら液晶画面が破損したようでした。

〇その日は新潟県まで行く予定があり、帰るのは翌日でした。本来ならばすぐに携帯電話ショップに行きたいところでしたが、仕方なくネット予約で翌日の帰宅後に店に行くようにしました。

〇久しぶりにスマホを見ない2日間でしたが、どうしても「緊急の連絡が入っていないか?」との心配だけは消えず、常に不安でした。普段からどれだけスマホに依存してきたことが、身に染みて実感できました。

〇そんな時、本校の卒業生である東京大学大学院の國分功一郎教授が、その著書『暇と退屈の倫理学』の中で、「消費」と「浪費」の違いについて書かれていることをふと思い出しました。この夏に読んだばかりでしたので、記憶に残っていたのでしょう。

〇國分教授は、現代の「消費」を、用意された快楽をただ受動的に受け取る行為と批判し、それに代わるものとして「浪費」と「贅沢」を再定義しています。私もそれまでは、「消費」と「浪費」はただの類義語くらいしか認識していませんでしたが、読んだときに「なるほどこういう区別もありか!」と思ったのでした。

〇「消費と浪費の対比」について簡単に紹介させてもらうと、「消費」は、現代社会において、多くの人が暇を持て余し、退屈しないように用意された快楽に身を委ねてしまう状態のことであり、例えば用もないのに常にスマホをいじっていることでしょう。常に受動的で、送られてくる情報をただ受け身の姿勢で受け取っているとも言えます。

〇一方で「浪費」は、「贅沢(ぜいたく)」とも関連していますが、「物を受けとること」に「楽しむ」という能動的な意思が加わった状態のことであり、物事の背景やその本質をより深く知ろうとし、そういう知的な楽しみ方を増やす行動です。「学びながら楽しむ」ことで、より豊かな体験を得ることを目指す姿とも言えます。

〇私たちはグルメとまでいかなくても、たまには美味しいものを食べるなどの贅沢をするときがありますが、その時、満足し幸福を感じたりしながらも、その反面心中で少し罪悪感をいだいたりします。これは「贅沢」が「余剰」であって「必要」とは対立するものとして捉えられているためです。

〇ただ美味しいものを際限なく食べ続けることはできず、「贅沢(浪費)」は満足すると止まります。國分教授はこれを「浪費の対象が食べ物や洋服、その他の【モノ】であるのに対して、消費の対象は【観念】である」と指摘しています。

〇例えば今回私はスマホの再購入を余技なくされましたが、携帯会社ショップでは若い店員さんが、新しい機能やより大きいメモリ量等に関して、様々な「お勧め」の提案をしてくれます。

〇でもその際、「確かにバージョンアップされたスマホを使えば今よりもさらに便利かもしれないが、自分が通常の生活でそこまでその機能を使うのか?」という視点で考え、多くの提案に対し、「それは不要なのでけっこうです」と断りました。

〇スマホの本体価格や月々の通信料を考えると、私にとってスマホはまだ「贅沢(浪費)」の部類に入ります。ただ仕事や外部との連絡等にはもう欠かせないモノであるので、ある意味仕方なく機種変更しました。

〇しかし相手の提案する宣伝文句や聞こえの良い誘惑等に踊らされて、要らないスペックなどまで付けて購入することが「消費」にあたるのではないか・・・と思います。つまり受け身的で、あとで「やっぱり要らなかったか?」となる可能性が大きいと思います。

〇國分教授は前記の著書の中で、「私たちはいつまでも満たされない【消費者】の状態から脱け出し、満足によってとまることのできる【浪費家】にならなければならない」と、提起されています。

〇私は最高グレードではないスマホでも、携帯しているだけである意味満足しています。ただ使い慣れないスマホで、今までと同じことをするにも倍以上の時間がかかるので、昨夜からイライラすることが増えたのが一番の悩みです。

須藤昌英

10月10日(金)ビブリオバトル(知的書評合戦)

〇今から25年位前までは、10日10日と言えば「体育の日」の祝日でした。1964年の東京オリンピックの開会式が行われたことから、1999年までこの日を固定して「体育の日」と呼び、その後10月の第2月曜日に変更されたり、「スポーツの日」と改称されたりしました。

〇私などはまだ10月10日は体育の日のイメージが強いですが、今朝などはやっと秋が深まってきたと感じます。秋と言えば「食欲の秋」「スポーツの秋」とも言われますが、何といっても「読書の秋」が一番知的さを感じます。

〇読書に関して先日、知的書評合戦(ビブリオバトル)が、柏市教育委員会の主催で行われました。本校からは、渕上佳栄さん(2年)と高橋希菜さん(1年)が代表者として参加しました。

〇ビブリオバトルとは、参加者がそれぞれ「1冊の本」を持ち寄り、3分間でその魅力を紹介し、一番読みたいと思った本を「チャンプ本」として投票で決める書評合戦ゲームです。

〇発案者は京都大学の谷口忠大教授で、書籍を通じて人との出会いやコミュニケーションが生まれることを目的としており、小・中学校、高校、大学、図書館、書店など、様々な場所で活用されています。

【ビブリオバトルの進め方】

1 紹介する本を選ぶ:参加者は自分が面白いと思った本を1冊選び、紹介する本として持ち寄ります。絵本、写真集、漫画、雑誌など、どんな本でも紹介可能です。

2 発表者による紹介:発表者(バトラー)は、それぞれ持ち時間3分間で本を紹介します。

3 質疑応答:紹介後、2分間の質疑応答を行います。

4 投票でチャンプ本を決定:発表者を含む参加者全員が、「一番読みたくなった本(チャンプ本)」を1人1票で投票します。

5 勝者決定:最多票を集めた本がチャンプ本となります。

【ビブリオバトル特徴と魅力】

①人を通して本を知る、本を通して人を知ること

ビブリオバトルは、本を紹介する人を通してその人自身を知り、本を読むことでその紹介者の人柄や考え方を理解する機会を与えてくれます。

②参加者全員で楽しむこと

ゲーム感覚で書評を行うことで、参加者同士が書評を通じてコミュニケーションを深めることができます。

③様々な場所で活用できること

学校教育での読書活動や、図書館、書店でのイベント、企業研修など、幅広い場で開催されており、読書離れ対策やコミュニケーション能力の育成にも貢献しています。

④多様な本に触れられること

様々なジャンルの本が紹介されるため、普段手に取らないような本に出会うきっかけにもなります。

〇本校の2名の生徒は、渕上さんが「つくられた心(佐藤まどか著)」、髙橋さんが「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話(森田碧著)」を取り上げ、それぞれ物語のあらすじや自分の心に一番残った場面、さらに読者に一番読んでもらたい箇所などを紹介しました。

〇プレゼンテーションの冒頭で、二人はそれぞれ次のように語りかけました。

渕上さん「みなさんは、普段一緒に過ごしている友達が、もしも人間でなはく、精巧に作られたアンドロイドだとしたら、どう思いますか?」

髙橋さん「みなさんは、あと余命が一年と言われたら、何をしたいですか?私だったら、友達とたくさん遊んだり、家族と一緒に出掛けて思い出をつくると思います。」

〇いかかでしょうか?もうこれを聞いただけで、プレゼン者の話に引き込まれそうになりませんか?そして「その本を読んでみたい!」となることでしょう。

〇ここがビブリオバトルの一番良いところです。普段の授業では共通の教科書を使用して進めていますので、発表はどうしても教科書を意識して、「正解探し」のようになります。

〇しかしビブリオバトルは、各自が自分で気に入った本を紹介するので、正解はありませんし、その分堂々と自分の意見を表明できるのです。当然他人を気にすることなく、表情にも自信が満ちています。

〇逆を言ううと、授業の発表場面でも教科書の正解探しではなく、「僕は教科書のこの部分を読んで、〇〇だと思った」とか「私は教科書に●●と書いてあったけど、◇◇ではないかと思う」などの視点で発表すれば、ビブリオバトルの良さを取り入れた発表になると思います。

〇変化の激しい社会を生きていく生徒たちには、この自分で読んだり調べたりしたことについて、自分で考えそれを自分の言葉で語れる力が必須となります。

〇今回は国語科における読書の場面で、二人の生徒たちを紹介しましたが、すべての教科ですべての生徒たちが同じような力を育成していけるように今後も取り組んでいきます。

須藤昌英

 

 

 

10月9日(木)「ノーベル平和賞」受賞から1年に思うこと

〇10月になると、ノーベル賞が一週間にわたって発表され、毎年のように日本人の受賞の可能性が報道されています。今年の受賞者の発表は、6日が生理学・医学賞、7日が物理学賞、8日が化学賞、9日が文学賞、10日が平和賞、13日が経済学賞となっています。

〇過去には日本人も多く受賞していますので、やはり私もそこに注目しています。ここまでに生理学・医学賞に、坂口志文・大阪大栄誉教授を含む3名、化学賞に北川進・京都大学理事(副学長)を含む3名が選出されました。これで日本人が個人として受賞したのは、30人だそうです。

〇坂口氏の研究内容は「自己免疫(細菌やウイルスから体を守る免疫システム)」に関することで、今後は免疫の抑制を解除してがん細胞への攻撃力を高めたり、移植手術で拒絶反応を少なくしたりする治療法につながる可能性があるそうです。

〇北川氏の方は、「多孔性金属錯体」を開発し、それにより今後は狙った物質を内部にとじ込められるようになり、例えば地球環境に関して、脱炭素や有害物の除去など幅広い産業の発展に寄与することが評価されたようです。

〇正直に言って、それぞれの研究の内容は素人の私にはよく理解できませんが、二人とも自分の興味を優先し、多くの困難に立ち向かったからこそ今の名誉があるのです。いずれにせよ同じ日本人が長年の研究を続けたことに世界が評価を与えていることに誇りを感じます。

〇私が一番感じるのは、このような方々が後輩の若者に送るメッセージが、何より若者たちを勇気づけるものになっているということです。

〇坂口氏は「興味を持続して、いろいろな試みをすることが重要。 継続するうちに新しいものが見えてくる」、北川氏は「チャンスは祈るものではなく、自分でつくり上げるもの。 周りの人と共同しながら、自分をつくり上げていってほしい」と若い人たちに語っています。

〇中学生もとても純粋です。こういうメッセージを聞いて、「自分にも何か挑戦できるかも?」「今取り組んでいることをとりあえず続けてみよう!」と感じた生徒も多いと想像しています。

〇ノーベル賞はもちろん特別な人しか受賞できませんが、もっと中学生の近くにいる我々大人の姿や行動も、「彼らにとって何かの規範となっていきたいものだ」といつも思います。

〇大それたことでなくてもいいと思います。例えばいつもニコニコと笑顔でいるとか、何らかの相談を中学生から受けた際にはまずは受け止めてあげられるとか、今できることを多くの大人が意識していけば、中学生ももっと周囲に心を開いて、何事にも失敗を恐れずに挑戦していけるかもしれません。

〇昨年のノーベル賞に関して私が強く印象に残っているのが、ノーベル平和賞が「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」に決まったことです。

〇受賞理由について昨年の選考委員長は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという私たちが『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たすと見ているからだ」「ウクライナに対するロシアの脅威をみると、これは人類に対する脅威の問題となっている。核のタブーが軽んじられると、最終的は核兵器が再び使用されることにつながる可能性がある」と指摘しました。

〇また同じく委員長は「来年は広島と長崎で核兵器が使われてから80年になる。この間、核兵器が使用されていないことは、人類を代表する形で被爆者によってなされた偉業だ」と述べ、被爆者たちのこれまでの活動をたたえました。

〇さらに「世界のすべての政治指導者に対し、人類と核兵器は共存できないというメッセージを送りたい。被爆者の痛みや苦しみに耳を傾け、『核兵器によって自分たちが経験したことをほかのだれも経験すべきではない』という彼らのことばを聞いてほしい」と訴えていました。

〇そして最後に被爆者や日本被団協に対して「何十年にもわたって継続してきたかけがえのない活動と、それを若い世代が引き継いでいることに感謝している」「世界中の国々の市民社会が核軍縮を政治課題として提起するため行動を起こすことを願っている」として今後、核軍縮の機運が高まることに期待を示していました。

〇今年は「昭和100年」「戦後80年」の節目の年です。日本は少なくともこの80年間は、戦争で人が亡くなることはありませんでした。しかし今でも世界各地には紛争や戦争が続いており、多くの人命が失われています。

〇ノーベル賞は1年に1回ですが、日本被団協がこの平和賞を受賞した意義は、日本人が365日休むことなく平和について考えていくきっかけとなったのではないか?と思います。

〇これから先も日本が戦争に巻き込まれないためにはどうしていったらよいか?大人も若者も一緒に考えていく課題でしょう。

須藤昌英

【昨年のノーベル平和賞の授賞式】

10月8日(水)自動採点システムと絶対評価(目標に準拠した評価)

〇今日から、先週末に実施した期末テスト答案用紙の生徒への返却が始まります。昨年より柏市の中学校は、教育委員会が事業者と提携して導入した自動採点システムを導入しています。教員の働き方改革の一つとして、採点の効率向上や集計ミスの根絶、採点基準ブレの低減が出来ることが導入の目的の一つです。

〇私は過去に数学が担当をしており、だいたい1回の定期テストで150~200枚の生徒の答案用紙を採点してきました。問題の内容にもよりますが、すべてを採点し終わる時間ははやくても数時間、長い時には一クラス90分(5クラスで7時間以上)の時間を要していました。

〇当然の事、勤務時間内では終わりませんので、夜遅くまで職員室で行い、それでも終わらなかったり週またぎの日程になったりする場合には、管理職の許可をもらい答案用紙を自宅に持ち帰り、ウィークディの夜半過ぎや週末の夜に採点していました。当時に自動採点システムがあったら、どれほど良かったことか・・と今は思います。

〇教員としてはテストを採点することで、生徒たちの理解度が把握できますので、正答率の低い内容は再度授業で取り上げたり、次からの授業のやり方を随時変えたりしています。つまり生徒たち向けだけではなく、教える側への「評価(フィードバック)」としての役割もあります。

〇今回の自動採点システムの最大の利点は、設問ごとに全生徒の解答がパソコンの画面に一斉表示されるので、全体としてどのくらいの正答があるかや、どの生徒がどれを誤答しているかなどを一目で確認できるところです。

〇もちろんこのシステムに採点させるだけでなく、最終的には教員が一つ一つを自分の目で確認して、必要に応じて修正してから返却します。

〇またデータはクラウド上で一元管理されている為、設問ごとの採点者分担が一切の負担がありません。さらに今後は、担当教科・学年の垣根を越えた連携で、教科内の意識統一や、他学年の状況把握も可能になります。これはデジタル化・クラウド版ならではのチームワークの強化となります。

〇さらに弱点を補強するものとして、各生徒に応じて誤答した設問の類似問題を作成し、テスト後に行うこともできます。これはこれまで出来なかった個別最適化学習として、生徒個人を対象とした補習学習となります。

〇今週から来週にかけて前期日課を終了し、後期日課に移行します。17日には、前後期切り替え式を行ったあと、前期の通知票を配付します。

〇年度当初の保護者会で説明したとおり、通知票の評定は定期テストの結果のみをもって算出するわけではありません。課題やレポート等の提出状況や授業への参加意欲等も勘案し、総合的に評価しています。

〇また本校でも他校と同様に、生徒の成績を評価する方法として、「絶対評価」で行っています。以前は「相対評価(あらかじめ決められた割合で各評定の人数をはめこむ)」であったことで、生徒へ様々な不利益があったことを改正し、他の生徒の成績を考慮に入れず、あらかじめ設定した到達すべき目標に対して、どこまで到達できたかで評価する方法です。

〇少し詳しく説明すると、まず各教科ごとの3つの評価観点に「A:十分満足できる B:おおむね満足できる C:努力を要する」の3段階で評価します。3つの観点とは、「知識・技能」「思考・表現・判断」「主体的に学習に取り組む態度」で、この3点での評価を「観点別評価」といいます。

〇次にその3段階の観点別評価の割合に応じて、「5:目標を十分に達成した4:目標を達成した 3:目標をほぼ達成した 2:目標の達成にあと一歩 1:目標の達成のために努力を要する」の5段階で評定を算出します。

〇配付された通知票は、誰かと比べて「良かった」とか「悪かった」を見るためのものではありません。学校と家庭が協力して、子どもたちをより良い方向に育てるものです。

〇絶対評価の良いところは、一人ひとりの学習状況がどの程度であるかをはかれることです。努力の成果を認めてあげたり、またどんなことを頑張っていけばよいかを親子で一緒に考えたり、話し合ったりして、今後の生活に役立てていただきたいと思います。

須藤昌英

10月7日(火)初の女性内閣総理大臣の誕生か?(ジェンダーフリー)

〇先週末に自由民主党の総裁選挙があり、初めての女性総裁が誕生したニュースが大きく報道されました。高市早苗氏は今月中旬に召集される臨時国会で、日本史上初の女性内閣総理大臣(首相)になる公算が高いようです。

〇このような大きな変化があるとき、私たちはこれまでの経緯を振り返ったり、これから先の動向を考えたり論じたりすることが多いと思います。また「初めての~」という言葉にやたらとこだわる傾向もあります。

〇確かに今回は、その人物の人柄等よりも「初の女性首相」という性別が注目されることは仕方ないと思います。しかし私はむしろ自民党総裁の多くが親等からの世襲制に従い、政治家の子や孫がなっているのに対し、高市氏は親が政治家ではない自民党総裁として、菅義偉元首相以来となります。人物に視点をあてるならば、こちらの方がもっと大きな意義があると思います。

〇高市氏は大学卒業後、未来のリーダー育成を目的とした「松下政経塾」に入塾し、政治の道を志しました。1993年の衆院選に無所属で出馬し初当選し、それ以後内閣や党の要職を歴任しています。

〇海外ではアメリカの有力紙ワシントン・ポストが、高市氏の総裁選出について、「男性優位の日本の政界で初の女性リーダーとなり、“ガラスの天井”を破った」と紹介したようです。

〇男性優位と言えば以前から国際的に、日本社会は「ジェンダーギャップ(男女の性別の違いにより生じる格差)指数」が国際的に低いことが知られています。「ジェンダーギャップ指数」とは、その値が1に近いほど男女間格差は小さく、0に近いほど大きくなります。

〇2025年現在、日本は148か国中118位で、特に政治・経済分野の格差が大きく、先進国の中で最低レベルに位置しています。昔から政治や経済分野での男女格差が顕著であると広く認識されてきましたが、この指数によってその差が歴然であることがわかります。

〇日本では長い間、男性は「弱い者を守る」「経済力がある」、女性は「気遣いができる」「家庭的」といった役割を求められ、この性別に基づく固定観念が差別や偏見の経験につながっているとも指摘されています。

〇具体的には男性はお金を稼ぐ役割が根強く、その分家事・育児負担は主に女性が担うことが多く、家事や育児における男女間での認識に大きな隔たりがあることも、男性優位性を裏付けています。

〇しかし一方で、若い世代ではそれらの平等意識が高まる傾向が見られるそうで、今後はさらに認識のギャップを埋めるための意識改革が求められています。

〇私が幼少の頃は、街中を走っている車の運転手はほぼ男性で、たまに女性を見かけると、珍しいので振り向いて見ている人が多かったのを記憶しています。しかし今では性別の差はなく、私も通勤時にはむしろ女性ドライバーとすれ違うことの方が多いくらいです。

〇私は決して政治のことに口出しをしたいのではなく、日本もはやく欧米並みに、世の中に女性のリーダーが当たり前のようにあちこちに存在し、性別の差に関係ない平等な社会になることを期待しているだけです。

〇最近は「男らしさ」や「女らしさ」という言葉もあまり使いません。以前は親や教師から、「男は男らしく、女は女らしくしなさい」という言葉がけが多くありましたが、家庭は別にしても少なくとも学校現場で今、その言葉を使っている場面は見たことがありません。

〇「男らしく」や「女らしく」という以前に、生物的に男性には男性の特徴、女性には女性の特徴があることは言うまでもありません。

〇一例では、男女の身体構造の相違として、一般的に男性は女性よりも骨格が太く、筋肉量も多い反面、女性は体脂肪率が高い傾向にあります。また新陳代謝面では、運動時に女性は主に脂肪をエネルギー源とする一方、男性は炭水化物をより多く利用する傾向があります。

〇私はこれらの特徴を正しく認識していれば、あえて「男は男らしく、女は女らしくしなさい」という指導は不必要ではないか?と考えています。重要なのは、男性と女性がお互いに相手の特徴や得意な面を認め合い、協働していくことだと思います

〇3月までの3年間勤務した富勢中では、毎年変わる3人の生徒会長はすべて女子生徒でした。私も最初は少し驚きましたが、リーダーシップがあり、聡明な生徒ばかりでしたので、すぐにその違和感はなくなりました。

〇高市氏が内閣総理大臣に就任すれば、閣僚のメンバーにも今まで以上に女性が多く登用されることでしょう。大きな変化の際は、その違いだけに注目するのではなく、より本質的な変化を見つめていくことが重要だと思います。

 須藤昌英

 

10月6日(月)スケアードストレイト(自転車交通安全教室)

〇先月の21日(日)~30日(火)までの10日間は、秋の交通安全運動があり、交通安全指導のボランティアさんが各交差点等に立ってくださっていました。

〇ある交通安全ボランティアの方から、「朝や夕方は車の運転手も急いでいるから、信号前で減速しながら、手元のスマホをみている人もいて、中学生の自転車と接触しないか、いつもハラハラしています。」「中学生は車を運転したことがないから、運転席からの死角や運転手の心理がわからないのだよね」との声をいただきました。確かにそうだと思いました。

〇そこで金曜日に、プロのスタントマンが交通事故の場面(自転車と自動車が衝突するなど)を校庭で再現してくれる「スケアードストレイト(自転車講習)」を行いました。これは自転車通学者だけではなく、普段から自転車に乗ることの多い中学生を対象とした柏市教育委員会主催(協力:千葉県柏警察署及び柏交通安全協会)の交通安全教室です。

〇当日は中学生には少し衝撃のシーンもあったかもしれませんが、万が一のことを想像でき、それを回避するための行動につながるよう、しっかりと心に刻んでほしいと願っています。

【冒頭の校長の話】

昨日と今日の期末テストはお疲れ様でした。今日の放課後、解放感に浸るのはわかりますが、帰宅してから自転車を飛ばして乗っていると、大きな事故になる可能性があります。そんな君たちに今日は柏市役所防災安全課、柏市教育委員会、柏警察署交通課の皆さまとスタントマンの派遣会社のおかげで、自転車交通安全教室を開きます。皆さんも普段から塾や買い物等で自転車を多く利用していると思います。皆さんも知っていると思いますが、自転車は道路交通法では軽車両として扱われており、交通ルールを守らないと乗ってはいけません。また自分だけで守っても交通事故に巻き込まれることがあります。私も先日車を運転し、交差点を曲がり横断歩道の歩行者が通り過ぎるのを待っていました。歩行者が渡り終わったので車を発進しようとしたとき、そこへ猛スピードの自転車が前に出てきました。慌ててブレーキをかけぶつからなくて良かったですが、そもそも自転車で横断歩道を渡るときは、自転車を降りて渡るのが本来のルールです。皆さんも同じような経験をしたことがありませんか?少なくとも自転車から降りなくても、歩行者並みのスピードで横断歩道を渡りましょう。車は急に止まれません。車の運転手さんと目を合わせ、「私は渡りますと」とアピールするとよいでしょう。過去には「ながらスマホ」の中学生が自転車で老人に衝突し、転倒させ、死亡させるという事件も報道されていました。それに伴う賠償金も何千万円になっているようです。また道路交通法が変わり、自転車もヘルメット着用が努力義務になっています。もし転倒した際、まずは頭を打たないように守らないと致命傷になる可能性が高いです。「君たちが被害者にも加害者にもなってほしくない」というのが、保護者・地域の皆さん・先生方の共通な願いです。今日はしっかりと話を聞き、交通事故の悲惨さをイメージしながら参加してください。

 須藤昌英

 

10月3日(金)自分の言葉で語ることの難しさと大切さ

〇先月から3年生との校長面接(約15分間程度)を行っています。あらかじめ質問シートに生徒が回答を記入済で、それを参考にしながら、質問をその場で考えています。

〇もちろん個性がありますが、気になるのは、あらかじめシートに書いた自分の回答を覚えたままに答える生徒とさらにその場で思ったり考えたりしたことを自分の言葉で言える生徒の違いです。

〇私は時々シートにない質問もしています。その際、後者の生徒は慌てることなく、「少し考えさせてください」と断ってから、しっかりと考えた後で「私は~だと思います」と答えています。

〇不測の質問にその場で自分の経験を土台にして、自分の言葉で語れるというのは、やはり普段の生活や授業の中で、自分の考えを書き留めたり、それをもとに発言したりしているからだと思います。それを繰り返す中で、段々と自分の考えの方向性が固まってきたり、他人の考えと自分の考えを比べたりし、柔軟に学んでいるのでしょう。

〇ここまでの中で、キラリと光る生徒の回答を一部だけ紹介します。

質問1「この高等学校を志望する理由を教えてください」

回答1「はい、この学校へ夏休みに見学に行った際、学校全体が明るい雰囲気で、あちらの説明では『文武両道』を目指していると聞き、この学校で充実した高校生活を送りたいと考えたからです」

質問2「あなたが将来、看護の仕事をしたいと思ったきっかけはなんですか?」

回答2「はい、小学校2年のとき、怪我で入院した際、優しく接してくれた看護師の方のように、人のために働きたいと思ったからです」

質問3「あなたの特技はなんですか?」

回答3「はい、特技ではないのですが英語が好きなので、11月頃に英検準2級に挑戦するつもりで、今問題集で勉強をすすめています」

質問4「得意(好きな)教科を教えてください」

回答4「はい、社会です。地理や歴史は暗記も必要ですが、その事実のつながりや流れを考えるのがとても楽しいからです」

質問5「あなたの長所と短所を1つずつ教えてください」

回答5「はい、長所は粘り強く何かに取り組むことです。ただ短所は夢中になると周囲が見えなくなり、人の話が聞けなくなる所です」

質問6「中学校生活での一番の思い出はなんですか?」

回答6「はい、修学旅行です。知らない京都の街を班員と協力して目的地にたどり着いた時の達成感が忘れられません」

質問7「尊敬する人物は誰ですか?」

回答7「はい、両親です。体調を崩しているときでも、家族のために文句も言わず働いてくれ、自分のことも気遣ってくれるからです」

〇お気づきだと思いますが、回答は最初に「結論(考えたこと)」を言い切り、その後に「理由(思っていること)」を言うと、相手に伝わりやすく好印象になります。

〇これは一朝一夕で身に付くものではありません。でもそれを意識しながら生活していると、いつの間にか相手に伝えるにはこれが一番伝わりやすいことがわかってきます。

〇「入試」と言う目先の関門もありますが、卒業後の「人生」にも、自分の言葉で、相手にわかりやすく語ることは重要になってくると思います。

須藤昌英

10月2日(木)前期期末テスト

〇今日と明日の二日間で、7教科のテストを行っています。ここまで準備してきたことを出し尽くせるように祈っています。

〇東京大学大学院の池谷裕二教授は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」の中で、学習と脳や記憶について書いています。要約して引用させてもらいます。

【分かる】とはとりもなおさず、【分けられる】ということ。だからわからないと嘆く暇があったら、【分ける】こと。分かるところまでさかのぼって、そこからやり直すこと。【分からない】のは【分けられない】ことだから、とにかく小さく刻み、スモールステップが最善最短。大局をつかんで、大きくいくつかに切ってさらにそれを刻む。勉学とはレンガを積んで家を建てるようなもの。変化する環境の中で動物が生きるためには、過去の記憶を頼りに、その場で臨機応変に判断する必要がある。もし記憶が正確無比であったら、変化の中では生かせない無意味な知識となる。記憶には厳密さよりもむしろ曖昧さや柔軟性が必要。ほどよく曖昧で柔軟性があるからこそ、何度失敗してもそれを活かして成功に導くことができる。手間のかかる『消去法』の理由はここにある。自分が正確にものを覚えられないといって悲観することはない。脳とは本来そういうもの。いつまでたっても記憶には曖昧な部分が残っている。失敗して「後悔」ではなく、「反省」することが大切。何かを学習しようとするときは、まず全体像をしっかりと理解し、細かいことはあとから少しずつ覚えていけばよい。どっちみち記憶は曖昧なので、はじめは似ているものは区別できない。英語をマスターするとフランス語の習得もたやすくなる、つまり応用する力が見につく。これも脳が『消去法』を使っているから可能であり、要らないものを削っていくという方法は、物事の本質(エッセンス)を残すという戦略。脳はものごとを記憶するときには、その対象自体を記憶するだけでなく、同時に対象への「理解の仕方」もいっしょに記憶していることがうかがえる。その理解の仕方を利用して、異なるものごととの間に潜む「法則性」や「共通点」を見つけ出して、ほかの対象をより速くより深く理解することができる。一つのことを習得すると、ほかのことを学習する基礎能力も身につくなんて、なんとも都合のよいことではないか。この現象は「学習の転移」と呼ばれる。転移の効果は、学習レベルが高くなるほど大きくなる。つまり多くのことを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳となる。

〇専門的なことも書かれていますが、要するに「失敗を恐れずにチャレンジし、もし失敗したらそれを次にいかそうとする姿勢」が重要だということです。言われてみれば当然のことですが、あらためて専門家に指摘されると、「やっぱりそうだよね」と腑に落ちます。

須藤昌英

 

10月1日(水)進路保護者会(3学年)

〇昨日は5時間授業後、3学年生徒を下校させ、来年度の入試に向けた進路保護者説明会を行いました。3年生の保護者が主でしたが、1、2年生の保護者の方々も、下記の資料を参考にしてください。

〇まもなく義務教育9年間を終えるこの時期、生徒がまず将来どのような方面に進みたいのかを家庭でよく話し合いを重ねてください。そしてその希望を実現させるための第一ステップとして、高等学校などの上級学校への進学を考えることになります。

〇この時点で明確に将来につきたい職業までを考えている生徒はまだ少数です。でも「職業などはそのうちいつか考えればいい・・」などと、自分の気持ちと正面と向き合わないまま志望校を選択しようとしても、受験準備が長続きしません。

〇私も過去に中3担任を10回経験しましたが、「なぜ自分はこの学校を志望しているのか?」と常に問いかけていないと、なかなか受験当日までのモチベーションを保てないのが中学生です。学校でもアドバイスを継続していきますが、ご家庭でも本人との対話を通し、励ましや助言をお願いします。

須藤昌英

 

9月30日(火)避難所開設体験(学校に泊まろう)

〇先週末の土曜日と日曜日は、土中学校区青少年相談員さんが主催して、本校体育館を災害時の避難所として想定した防災訓練を行いました。昨年までは土小学校の体育館で行っていましたが、現在改修工事のため、今年は空調がある本校体育館を使用しました。

〇土小と増尾西小の4年生80名が元気よく参加しましたが、中学校は定期テスト前のため、生徒1名のみの参加でした。来年は開催時期をズラし、中学生も多く参加できるようにしたいと考えています。

〇柏市消防団のポンプ車が来校しての乗車体験、AED(自動体外式除細動器)を使った救命講習、災害用炊き出し食の試食、夜間地域パトロール、就寝前の映画上映、避難テント(パーテーション)での就寝、少林寺ご住職の指導による座禅体験などのメニューがありました。

〇しかし小学生にとっては一番楽しかったのは、体育館内でのドッチボールだったようです。就寝後はなかなか寝付けなかった子もいたようですが、朝は5時ごろから起きだしており、子どもの体力や回復力の凄さを感じました。

〇地震などが発生した実際の場面では、本校体育館は柏市指定の避難所となり、東武なかはら団地自治会や増尾町会の一部の住民の方々が来校されます。最大の収容人数は287名ですが、自宅で避難される方々への水や災害用品の配布拠点にもなります。

〇増尾・中原地区(小学校3校、中学校2校、高等学校1校)は、増尾近隣センター長が災害本部長となり、柏市職員が複数人ずつ各学校に割り当てられています。そこへ各町会や自治会の防災担当者の方が加わり、受付、駐車場設定、パーテンション設営、臨時トイレ設置、ペット受け入れなどの役割分担が計画されています。

〇生徒は大人になるにつれて徐々に人間関係を広げていきますが、彼らにとって親や教師は「縦の関係」、兄弟姉妹や友人は「横の関係」なのに対し、地域の方々は「斜めの関係」だとよく言われます。「縦でも横でもない斜め」であることで、気軽にしかもあたたかく見守ってくれる存在であることが、彼らの心理状態を安定させます。

〇本校唯一の参加者であった中1の男子生徒は、受け入れの大人にまじって小学生へのお世話をしていました。「有難う!」「頑張ってるね!」と声をかけてもらうことで、「自分も役になっている」「良いことをすると気持ちいいな」などと、自分の存在を見つめなおしたり自己の有用感を高めたりできます。

〇災害発生時の実際の避難場所では、中学生や高校生が活躍していたことがこれまでの各地の災害リポートから報告されています。災害は起きてほしくはありませんが、もしそうなった場合には人生の中で一番活力があふれる彼らに頑張ってもらうしかありません。

〇日本では大昔から大地が揺れるのは、ナマズなどが暴れるということが信じられてきましたが、今は科学的に見ても、日本列島は「地震の巣」であることが判明しています。少しでも避難所が地域の方々の安心できる場所になってほしいと願っています。

須藤昌英

【増尾地域ふるさと協議会のホームページより】

9月29日(月)市内駅伝・ロードレース大会

〇9月26日(金)県立柏の葉公園と競技場において、令和7年度柏市内駅伝大会が行われました。晴天で残暑厳しい中、公園内の巡回コースを、一人が約3㎞を女子は5名、男子は6人でタスキをつなぎました。

〇結果は女子チームが52分36秒で16位(18校中)、男子Aチームが63分45秒で12位(21校中)、男子Bチームが67分41秒で8位(17校中)でした。

【女子チーム】

1区酒井塔子さん(2年) 2区生澤陽夏さん(3年) 3区石塚心春さん(3年) 4区土屋潤佳さん(1年)

5区仲山瑠色さん(2年)

【男子Aチーム】

1区荻谷水都さん(2年) 2区中野健歩さん(3年) 3区山田結心さん(3年) 4区原 葵已さん(3年)

5区軍司漱磨さん(3年) 6区石川遥馬さん(3年)

【男子Bチーム】

1区若佐 瞬さん(2年) 2区富山 航さん(2年) 3区篠原歩夢さん(3年) 4区石井陽路さん(2年)

5区鈴木大遥さん(2年) 6区髙橋大志さん(3年)

〇また駅伝ではなく、女子個人のロードレースには、舟山凛さん(2年)、西條小百合さん(1年)、村田莉娃さん(1年)が参加しました。男子個人ロードレースには、工藤渉さん(3年)、志村羚弥さん(2年)、染谷宣喜さん(1年)、宇佐美元就さん(1年)、熱田樹さん(1年)、吉村碧透さん(1年)、東嶋笑輝さん(1年)が参加し、特に志村羚弥さんが5位に入賞しました。素晴らしい結果でした。

〇選手の皆さんは、夏休みの朝から走り込みを繰り返し、心肺機能を高めてきました。長距離走の魅力は、目標達成による自己肯定感の向上、ストレス解消、そして走る仲間との連帯感です。自身の限界に挑戦して走るのはつらいですが、結果として心身のバランスが保たれることで、生活習慣の改善にも役立ちます。

〇公園内には、各校の多くの保護者も応援に来ており、生徒はその声援を受けながら、これまでの練習をいかし精一杯力を発揮しました。次は10月18日(土)の東葛飾地方中学校駅伝大会です。こちらは約30kmにわたる公道を警察の白バイを先頭に、10人でタスキをつなぎます。また応援をお願いいたします。

須藤昌英

9月26日(金)選挙管理委員会と生徒会本部役員選挙

〇昨日、新生徒会役員(会長1名、副会長2名、執行部員2名)を決めるための立会演説会と投票選挙がありました。まず体育館で立候補者5名推薦責任者5名の真剣な話に耳を傾け、続いて各教室で「信任投票」を実施しました。生徒たちは各候補者の話を聞いて、「信任」または「不信任」のどちらかを選択しました。

〇1,2学年は、自分の端末(タブレット)から入り、グーグルフォームで投票しました。今後いつかは国政選挙等も同様に、ネット投票になると言われていますので、その予行練習という意味もあります。

〇ただ3学年だけは、現在の選挙にならい、紙の用紙による投票を行いました。柏市選挙管理委員会から選挙で使用するジュラルミンの「投票箱」を借用して設置し、受付、記票、投票を行いました。3年生は18歳になると選挙権が与えられますので、今回の経験をいかして、3年後に有権者になるという自覚をもってもらいたいです。

〇選挙というと候補者にスポットが当たりますが、その裏で選挙管理委員会の存在を忘れてはいけません。一般に学校の選挙管理委員会とは、選挙が公正に行われるよう教職員や生徒会組織などからも独立した機関として設置されます。今回は3年生の米山涼さんが委員長として、事前の計画や準備などをしてくれました。

〇選挙は本来、有権者の自由な意志で行われるものであり、選挙が公平に行われるようにしなければなりません。特定の候補者だけ有利になったり逆にある候補者を貶めたりすることがないよう、選挙管理委員会の役割は重要です。もちろん選挙管理委員は生徒の中から選ばれており、自治活動の典型と言えます。

〇今回は5名の役職に5名の候補者が名乗りでましたので、競争選挙とはならず、信任投票となります。ここで無投票当選ではなく、信任投票を経ての当選であることに重要な意味があります。「自分たちのリーダーを自分たちの投票で信任した」という事実が、信任された役員の生徒たちに、今後責任感をもって仕事に取り組んでいこうとする意欲を引き出します。

〇立会演説会で私からは、先輩の國分功一郎教授の著作である「来るべき民主主義」の中から、幾つかの言葉を紹介しました。

・同僚の教員にスウェーデンで子育てをしていた方がいた。その方があるときこんなことを言っていた。「スウェーデンで子育てをしていたとき、子どもたちは、保育園でも学校でも、どこでも自分たちの身の周りのことを自分たちで決めるように求められていた。自分たちで自分たちのまわりのことを決める。だからこそ、それに対して責任をもつ。自分たちの身のまわりのことすら決められなくて、どうして「社会を変える」などと想像できるだろうか」その通りだと思う。(途中略)日本の社会も少しずつ変わってきている。そして社会は少しずつしか変わらない。不安があるのは当たり前で、住民(生徒)参加を希望していこう。

・アレント(アメリカの女性哲学者)が「人間の条件」という著作の中で言っているのは実に当たり前のことである。人間は必ず複数人存在している。人間は一人ではなく多数である。したがって、人間は必ず多数でともに生きなければならない。人間は互いに混じり合い、交流しながら生きることを運命付けられている。

・民主主義はしばしば「多数決の別名」とも思われている。これは人民主権ではなく、多数派主権である。それを乗り越えようと、現在では「熟議」なるものが注目を集めている。意見はあらかじめあるものではない。それは話し合いの中で変化し、またできあがっていくものなのだから、じっくりと議論することで、参加者の意見を方向付けていき、結論を導き出すことが可能ではないかというわけである。

〇先輩の指摘する内容を生徒たちは真剣な表情で聞いていました。戦後80年が過ぎ、これからも世界とのつながりを大切にしつつ、平和な日本を築いていくためには、彼ら中学生に「国のあり方を最終的に決定する権利や力を持つのは国民であり、国の権力や権威は国民に由来する」という「国民主権」の考え方をしっかりと身に付けてもらいたいです。

須藤昌英

 

9月25日(木)ストレスと上手く付き合うには?

〇昨日のノエル氏による「3ゾーンモデル」は、人の成長領域を表す段階の一つでした。そのうち「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」は、生徒が学校で学ぶ際のモデルとしてイメージがしやすく、生徒が適宜コンフォートゾーンから抜け出し、ラーニングゾーンに身を置くことで、コンフォートゾーンが広がり、学びが深まっていくと指摘されています。

〇残りの「パニックゾーン」については、様々なプレッシャーや困難に直面し、自分では思うように対処できず、意欲が低下したり抱えきれないストレスで苦しむ状況であり、他の2つと比べるとマイナスのイメージがあります。

〇3年前の「プレジデント」という雑誌に、世界的ベストセラー『スマホ脳』の著者である精神科医のアンデシュ・ハンセン(スウェーデン)氏が、「なぜ脳はストレスを求めるか」「「ストレスがなければ人類は絶滅する」という題の文を投稿しています。少し長いですが引用させてもらいます。

「私たち人類は『幸せ』になるためではなく『生き延びる』ために進化してきました。人類としての長い歴史の大半を、食料が限られ、身の危険も多い過酷な環境の中で暮らしてきましたが、そのような環境下を耐え勝ち抜いてきた者の末裔(まつえ)が、今の私たちなのです。目の前に食べ物があればついつい食べてしまうし、運動したほうがいいとわかっていてもついソファーでだらだらしてしまうのは、私たちの祖先が常に飢餓の脅威にさらされ、カロリーを節約する必要に迫られていたからです。あれやこれやと気が散りやすいのは、いつも周囲を警戒して自衛しなければならなかったから。生存の可能性を高める特性といえます。実はストレスや不安が生じる理由も、生き延びるため。脳が危険だと感じる状況からあなたを遠ざけるために起きる現象です。目の前にいる上司が怒ってあなたを怒鳴りつければ、ストレスを感じることでしょうし、『明日も上司に怒鳴られるかもしれない。嫌だな』と不安に思うことでしょう。これは怒鳴りつけてくる上司のことを、あなたの生存を脅かす存在と認識しているから。不安とは、あなたを守るための感情なのです。」

〇後半は大人の会社などでの例が示されていますが、生徒たちも同様だと思います。非常に合理的に納得のできる解説で、読んでいると自分にもあてはまるところが多くあります。

〇ハンセン氏は、自著の『スマホ脳』という本でも、「自分の脳をよく理解することで、ストレスと上手く付き合うことができるようになるはず」と説かれています。

〇ハンセン氏によると、ストレスがないことが良いのではなく、ストレスは自己防衛としてあって当たり前であり、自分なりのストレス解消の方法をもっていることが大切だそうです。

〇今、生徒たちも来週の期末テストを目の前に、相当なプレッシャーやストレスを抱え込んでいると思います。「授業の復習が予定通りにできない」「覚えることが多くそれらのつながりがもてない」「得意な教科はいいけど苦手な教科が大変」など、心情的には追い立てられていることもあるでしょう。

〇「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」の話にも通じますが、日常の授業は「コンフォートゾーン」の中でじっくりと楽しく学んでも、テストとなると多少の不安や緊張感は避けられません。ただ自分なりの方法で復習を継続することにより、過度なプレッシャーではなく「やりがい」を感じられる状態「ラーニングゾーン」になります。

〇ハンセン氏はストレスを和らげる一つの方法として、運動(散歩なども含む)をして、心拍数をあげることを提唱しています。運動によってエンドルフィンやセロトニンといった神経伝達物質が分泌され、幸福感やリラックス効果が得られ、ストレスが軽減されます。心拍数を意識し、無理なく続けられる運動を行うと、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。

〇先日までの猛暑中はなかなか運動ができないことも多かったですが、涼しくなって積極的に身体を動かずことも可能になりました。グラウンドでの体育の授業でも、張り切って取り組んでいる生徒も多くいます。ストレスをコントロールするには、運動は有効な手段の一つです。

須藤昌英

9月24日(水)「コンフォートゾーン」を広げる

〇秋分の日の前日あたりから、空が青く高くなり、一面のうろこ雲が秋を感じさせます。「うろこ雲(鱗雲)」は、正式には「巻積雲(けんせきうん)」という雲で、魚のうろこや水面のさざ波のように見える雲です。空の高い場所(5000〜13000m)に、小さな雲の塊が規則的に並んで見えます。似たような雲で、ひつじ雲があります。どちらも身近なものに関連させて命名しているので、親しみがあります。

〇先日4歳の孫娘に、「あの雲はうろこ雲と言うんだよ」と教えたら、「うろこ雲・・・」とつぶやいて、しばらく夕方の空を見上げていました。その顔は不思議なものをみるようで、真剣そのものでした。おそらく初めて聞く言葉と見えている雲を並べ、その模様の特徴を頭に焼き付けているのでしょう。子どもはそうやって日々、いろいろな言葉や概念を記憶し、知識やイメージを増やしているのだと思います。

〇ストレスや不安を感じることなく過ごせる心地よい領域のことを「コンフォートゾーン」と呼びます。具体的なコンフォートゾーンの例としては、次の状況や環境が挙げられます。

・自宅の居間や自室

・通学で日常通う道や近所の公園

・入学してしばらく通っている学校や自分の教室

・よく利用したりする行きつけの店

・やり慣れている仕事や学習

〇進学や進級したばかりのころ、学校や学級はまだコンフォートゾーンになりません。長く通って気心が知れた仲間ができると、コンフォートゾーンとして定着します。

〇この考え方はミシガン大学のビジネススクール教授、ノエル・M・ティシー氏らが広めた3ゾーンモデルとして知られています。人の成長領域を表す際の段階の一つです。ノエル氏は人の成長は「ラーニングゾーン」「コンフォートゾーン」「パニックゾーン」の3つによって変化すると説いています。

 

〇図の核心には「コンフォートゾーン」があり、その1つ外側にあるのが「ラーニングゾーン」です。まだ十分には慣れていない事をしたり新しい学習の場で学んだりするなど、多少の不安や緊張感はあるものの、過度なプレッシャーではなく「やりがい」を感じられる状態を指します。ここで新しいスキルや知見を得て成長できると「コンフォートゾーン」を抜け出していくことにつながります。

〇「ラーニングゾーンのさらに1つ外側にあるのが「パニックゾーン」です。ここは「コンフォートゾーン」からあまりにもかけ離れた領域のため、大きすぎるプレッシャーや困難に直面して適切に対処できず、意欲(モチベーション)の低下や抱えきれないストレス過多を招く恐れがあります。

〇そもそも人は意識しなければ、変化を止めようとする性質があります。心の中で変化を拒んで一定の状態を維持しようとする「心理的ホメオスタシス(恒常性)」というメカニズムが働くようです。このメカニズムにより、外部からの働きかけや自身の強い意志が無ければ、人は「平常運転(つまりコンフォートゾーン)」を保とうとします。

〇「コンフォートゾーン」はとても大切であり、それがあるからこそ安心して過ごしていけます。ただそこに留まり続けることで、未知の領域に踏み出すことに不安や恐れを持つようになったり、同じことを繰り返したりするようになります。つまり新たなチャレンジをしなくなり、成長が停滞する可能性があります。

〇一歩外に踏み出すことで、適応力や創造性、自己肯定感の向上が期待できます。そのためには、まず自分や自分の置かれている環境を現状把握し、毎日小さなことでもよいので挑戦し、自分なりの成功体験を積み重ねることが突破の鍵となります。

〇特に強調したいのは、たとえ失敗したとしても「新しいことに挑戦した」という経験は残ります。するとその後は、挑戦へのハードルが下がるため、目標達成への意欲を維持しやすくなり、いずれ達成を実現できるようになることでしょう。このチャレンジと達成のサイクルを繰り返すほど、自己肯定感は向上していきます。

〇「コンフォートゾーンを広げる」ということは、「成長」を軸にした考え方です。人として成長していくためには、適宜コンフォートゾーンから抜け出し、ラーニングゾーンに身を置くことが重要です。自分のスキル・経験を活かしながら、課題を解決するための新たなスキルや経験を習得していくのです。この「ラーニングゾーンがコンフォートゾーンになった」瞬間を繰り返すことで、徐々に安心の環境が広がっていきます。

〇生徒たちにとって、今の土中が「コンフォートゾーン」かつ「ラーニングゾーン」であるかどうか。一人ひとりの状況は異なりますが、担任や学年職員は、そういう視点で生徒たちを観察し、必要に応じて言葉がけや支援をしています。

〇今朝も肌寒いくらいでしたが、空は真っ青です。たまには空の雲を見つめて、「コンフォートゾーン」にどっぷり浸ってみるのもよいかもしれません。

須藤昌英

 

9月22日(月)生徒会役員選挙運動

〇先週から25日(木)に予定されている新しい生徒会本部役員を決めるための選挙に向けて、候補者とその推薦者が朝は各学年の生徒昇降口で立って投票の呼びかけを行ったり、昼休みの放送で演説活動を行ったりしています。

〇生徒会活動は生徒による自治活動です。生徒自らが考え、協議し、目標を定め、目の前の問題に取り組んでいく経験は、人として大きな成長をもたらしてくれています。その中心にあるのが、生徒会や委員会活動です。

〇普段は学級や学年レベルで様々な活動をしていますが、学校全体として生徒会やその中に置かれる委員会などは、学年が違う「異年齢により構成される組織」です。そしてその活動のために必要なことを理解しながら、行動の仕方を身に付けられるようになります。

〇特に生徒たちにとって、自分たちの学校の代表を自分たちで決めることをとおして、身近な社会である学校と自分との関わりを自覚し、学校生活づくりに参画する意識を高めることにつながります。

〇生徒会活動の具体的な内容は、当事者として自分たちの学校生活を点検し改善していくことです。このような民主的な活動によって、将来社会に出ても、自分たちの代表を決める選挙などに「無関心」にならないようにするのが目的の一つです。

〇立候補している生徒はもちろん、その生徒を推薦している生徒も、真剣に取り組んでいます。そういう姿を見て、他の生徒も自立することの大切さを学んでいます。また選挙管理委員会の生徒たちも、自分たちのリーダーを決める大切なプロセスを管理しています。

〇今日は、国の与党党首を選ぶ選挙の告示日です。生徒たちの参考になる選挙運動と投票行動になることを願います。

須藤昌英

★選挙運動について(選挙運動の際に立候補者は、たすきをつける)

9月16日(月)~24日(水)

9月25日(木)生徒会役員選挙&立会演説会

① ポスター掲示(昇降口)※掲示は『選管』が行う。

② 朝 10分間(昇降口前)※『立候補者』と『推薦責任者』

③ 給食時の放送演説※『立候補者』のみ

④ 立会演説会での演説※『立候補者』と『推薦責任者』合わせて3分以内

【 会長 】 2年生から1名

【副会長】 1・2年生から各1名

【執行部】 1・2年生から各1名

 

9月19日(金)無気力な寝太郎が使命感を抱いて世界へ挑戦し続ける

〇今朝からすっかり秋らしくなり、昨晩の雨もあり、しっとりとした朝でした。朝7時に登校してきた1年男子生徒数人に、「今朝は涼しくていいね」と声をかけると、「はい!」とまるで水を得た魚のように、元気のよい返事が返ってきました。

〇秋になると着るものも変わってきます。Tシャツ1枚で過ごせた陽気から、肌寒さを感じて長袖を着用し始めます。これからどんな服を着るのか・・はもちろん個人の自由ですが、服選びの観点を大きくわけると「デザイン性重視」と「着やすさ(機能性)重視」のどちらかになるでしょう。

〇後者であれば、店舗が増尾にもありますが、何といってもユニクロがあげられます。週末には子どもから大人までが明るい店内にあふれています。またテレビでそのコマーシャルをよく見かけます。*別にユニクロを宣伝したいのではありません。

〇昨年読んだ本の中で、今でも一番印象に残っている1冊として、「ユニクロ(杉本貴司著:日本経済新聞出版社:令和6年4月発行)があります。世界的に有名な日本の衣料メイカーのユニクロは、柳井正氏(現在76歳)が昭和59年に仲間と創立し、現在は我々の身近な生活にも慣れ親しんでいる企業です。本から知ったことを少し紹介します。

〇ユニクロの目指す理念は、「ライフウェア(老若男女も国も人種も問わずに、誰もが着ることができて、環境や社会にも配慮した服)」をつくることだそうです。これは現代的な課題にも挑戦している感じがします。私もこれまでその気軽さからユニクロのいくつかの服を購入しており、上記の理念を目指していることもこの本を読んで少し理解できました。

〇私が注目したのは、創業者の柳井氏の若い頃のエピソードです。柳井氏は山口県宇部市で生まれ、父親が経営していた洋品店の跡継ぎ息子でした。父親は昔ながらの親分気質で気性が荒く、柳井氏は「何でもいいから一番になれ」と常に言われ続けていました。柳井氏は父親からの期待とも抑圧ともいえる重圧の中で、高校時代には好きなサッカー部も父親の意向で退部させられ、逃げ道を求めるように受験勉強に打ち込みました。

〇4人のきょうだい(柳井氏以外は姉1人と妹2人)で、3人の姉妹に対して父親は優しく、厳しく接したのは柳井氏だけでした。妹さんの一人は当時を振り返って、「私は男に生まれなくてよかったなと思いました」と述べています。当然、柳井氏と父親の間には溝ができ、ほとんど会話もなかったようです。

〇そこで進学した東京の大学では、当時は日米安保闘争などの学生運動が盛んで、ほとんど講義も行われなかったそうで、学生運動にも興味のなかった柳井氏は、下宿の部屋に閉じこもって過ごしました。下宿の大家さんからつけられたあだ名が「寝太郎」でした。好きなジャズを聴きながら、ただ思いつくままに本を読み、4年の日々を浪費しました。

〇その後の柳井氏の人生の転機や目覚ましい躍進のことについては、できれば本を読んでみてください。一言でいえば、何度も転びながら這い上がってきた日々であることがわかります。若き日の青年柳井氏の葛藤を本人への取材を含めながら、著者の杉本氏は、新聞社の編集委員としての鋭い視点で、この本を書いています。

〇3年前に母校の早稲田大学で後輩の学生に向かって講演した柳井氏の言葉の一部を引用させてもらいます。

「私は人が生きていくうえで最も大切なことは、使命感を持つことだと思います。そのためにはまず、自分は何者なのか、そのことを深く考える必要があると思います。自分にとって何が最も大切なことなのか。絶対に譲ることができないものはなんなのか、そこを突き詰めて自らの強みを発見し、生かす。自分にしかできない、自分の人生を思いっきり生きてほしい。明確な意識があるのとないとでは、同じ人生を送っても成果は百倍、千倍あるいは一万倍も違うのではないかと思います。」

〇今、3年生と校長面接を行っていますが、思春期は不安と葛藤で心の中はいっぱいであることが伝わってきます。でもこの柳井氏のように、学生時代に何も成し遂げられずに苦しみながら過ごしたとしても、誰もがその将来に関してはそれぞれの無限の可能性をもっているのですから、彼らを応援し続けていきます。

〇今日の表題の「無気力な寝太郎が使命感を抱いて世界へ挑戦し続ける」は、著者の杉本氏が、柳井氏を一言で表現したもので、私も端的に言いえていると思います。今、自分を「無気力な寝太郎」と思っている生徒も、何かのきっかけで大きく成長していくのです。それを見守りアドバイスしていくのが、教育の本質といえます。

【追記】

〇柳井氏は若い頃、「教師になりたい」と希望している時期があったと本に書いてありました。しかしその夢を断念した理由が、何と生まれ持っての「どもり症」であったそうです。まずこんな特別な個人情報まで本の中で、隠さずにあからさまにしていることに驚きます。実際に会話している時にはまったく問題がないのに、原稿などを読み上げようとすると不思議にすぐに言葉に詰まってしまうようです。その為今でも、講演の依頼は極力断っているそうです。柳井氏がどんな教師になったかを見て見たかった気もしますが、それよりもそのハンディキャップを乗り越えて、代表取締役会長として活躍していることに勇気を覚えます。

須藤昌英

9月17日(水)秋の足音と生徒の成長

〇記録的に続いてきた日中の猛暑は今日までとの予報があります。明日からはやっと秋の空気に入れ替わり、空の色も青さが増していくことを期待します。夏の終わりは一種の寂しさを感じる人も多いようですが、ここまで切実に「はやく秋になってほしい・・」と願ってきたのは、私だけではないと思います。

〇ただ心配なのは涼しくなると、これまでの夏の疲れが出やすくなります。何となく身体が重かったり意欲が低下したりするのは、子どもも大人も同じです。生徒たちには無理をせずに体調を気にしながら過ごしてもらいたいです。

〇2学期に入り2週間余り、生徒たちの様子を観察していましたが、一人ひとりの生徒の成長にはびっくりしています。1学期末から比べるとたった1ヶ月半しか経っていませんが、身体が大きくなったり顔つきが大人になったりと私のような老年期の人間には信じられない成長ぶりです。

〇よく言われますが、成長ホルモンは各部位の細胞分裂を促し、その分泌は人間の一生では10歳代が一番活発であり、一日の中では深夜の1時から4時くらいがピークだそうです。つまり中学生の身体内では日々、驚くほどの細胞分裂が繰り返され、それが目に見えやすい部分として身長や容姿の変化としてわかりますが、目に見えにくい声がわりや脳の発達などは、時として我々が驚くほどの成長として感じ取れるものなのでしょう。

〇前期期末テストがあと2週間後に迫っています。中間テストが6月でしたので、それ以後の授業から出題範囲を設定しています。7月と9月の授業内容が出題のメインになります。

〇1年生は2回目の定期テストになりますが、特に1学期の内容を復習しておきましょう。前にも書きましたが、人間の記憶は大きくは「短期記憶」と「長期記憶」の2つにわかれますが、短期記憶を強化したものだけが長期記憶となります。つまり授業の復習をコツコツとやっておかないと、2カ月や3カ月経っても忘れない記憶にはなりにくいのが人間の脳のしくみです。

〇私を含めた大人も自分の過去の経験から、定期テストに対して気が重くなることが多かったことと思います。私も好きな教科だけならまだしも、苦手な教科のテスト準備は後回しにしていた記憶があります。とりあえず好きな(得意)な教科の復習を、例えば自分なりのノートを工夫してつくるなどして、楽しくやれば良いと思います。

〇その分嫌いな(苦手)な教科は、最低限授業に集中し、テスト前に十分な準備ができなくても、テスト中に頭の中で「授業中の様子を真剣に再現」し、思い出したことを解答用紙に記録しましょう。私も自分の苦手な教科のテストで、授業中にクラスメイトが言った発言内容をふと思い出して、助かったことがあります。同じ授業を受けている友達の力を借りるのも必要かつ効率的だと思います。

〇とにかくテスト受けるにも、心身が健康でなければなりません。「病気に負けない身体作りは規則正しい生活から」と言われますが、「食べて、動いて、寝る」という生体リズムを整え、生徒の皆さんは毎日元気に過ごしてください。

須藤昌英

【まもなく見ごろを迎えるあけぼの山農業公園のコスモス】

 

9月17日(水)校長面接を開始しました(3学年)

〇昨日から来年の入試対策として、校長室を面接会場と見立てて、昼休みや放課後に3年生一人ひとりと面接練習を行っています。一人あたり15分程度ですが、こちらからいくつか質問をし、その受け答えに対して最後にアドバイスをしています。生徒たちは毎年、緊張した真剣な表情で取り組んでいますので、こちらも襟を正して行っています。

〇生徒には事前に質問用紙に回答を記入してもらっていますので、まずそれを中心に受け答えの練習をしていきます。例えば「将来の夢は何ですか?」「自分の長所・短所は何だと思いますか?」「普段の生活で気を付けていることは何ですか?」等の質問をします。

〇それに対して生徒が答えた内容を受けて、「それはどうしてですか?」「そのことについてもう少し詳しく教えてください」と質問を続けます。

〇実はこの第2問こそ面接官が一番知りたいところであり、その答えにその生徒の個性や普段の考え方などがにじみ出てきます。もしその第2問に対して、「わかりません」や「考えたことはありません」などと答えてしまっては、せっかく自分のアピールできる場面を自ら放棄してしまうばかりでなく、「この生徒は普段からあまり深く物事を考えないのか・・」という印象を相手に与えてしまいます。

〇9月でもまだ暑いですが、面接練習なので、制服を着用します。面接官は話をする前には、生徒の表情や制服の着方に目を向け、「この生徒はどんな生徒だろうか?」とまずイメージを持とうとします。面接官は過去に何千人の面接をしていますので、最初の印象だけで大方のことは把握できます。

〇私も校長として千人くらいの面接をしてきましたので、同じようなこともできますが、高校の面接官との一番の違いは、普段から同じ学校で過ごしていますので、学校で見たり聞いたりする情報量がはるかに多いことです。3年生はこの4月からのつきあいですので、本人を理解することを優先させるので、質問も一般的なことよりももっと具体的な内容になるかもしれません。楽しみです。

〇来年の3月の卒業式まで、あと半年ですので、教職員とともに生徒の進路決定にかかわっていきます。

須藤昌英

 

9月16日(火)増尾地域ふるさと協議会「敬老のつどい」

〇14日(日)に本校の体育館において、地域にお住いの高齢者方の長寿をお祝いする会が開催されました。合計で三百人以上の方々がお越しになりました。今年は体育館のエアコンがあるので、快適に過ごしてもらえました。

〇「敬老の日」は、多年にわたり社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日本の国民の祝日です。毎年9月の第3月曜日に設定されており、家族が集まってお祝いしたり、感謝の気持ちを伝えたりする日とされています。

【趣旨と目的】

・社会に貢献してきた高齢者を敬い、長寿を祝うこと。

・国民が老人の福祉への関心と理解を深めること。

・老人が自らの生活の向上に努める意欲を高めること。

〇来賓として太田和美市長や坂巻市議会議長もお見えになりました。ここまで盛大な会を実施している市内のふるさと協議会はあまりなく、企画から準備までを担当した増尾地域の力を感じました。

〇本校吹奏楽クラブも出演し、5曲を演奏しました。皆さんから温かい手拍子や声援をただきました。アンコール曲は準備していませんでしたが、「学園天国」をアンコール演奏しました。良い発表の機会となりました。

〇最後に、元増尾西小学校校長で本校の学校運営協議会会長の田嶋勉先生と同じく元大津ヶ丘二小校長の富澤秀樹先生のユニットも演奏され、昭和歌謡や童謡を見事に披露されました。

〇学校は地域の中にあり、そこで学ぶ生徒たちが、「自分たちの住む地域は素晴らしい!」「自分も将来はこの地域に貢献していきたい・・」と思ってくれることが何よりもうれしいことだと思います。

須藤昌英

 

林間学校第三日目を振り返って

二泊三日の林間学校が終わりました。標高1,400mの亀屋ホテルを中心に生徒たちと過ごしてきましたが、朝晩は高原のさわやかな空気で、ホテルから見える緑の山々が輝いていました。4月に土中に着任し、校長として本校の特徴を客観的に把握しながら、生徒たち何を語りかけていこうかとワクワクした気持ちで、この5ケ月を過ごしてきました。そしてこの三日間で、二年生は予想以上の成長を見せてくれました。来週からの学校生活にもきっと良い影響があると確信しています。私もこれまで60回?を超える宿泊行事の生徒引率をしてきましたが、正直ここまで病気や怪我の少ない経験したのは初めてでした。柏市の方も雷雨がきていると聞いていたので心配していましたが、何より目の前の生徒たちの安全を守ることを職員たちと優先しました。最後の到着式では私から生徒たちに、「2泊3日でこの学年のポテンシャルの高さを実感しました。この林間学校に君たちを喜んで参加させてくれた家族の皆さんに、3日間の報告をするのが、帰ってからの君たちの責任です」と話しました。ホームページに掲載した写真をもとに、本人の話をじっくりと聞いてあげてください。ありがとうございました。須藤昌英

17:05学校到着・到着式

○無事に学校に戻りました。体育館で到着式をして解散です。帰宅してゆっくり身体を休めてください。お疲れ様でした。さようなら。

15:15新倉PA到着  トイレ休憩

○学校到着5時を目指し、時間調整のため休憩します。この後は外環道が多少の混雑があります。常磐道柏インターを出てからの国道16号線の渋滞状況によって、学校到着時刻が変わります。ご了承ください。

11:00昼食  11:45バス出発

○体験学習がスムーズにおわり、少し早めですが、ビーフカレーライスと搾りたての牛乳をいただきます。牛肉はこの牧場で育った牛の命をいただきます。感謝の心を牧場の方に教えていただきました。○帰り道の混雑を考慮し、予定よりも早く出発出来そうです。

9:00 鷹山ファミリー牧場到着 農場体験

○バスで少し山を下り、農場体験の場所に着きました。バター作り、乳搾り、トラクター乗車体験をクラス毎にローテーションします。インストラクターさんの説明を聞いて、楽しそうです。特にバター作りは、牛乳と脂肪の入ったビンを10分間降り続けなければならず、腕がパンパンになり、途中から悲鳴をあげていました。出来上がりのバターをクラッカーに付けて試食しました。添加物ゼロの味はどうだったでしょうか?

6:50朝食

○今朝はパンとコーンフレーク、コーンポタージュ、目玉焼き、サラダ、ハッシュドポテト、八ヶ岳牛乳です。昨晩のチキンとビーフシチューはもうしっかり消化されているようで、良く食べています。さすがに中学生の食欲は旺盛です。

林間学校第二日目を振り返って

林間学校の二日目は、あらかじめ雨予報がありましたが、何とか登山をやらせてあげたいと思い、ギリギリまで悩みました。ただ結果としてその願いは叶わず、雨天バージョンとなりました。しかし生徒たちにとって、本物や実物に触れる貴重な体験学習となり、良かったと感じています。昨日はすべての行程を予定通り、というよりはむしろ生徒たちの素早い行動のおかげて早めに終えることができました。しかし今日は、その反対で朝から予定の変更ばかりが続きました。登山から松本城の見学に変更(しかも行列ができるほどの混雑状態)、旧開智学校から松本市立博物館に変更と、普通ならば混乱してもおかしくない状況に、生徒たちは柔軟に対応できました。四十年間の教員生活でもあまりないほどの素晴らしさでした。また見学先でも熱心に説明を聞いたりや展示物を丁寧に見るなど、探求心があることがわかりました。生徒の表情からは何かをそれぞれ感じていることを読み取ることができました。受け入れてくれた松本城の市民ボランティアや博物館の方からも、「素直でいい生徒さんですね」と声をかけていただき、校長として嬉しく思いました。明日も帰路の中で、農場体験があります。学校のメインは授業ですが、今後も一つひとつの授業が、生徒が将来にわたって学び続けるきっかけになるようにしたいとあらためて思いました。須藤昌英  

22:20消灯

○二晩目の就寝です。リーダー会議での伝達事項を聞き、おやすみなさい。【消灯間近の亀屋ホテル】

21:45リーダー会議・就寝準備

○今日の成果と課題をまとめる会議でした。私からは昨日と今日の二日連続で、ホテルの支配人から「良い生徒さんたちですね、」と褒められたことを伝えました。

19:30入浴・お土産購入・学級会議

○炊事場で煙りにまみれたので、入浴してさっぱりしましょう。昨日よりも入浴時間を10分間延ばしています。学級会議の中の話し合いのスキルが、明らかに昨日よりも向上しています。中学生の成長は見ていて楽しいです。

17:15夕食 後片付け 飯盒炊爨終了

○仲間と協力して作った夕食は、格別の味です。私も試食しましたが、味の深いビーフシチューとバケットが良く合い、柔らかく仕上がったチキンと野菜はとても美味しかったです。

13:30バス出発 15:45ホテル炊事場に集合

○松本市を出てホテルへ戻ります。食べて眠る生徒もいます。夕食は自分たちて自炊します。メインメニューは、ダッチオーブンと鍋を使っての「鶏の丸焼き」と「ビーフシチュー」と「バケット」です。果たしてレシピ通りにできるでしょうか?

11:40 松本市立博物館へ移動

○予定外に松本城見学に時間をとられ、本来はその後開智学校に歩いて行く予定でしたが、急遽変更しました。新しく出来た市立博物館がバス駐車場の脇にあるので、現地学習として入館しました。               ○参考までに、いく予定たった旧開智学校については近代学校建築としては初めての国宝となった旧開智学校校舎です。国宝指定にあたっては、「近代化を推進した開化期の洋風建築受容を示し、近代教育の黎明を象徴する最初期の擬洋風学校建築として、文化史的に深い意義を有する」と評価されました。 文明開化を伝える擬洋風建築の代表作 です。明治初期、日本中が文明開化に沸いていた時代に、建物も洋風のものが求められるようになりました。しかし、実際に建物を施工する大工たちに、当然ながら洋風建築を造った経験はありません。そのため、東京や横浜、大阪や神戸などの先進地へ見学に行き、洋風建築の情報を集めるとともに、持ち前の伝統技術を応用して洋風に見立てたり、身の周りの材料を工夫して洋風に似せたりすることが行われました。このようにして、各地で洋風を目指した建築が造られていったため、和風や洋風など様々な要素が混ざり合った建築が全国で誕生しました。

10:00 松本城到着 クラス写真 班行動

○国宝四城の姫路城、彦根城、犬山城、松江城とともに国宝に指定されている松本城は、天守の築造年代は文禄2~3(1593~4)年と考えられ、現存する五重六階の天守としては日本最古の城です。 天正18(1590)年、豊臣秀吉が天下を統一すると、徳川家康を関東に移封しました。このとき松本城主・小笠原秀政が家康に従い下総へ移ると、石川数正・康長父子が代わって入城し、城と城下町の整備を進め、近世城郭としての松本城の基礎を固めました。 松本城は、松本の街のシンボルであり、市民の心の拠りどころてす。       ○市民ボランティアさんの説明に真剣に耳を傾けていました。意外にも見学は行列で出来ていて、天守閣にのぼるのは、大渋滞で待たされました。見学者の大半が外国人で、インバウンドを感じました。生徒たちが国宝から何を感じたか?感想が楽しみです。来年6月の奈良と京都の修学旅行のよい練習となりました。

6:50朝食

○時間通りに食堂に集まった生徒たちの顔は、すっきりしたさわやかなものと寝起きでドヨーンとしたものなど、それぞれでした。自宅以外の慣れない部屋で寝ることも、将来に向けて経験しておくことは決して無駄ではないとは思います。加えて自分の体調を自分で把握し、必要な措置を取ることができるようになることも大切だと思います。全員が食べられているのを見て、少し安心しました。     ○朝食後、今日の予定の変更を伝えました。昨夜の雨の影響で、登山道の様子を登山ガイドさんに確認したところ、滑りやすく危険が伴うということでした。登山に慣れない生徒たちがリュックサックを背負い、カッパなどの雨具を着て歩くこと、様々な安全を考慮し、雨天コースとして、国宝の松本城と旧開智学校の見学に変更します。

9月11日(木)2025 林間学校第二日 6:00起床

【雨の朝の白樺湖】○昨夜は夜半過ぎから雨が降りだし、だんだんと強くなってきました。部屋で寝ていても雨音に気がつくくらいですので、雨量は相当なものでした。係生徒の「おはようございます。起床の時間です。身の回りの整理をして下さい」のアナウンスで、1日をスタートしました。

林間学校第一日目を振り返って

林間学校の初日が終わりました。朝の出発式で私から生徒たちには、「昨日話した通り、もしトラブルが発生したら、まずは自分たちで解決の方法を探って下さい。その上で必要に応じて先生方にも相談して下さい」と話しました。夜のクラス会議にすべて出席しましたが、どのクラスも係や班の話し合いが、生徒の間で活発に行われ、普段の授業と同じく、リーダーを中心に積極的な面が多く見られました。生徒の就寝時間後に行った職員の打ち合わせでは、ウォークラリー、キャンプファイアー、ホテル内の生活などすべての場面で、どれも大きなケガや病気がなかったことが報告されました。明日は小雨の予報もありますが、本日以上に安全面に気を配っていきます。須藤昌英

21:45リーダー会議・就寝準備

○学級会議で出された成果と課題をリーダー会議で集約し、明日の活動にいかそうとしています。朝6時から15時間以上も活動していても、さすがにリーダーたちは、意識高く参加していました。感心させられました。リーダーは人に嫌がられても時には言わなければならないことなど、辛い面もあります。でもその辛さを経験してこそ別の場面で、リーダーとして頑張っている人に共感し、手をさしのべることができるようになります。明日もこのリーダーたちに期待します。

20:30入浴・休憩・学級会議

○クラス別に行動しています。学級会議では、担任から「今日を終えてどうでしたか?」の問いかけに「楽しかったです」と即座に大きな声で応答があったことにビックリしました。すべての職員としてもそういう言葉を聞くと「林間学校に連れて来て良かった」と思うものです。

19:15キャンプファイヤー

○ホテル前の白樺湖畔にあるキャンプファイアー場に移動し、夜の雰囲気を味わいながら、中央のファイアーを囲みます。レクリエーションやフォークダンスを通して、学年が一つになる感覚は、いつまでも忘れないでほしいものです。私も火之神を演じながら、生徒たちの感動が伝わってきました。最後は花火で締めました。

18:00夕食

○お待ちかねの夕食です。各自めいめいに食堂に集まって来ました。たくさん食べて疲れをふきとばしましょう。協力して配膳を終え、みんなで「いただきます❕」残さず食べたことにお互いに拍手していました。微笑ましい光景です。

15:20ウォークラリー終了  15:30開校式

○体育館で、ウォークラリーの結果発表がありました。喜びの歓声があがりました。続いて開校式を行います。二泊三日お世話になるホテルの支配人に全員て挨拶しました。この後、部屋に入ります。はしゃぎ過ぎて、部屋を破損することのないように、お互いに留意しましょう。定期的な健康観察を行っています。疲労が蓄積すると、ケガや病気につながります。無理をしないように呼び掛けています。

12:30ホテル到着 13:10ウォークラリー開始

○亀屋ホテルに到着しました。まず体育館でウォークラリーの準備と説明があります。白樺湖周辺を班で歩き、途中のチェックポイントで職員からのクイズに答えます。ちなみに私は、ホテルで自転車を借りて白樺湖をぐるぐる周っています。私をつかまえて一緒に写真を撮ると、ボーナスポイントがもらえます。最初雨がぱらつきましたが、おおむね曇り空で、湖面からの涼しい風が心地よいです。白樺湖は一週3.8㎞あります、加えて山側のゲレンデもコースになっているので、けっこう疲れたようです。明日の登山のよい練習になりました。中学生時期は新陳代謝が人生の中でも最大なので、疲労回復も驚異的であることは、長年教員をしてきたので実感しています。

11:20女神湖到着 写真撮影 昼食

○学校を出発して五時間。ホテルに近い女神湖に到着しました。クラス写真撮影して、湖畔で昼食です。たくさん食べています。高原の青い空と爽やかな空気で、一層美味しく感じます。

9:40横川SA到着 トイレ休憩

○雲が多くなってきました。雨は降らないと思いますが、碓氷峠ですので、さすがに気温は下がってきました。朝が早かったので、お腹がすいた生徒もいるようです。女神湖に到着後にお弁当が出ますので、もう少しの我慢です。

9月9日(火)第2学年林間学校事前指導

〇明日から2泊3日、2年生は長野県白樺湖方面へ林間学校に行きます。主な日程です。

第1日目 : 9月10日(水)

5:50 係生徒集合 6:00 生徒集合

6:10 出発式(雨天時は体育館)

6:30 バス乗車 6:45 バス出発

6:50 朝の会 バスレク

8:30 三芳PA到着  トイレ休憩

10:05 横川SA到着 トイレ休憩

11:45 女神湖到着 写真撮影 昼食

13:00 ホテル到着

13:40 ウォークラリー開始

15:50 ウォークラリー終了 

16:00 開校式

18:00 夕食

19:15 キャンプファイヤー

20:30 入浴・休憩・学級会議

21:45 リーダー会議・就寝準備

22:20 消灯

第2日目 : 9月11日(木)

6:00 起床

7:00 朝食

8:30 バス出発

9:15 八島湿原に到着 登山開始 

12:00 昼食

15:30 終了・バス出発

14:30 登山終了

15:45 炊事場に集合 飯盒炊爨開始

19:15 飯盒炊爨終了

19:30 入浴・お土産購入・学級会議

21:45 リーダー会・就寝準備

22:20 消灯

第3日目 : 9月12日(金)

6:00 起床

7:00 朝食

8:15 閉校式

8:30 バス出発

9:00 鷹山ファミリー牧場到着 農場体験学習

11:45 昼食

13:00 バス出発

13:35 横川SA到着 トイレ休憩

15:10 三芳PA到着  トイレ休憩

17:00 学校到着・解散

6校時の事前指導の集会では、私から生徒たちに次のように話しました。

「しおりにも書きましたが、明日からの2泊3日は、本やインタネットを通してではなく、直接自分の目や耳や感覚を総動員して、観察や体験等をする「フィールドワーク」がメインの活動となります。そして体験したことは、それと関連した知識と結びつくことにより、「生きて働く知識」と昇華します。この林間学校が、みなさんにとって大切な『学びの場』となることでしょう。期待しています。そして君たちにはこの林間学校を十分に楽しんでもらいたいと思う一方で、二泊三日の合計55時間がすべて楽しい時間ばかりというわけにはいかないことはあらかじめ理解してもらいたいと思います。なぜなら集団でしかも学校以外の不慣れな場所で、活動&生活するということは、裏を返せば、気を抜く時間がない(一人の時間がない)ことになります。つまり全員がそれぞれある程度の我慢をしたり窮屈な思いをしたりすることも出てきます。ましてや86名の生徒を私も含めてたった8名の職員で引率しますので、君たちへのお願いがあります。当日発生したトラブルに対して、まず自分たちで問題解決を図ってほしい。またその問題解決をリーダー一人に任せっぱなしにせず、その他の人がリーダーを支えるフォローアーとして自覚して下さい。特にトラブルが起きても、その場はあえて黙っていて、あとから『本当はあの時私は~だと思っていた』だけは避けてください。それは一生懸命やっている仲間に失礼にあたると思います」と少し強めに話しました。

〇生徒たちがその事をどこまで意識してくれたかは、今は把握できませんが、明日からの二泊三日で彼らの成長した姿をみるのが楽しみです。

須藤昌英

 

9月9日(火)「どんな人間が最後に生き残るか」を人工知能に問う

〇今、生徒たちから國分功一郎教授への「質問事項」をまとめています。その内容は多岐にわたりますが、主に「哲学とは何ですか?」「読書について教えてください?」「相手に伝わる話し方は?」「生きるって何ですか?」「効果的な学習方法を教えてください」「その他」に分けることができます。國分教授からの回答が楽しみです。

〇4年前にお亡くなりになった、筑波大学名誉教授の村上和夫氏(遺伝子研究のエキスパート)については、4月17日のこのブログでも書きましたが、いろいろな著書でわたしたちにわかりやすく「人間の無限の可能性」を遺伝子の視点で教えてくれています。

〇「一個の細胞内の遺伝子がもつキャパシティー(潜在能力)は、とても大きく、かりに遺伝子のもつ全能力を100とすれば、その3%から5%くらいしか私たちは用いていないと言われています。この『遺伝子のスイッチをオン』にして生きていけば、これまでとは違う新たな自分をつくっていける」と指摘しています。

〇読むたびにいつも勇気づけられます。何より科学者の言葉には説得力がありますし、私も経験上「素直な人は伸びる」という言葉を実感してきました。「素直」とは、「今の自分を大切にし、将来の自分に期待する」心情をもてることだと確信していまし、この「素直さ」が「遺伝子のスイッチ」だと思います。

〇その村上和雄氏の著書『人生の暗号』(サンマーク出版)に、興味深い部分があります。要約して紹介します。

「当時の最新のコンピュータに『どんな人間が最後に生き残るか』を推測させました。その結果、『力の強い人、自分のことを優先させて考える人、競争に勝ち抜いていく人』などという大方の予想緒を裏切って、『譲る心をもった人』という回答が出てきたという話があります。これはいったい何を意味しているのでしょうか?『他人のためを第一に考える人が結局報われる』ということではないでしょうか?このことは遺伝子のはたらきからも納得のできることです。人の心は、『他人のため』に献身的に努力しているとき理想的な状態ではたらく。よい遺伝子がONになるのです。」

〇今から25年前の文章なのですが、今にも通じることだと感じます。そこで私もチャットGPTに、「どんな人間が最後に生き残るか」という同じ質問をしてみました。そして次の回答を得ました。

①適応力が高い人 

②協調性と共感力を持つ人 

③自己管理ができる人 

④学び続ける姿勢を持つ人 

⑤ポジティブで希望を持ち続ける人

〇①は生物は一般的にそのように進化してきたので、わかりやすいです。②は前述のコンピュータの回答と通じるところがあります。「力が強い」とか「競争に勝ち抜く」ではありません。③には「感情のコントロールができ、冷静に判断できる」という文も付随していました。つまり①と②のような人になるための不可欠な要素といえるでしょう。

〇校長として歓迎するのは、④と⑤です。これは今の中学生にとって一番身に付けてもらいたい資質ではないでしょうか。中学生には生きていく上で今後何らかの苦難が訪れても、この2つを意識してもらえば、たくましく生き残る力を育んでいけると思います。

〇さらに村上名誉教授の『人生の暗号』には、「人類は百年以上もの間、生存競争に勝ち抜いたものが生き残るというダーウィンの説を主流においてきましたが、科学が進歩して生命の仕組みが解明されるにつれて、まったく違った考え方が大きく浮上してきているのです。その一つに『共生的進化論』というのがあります。人間に限らず生物は、お互いに助け合いながら進化したという考え方です。」と書かれています。

〇村上氏の唱える「サムシング・グレイト(偉大な何かの力が働く)」のはたらきにも通じる「譲る心をもった人」と、昔のコンピュータが答えたのも合点がいります。村上氏は「『人のために』を実行するとなぜ報われるのか。それは自然の姿そのものであり、自然体こそが最適な生き方の選択といえるからです」と結んでいます。

〇最新の人工知能は大きく進化しているとよく聞いていますが、先ほどの5つも、ある程度的を得た解答をするものだなと少し感心しました。でもやはり哲学的な問いに対しては、機械のコンピュータやAIではなく、國分先生のような生身の人間に答えてもらった方が、生徒たちの心に残るだろうと感じます。

須藤昌英

 

9月8日(月)第39回柏市小中学校科学作品展

〇6日と7日の両日、さわやかちば県民プラザの回廊ギャラリーで行われた科学作品展では、各校から夏休みの自由研究の代表として出品された作品や論文が展示されました。本校からは3つの科学論文作品を出品しました。

2年 藤崎珊瑚さん「透明骨格標本」

【解説コメント】水族館で透明骨格標本を見たことがあり、どのような骨があるのか、骨の構造について興味をもち、標本の作成を行った。透明化にあたって用いた試薬は、グリセリン、アリザリンレッド、排水パイプ用洗浄剤である。透明化までの時間や染色の工夫を行い、実験に取り組んだ。

1年 下村琉伊さん「フタバガキの羽は生き残るのに最も適切な形なのか?」

【解説コメント】世界の珍しいタネ展で、フタバガキという植物の果実を見た。その果実の特徴は、二枚のガク片が発達して、羽のような構造をしていた。もっといい羽の形かわあるのではないか?と興味をもち、羽の形を再現した模型を作って比較した。羽の数を2、4、6枚に変化させ、羽の枚数と滞空時間の関係をまとめている。

1年 赤石昇太さん「牛乳の保存条件による腐り方の変化」

【解説コメント】牛乳をよく飲むが、たまに牛乳を冷蔵庫にしまい忘れてしまうことがある。そういう場合、どのくらいなら腐らないのかについて調べた。牛乳と低脂肪牛乳を対象とし、条件を「常温、冷蔵庫」、「ラップあり、なし」に決め、すべての条件を組み合わせて比較を行った。

〇どれも科学的思考により、仮説(予想)をもとに、実験観察の結果(事実)と考察(仮説の検証とその判断根拠)をわかりやすくまとめてあります。

〇理科の実験観察だけではなく、いろいろと人を納得させる文章は、すべて上記の要素が含まれています。各教科でもそのような力を身に付けることが目標の一つになっています。

〇身近な事象に疑問をもち、「自分で調べてみたい」という自主的な動機をきっかけに、未来の科学者が育っていくことを楽しみにしています。

〇赤石さんは優秀作品に選ばれ、来月の県の展覧会に出品されます。おめでとうございます!

須藤昌英

 

9月5日(金)國分功一郎先生(先輩)について感じたこと【3学年】

〇昨日から台風15号が接近しています。登下校に気をつけてください。

〇進路決定を目の前にしている3年生にとっては、國分先生(先輩)がどうやって高校を選択したのか?が一番の関心事のようです。

〇再来週から始まる3年生対象の「校長面接(入試の面接練習を兼ねる)」でも、一人ひとりにそのことも直接尋ねてみようと思います。

【3年生】

・先生に授業やれって急に言われたのに皆がわかる説明をできていたと聞いて、驚いたしすごくかっこいいと感じました。

・小学校のときに頭がそれなりだったのに、中学生で頭がよくなって人は変わるんだなと思いました。

・國分先生と会えるのを楽しみにしています。

・苦手なことがあっても頑張ればできるようになる

・順序立てて話すのはみんなができることではないからすごいなと思いました。決まりだから仕方ないではなく、そのルールに意味があるのかを考えて行動している人はあまりいないからいいことだなと思いました。

・哲学について学べた。哲学はすごいと思った。

・行動力がすごいなあと思いました。

・哲学の本読んでみようかなって思った。

・本をあまり読まないけど、内容を飛ばしてもいいと聞いて、挑戦してみたいと思った。

・少ない時間だけど國分さんがどのような人で分を見たときにこんな優秀なひとだとは思わなくとても尊敬できる人だと思いました。

・哲学とは難しいとわかった。先生の本が読んでみたくなりました。私も増尾西小の卒業生で土中生なのでびっくりしました。先生のお話を聞いて、本を読もうと思いました。

・國分先生のいろいろな先生の話だったり、80周年ということだったりと初めて知ったことがたくさんあった。

・哲学はわかりやすいようにとかを考えないといけないから大変、難しいと思った。

・國分先生が増西と土中の先輩なことにびっくりした。私も頑張れば東大の先生になれるのかな。

・本を読むのは苦手だけど、紹介していた本を少しでも読んでみようと思った。

・國分先生がどんな人でどんなことを考えているのか分かった。

・国分先生をはじめて知って、大先輩がいるのは意外だった。

・哲学は楽しいですね。

・校長先生の見せてくれた國分先生の動画での「すきなところだけ読んだらいい」という言葉が印象に残りました。いままで読もうとしていた難しい本は、すべて、最初から最後までよまないといけないものだと思っていたので、本に対する印象が少し変わりました。

・國分先生についての話で、小中学校時代の当時オン國分先生の考え方が独特で面白い人だったのかなと感じました。(特に日ごろの常識に対して疑問を持っていたことなど)

・身近にすごい人がいることが分かった。あの動画ちょっとだけだけど面白そうだと分かった。

・國分先生が土中出身で、こんなにすごい人だと初めて知った。先生はいろいろな体験をして、とても勉強を頑張ったのだと感じた。もっと先生がやったことや体験談などを聞いてみたいと思った。

・土中と関係があって驚きなのと、人に順序たてて、説明するのって難しそうだと感じ、誰か、追う目的がいるととても良いなと感じた。

・哲学って面白い。自分も哲学を知りたくなった。

・國分さんがトランペットをやっていると聞いて、私も吹奏楽部なので親近感がわきました。私もdbがわからなかったので、國分さんはすごいなと思いました。

・哲学は前から興味のあった分野だったので、今回のお話に関心を持つことができました。80周年の会に生徒として参加できないのは残念ですが、時間が合えば地域の人として参加できればと考えています。

・國分先生はたくさん勉強して行きたい高校に行っていてすごいと思った。

・本の好きなところだけ読むのは大丈夫っていうこと初めてしれたけど印象にのこりました。

・勉強に対して質や効率を高めようとする姿勢がすごいなと思った。

・どんなにすごい人でも小さいころから努力をしているとわかった。

・國分先生みたいな人でも中学校時代は少しヤバい人?なのは驚きました。校長先生毎回色々な人を調べていてすごいと思いました。

・物事を順序立てて話すことが大事だと思いました。自分で授業をしたのがすごかった。

・人は興味があることやすきなことには一生懸命できるから、まずは興味を持つことから始めようと思った

・國分先生に関する話はとても驚き、また出身校が同じということもあって興味が湧いた。

・学問に興味を持つことは大切だと分かりました。

・小学生や中学生の時にあまり勉強ができなくても好きなことと繋げれば頑張れる気がしました。

・自分なりの努力の仕方を見つけることが大切。

・内容がよく考えられており、とても勉強になりました。

・難しい本でも、読んでみようと思う気持ちが大切ということ。英語の授業を5分だけどしたということ

・東大の先生でもそういう過去があると知った。校長先生もいろいろな方のことを調べているんだなあと思った。

・國分先生と校長先生のやり取りをきいて、本の部分で今はまだ読めなくても、将来的に読めるようになれば良いとあったから、毎日努力してなにかできないものも将来的にできるようにしたいです。國分先生のように将来的に勉強のやる気を出したいです。

・中学生のはじめのころは勉強が得意ではなかったのに、今では哲学について有名になっていて、その努力がすごいなと思った

・順序を決めて生活することが分かった。難しい本を読むときはわからないところは飛ばしていいことが分かった チャレンジすることは良いことだと分かった。

・國分先生がおっしゃっていた、教える際の順序の話から、教え方は人によって違い、その教え方で分かる人わからない人も違うんだなと感じました。なのでこれからは、自分にあう教え方を探すのはもちろん、教えている相手に合わせた教え方を同時に探していくのを心がけようと思いました。

・僕らの先輩の中には、テレビに出るほどに有名な先輩がいて、とてもすごいと思いました。そして、いつか自分も土中生として有名な人物になりたいと思いました。

須藤昌英

9月4日(木)國分功一郎先生(先輩)について感じたこと【2学年】

〇昨日の1年生と同様に、2年生も國分先生について、様々な思いを抱いたり、自分への刺激(発奮材)として受け止めたりしたようです。

〇発達段階もありますが、2年生くらいになると「何のために生きるか?」「自分とな何者か」などの哲学的な思考が深まります。その答えを求めて読書をする生徒も多くなってきます。

【2年生】

・YouTubの対談で、左側にいた人(池上彰さん)はテレビで見たことあったけど右側にいた人(國分先生)は全く知らなかった。哲学について改めて学びました。

・國分先生が先生の代わりに授業をやることがすごいなと思いました。また、「塾にいかなくてもいい」は自分も思いました。

・國分さんはすごい人なんだなと同じ土中生として誇りに思いました。2学期は行事がたくさんあるのでたくさんの行事に対応できるように頑張りたいです。

・同じ中学校でも、自分で考えて疑問などをつくれる國分さんはすごい。

・國分さんの話を主になさっていて、自分の小中の先輩に東京大学の教授がいることにまず驚きました。土中学校の八十周年記念に地域でお祝いをするというのを初めて知りました。

・校長先生の話を聞いて國分先生は好きな方の高校に入りたくてたくさん勉強をしたんだなと感心しました。また、一年生のときはbとdの違いもわからなかったのに今は英語がぺらぺら喋れるのでたくさん勉強をしたんだなと思いました。

・國分さんは、中学生の頃にたくさん努力をした人なんだと思った。

・bとdの区別もつかなかったけど、小室哲哉と同じ高校に行きたいという信念と努力で叶えたのがすごいと思った。

・國分さんより周りに流されず、自分の意見をしっかり持っていてすごいと思いました。

・はじめはbとdの区別も付かなかったのに、早稲田実業高等学校に入ってすごいと思った。

・dとbの違いもわからなかったのに憧れの学校に行くために努力して勉強をして、今東京大学の教授をしているなんてすごいなと思いました。 私は勉強が苦手なので、今回の校長先生の話を聞いて、頑張ろうと思いました。

・國分先生が当時の先生の代わりに授業をしたのが印象に残りました。

・昔は、おしつけてくる先輩や人がいるのは知っていましたが、校則にも定められていないことを言われたら反論するのはあっているかもなーと思った。

・中学校で勉強をすることは大切だと思った。

・本を手に取るとき、ページをとばして読むのはいけないことだというイメージが強かったですが、わからないところは飛ばしてもいいという言葉を聞いて本を手に取るということが、あまりにも難しいというイメージからわからないところはとばしてもいいというイメージに変わってこれからいろいろな本を手に取って読みたくなりました。

・國分さんの話の5分間授業をして説明できたことがすごいと思いました。最初の方の話は自分と同じような感じで印象に残りました。

・最初から頭いい人はいないんだなと思いました。もっと本を読んでいたいと思いました。

・自分がなりたい自分になれていてすごいなと思いました。興味があるものに一生懸命でいいなと思いました。

・國分先生が授業中に先生に説明の仕方を教えていたことを知って、

自分の思ったことをはっきり言うことができてすごいと思った。

・自分の意志をちゃんと持っている人はすごくいいなと思いました。

・國分功一郎さんが80周年記念でご来校していただくことを聞いて、80周年記念がたのしそうだと思いました。また、読書は本を開こうとすることが大切だということを知りました。

・國分先生が同じ土中生で驚いた。

・最初はbとdの区別がついていなかったけれど、努力をすれば教授になれるまで成長できることがわかった。

・本は難しいところがあったら飛ばして読んで良いことがわかった。

・國分先生は今大学の教授だけど昔は自分と同じ共通点があって努力すればこんだけいけるんだなと思いました。

・自分がおかしいと思ったことはしっかりおかしいということの大切さがわかりました。

・頭がいい人が中学にいたのはびっくりしました。中学校生活がすごいなと思いました。

・國分先生のことをよく知れて、会ってみたいと思いました。哲学のことももっと聞きたいです。

・國分さんの話の進め方や、学生時代の時の話を聞けてとても関心深かったです。特に印象に残ったのは、話の進め方です。校長先生の話を聞いて、自分の生活習慣を改善していこうと思いました。

・説明するときは順序をふんで説明したほうが理解しやすいというのがわかりました。

・ちゃんとした理由があるから、「これは違う」や「こうすればいい」などの意見がいえるんだなと思いました。

・土中学校創立80周年のときに國分先生が予定が合えば来てくださると聞いて、とても驚きました。國分先生は話をわかりやすくするために順序を立てるのが得意といっていて、すごいなと思いました。二学期は77日間ある中で、林間学校や、合唱フェスティバル、テストなどいろいろな行事があることを改めて知りました。二学期は一番長いけど、頑張っていきたいです!!

・「自分が興味を持ったことに挑戦してみる」という言葉にとても共感を得ました。自分が興味を持ったことにはまず手を伸ばしてみることが大切だと私も思います。なので、少しでも興味が湧いたり、やってみたいと思ったりしたことはとりあえず行動に移してみようと思いました。また、夏休み明けは部活や委員会で中心人物になったり、行事があったりと忙しいですが、その中で疑問や興味を見つけ行動していこうと思います。

・校長先生から國分先生の学生時代のお話を聞き、今まで知らなかった哲学についてや國分さんの努力が伝わり、これからの自分の生活や勉強に活かしていきたいと思いました。

・國分さんの話の中でも、小学生の頃はあまり勉強に熱心ではないことが意外でした。僕も全くしてこなかったので、頭がいい人でも少し似ているなと思えて嬉しかったです。けど、その後に早稲田実業学校に入ったってことはかなりの努力をしたと思うのですごいなと思いました。

・國分先生の話をしたときに、中学校で吹奏楽部に入ってトランペットをやっていたと言っていて、自分もトランペットをやっているので共通している部分があるなと思いました。

・少し長かったけど、話の内容がしっかりしていて、聞いてて楽しかった。

・國分先生が土中の卒業生という事に驚きました。校長先生が言っていた「やれるところだけやっておく、興味が湧いてきた頃にもう一度やる」ことが大事だなと思いました。

・國分さんは1年生のときbとdの区別もつかなかったのに、早稲田実業に入学することができてとても努力したんだなと思った。努力次第でいろんなことができると思った。中学生でも読める哲学の本があったから時間があれば読んでみたいと思いました。

・哲学や論文などの文字が多い本を読むことは中学生でも読んでいいと言っていた。だから自分も長い本を読もうとおもった。

・英語の授業の話で感心した。

・本を読むときわからないところはとばして自分の読みたいところを読むという話で自分も本は全部は読む気にはいつもならないから話のように読みたいところだけ読んでみてわからないところはまた今度という方法で本を読んでいきたいと思いました。

・國分先生の話で、吹奏楽部だったことに少し驚きました。また、「学校という勉強するところがあるから塾の必要はない」という考え方に、なるほどと思い、印象に残りました。

・自分の意見をしっかり伝えられるのが本当にすごいと思いました。

・國分さんの中学校時代の話を聞き、東大の大学院を卒業してるような人でも自分と同じ境遇だったことを知ることができてよかった。國分さんは中学1年の頃にbとdの違いもわからなかったのに、中学3年のときには授業を教えられていることにとても驚いた。

・國分さんの話で、すごく印象に残ったことが中学校の頃に先生に授業の内容がぜんぜんわからないと先生に言って國分さんが先生より教えられたと聞いてすごいと思いました。他にも本の読み方についてすごく印象に残りました。よくわからないものはとばしてわかりやすいところから読むというのがすごく印象に残りました。

・國分さんのことがわかった。わかりやすく説明する順序を考えて説明していてすごいと思った。

・自分がかよっていた小中学校でそのような人がいたのを初めて知ってすごいなと感心しました。

・本の大切さや日頃の自分の生活態度があまりよくないことがわかった。

・國分先生はわかりやすい説明の順序などを中学生のころから知っていて、自分の意見をためらわずしっかり言っているところがすごいと思った。また難しい本を読むとき、わからないところは飛ばし、また本を開けばいいという考え方もすごくいいと思った。次から本を読むとき参考にしたいと思う。

・やっぱり努力は必要なんだな、と実感しました。

・初の頃は音楽に興味にあって、あとからは哲学を学んでいて、その時学びたいことをしていて、すごく素敵だと思いました。

・國分さんみたいに最初はBとDの見分けができなくても、努力したら東大に行けて英語もペラペラになれると聞いて最初はできなくてもあきらめずに努力していくのが大切だと思いました。

・國分先生の中学校時代の先輩の納得のできないことに対して、疑問を持ったりすることが勉強などにいきて、興味のあることについて調べるということがよくあったのかなという風に思いました。

・実家が増西小の近くと言っていてびっくりしました。

・今日の校長先生の話を聞いて、僕は、最初、國分先生はどのような人か知りませんでした。だが校長先生が國分先生のことを語り、僕は國分先生がものすごくあこがれるところがあり、それは中学校の努力です。その努力を自分もできるようにしたいです。

・自分が疑問に思ったことは人に質問したり聞いたら良いと思った。

・哲学のことを聞いて哲学について興味が湧いた。

・小学校、中学校の思い出の話が頭に残った。一年生のときは全然わかっていなかった英語が二年生でどのように教えたらわかりやすいか哲学的に考えられていてすごいと思った。

・最初はアルファベットすら分からなくても國分先生のようにこの大学に行きたい!などの目標を持つことでその後の人生は大きく変わるんだなと思いました。夢や目標を持つことの大切さを知りました。来年國分先生に来ていただきお話を聞くのがとても楽しみです。

・最初は難しく感じる本でもいつかわかるようになるとわかったので、いろいろな本に挑戦したい。

・ためになる話でしたとても良かったです。

・夏ボラで知らない人にメールや電話などをするだけで緊張したのに、校長先生は有名な方にメールをされていてすごいと思いました。

・國分先生が吹奏楽部に入っていたのが意外でした。

・校長先生の話を聞いて、活かしてみようと思った。國分先生がすごい人だと思った。

・話の順序って立てるのは難しいと思うからそれを立てれるのはとてもすごいなと思いました。

・國分先生が増西小、土中出身なことを初めて知り驚きました。自分と照らし合わせられることはないのですが、順序よく説明することができているのがすごいなと思いました。委員会で図書室に行く機会があるので哲学の本を手に取ってみようかなと思います。

・増西小から土中で自分と同じでびっくりした。

・創立80周年で國分先生が来る予定があることがびっくりした。國分さんの話をきいて受験勉強に役立つようにしたいなと思った。

・私は本を1冊読むことができないから、本を読まない党考えをしていたので、難しいならば飛ばしてみて、いつか読めるなら読むを繰り返していろいろな本に挑戦していきたいと思いました。

・國分先生の話の時に中学校時代の話が、順序良く話すことを考えていたとあって、私は日常の中でそこまで考えていないのですごいと感じました。

・中学生のうちから考え方とかすこし哲学っぽいところがあって、そういうところから将来の夢を見つけていくのもいいのかなと思いました。また、中1のときはbとdの違いもわからなかったのに、今は英語がペラペラでどうしたら上手になるんだろう、昔は苦手でも時間がたったら上手になっていることもあるということを知りました。難しい本にもチャレンジしてみようと思います。

・校長先生から國分先生の本の話を聞いて本は苦手だけど少しでもいいから読んで見たいと思いました。

・努力をして英語ができるようになったということを聞いて、自分も頑張ろうと思いました。

・たくさんの本を書かれている人について知ることができてためになりました。

・國分先生の昔の話を聞いて、努力をすれば人間は何にでもなれるんだと思いました。私は努力をするのが苦手だけど、國分先生の話を聞いて少しずつでも努力をしてみようと思いました。

須藤昌英

 

 

 

9月3日(水)國分功一郎先生(先輩)について感じたこと【1学年】

〇先日の全校集会で、私から東京大学の國分教授の紹介(小中学校のエピソードや私と國分さんのメールやりとりを含む)をした後、その感想を生徒たちに書いてもらったので、今日から学年ごとに紹介していきます。

〇感想を読むと、1年生も自分事としてよく話を聞いて、今の自分を見つめていることがわかります。やはり偉大な先輩から感化される面が多いのでしょう。

【1年生】

・自分もルールは決まっているけど、そのルールを守っても守らなくても何も変わらないのにルールがあって意味がないと思ったりするところは似ていると思いました。また、本の話で自分は意味が分からなくても面白いと思えば絶対に、とばさないで読みます。分からなくても、その分からないことを分かるところから「こうなんじゃないかな。」と仮説を立てるのが楽しいし、経験にもなると思いました。

・「d」と「b」がわからなかったのに、2年生になって授業ができたのはすごいと思いました。

・冷静に考えるとおかしいことが、当たり前になっているのは違うと思った。

・先生や先輩に対して自分の意見をしっかりと発言できるのはすごいなと思いました。

・國分先生は自分の意見を強く持って、それを立場が上の人に言う勇気があるのですごいと思った。

・本でわからないところは、親に聞いたり、Googleで意味や言葉を調べたりしていたけれど、先生は、わからなかったら好きなところだけ読めばいいって教えてくれました。

・東京大学で教授をしている方が土中学校出身だと知り驚きました。大学で教授などを務められる方は中学受験などをされているのかと思っていたので意外でした。いろいろなことを疑問に思い、それを口に出して上級生に度々呼び出されていたというのは更に意外でした。私はそういう勇気はないけれど、疑問に思ったことは口に出してみようと思いました。

・中1では「dとb」の違いも分かってなかったのに、今では教授になって英語もぺらぺらに話せているのがすごいと思いました。本の話で分からないところや読まなくていいという話が自分の印象に残りました。

・國分さんの話で、順序が大事というのが印象に残った。授業や、集まりなどでも話すことはあるし、スピーチとかだと順序を立てるから身近で感じやすいと思った。人の話を聞いているときに順序がおかしいなとかあまり考えたことはなかったけど、國分さんは先生の授業の話でも順序について考えているのがすごいと思った。

・「自分で授業してください」といわれて、うまくできたというのが印象に残りました。普通は、うまくできなくて、先生すごいなってなるのに、國分さんは、小さい頃からそういうのが得意だったんだなと分かりました。

・國分先生のことについて触れて見て、國分先生も自分と同じで中学の夏休みから塾を始めたんだと共通する分野を知ることができた。

・the speech was great.

・國分先生がおかしいと思ったことを自分の中で流さないで、先生に問いたりする行動力にすごいと思いました。哲学についてもっと興味を持ちました。

・校長先生がわかりやすい説明と共に画像も入れてくれていたので國分先生のこともよく分かりました。

・國分先生が自分の興味を持ったことにしかやる気がでないという事に少し納得できた。

・本を読まないではなく、読めないところをとばして好きなところを読むということ初めてしれたから、小説とかあまり読まないけど気になった本はいくつかあるからこれからやっていこうと思った。

・國分先生のことについてしれたし、この人が何をした人かなど詳しくしれたし、まさか土中学校を卒業したとは思ってなかったから衝撃でした。

・校長先生が國分先生とメールで話していて、来年土中に来てくれるかもしれないということにすごいなと思いました。ぜひ会ってみたいです。

・國分先生の小学、中学生時代のことを知れて昔と今の学校の違いを知ることができました。そして、本でわからないところがあればとばして読めるところを読んでもよいと知ることができました。今度、読みたい本があればなるべく読んでいこうと思います。

・自分がおかしいと思ったことに対して、おかしいと言えることがすごいと思った。

・國分先生の中学1年生時代の自分がおかしいと思ったことにおかしいと言えることがすごいなと思った。また、他にも自分が授業をしたり、塾に行くのが不思議と思ったり、周りに囚われずに自分を信じて進むのがすごいと思った。アルファベットの「dとb」の見分けがつかない所から、成績をドンドン上げていったのが努力家だなと思った。

・自分たちだけでじゃなくて、校長先生は夏休み中に國分先生の本を7冊も読んでいた宿題をやるだけじゃなくて、本を読む大切さがわかった。

・校長先生の話を聞いて國分先生が一年生の英語のアルファベットが覚えられていなかったと聞いて僕にもこれから頑張れば英語の点数を上げられるのかな?と思った。

・國分先生が土中学校を卒業していて、哲学にも興味があることがわかった。本のわからないところは読まずに、自分が好きなところだけを見ればいいということがわかった。

・大人の人がわかりやすい、難しい本でも読んでみることがいいと思いました。

・國分先生の行動力が1番、印象に残りました。

・bとdの区別すらつかなかった先生が外国人と関われるくらいにまで英語が上達するのがすごいと思った。私も外国人と英語で会話できるようになりたいので、上達する方法を教えてもらいたいと思った。

・國分先生の本は少し難しそうだけど、チャレンジしてみようと思いました。

・柏市から哲学者がうまれていることにおどろきました。音楽に興味があって少し親近感がわきました。

・哲学は奥が深いなと思いました。

・國分先生の話を聞いて、自分の意志を持つことは大切だと思った。

・哲学を今度調べてみようとおもいました。

・私は哲学ってよくわかりません。聞いたことはありますが哲学ってなんであるのかが不思議です。

・校長先生が國分先生にメールを送って、返ってくるのが本当にすごいと思った。哲学の本の読み方?も面白いと思った。

・國分先生が土中の生徒だったと知り、驚きました。どのようにして勉強したのだろうか、など気になることが多かったです。

・自分にも國分さんと意外と同じところがあったので驚いた。

・「ダメ元」で連絡を入れたら返事が返ってくるのがすごいと思う。國分先生にも昔はいろいろなことがあったことにすごく驚いた。

・楽器をしていることに驚いた。

・まわりにとらわれないで自分らしく生きるのがすごいなーっと。

・國分先生のことは知らなかったけど、小中学生の時の発言を見てどんな人か会ってみたくなりました。

・あたりまえのことを疑問に思うのがすごいと思う。

・國分先生について知ることができました。吹奏楽部に入っていたところが同じでした。國分先生の本を読んでみたいと思ったので見つけたらよもうと思います。

・土中学校を卒業していて、哲学が好きな人なんだなと思った。

・哲学は難しいとわかりました。

・思ったことはすぐに発言しないと忘れちゃうから自分で感じたことは話そうと思いました。

・國分さんは頭がいいことがわかりました。哲学者はめっちゃすごいことがわかりました。

・校長先生の話を聞いて國分先生の本を読んでみようと思いました。

・哲学って面白いと思った。

・この前は民主主義の話だったけど今日は哲学の話でこれも面白かった。

・國分先生が、最初動画を見た際は、おとなしめな方なのかなと思っていたのですが、学生時代は、結構おしゃばりだったということを聞いて、少し意外だし、「bとdの区別もつかなかった」のに、今では英語がペラペラなのは、すごいと思いました。話の順序が難しくて、時々何を言っているのかわからなくなってしまうので、どうやったら話がわかりやすくなるのか聞いてみたいです。

須藤昌英

 

9月2日(火)全校実力テスト&給食開始&防災学習

〇今日は全学年で実力テストを行っています。夏季休業明けで、学校生活の感覚もまだ完全に戻っていませんが、朝から5教科に取り組んでいる生徒たちの表情は真剣です。

〇明日からは通常授業が再開されます。今日のテストでアウトプットした分、また各教科の授業に積極的に取り組み、大いにインプットしてください。

【1学年】

【2学年】

【3学年】

〇今日から給食も始まりました。今日のメニューは「ごはん、鯖のソース煮、磯香あえ、呉汁、アセロラゼリー、牛乳」でした。しっかり食べて、午後のテストも頑張ってもらいたいです。

〇昨日は「防災の日」で、102年前に十万人以上が犠牲となった「関東大震災」が9月1日正午前に発生したのがその由来です。

〇「柏市小中学校地震発生時の対応」マニュアルでは、昼間に震度5強の地震が発生した場合、児童生徒は下校させずに学校に留め置き、保護者等に児童生徒を引き渡すことになっています。

〇実際の引き渡しの際は、現在活用している「Sigfy(シグフィー)」を有効に使いたいと考えていますが、混乱状態であることが予想されますので、留意が必要です。

〇本来は教室から校庭へ移動して避難訓練を行うのですが、今日は猛暑を考慮し、体育館で防災を考える全校集会を行いました。

 

【防災についての校長の話】

今の猛暑は一つの災害であり、地球温暖化を飛び越えて、「地球沸騰化の時代」が来ていると専門家が話しています。そしてもう一つ、日本が避けることのできない災害が地震です。熱中症から命を守ることはある程度計画的にできますが、ただ地震から命を守るためには、もっと突破的な判断をする必要があります。そして昨日は関東大震災から102年目の日でした。

1 関東大震災について

日時:1923年9月1日午前11時58分

規模: マグニチュード7.9(震度6強)

範囲: 千葉県の房総半島から神奈川県の相模湾

被害: 昼食時で強風(東京は46時間燃え続ける)、火災を含んだ竜巻状の渦(火災旋風)があちこちで発生、建物の崩壊や火災で約29万棟、津波も発生

死者: 約10万5千人(9万人が火災で亡くなった)

●この100年間で、東京の人口は400万人から1400万人に増えました。単純に計算したとしても、3倍以上の死者が出る可能性があります。

●地震による火災で警戒すべきは、「同時多発に発生する可能性が高い」ことです。同時多発的な火災の場合、逃げ道を塞がれるリスクもあります。

●人々の混乱が一番の問題になると思います。慌てることにより逃げようにも逃げられなくなる可能性は、東日本大震災の時の映像を見れば解ります。あちこちで連鎖して混乱が広がり、人が逃げるよりもそこにうずくまってしまう状況が起きます。

2 地震発生のメカニズムについて

・日本の国土の広さは、世界全体の陸地のたった0.3%にも満たないですが、世界で発生する地震のおよそ10%が日本とその周辺で発生しているといわれています。

・地震は大きく分けると、活断層型地震とプレート境界型地震の2つがあります。

・関東周辺は「北アメリカプレート」「フィリピン海プレート」それに「太平洋プレート」と呼ばれる3枚の岩盤が複雑に重なり合っていて、過去にも繰り返し大きな地震が発生してきました。

・3枚のプレートが互いに押し合っているため、地下では地震の原因となる「ひずみ」がたまり続けています。

・地球の表面は、海や陸など十数枚に分かれた、厚さ数10〜200kmのプレート(岩盤)で覆われています。海の下にあるプレートは、年間数cmの速さで陸のプレートの下に入り込みます。この圧力によってプレートにひずみがたまり、それが限界に達すると、亀裂が入ったり大きく動いたりします。これが地震なのです。

・地震が起こるとひずみはいったん解放されますが、プレートの動きは一定なので、定期的にひずみがたまって地震は繰り返されます。

・この繰り返しの周期が、過去をさかのぼると、おおよそ100年周期となっていて、まさにその100年目が今年なのです。関東地方南部は、マグニチュード7以上の地震が周期的に発生しています。

3 いのちを守ることについて

●「いつ発生するかわからない」のは、人間の時間で考えるからで、地球の時間でいうと、100年なんてほんの一瞬であり、今発生してもまったくおかしくはありません。

●今後 20~30年以内に70パーセントの割合で、首都直下型地震が起きると言われています。しかしその数字を聞いて安心はできません。確率とは、今起きてもおかしくないと受け取るのが正しいからです。

●私は、「その時」に、先生方に自分の命を犠牲にして君たちの命を守ってくれとは言えません。なぜなら、君たちの命も先生の命も同じく大切だからです。

●とにかく最初の揺れで、「自分の命は自分で守って」ください。先生方もそうしてください。関東大震災百年を契機に、それぞれの立場で防災について考え、災害に備える機会としてもらいたいと思います。

須藤昌英

9月1日(月)9月に入りました

〇先週までの42日間の夏季休業が終わり、今日から2学期77日(授業日数)がスタートします。今年の夏は記録的な暑さが続き、この9月もまだ熱中症対策が最優先になります。

〇登校してくる生徒の様子を見ていますと、残暑とは言えない強い日差しの中、その表情からは様々な気持ちを抱いていることがにじみ出ていました。

〇助かるのは体育館に空調があるので、ゆっくりと全体を見渡しながら集会ができることです。昨年までは生徒の体調を考え、始業式などを校長室と教室のオンラインで実施することも多かったです。

〇しかし全校生徒が集合した上で、夏季休業中の個人や団体の活躍を表彰する式もでき、みんなで祝福することができました。やはりお互いの顔が見える空間は、一体感が生まれます。これからも大切にしていきたいです。

〇校長の話では、本校の卒業生で現在、東京大学大学院総合文化研究科教授である國分功一郎氏の紹介をしました。國分氏には来年の創立80周年に向けて、後輩である生徒と交流していただき、今後ますます国際化・複雑化する世の中で、生徒一人ひとりが「自分らしく生きるとはどういうことか?」などのヒントをつかんでもらいたいと願っています。

〇生徒たちから「國分先輩に尋ねてみたいこと」を募り、現在集約中です。後日、國分先生からそれらの回答をいただき、生徒たちとの交流を継続してもらう予定です。

須藤昌英

 

 

7月19日(金)夏季休業前保護者会&全校集会

〇昨日は暑い中、保護者会に来校していただきありがとうございました。私からは、生徒の体力、学力等を下支えする基盤としての「非認知能力」について、自分の子育てや孫とのエピソードを交えて30分間話をさせてもらいました。

〇本日で1学期72日が終わります。これから3校時の全校集会で生徒たちにも、校長のミニ授業として20分間の話をする予定です。

【保護者会のスライド】

〇全校集会では、私からまず4つの話(非認知能力:ライフスキル:柏市の4Cに関連)をし、その後「その中でどの話が印象に残ったか」を近くの生徒と話し合いました。最後に数人の生徒に感想を聞きました。

〇夏季休業中は、「暑さ対策」「規則的な生活」「好きなことを極める」を優先し、9月1日に登校するように話しました。

須藤昌英

【全校集会のスライド】

 

7月18日(木)1学年社会科(他校の先生の研修も兼ねて)

〇昨日の5校時に、谷中教諭による歴史の授業がありました。この授業は特別に私に加えて、近隣の2つの中学校(光ケ丘中、中原中)の社会担当の先生も研修として参観しました。

〇教員には研修の義務があり、その内容面の一丁目一番地は「授業づくり」です。事前に前記の2つの中学校長から私に「谷中教諭の授業を若い先生方に参観させてほしい」と連絡があったので、学期末の忙しい中でしたが、来校してもらいました。

〇授業後、谷中教諭と二人の若い先生方による話し合いがありました。今回の授業のねらいやもっと視野を広げて、社会科の授業のあるべき姿などをお互いに意見交流していました。

〇話し合いの後半は若い先生が普段の授業づくりで苦労しているところややってみたいことなどを、谷中教諭に質問し、それにアドバイス返す問答がありました。二人の先生方も帰る時は笑顔でした。

〇今回の授業は、「歴史について、自分で調べたいことに関するテーマを決めて、事前調査、追加調査、現地調査を行う」内容でした。9月1日に発表内容の提出がありますので、お子様にその進捗状況を確認してください。

須藤昌英

7月16日(水)今学期最後の給食(校長の「サラメシ」)

〇今年の3月までNHKでは、「サラメシ」というドキュメンタリー番組を放送していました。私は前から好きな番組の一つで、ナレーターは俳優の中井貴一さんでした。14年間も続いた番組でしたので、終了したときは残念でした。

〇その番組の副題には「ランチをのぞけば 人生が見えてくる 働くオトナの昼ごはん それが『サラメシ』」とあり、サラリーマンなどの働く人が、お昼ご飯に何を食べているのか?をリポートする番組でした。

〇私は番組の中で紹介されている食事のメニューよりも、それを食べている人がどんな仕事をしてどんな気持ちで働いていたり、なぜその昼食を選んだか?などの話を聞くのが好きでした。なぜならそこからその人の普段の仕事なりやその苦労、さらにはやりがいなどを想像できるからです。

〇特に興味深いのは、私と同じくらいの年齢の方々が何を好んで食べているのか、若い新入社員などが仕事の緊張を昼食でほぐすところなどが見てわかるからでした。そして「人間ってみんなだいたい同じだな!」となぜかホッとする時が多かったです。

【3月で放送終了した「サラメシ」のHP画面】

〇私たち教職員の「サラメシ」は、生徒と一緒に食べる給食です。確か数年前の「サラメシ」で、東京都の小学校の校長を取り上げた時がありました。そこでも取り上げられていましたが、校長の仕事の一つに「検食」があります。

〇「検食」は「学校給食法」に明記されていて、生徒が給食を食べる30分前までに、学校の責任者(校長)が事前に喫食し、人体に有害となる異物の混入がないか、調理過程において加熱等が適切に行われているか、食品の異味・異臭等の異常がないか、一食分として量が適当か、味付け・香り・色彩等が適切かを検査するものです。

〇そして検食を行った時間、検食者の意見や検食の結果を「検食記録簿」に記入しなければなりません。私も気づいたことなどの一言コメントを書いて栄養士ともその内容を会話しています。

〇書く内容は、大抵は「ごはんとこの主菜、副菜の組み合わせがいいです。」といったことで、たまに味付けについての感想も書きますが、こちらは調理の素人ですから、記録の意義を考えれば少なくとも自分の好みが前面に出ないように気をつけています。

〇4月からここまで衛生管理の面では問題はありませんので、安心しています。栄養士と調理の委託業者には感謝しています。特に先月からは猛暑の中、それを上回る暑さの調理室での作業は、過酷でした。直接言う機会がほとんどないので、検食記録簿へは、調理員の皆さんへの感謝の気持ちもこめています。

〇私以外の職員の多くも給食を楽しみにしており、先ほどのように食べることで緊張がほぐれ、また午後の授業を頑張ろうと思うようです。もちろん我々も給食費を支払っていますが、昨年の「サラメシ」で紹介されたある会社の社食でもワンコイン(番組内では中井貴一さんもその安さを絶賛していました)でしたので、1食409円は破格と言えます。何よりも季節ごとに温かいものや冷たいものを食べられることが有難いと感じます。

〇私が昭和の終わりに初任の教員としてスタートしてから数年間は、柏市の中学校で給食はまだ始まっておらず、生徒も職員も全員弁当持参でした。当時私が自分の弁当を食べ終わるのを見ると、生徒が寄ってきて「先生、これ食べる?」と自分の弁当を分けてくれることもありました(ただ、今はそれも衛生面からできません)。

〇それをきっかけにその弁当を作ってくれた家族の話を聞いたり、その生徒とお互いの食の好みについてよく話したものでした。まだ私も20歳代の若さでしたので、当時はいくらでも食べられる頃でした。しかし時には食べ過ぎて、午後の授業がきつかったこともありました。今思うと、懐かしい思い出です。

〇今年度から給食費が公会計化となり、柏市に直接支払うことになりました。保護者も教職員も原則「口座振替」となりました(ただし口座振替手数料は柏市が負担します)。すでに手続きは終わっていると思いますが、これで学校側の事務が少し軽減できたことも大きいです。

〇今日は夏季休業前の最後の給食ですので、生徒たちにもたくさん食べてほしいです。それにしても、番組の「サラメシ」が再開されないか・・と密かに期待しています。

須藤昌英

【本日のメニュー:夏野菜カレーライス、ひじきと青大豆のサラダ、すいか、小魚、牛乳】

*9月にはコロナ禍後、久しぶりの「給食試食会」を行います。現在案内中です。今週末まで申し込みができますので、よろしくお願いします。

7月15日(火)台風接近に伴う判断について

〇一昨日の日曜日の未明に小笠原諸島近海で発生した今回の台風5号は、関東地方にまっすぐ近づいてきました。そのためあっという間に接近した印象があります。最近は台風の発生時期が早まり、発生数も多くなっていますが、ここまで短い時間で接近してくる台風は初めてであり、昨日の朝は少し焦りました。

〇朝のうちに管理職と教務主任や各学年の主任で会議を行い、午前中に情報を収集・整理し、午後から生徒たちを「給食後早く帰宅させるか」、逆に「台風が通り過ぎるまで学校に留め置くか」の判断を下すことを確認しました。

〇台風で臨時休校や臨時早退(下校時刻の変更)の処置をとる基準は、主に気象庁から「特別警報」または「暴風警報」が発令されているかどうかです。今回はそこまでの警報がなかったのと近隣の小中学校の動向を鑑み、昼休みを短くして5校時後30分だけ早く下校することにしました。

〇校長としては、特に給食をその日の判断でとめることは、できるだけ避けなければなりません。調理員さんは早朝6時前から準備をし、生徒が食べる時間に何とか間に合うようにしてくれています。急に調理をやめたりすれば、多くの食材が廃棄となります。また午後から生徒を帰宅させるにも、給食を食べさせてから・・とほとんどの校長が考えています。

〇朝からパソコンで気象庁の雨雲レーダーをズーと凝視し、並行してテレビもつけっぱなしにして、台風の進路と進行速度を確認しました。「9時現在で台風5号は、銚子市の南南東約210キロを1時間におよそ35キロの速さで北へ進んでいます。千葉県や茨城県など関東の一部が風速15メートル以上の強風域に入りました。」とテレビが報道したので、「2時に生徒たちを下校させても、そこまで大きな危険性はないだろう」と最終的に私が判断しました。

〇最近は海水温の上昇が台風のエネルギー源となる水蒸気の量を増やし、より強力な台風を発生させやすくなっています。シグフィ―でもお知らせしましたが、今後も同じような台風が来た場合、生徒の帰宅後は外出は控え、通塾等の場合でも、安全面についてご家庭でお子様に、十分に注意を促してからにしてください。

〇またもし台風が通り過ぎた後もその影響が残り、明朝に登校する生徒の安全が確保されないとご家庭で判断されましたら、安全を優先してください。安全が確認してから登校しても、遅刻扱いにはしません。

〇今日も線状降水帯の発生予報があり、強風はありませんが降水量に注意して、生徒の下校を見守ります。

須藤昌英

【台風5号の進路予報と降水量の情報画面】

7月14日(月)自分と向き合う時間

〇2週間前から行われている柏市総合体育大会は、この週末の涼しさもあり、屋外競技も熱中症の心配が少ないので、ほぼスケジュール通りにすすめられています。ただしまだ来週末の海の日も含む3連休まで、各競技の対戦が予定されています。

〇一昨日のバスケットボール女子の2回戦は、土中対富勢中の試合がありました。土中は午前中に1試合を行い勝利していたので、その余韻もあって身体がよく動いていました。

〇ただ私としては3月まで校長をしていた対戦相手の富勢中の生徒も2,3年生はみんな知っています。とても複雑な気持ちで観戦していました。どちらに点数が入ってもあまり大げさに喜ぶこともできず、静かに見守っていました。

〇大会はトーナメント方式ですので、お互いに勝敗をつけ、勝者のみが次の試合に臨むことができます。結果は土中の勝利でしたが、敗れた富勢中の生徒たちの頑張りも目に焼き付けることができました。

〇先月の壮行会でも生徒たちには話しましたが、部活動の目標は「総体優勝」でも「県大会出場」でもいいと思います。しかし部活動の目的は、「人間力の育成」です。目標に向かって努力し、自分と周囲の人が共に成長する良さを経験し、その良さを次にいかす資質を身につけることが究極の目的です。

〇そしてその際は必ず、「自分と向き合う」ことが大切になってきます。特に苦しい時や辞めてしまおうかと思った時、「なぜ自分はこの部活動を自分で選び、ここまで続けてきたのか?」「今は逃げたい気持ちがあるけど、本当にそれでいいのか?」などと、自分の中で葛藤します。

〇そして「家族や友だちの支えがあったからやってこられた」「自分なりにもう一工夫してもう少し頑張ってみよう」などと周囲への感謝やこれから自分がやるべきことを見つけるのだと思います。

〇総体で敗退すると、3年生はいよいよ進路選択に向かって本格的に歩み始めます。その場合も「私は部活動で精一杯やれたから、受験の不安もあるけど何とか乗り越えられるかもしれない」のような自分の中にある密かな自信がもてるようになってほしいです。

【本校体育館を会場として行われたバスケットボールの総体の試合】

〇9月の柏市中学校駅伝競走大会及び10月の東葛飾地方中学校駅伝競走大会に向けて、朝の7時から参加選手として名乗りをあげてくれた生徒たちが練習に取り組んでいます。

〇先週の後半は、連日の猛暑が少しとまりましたが、それでもグラウンドを走ると汗がふきだしてきます。水分補給を確実に行い、少しずつ心肺機能を高めていくため、インターバルでランニングを繰り返しています。

〇ランニングは、身体を鍛えることに加え、先ほどと同じく、自分自身と向き合うため「精神的成長」にも有効な手段です。また中学生にとって日々のストレスなどから離れ、心身ともにリフレッシュできるだけでなく、自己成長や目標達成にも繋がります。

〇自分と向き合う時間は別に言うと、「内省の時間」です。ランニング中は、走ることに集中し、自分の内面と向き合う時間を持つ中で、日々の悩みや考え事を整理したり、目標を再確認したりするのに役立ちます。

〇またランニングを継続し、目標を達成することで、それに喜びつつ自己肯定感を高めることができます。走れる距離を伸ばす、タイムを縮めるなど、小さな目標を設定し、達成していくことで、自信につながります。

〇さらにランニングなどの運動によって分泌される脳内物質が、気分を高揚させ、精神面ではポジティブな気持ちをもたらします。そしてランニング中の体の変化や心の動きを観察することで、自己理解を深めることができます。

〇自分の体力やペース配分、モチベーションの維持方法などを理解し、より効果的なランニングに繋げることができます。この経験がいつも生活にいかされるので、一般的にスポーツをしている生徒には、困難を乗り越える力や自己管理能力が身につきます。

須藤昌英

【特設駅伝部の朝練習】

7月11日(金)新着本展示会&味見読書

〇昼休みに、新年度になって注文した新着本を図書室に並べ、「新着本展示会」を行っています。本校の年間予算中、生徒用の図書購入費は約63万円で、今回はその予算を使って175冊の本を購入しました。

〇4月に生徒や教員に向けて、「読みたい本は何ですか?」のアンケートを行い、それをまとめて予算内で出来るだけ多くの本が買えるように、学校図書館指導員さんが工夫しています。

〇読書には多くの効果があります。次はそのほんの一部です。

〇「読書はどんな世代の人にも良い」とよく言われますが、その理由は人それぞれだと思います。私は生徒が「学び続ける」資質を身につけるという視点からですと、次の点を指摘できると考えています。

1 語彙や知識が増える

これは当然といえば当然ですが、普段触れる機会のない言葉や表現方法に触れる絶好のチャンスです。またこれから様々な表現や言い回しなどを覚える必要のある生徒達には、ぜひとも読書を習慣にして欲しいと思います。更に深い知識をもつ段階の生徒は、新しい知識を学ぶたびに、自身の「的確な判断力」や「幅広い創造力」にも磨きがかかっていくでしょう。人生は決断の連続です。正しい決断のためには、できるだけ判断材料は多いほうが、決断の精度が上がります。まさに読書はその判断材料を、脳へ蓄積している行為と言えます。

2 想像・創造力や共感力がアップ

著者や登場人物の考え方や知識に触れたり、文章には映像がない分、自分の「想像力」で内容を補う必要があったりすることで、結果としていろいろな力が養われます。読書している際中に、「これわかるなあ」「えーっ、どうしてそうなる」「たしかにそういう考え方もあるか」というように、自分とは違う人それぞれの価値観を知り、これまでで自分の考えを見直すことにつながります。生徒たちも社会人になれば、指示待ち人間ではいられません。与えられた情報や仕事をもとにして、どんどん新しい仕事を創り出していかなくてはならない状況に置かれます。日本ではどうしても「創造力」を高める教育が後回しにされてきた傾向にあり、読書により「想像・創造力」をアップさせることが有効だと思います。

3 哲学的に「生きる意味」を考える

中学生時期になるとより抽象的な思考ができるようになり、そのことで自分が普段過ごしている環境(家庭や環境など)を見つめたり、毎日自分のしていることの意義などを考えたりするようになります。悪く言えば「理屈っぽくなる」ですが、これは順調な成長過程でもあります。「答えのない課題」と向き合うことが哲学の本質ですが、まさにその入り口に立っていると思います。本を読んで自分とはまったく異なる生き方をする主人公に自分を重ねてみることで、自分では経験できない他人の人生を「疑似体験」することができます。

〇本の読み方の一つは、自分の興味のある内容をとにかく掘り下げるように、幾つもの同じようなテーマの本を連続して読む方法があります。また一方でさまざま分野の本を読んでみることは、一見つながりのない分野どうしを結びつけて、新しいアイディアが生まれる可能性があります。要するにこれは必要ないと早々に決めつけずに、少しでも興味をもった分野は、片っ端から読書してみると、幅広い視野の形成にきっと役立つはずだと自分自身の経験から感じます。

 〇そんな素晴らしい読書のきっかけとして、国語の時間を使って、学習図書委員会の司会進行により、新着本を並べての「味見読書(いろいろな新着本を手に取る)」を行っています。

〇最初に図書委員から説明があり、1テーブル5分ずつ6テーブルを班ごとにローテーションします。一つの本をじっくりと読むのではなく、料理を味見するように、気になる本をチェックしていく活動です。

〇今後もスマホやタブレット等で得る情報はますます増えていくでしょうが、そうなるとなおさら、紙の本や雑誌の価値も見直されています。生徒たちは真剣に味見読書に取り組んでいました。

〇私も日頃から本を手にとった質感やパラパラとページをめくる感覚は、手から脳に伝わり、読んだり見たりしている文字や写真などが、より現実味を帯びて目から入ってくるように感じています。

〇生徒達には、本とデジタル機材をハイブリットに使いこなしていける能力が十分にあると思っています。それぞれの長所を意識して、時と場合に応じて使い分けしていけば良いと思います。

〇例えば、興味のあることをデジタル機器でみかけたならば、それに関する専門書を図書館で調べる・・などは、効率的でしかも深い学びに向かっていくことでしょう。

〇本好きの人を見ると、どこか表情や佇まいに「知性」を感じるのは私だけではないと思います。生徒と本との出会いのきっかけも学校は担っています。

【味見読書の生徒感想の一部】

・味見読書はすごく楽しみにしていて、今日も読めてうれししいです。自分からは手にとらない本でも、味見読書だと読むことができるので、より本が好きになりました。

・まだ読んだことのない本などもとても読みやすくて、ワクワクして面白かったです。特に歴史に関する本に興味がわきました。

・久しぶりに自分が本当に読んでみたいという本を見つけられたのが良かったです。味見読書なので、短い時間でしたが、新しい発見がありました。

・新着本はどれもみんな「魅力があるな!」と感じました。こんど本屋で本を選ぶとき、いつも見ないジャンルの棚もみてみようと思いました。

・朝読書以外に本を読めませんでしたが、この機会を通し自分は物語よりもエッセイの方が好きなことを気が付くことができた。

・有名な本はだいたい知っていますが、あまり聞いたことのない本もとても面白そうで、読んでみようかなと思いました。

・恒例の味見読書ですが、また新しい本を読むことができ、良い時間でした。普段は説明文を読まないので、読んでみようと思いました。

・新着本の中で、何冊も読みたい本があった。自由研究にも使えそうな本が多かった。

・自分で今まで読んできた本とは違うジャンルも読みたくなりました。同じジャンルに限らず、もっと色々読もうと思いました。

・本それぞれに良い点があったり面白さがあったり、読んでいて苦ではなかったです。

・気になるような表紙とか挿絵を選ぶことが多いですが、本の出版社にとっても大事な視点かなと思いました。

・自分はあまり図書室に来たことがなく、本を読みたい気持ちはあったので、夏休み前に本を借りたいです。

・普段から読むような本とそうでない本まで、色々な本を手に取る機会になりました。すごく楽しかったです。

須藤昌英

7月10日(木)キャシュレス時代の通貨(紙幣と貨幣)の必要性

〇先週、千葉県警察本部のスクールサポーターの2名が来校され、最近の少年犯罪の現状について説明を受けました。昔からある「万引き」や「喫煙・飲酒」などの他、最近よく報道される「闇バイト」にスマホで応募してしまい、トラブルに巻き込まれることもあるそうです。

〇その他で特に気になったのが、自分でカラーコピーした紙幣をコンビニなどで使用しようとして逮捕される若者が未だにいるということでした。昔はよくそのような話を聞いた気がしますが、最近はないと思っていました。

〇そもそも偽札はつくることも使うことも両方犯罪になりますし、通常のコピー機やプリンターには、コピーガードがあって、お札をコピーできないようになっています。はたしてどのようにつくったのでしょうか?

〇ところで新紙幣が発行されてから7月3日で丸1年となりました。約20年ぶりの新しい紙幣の発行で、最新の3D印刷などの偽造防止技術を採用したなどの話題があり、1年前は私も新紙幣が手元にくると少しワクワクしていました。

〇一方で新紙幣の発行は、経済や社会に新しい風をもたらすという目的もあったはずでしたが、こちらはそれにより経済活動が活性化または日本の紙幣の国際的信用度が向上したという報道等は、今のところ聞いていません。

〇発行元の日本銀行によると、今年5月末の時点で紙幣全体に占める新紙幣の割合は、3割に届かないそうです。前回の2004年に新紙幣が発行されたときと比べ、切り替わりのペースが遅くなっていて、まだまだ旧紙幣が出回っているようです。

〇やはり世の中全体にキャシュレスが広がっており、現金を扱う機会が極端に減少していることも影響していると思います。私なども買い物では現金を使うことがほとんどありません。こういう時代に生きていく生徒たちには、電子マネーと現金とのそれぞれの長所・短所などにも興味をもってもらい、自分の考えをもってほしいです。

〇日本では、紙幣のデザインが数十年にわたりほとんど変わらず、生徒たちも前回の新紙幣に変わった後に生まれていますので、今回のお札の変化は初めての経験でした。ただすでに1年間が経過しているので、生徒たちも5月の修学旅行でお土産を購入する際など、新旧入り混じったお札を使うなどまったく違和感がないようでした。

〇昔は百円札や五百円札もありましたので、私も小・中・高校生の頃にはそれなりに使い分けていたのを覚えています。特に貨幣として五百円玉が初めて発行されときには、他の硬貨に比べてその大きさにびっくりした思い出があります。

〇また2000年に発行された二千円札はなぜかあまり人気がありません。ただ当時私は、発行された二千円札に少し思い入れがありました。それは幼いころによく遊んだ「人生ゲーム」というボードゲームの中では、二千ドル札があり、「何で日本には二千円札がないのだろう?」と不思議に思っていたからでした。

〇ただ現在これもあまり市民に利用されていないのか、昨年は二千円札の新札がありませんでした。半分残念でしたが残りの半分はホッとした気持ちでした。理由として、二千円札の裏側の図柄は「源氏物語絵巻:紫式部日記絵巻」となっており、他のお札と少し違った趣が感じられるからです。新札となるとその図柄も変更されますので、むしろ対象外で良かったです。

〇算数・数学的には、千円札と二千円札の両方で、色々な金額の組合せを考えるのは学習効果があります。例えば5千円の品物を支払うのに、千円札5枚か二千円札1枚と千円札3枚か、または二千円札2枚と千円札1枚にするかなどは、多面的な考え方に寄与します。

〇昨年は前任校で、新札に登場する人物(渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎)について、生徒が興味をもって調べていました。その中で日本の歴史や文化・美術などにも関心が広がります。

〇このように新札発行などの世の中の出来事を介して、学校での学びと社会生活とがつながりをもったとき、初めて「いつでも使える知識・技能」になるのだと思います。

須藤昌英

【使用頻度が低い:日本銀行券(二千円札)】

 

7月9日(水)最優先の熱中症対策は「攻めの休養」

〇気象庁のホームページを見ると、関東地方は先月の10日頃に梅雨入りしましたが、未だに梅雨明けしたことになっていません。「なぜだろう?」と思いますが、過去のデータでは、7月19日頃が関東地方の平均的な梅雨明けのようです。

〇連日の猛暑が続き、6月の東京都心の真夏日数は13日となり、1875年の統計開始以来、過去最多を更新しました。また今日以降も猛暑日(35℃を超えた日)が続く予報があります。

〇気温が高いのもそうですが、特に蒸し暑く不快な日が多いと、普通に生活しているだけでも大変です。めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛、倦怠感、大量の発汗、筋肉痛、手足のしびれなどの体調不良がでやすく、大人でも体調管理が難しい時期です。

〇先週も部活動の朝練習を終えた生徒数人が、そのまま保健室で静養をとることがありました。経口補水液(脱水状態の際に失われた水分と電解質のナトリウムやカリウムなどを効率的に補給し、体内の水分バランスを整える効果がある)は、通常は飲むと決して美味しくありませんが、これを美味しく感じる場合は、熱中症が疑われます。

〇数人の大抵が「美味しい」と答えていたので、それ以後の授業を受けることが難しいと答えた生徒には、保護者に連絡をとりお迎えをお願いし、早退をさせました。

〇私から保護者へ事情を説明すると、「この子は最近の暑さで夜もよく眠れていません」や「今朝は登校する前に朝食を食べなかったです」などの返事が返ってきました。

〇今月になり生徒たちの学校生活全般を通し、これまで以上に「熱中症」には注意を払っています。熱中症は、即いのちの危険にかかわります。今朝も登校する様子を見ていると、帽子や日傘を使わずに歩く生徒もいて、その度に教員から声掛けをしています。

〇本格的な暑さを迎える前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」をすることが大切です。「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。

〇暑熱順化には個人差もありますが、数日から二週間程度かかるそうです。また一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまうので、常に意識の継続が必要です。

〇また熱中症が起こるのは、炎天下での運動中だけではなく、室内で発生する事例も近年増加しています。今年は6月の暑さにうまく暑熱順化できた生徒は良いのですが、まだ全員ができているとは思いません。

〇医師で一般社団法人日本リカバリー協会の代表理事でもある片野秀樹氏はその著書「休養学(あなたを疲れから救う)」の中で、健康づくりの三大要素は「栄養、運動、休養」だと指摘しています。

〇また片野氏は、「攻めの休養」を提唱しており、そのために「生理的休養」「心理的休養」「社会的休養」の3種類とさらにその細かい分類である7つのタイプを挙げています。そしてこの中から自分に合った複数のスキルを組み合わせていくことが重要だと説いています。

〇この本は大人向けであり、ここでその詳細は紙面の都合で紹介しませんが、少なくとも中学生も毎日、自分の身体と向き合い、好調や不調のリズムを把握することは大切だと思います。

〇具合が悪い際に、「自分で何か原因となることが思い浮かびますか?」と問われたら、黙って何も答えられないのではなく、「もしかしたら・・・かもしれません」と言えるようになってもらいたいです。

〇ともかくこの時期は、無理をせず疲労を感じたら早めに休養を心がけることです。中学生期は、一生の中で身体の「新陳代謝」が最高に活発ですので、適度な休養によりすばやく回復に向かうことができます。

〇再度のお願いになりますが、登校時の適切な服装(長袖などはさける)、帽子の着用(日傘の有効性も)、水筒持参(冷水、スポーツドリンクや麦茶などでミネラル分)、睡眠時間の確保(夜更かしをさける)などをご家庭で指導してください。

須藤昌英

【環境省:熱中症予防情報サイトより】

 

7月8日(火)自分の常識を疑うことで世界が広がる

〇昨日から三者面談が始まりました。保護者の皆様には午後の暑い中で恐縮ですが、4月からのお子様の成長や夏季休業中の過ごし方をお互いに確認できれば・・と思います。

〇日本のおもちゃ(玩具)は、世界的にも好評なものが多いことはよく知られています。ポケモンやワンピースなどのアニメ関連をはじめ、ミニカーや超合金シリーズなどのグッズ、さらには伝統的な「けん玉」「お手玉」なども根強い人気があるそうです。

〇その中でも、1975年(昭和50年)7月1日に発売された「黒ひげ危機一発」は、私も小学生の頃よく遊んだ記憶があります。その名前もユニークですが、単純明快なルールで今でも人気があります。

〇今年で発売開始50年になり、海外でも「Pop(ポップ) up(アップ) Pirate(パイレーツ)」の名称で親しまれ、累計出荷数2,000万個を超えるロングセラー商品だそうです。

〇手元の剣を黒ひげが入っている樽の穴に差し込む際に、ハラハラドキドキします。そして「当たり」の穴に差し込んだ瞬間に、樽から黒ひげが飛び出します。テレビゲームなどが無かった昔は、友人たちと大騒ぎしながら楽しみました。

〇問題はそのルールです。私はずっと黒ひげが飛び出した穴に剣を差し込んだ人が「負け」だと思っていました。友人が飛び出した黒ひげを見て悔しがっているのを、横から面白がっていました。

〇ところがメーカーの説明によると、発売当初は、「捕らわれた黒ひげの縄を切って助ける=勝ち」というルールだったそうです。先日そのことを初めて知った時、「そんなバカな。今までとまったく逆じゃないか。」と少しショックを受けました。

〇しかししばらくすると「なるほど、そういうルールでも楽しいだろう。」と思い直しました。ただ同じ飛び出しでも「勝つ」と「負ける」では正反対の結果です。一体いつから飛び出したら「負け」になったのでしょうか?

〇おそらくそれまで樽の中で大人しくおさまっていた人形が、突如として飛び出す場面は、驚きとともに「寝た子を起こしてしまった!」のような罪悪感に近いものがあったからではないでしょうか?

〇そこでだんだん、飛び出さないようにする意識の方が優位になり、それが「勝ち」という結果と結びついたような気がします(勝手な憶測ですが・・)。

〇このルール決めには続きがあるそうで、ある時からメーカーの説明書には「飛び出したら勝ちか負けは、遊ぶ前に決める」ことが書いてあるそうです。

〇これはまず今まで常識だと思い込んでいたことも「果たしてそうだろうか?」と疑いをもつことの大切さを教えてくれます。長年思い込んできたことに違う解釈を当てはめるのは、とても難しいですが、変化の激しい現代では、柔軟な思考をすることが不可欠です。

〇また昨日も書きましたが、民主的にルールなどを決定していく場合に、このことはとても公正・公平なやり方だろうと思います。物ごとには必ず「上か下か」や「右か左か」などの正反対の見方・考え方がありますので、最初にみんなできちんとルールを確認してから話し合ったり協力しあったりすることが重要だと思います。

〇今4歳の孫娘もこのおもちゃを持っています。ただ形は同じですが、樽には髭のある片目の海賊(黒ひげ)ではなく、ディズニーキャラクターのスティッチが入っています。50年前に私が遊んだと同じおもちゃで、孫がキャーキャー言いながら楽しんでいるのを見ると、とても不思議な感覚です。

須藤昌英

 

 

7月7日(月)誤情報と偽情報にだまされない!

〇先週まで「2025年7月5日に日本で大災難が起きる」という“うわさ”が話題になりました。科学的根拠がなく、気象庁もデマだとしていましたが、SNSなどで広がり、一部の航空便が運休にもなる事態にまでなったニュースが報道されました。結局予言のような出来事は起こりませんでしたが、私も心の隅で、「もしかしたら・・」と少し不安があったのは事実です。情報が間違っていて良かった例と言えます。

〇その一方で今月の20日(日)に参議院議員通常選挙があります。参議院議員は任期は6年で、3年毎にその半数が改選されます。こちらは先ほどの予言と逆に、情報が間違っていると困る例として、「選挙期間中ほどフェイク情報が拡散しやすい」が気になります。私もこれまで「どうして選挙期間中にフェイク情報が多いのか?」と疑問をもっていました。

〇日本は80年前に太平洋戦争で敗戦し、その後アメリカなどの連合国軍占領下で、非軍事化・民主化の道を歩み始めました。その中で最も大切にしてきたのは「民主主義」です。

〇この「民主主義」を支える民主的な政治の原則は、「国民が支配的な立場の人に頼らず、多数決ですべてのことを決めていく」ことです。人々の声を集約し、議論した上で決定するのは、選挙でより多くの支持を得て当選した議員であり、その国民の代表である議員を選出する国政選挙は、とても重要です。

〇近年のSNSの発達により、選挙前の各政党や立候補者の主張内容などを知る手段は、新聞やテレビなどの従来のマスコミではなくなってきています。

〇しかしその一方で、参議院選挙を前にNHKが行った世論調査によると、選挙の際、SNSや動画共有サービスでウソや真偽不明の情報が広まり、「投票行動に影響を与えるかもしれないという懸念を感じる」と答えた人が80%余りに上っているそうです。

〇これは深く考えさせられる状況だと感じます。SNSの問題に詳しい国際大学の山口真一准教授は、「フェイク(偽)情報によって選挙結果が変わってしまうことに多くの人が危機感を抱いている。金もうけの為に発信された情報で人々が誘導されて、民主主義がねじ曲げられることがないよう、何らかの対策が必要だ」と指摘しています。

〇また山口氏は、SNSを利用する際の注意点として「選挙の時はさまざまなフェイク情報、真偽不明の情報が広まりやすいので、そうした情報に接したら、情報の発信元やメディアがどう言っているかを確認するなど検証してほしい」と続けています。

〇中学生も数年先には有権者となります。特に今15歳の中学校3年生は、成人年齢引き下げにより18歳で選挙権を与えられます。今からでも正しい情報の見極め方やその情報に対して自分の意見をもつ資質・能力を身につけることが不可欠になります。

〇ネット情報に関する年代別の調査では、40歳代以上では、「誤った情報やひぼう中傷が広まりやすくなる」、「何が正しい情報かわからなくなる」といった否定的評価が上位にきたのに対し、10・20・30歳代では、いずれも「選挙が身近になる」と「投票の判断材料が増える」が上位となり、肯定的に評価しています。

〇誤情報とは「不正確な統計や写真、日付、誤訳や風刺が事実と受け止められやすい情報」、偽情報とは「意図的に改ざんした情報やでっち上げた嘘や噂」です。これらに振り回されないためには、日ごろから得た情報を鵜呑みにせず、次のような視点で点検していくことが望ましいと思います。

〇学校の授業でも、自分たちで調べる学習がありますが、上記のポイントは同じですので、生徒には常に留意させていきます。

須藤昌英

 

7月4日(金)いじめ防止授業(1学年)

〇昨日の午後、スタンドバイ株式会社の渡邊健斗先生をお迎えして「いじめを許容しない集団の雰囲気を醸成するため授業」を1学年2クラスで実施しました。

〇「私たちの選択肢」という教材をもとに、いじめなどで困っているときに自分自身や周りの友人などがSOSを出すことが大切だということをみんなで考えました。

〇本校には近隣の複数の小学校から新入生があり、4月からの学校生活を一緒に送っています。この3カ月は、まだお互いに相手の様子を観察することも多かったと思いますが、そろそろ本音を言い合う時期になります。

〇柏市では、全中学生に、STANDBYアプリの活用をすすめています。STANDBYでは、報告・相談者はスマートフォンやタブレットのSTANDBYアプリから、専門の相談員に「自分はいじめを受けている」「クラス内でいじめをみかけた」などを匿名で報告・相談することができます。

〇匿名で報告・相談できるため電話やメールよりもハードルが低く、いじめやハラスメント等の早期発見、早期対応だけでなく、より風通しのよい学校づくり、職場づくり等様々なシーンで活用できます。

〇スタンドバイ株式会社代表取締役の谷山大三郎氏は、私が以前に市教委に勤務していたときにも一緒に仕事をさせてもらったので、よく知っています。スタンドバイ株式会社のHPに掲載されている谷山氏のメッセージを引用します。

「『助けたいとき、助けてほしいとき、いつでもどこでも報告・相談できる環境をつくる』、これがスタンドバイ株式会社のビジョンです。私は幼少期いじめを受けていました。また友人がいじめを受けているのを見かけても自分がいじめの対象になることを恐れて何も言えなかったことがありました。社会人になった後に仕事がうまくいかず、会社を長期で休む経験もしました。過去の自分に対する悔しさや情けなさが原体験となり、同じような思いをする児童や生徒、社会人を一人でも減らしたいと思い、スタンドバイ株式会社を立上げました。そしてビジョン実現のために、いじめに関する様々なテーマを扱った授業開発及び授業実践、企業向けの研修、友人や自分を助けたいと思ったとき、環境を変えたいと思ったときに信頼できる人にいつでも報告・相談ができるプラットフォーム【STANDBY】の普及に取り組んでおります。おかげさまでたくさんの方に支えられ、年間10万人以上の方に活用いただくまでになりました。今後もさらに発展し、誰もが心理的安心を感じて毎日を過ごせる、悩みや不安を抱いたときに信頼できる人に相談できる、仲間のため自分のために今いる環境をよくしたいと思ったとき行動できる、そして一人一人が自分らしく生きられる社会を目指し、活動を行ってまいります。」

〇どのクラスの生徒も真剣に取り組んでいました。特に考える題材として鑑賞した映像が、どこにでもある中学校1年生の教室を設定したものですので、親近感がわいたようです。ぜひいじめの広がりを止められるクラスの雰囲気を自分たちでつくってもらいたいです。

須藤昌英

 

7月3日(木)セミの初鳴きと七夕飾りの願い事

〇昨日、学校で今年初めてのセミの鳴き声を聞きました。「ジリジリジリジリ…」という鳴なき声から、おそらくアブラゼミだと思います。油で揚あげ物ものをする時の音に似ているので、その名がついたようですが、それを聞くと「本格的に夏が始まったな」と感じます。

〇よく「セミの一生は短い」と言われていますが、そうでもないようです。少し調べると、地上に出てきたセミ(成虫)の寿命は1週間程度ですが、その以前は親の成虫が木の幹などに卵を産み、その卵から生まれた幼虫はまず土の中に移動します。そして幼虫は土の中で長い期間を過ごし、やがて成虫になると地上に出てくるそうです。

〇時間的には幼虫の期間が、数年~7年くらい(長い場合は10年以上も幼虫のまま土の中で過ごすこともある)。しかし成虫になって地上で過ごす期間は、わずか1週間から数週間(環境が良くて長生きした場合でも1か月ほど)。

〇つまり、セミの一生は幼虫の期間が7年ほど、成虫はわずか7日間で、合計7年7日ほどということになります。ということは今聞いているセミは、コロナ禍前くらいに卵から幼虫となって、成虫になるために準備してきたことになります。

〇それを考えると、少し感慨深い気もします。朝から暑い毎日が今から9月ころまで続くと思うとゾッとしますが、成虫として短い一生を終わるセミの鳴き声を聞いて、「暑さに負けないように・・」と自分に言い聞かせています。

〇夏の風物詩として広く親しまれている行事に「七夕」があります。七夕と言えば私も子どもの頃に、願い事を書いた短冊を笹に飾った記憶があります。

〇7月7日の夜に、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って1年に1回だけ出会えるという伝説にちなみ、日本各地でもさまざまな行事やお祭りが行われています。

〇少し調べると、日本の七夕は、日本古来の風習や中国由来の伝説が掛け合わさってできたものだそうです。特に笹飾りに短冊を吊るして願い事をする風習は、中国の儀式が由来とされ、祭壇に針などを供えて星に祈りを捧げ、織姫にあやかり「機織りが上達するように」と願う中国の風習からの影響が強いようです。

〇これが奈良時代(710~784年)頃に日本に伝わったとされ、現存する日本最古の和歌集『万葉集』でも、七夕にちなんだ和歌が詠まれています。

〇当初は宮廷行事として行われていましたが、時代とともに庶民にも広がり、江戸時代には全国各地で七夕まつりが開催されていたようです。

〇本校でも生徒玄関に、地域の方からいただいた竹を立て、各自の願いを書いた笹飾りをつるしています。その中の一つに、「毎日が楽しく過ごせますように!」がありました。

〇私もこれを見た瞬間、「そうだよね」と共感しました。確かに願いとなると、「今度の総体で勝てますように!」とか「数学の成績が上がりますように!」などと具体的なものが頭に浮かびます。しかしその前に、毎日が楽しく充実しなければそれらの目標や願いが叶うことはありません。

〇夏季休業まであと2週間。日々の熱中症対策が最大の課題ですが、生徒たちの願いを応援する気持ちは変わりありません。

須藤昌英

 

 

7月2日(水)生徒の成長と2つのスパイラル(螺旋階段)

〇先月に行った前期中間テスト後、何人かの生徒に今の心境を聞いてみると、「テスト勉強は自分では頑張ったけど、戻ってきた結果が思い通りでなかった」「普段から勉強が苦手なので、テストははっきり言って気がすすまないです」などの声がかえってきました。

〇それに対して私としては、「結果よりも頑張ったプロセスがきっと次にいきてくるよ」と毎回声をかけています。生徒の気持ちもよくわかるので、心中では「焦らなくて大丈夫だよ」と励ましています。

〇私自身の過去の生徒としての経験及びその後の教員としての経験の両方から、学びの努力とその成果がすぐに比例してあらわれることは非常にマレであり、大抵は努力したことがすぐに成果に結びつかないことが多いです。

〇ただ辛抱強く、人によって違いますが、数カ月程度努力を積み重ねていくと、ある日突然雲が晴れたかのように、望ましい結果が出始めることは、その経験した人からよく聞く話です。

〇このあきらめずに辛抱する力がないことで、必要な努力を避けたり、結果が出る前に「どうせ自分なんか・・」としり込みしたりと、学ぶことから距離をおき始める生徒を見たりすると、とても「もったいない」と感じます。

〇確かに学ぶことによって、知識や技能は身につきますが、それ以上にものの見方や思考力、表現力などが養われ、自分の可能性が広がっていくことが重要なポイントです。

〇先日も書きましたが、学んだことを確実に身に付けていくには、分からなかかったことや間違ったことを定期的に振り返り、その手当て(補充)を逃げずにやるかどうかで決まります。

〇生徒によっては、「なぜ間違ったのか?」と自分が納得するまできちんと考える生徒もいます。それを回避したままで、ただ表面的に「正解だけを丸覚えしよう」とするだけでは、意欲も継続できませんし、理解も深まりません。

〇生徒の成長を階段に例えると、私はまっすぐな階段ではなく、螺旋階段だと思っています。一般に螺旋階段は、中央の柱を中心にらせん状に回りながら昇降する構造になっており、横から見ると人が上がったり下がったリするのがわかります。しかし真上からは、まるで同一円上をクルクル回っているだけに見えます。

〇我々大人はどちらかというと、子どもを真上から見ることが多く、その為目前の生徒の成長している姿を実感しづらい気がします。あえてその視線を真上から横に変えると、通常の階段ほどではありませんが、確実に螺旋上に登っていることがわかりやすいと思います。

〇普段の授業の中で、どんなにささいなことでも、「おもしろい」「なるほど」などの興味を持ち、「やってみよう」「できるかも」と経験を積みかねていくこと(正のスパイラル:登りの螺旋階段)が得意な教科になるきっかけになります。

〇一方で逆の負のスパイアラル(下りの螺旋階段)に陥ると、なかなか抜け出すことが難しくなります。自信を失い、どんどん意欲をなくしていき、先ほどのように「どうせ私なんか・・」と表情が暗くなってしまいます。

〇しかし少しの成果でも、学習やその他のことに、真剣に取り組んだプロセスをまずは自分で自分を認め、また周囲からも認められることで、やる気の持続につながります。

〇学校でも職員がそれを意識して見守っていきますが、ご家庭でもお子様の成長面を確認していただき、来週からの三者面談で担任とお互いに情報共有していただきますようお願いいたします。

須藤昌英

 

7月1日(火) プール実習が始まりました

〇本校には第4校舎の屋上にプールがあります。6月になり溜めておいた水を抜き、業者によるプール清掃をしました。そして先週新しい水を注水し、その後これも業者によるろ過機の点検を行いました。
〇プールは一年中吹きさらしのままですので、当然木の葉が入ったり虫やほこりを防ぐことができなかったりで、水は汚れます。そこでプール水の汚れをろ過により除去し、病原菌を塩素などの消毒剤で滅菌することで、浄化します。
〇ただろ過して塩素などで消毒してしまうと、その後は水中で生物は生きていけませんので、水を抜く前にひまわり学級の生徒と、トンボの幼虫のヤゴを採りました。
〇ヤゴは水中で生活し、何度も脱皮を繰り返して成長します。 多くのトンボは秋から冬にかけて水辺に卵を産み、卵から幼虫がヤゴとして成長します。 ヤゴは肉食で、水生昆虫や小さな魚などを捕食します。 採れたヤゴは水槽で飼っています。
〇昨日からそのきれいになったプールを使って保健体育の授業が始まりました。 健康観察をしっかりと行い、プールサイドでのマナーや安全を指導して、まずは水に慣れることから始めます。
〇水泳の内容は、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライなどから構成されます。浮く・進む・呼吸をするなどそれぞれの技術の組み合わせによって成立している運動で、それぞれの泳法を身に付け、続けて長く泳ぎたり、速く泳いだり、競い合ったりする楽しさや喜びを味わうことができる運動です。
〇小学校の低学年から「水慣れ遊び・浮く・もぐる遊び」の学習をしており、中学校ではこれらの学習を受けて、泳法を身に付け、効率的に泳ぐことができるようにすることが求められています。
〇また、水泳の学習に積極的に取り組み、健康や水中の安全に気を配るとともに、技術の名前や取り組み方などを考えて、課題に応じた運動の取り組み方を工夫していきます。
〇市内の小学校40校では、今年から本格的に水泳の授業を民間へ委託しています。近隣のスイミングスクールと学校をバスで送迎し、インストラクターを中心に指導します。教員は主に安全指導を補佐する役割を担っています。
〇市の教育委員会からは、中学校の水泳指導の今後の在り方について「現在検討中」と連絡がきており、来年度はどのような形になるかは未定です。 ともかく今年は学校のプールで、体育科教員の指導で実施します。
〇本校のプールは屋上で、日差しも強いですが風もそこそこ吹いていますので、他校より比較的恵まれた環境にあります。ただ水中は快適ですが、さすがにプールサイドは焼け付くようです。ビーチサンダルを持たせてください。

〇また眺めが素晴らしく、学区を一望できます。               

須藤昌英                 

【増尾駅方面の眺望】【柏南高校方面の眺望】【生徒たちの様子】

6月30日(月)部活動壮行会&柏市総合体育大会開始

〇金曜日の午後の体育館は全校生徒が集まっても、空調が作動し、熱中症の心配はありませんでした。昨年までのこの時期は、「午後に体育館で行う学校行事をどうするか?」といつも頭を悩ましていましたので、その判断が無くなり本当に楽になりました。

〇翌日から始まる柏市中学校総合体育大会及び千葉県吹奏楽コンクールを前に、全校生徒で各部活動の活躍を期待して激励する会を行いました。学校名のユニホームを着るということは、学校の看板を背負って大会に臨むということですので、選手以外の生徒で応援するのは当然です。

〇私からは、次のようなメッセージを送りました。

明日から行われる各部活動の大会やコンクールは、トーナメント方式で勝ち上がるとその後、千葉県、関東、全国の上位大会へ続く予選として位置づけられています。私が3月までいた富勢中でも、昨年の夏季休業にいくつかの部活が千葉県大会や関東大会へとすすみ、私も応援に行きました。

私も過去に25年間、野球部の顧問をしていましたので、いろいろな思い出があります。その中でも「これは強いチームになったな」と思ったチームがいくつかありました。その共通の特徴として、強いチームは身体面・技術面・精神面ともに調整力(柔軟性)があるということです。例えば自分たちよりも強いチームに対しては、自分たちの実力を試すいいチャンスだととらえ、「負けてもともとだから・・・」のような開き直りができ、結局試合では実力以上の力を発揮できました。ただ逆に自分たちよりも格下のチームに対しては苦手意識を持つことがあり、「もしこの試合で負けたら、応援してくれる仲間に顔向けできない・・・」とプレッシャーがかかります。みなさんも強い相手と対戦することになったら、その相手チームのプレッシャーを逆手にとって、立ち向かっていくと意外によい結果になるかもしれません。

とにかく大会前に自チームの強み・弱み・特徴・傾向を全員が知っているかを確認しましよう。試合中はピンチとチャンスは交互にくるので、ピンチの時は「これを踏ん張れば次に必ずチャンスがくる」と考え、チャンスの時は「これを逃すと次のピンチがくるので一気に仕掛けよう」とお互いに声を掛け合いましょう。

そして相手(ライバル)チームがあるからこそせりあい、お互いに切磋琢磨できるので、相手チームへのリスペクトを忘れないことです。もし試合に勝てば負けた相手の分の思いも背負って次の試合に臨み、もし負けたら相手に「自分たちの分も頑張って」と託すこともいいでしょう。 

最後に部活動の目的は、「人間力の育成」です。目標に向かって努力し、自分と周囲の人が共に成長する良さを経験し、その良さを次にいかす資質を身につけてください。また自分たちのチームの伝統を後輩に継承しましょう。その際良い面は今後も残し、改善点は具体的に動いて変えていってください。 

〇土曜日の野球をかわきりに、7月から夏休みにかけて、柏市中学校総合体育大会が始まりました。よく略して「総体」と呼んでいますが、その他多くの競技が別々の日程で行われ、柏市21中学校の代表校または個人選手を決めます。

〇3年生としては最後の大会となり、敗退すると各部活動からは引退となり、後輩たちにバトンタッチとなります。最近の猛暑にもうまく対応し、最後の調整に各部活動とも余念がありませんが、これまでの練習の成果を精一杯発揮してほしいと願います。

須藤昌英

 

6月27日(金)グロースマインドセット(成長思考)と方法記憶

〇グロースマインドセット(成長思考)とは、「人の能力は生まれつきのものではなく、努力や経験によって成長する」という考え方です。文教大学の成田奈緒子教授(日本専門医機構認定小児科専門医)は、このグロースマインドセットを育むことは、子どもの自己肯定感を高め、困難に立ち向かう力を養うために重要だと指摘しています。

〇成田氏はグロースマインドセットを子育てに活かす具体的な方法を挙げています。

①子どもの努力や過程を褒める

「すごいね!」だけでなく、「頑張ったね!」「一生懸命取り組んだね!」と、努力や過程を具体的に褒めることで、子どもは結果だけでなく、努力することの大切さを学ぶ。

②失敗を成長の機会と捉える

子どもの失敗を責めるのではなく、「次はどうすればもっとうまくいくかな?」と、失敗から学び次に活かすことを促すことで、子どもは失敗の原因を探り自分なりに次の新たなアプローチをイメージする。

③目標達成をサポートする

「私は~をやりたい」という目標設定からそのための具体的な行動プラン、そして達成までの道筋を一緒に考え、サポートすることで、子どもに目標達成の喜びを経験させ、自己肯定感を高める。

④「やればできる」という言葉をかける

「やればできる」という言葉は、子どもの可能性を信じ、挑戦する意欲を刺激する。

⑤親や教員自身もグロースマインドセットを実践する

親や教員が新しいことに挑戦したり、失敗から学んだりする姿を見せることで、子どもは自然とグロースマインドセットを身につけていく。

〇特に5番目の大人も「新しいことに挑戦したり、失敗から学んだりすること」が重要だと思います。人間は一生涯学び続ける存在であることをまず大人が示してあげたいものです。

〇昨日は「記憶」を2つに分け、「経験記憶」と「知識記憶」について書きましたが、もう一つの記憶として「方法記憶」があります。例えば「幼いころに失敗しながらも何度もチャレンジし、自転車の乗り方を覚えた」ことなどは、いわゆる身体が覚えている記憶に当たります。これを「方法記憶」と言います。

〇先ほどのグロースマインドセット(成長思考)は、この方法記憶と密接に結びついている気がします。私を振り返っても若いころに自分の身体を通して学んだことは、脳に深く刻まれてその後の人生の土台となっています。

〇そしてこれら3つの記憶は、経験記憶>知識記憶>方法記憶の順に高度な記憶法です。赤ちゃんのころは脳が未発達なので、もっとも簡単な方法記憶を使って体の動かし方を覚えていきます。私たちが子どもの頃の記憶をハッキリ覚えていないのは、脳が発達しきっておらず経験記憶に向いていないからだそうです。

〇そして年齢を重ねることで今度は知識記憶が発達し言葉や概念などを覚え、中学から高校を境に経験記憶が優位になります。知識記憶はいわゆる丸暗記が得意ですが、経験記憶は丸暗記が不得意なので、方法記憶も含めいろいろな経験をした生徒の方が、知識・技能の定着が比較的スムーズのようです。

〇要するに中学生は経験記憶として、自分の過去の経験や知識と絡めて新しい知識を覚えるのに向いていますので、「身体を使って覚える」のような経験もまだまだ必要であると思います。

須藤昌英

 

6月26日(木)記憶の種類と学習

〇今日は前期中間テストの2日目です。昨日、「学習の基本はまずは覚えることから」と書きましたが、人間の「記憶」は大きく分けると、「自由に思いだせる記憶(経験記憶)」と「自由に思い出せない記憶(知識記憶)」があります。

東京大学大学院の池谷裕二教授の著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」から要約して引用します。

〇日常生活でよくある「ド忘れ」は、ほとんどが人名などの「知識記憶」で、スムーズに思い出すには、何かの「きっかけ」が必要です。私も最近は以前よりも人の名前が覚えにくくなったので、初対面の相手人の苗字や名前が、他の有名人のだれかと同じならば、心の中でその人の顔とその有名人の苗字をセットで繰り返し覚えるようにしています。

〇すると後になってもその有名人の苗字がきっかけとなり、相手の苗字を思い出しやすくなります。これは単なる人名という知識記憶を、有名人(過去から知っているという経験記憶)の力をかりて記憶を強化していると言えます。

〇「経験記憶」とは自分の体験を通して覚えた記憶のことで、例えば今日の出来事として、「今日はプールの授業があったが暑かった」などです。「知識記憶」とは英単語や円周率、有名人の名前などの知識・情報ベースでの記憶です。学校の授業は主に「知識記憶」を対象としており、定期テストなどでその定着度を測ろうとします。

〇単純な知識記憶も、個人的な情報や周辺環境に関連付けて覚えることが有効です。たとえば、普段から自分の教科書やノートを使い込んでいる人は、「これは教科書のあのへんに書いてある」という思い出し方をします。つまり、ただ茫然と覚えるのではなく、知識と何かと結びつけ、その知識に背景を加えることにより印象を深める方法です。

〇こうなると授業での学習内容も知識記憶ではなく、経験記憶にすればよいと考えられます。単純な知識記憶も個人的な情報や周辺の環境に関連付けて覚えるとより忘れにくくなります。

〇1つの例として、脳にとっては負担が少なく、効率の良い暗記法として、昔から「語呂合わせ」が用いられてきました。その際私自身の経験から、言葉の音声のリズムやノリだけでなく、意味していることをきちんと「想像」することが大切だと思います。

〇有名なのが、理科で習う「周期表にある20番目までの元素記号」があります。知識記憶としては、H(水素) He(ヘリウム) Li(リチウム) Be(ベリリウム) B(ホウ素)」 C(炭素) N(窒素) O(酸素) F(フッ素) Ne(ネオン) Na(ナトリウム) Mg(マグネシウム) Al(アルミニウム) Si(ケイ素) P(リン)」 S(硫黄) Cl(塩素) Ar(アルゴン) K(カリウム) Ca(カルシウム)と至極単純な羅列であり、なかなか覚えられるものではありません。

〇この元素記号の「語呂合わせ」はいろいろあるようですが、私は中学生の頃、「水兵リーベ僕の舟 7曲がりシップス クラークか」とつぶやきながら覚えました。語呂に合わせて、「海軍」や昔のテレビドラマ「太陽にほえろ」、札幌農学校の「クラーク博士」などの画像イメージを頭で再現していました。

〇一番大切なのは、なんでも面白がって(興味をもって)覚えることではないでしょうか?社会の歴史で「794年に桓武天皇が都を平安京に移した」という歴史的事実を「鳴くよ(794なくよ)ウグイス平安京」と覚えれば、ただ数字を丸暗記するよりも、その当時の都を思い浮かべれば、何となく楽しくなります。

〇授業中に「ここはまだ完全な理解とはいかないのであやふやだけど、何となく面白い」という感情があれば、語呂合わせなどを足掛かりにして、家庭学習で覚えていくことが理想だと思います。ともかく知識を問うテストなどには、その内容を知識記憶ではなく、経験記憶にすればよいことがわかります。

〇最後に、授業中自分で考えたことをや調べたことをクラスメイトに説明することのメリットは、次を参考にしてください。

 

須藤昌英

   「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」(東京大学大学院の池谷裕二教授)

6月25日(水)前期中間テスト

〇今日と明日で、今年度初の定期テストを行います。今日は3教科(給食なし)で下校、明日は2教科+学級活動で給食を食べて下校になります。

〇1教科50分ですが、全員朝から真剣に取り組んでいます。ここまで準備したことの成果が存分に発揮でき、「努力したことが報われた」と自信につながることを祈っています。

〇以前に学習の中で特に記憶に関することでは、脳の海馬について書きましたが、その海馬が活躍するには、テスト準備の期間中もしっかりと睡眠や食事を確保することが大切と言われています。

〇そもそもすべての学習の基本は、「まず覚えられる範囲で基礎的な事項を覚えつつ、次にそれらを確実に理解・整理し、最後にいつでも使える知識にする」ことです。

〇昔から「一夜漬け」、つまり直前に詰め込むやり方の是非が議論されてきました。私が学生の頃も計画的にテスト準備をしてきたつもりでも、最後はどうしても間に合わずにテスト前日に無理やり覚えたこともありました。

〇「一夜漬け」のようなものを「集中学習」と呼ぶに対し、逆に毎日コツコツ勉強することを「分散学習」といいます。ただし「分散」とは注意力が散漫で集中していないという意味ではなく、時間を区切って少しずつ行うことです。

〇また学習とは、「ものごとの関連性を習得すること」でもあり、今まで独立していた事実が頭の中でつながることです。簡単な例では、「GO」と「行く」のように、英語と日本語の意味の結び付けを行うことがあげられます。このつながりを強固にするには、繰り返し「学び続ける」しかありません。

〇「上手に覚える」のような成功を導き出すためには、それだけ多くの失敗が必要で、記憶とは「失敗」と「繰り返し」で強化されます。

〇何度も失敗すると、それでやる気がなくなっていきそうになりますが、その解決策の一つが、「得意な面を活かして学習する」ことです。苦手な教科は誰にでもあるので、その苦手分野でクヨクヨせず、逆に得意な教科を素直に活かすと、全体として成績が上昇することが知られており、これを教育心理学では「特恵効果」といいます。

〇これはテスト当日にもあてはまります。テストを受けている際中、最初に問題全体をサーとながめ、まず自分の得意な問題から手を付けていくと、やがて何となく自信がつき、その後はやる気や集中力が継続したり苦手な問題も落ちついて取り組んだりできます。

〇よく食事で、「好きなもの・美味しいものを最後に食べる」「好きなもの・美味しいものは最初に食べる」のような話がありますが、学習については圧倒的に後者が有利で、「得意なものは最初にとりかかる」です。

須藤昌英

 

6月24日(火)自転車の反則金制度が始まります

〇自転車の交通違反に対して反則金の納付を通告する取締りについて、政府は反則金の額を決定し、来年4月1日から適用されることになりました。

〇対象は16歳以上で、違反行為と反則金としては「携帯電話使用(ながら運転)が1万2千円」「信号無視が6千円」「逆走や歩道通行などの通行区分違反は6千円」「イヤホンを装着し不適切な音量で音楽を聴いたり傘をさしながら運転が5千円」「並んで走行したり二人乗りが3千円」などとなっています。

〇これまで車の反則金はありましたが、初めて自転車に向けての反則金ですので、浸透するまで時間がかかるかもしれません。また中学生は対象外ですが、3学年の生徒は卒業後(来年の4月以降)はすぐに16歳になりますので、適用対象になります。

〇特に「自転車の歩道通行」については、「車道を走るのが危険なので仕方なく歩道を走行している」とか「ただ単に歩道を通行しただけで反則金はおかしい」といった意見も一般の方々から多いようです。

〇そこで警視庁は、自転車は原則として車道通行とする一方、13歳未満や70歳以上が運転する場合や、車道の交通量が多く事故の危険性が高い場合は歩道も通行できるという現在のルールを示しました。

〇私も週末に時々自転車に乗りますが、車道を走行する場合と歩道を走行する場合の判断に迷うことがあります。少なくとも歩道を走行する際には、できるだけ歩道中の車道寄りのコースで、すぐに停止できる「徐行」の速度を守るようにしています。

〇逆に車を運転している場合には、横断歩道を自転車で走行している人の様子を注意深く見るようにしています。できればその人と目があって、「私は渡りますよ、いいですか」「わかりました、どうぞ」のようなアイコンタクトがとれるのが理想です。

〇本校は自転車通学者がいませんが、前任校も前々任校も多くの自転車通学者がいて、毎日交通事故がないように願っていました。放課後や休日に乗る場合もあるので、反則金があるなしにかかわらず今から気を付けてほしいです。

須藤昌英

 

6月23日(月)2学年保健体育

〇6月になり屋外での体育の授業は、十分な暑さ対策をして行っています。授業前後の体調確認の徹底、適宜の水分補給の指示などが欠かせません。金曜日は運よく曇り空で少し風も吹いていましたので、比較的身体への負担が少ない中で取り組んでいました。

〇陸上競技の一つの種目である「走り幅跳び」の特性は、「助走のスピードを生かして力強く踏み切り、遠くに跳ぶことを競争したり、記録に挑戦したりすること」であり、生徒はそのことを楽しみながら50分間運動をしています。

〇授業者は3つの観点で評価項目を設定します。

(1)関心・意欲・態度

自分の記録を伸ばすために、教え合い、励まし合いながら意欲的に学習に取り組むことができているか。

(2)思考・判断

自分の力に合った課題をもち、練習方法を工夫しながら学習に取り組むことができているか。

(3)運動の技能

助走や踏み切り、空中動作、着地についてのポイントや練習方法を理解し、より遠くへ跳ぶために必要な技能を身に付けることができているか。

〇ご覧のように「何m跳んだか」の結果だけでなく、自分として「自分と向き合いながらどんな工夫をしたか」のプロセスを重要視しています。結果だけで評価されるのであれば、毎日練習している陸上競技部の生徒が有利であることに間違いありません。

〇ある生徒は調べ学習の中で、アメリカの元陸上競技選手のマイク・パウエルの跳躍画像をみて、その後独り言のように「マイク・パウエル」を繰り返しつぶやいていました。きっと自分の跳躍の理想形として、深くイメージしたかったのだと思います。

〇保健体育を苦手とする生徒もいますが、その原因は単に運動が苦手というよりも、「何秒で走ったか」や「何m跳んだか」などの記録で他の生徒との比較が明らかになってしまう面も大きいと思います。

〇他人との比較ではなく、さきほどのマイク・パウエルをイメージした生徒のように、「自分の理想にどれだけ迫ることができたか?」を大切にしてもらいたいと感じます。

須藤昌英

 

6月20日(金)高等学校入学説明会

〇昨日の午後、公立3校(県立流山北高等学校・県立柏南高等学校・市立柏高等学校)と私立1校(麗澤高等学校)の副校長・教頭または入試担当の方をお招きし、来年度の入試にむけての説明会を開催しました。

〇主な対象は3学年生徒でしたが、せっかくのよい機会ですので保護者の方にもご案内し、参加してもらいました。

〇冒頭に学年主任の大野教諭から生徒には、「自分を伸ばしてくれる高校に巡り合えたら一番幸せで、充実した高校生活になると思います。でもそのためには自分で高校について調べなければなりません。今日のような説明会や入学体験会などへも自分で足を運んだり、本やインターネットで調べたりすることも重要です。今日と明日がそのきっかけになればいいと思います」と話しました。

〇3年生にとって義務教育9年間の最後の今年は、各生徒の進路先(進学先の高等学校の選択を含む)を決めることに、学校をあげて取り組んでいきます。そのためにこの時期から、来春の入試の情報をあらゆる方法で集めています。大きく分けると公立と私立になりますが、例えば同じ私立高校といっても入試の方法は千差万別ですので、正しい情報を得ることは欠かせません。

〇大切なのは、生徒本人が今の自分をどのように捉え、進路先で何がしたいのかを自分の言葉で言えるようになることです。もちろん今の時点で言える生徒もいますが、大半はこれから卒業までの10カ月でじっくりと考えることになります。

〇3学年生徒は、2学期に校長と一人ずつ面接練習を兼ねての面談を行います。その際は、「自分の好きな事や得意なことは何ですか?」「卒業までに学びたいことや身につけたいことはなんですか?」などの質問を私からしていきます。そしてその生徒の回答に対して、「それはどうしてですか?もう少し詳しく教えてください」と追質問をします。

〇ポイントは上手に答えられることよりも、まずは自分の気持ちを率直に言うことができるかです。「私の希望は~です」や「私がそう思う理由は~です」と答えられることが理想ではありますが、その前に自分が悩んだり迷ったりしていることを正直に話すことができるようにしてもらいたいです。

〇そのために普段の授業の中で、自分の考えをもってそれをクラスメイトに説明するというスキルを身につけることを積み重ねていくと良いでしょう。

〇今日は公立2校(県立流山高等学校・県立柏陵高等学校)私立1校(日本体育大学柏高等学校)、専修学校1校(野田鎌田学年高等専修学校)を予定しています。

須藤昌英

 

6月19日(木)2学年家庭科

〇2年生は家庭科の時間で、ざっくりと荷物が入り、様々な場面でとっても便利なトートバッグを制作しています。一口にトートバッグと言っても、サイズや形などはいろいろですが、生徒たちは世界で一つだけのマイバックを楽しそうに作成していました。

〇中学校の家庭科のねらいの一つは、「健康・快適・安全で豊かな食生活、衣生活、住生活に向けて考え、工夫する活動を通して、食生活、衣生活、住生活に関する知識及び技能を身に付け、これからの生活を展望して、それらの課題を解決する力を養い、衣食住の生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成する」ことがあります。

〇授業では各自で自分の作業をすすめていますが、途中でクラスメイトとお互いの作品を見せ合うことで、新しいアイデアを思い浮かべている場面をみかけます。新しいことを「創造」をする際には、自分だけでなく友達の「想像」を借りたり貸したりることも重要だと感じます。

〇家庭科以外でも普通教室ではなく特別教室で行う際には、多くの道具があったりその教室独自の使用ルールがあったりあします。生徒たちには「安全第一」の意識を持たせつつ、その教室で精一杯自分の作業に集中してもらいたいと思っています。

須藤昌英

 

6月18日(水)生徒総会は民主的手続きを学ぶ場

〇昨日は生徒総会を実施しました。外は猛暑でしたが、午後の体育館内は空調のお陰で快適でした。ここまで今年度の生徒総会に向けて、生徒会総務が作成した議案書を各クラスで「学級討議」してきました。生徒総会では各クラスからの賛成・反対、質問・修正案などを集約し、最後に全生徒から拍手による承認を得ました。

〇議長として3年生の工藤さんと森さんが選ばれ、生徒たちは手元のタブレット型端末で議案書を見ながら参加しました。議案書の内容は次のようになっています。

議案1 令和6年度生徒会活動報告(生徒会活動 委員会)

議案2 令和6年度生徒会決算報告            

議案3 令和7年度生徒会・委員会・部活動活動計画(総務 委員会 部活動)

議案4 令和7年度生徒会予算案            

確認 生徒会規約および生徒会選挙管理規定

〇質疑応答がありました。主な質問として、

「制服にリボン・ネクタイがないのはどうしてですか?」

「登下校中のジャージ着用は可能ですか?」

「自転車通学がないのはどうしてですか?」

「今年から前期・後期制になったのはどうしてですか?」などがあり、担当の生徒や教員が回答しました。

〇最後に私から講評を話しました。

今日まで生徒会総務、委員長、部長の皆さんご苦労様でした。今日の生徒総会は民主的な手続きに従って行われました。「民主主義」ということを辞書で調べてみると、「すべての人が対等な立場で、自分の意見を根拠づけて主張し、議論し、お互いの納得できる合意点を探ることを重視する考え方」とあります。将来皆さんはこの土中を卒業して、日本という民主主義に立脚した国で活躍をしていきます。社会人として、収入を得るのと同じくらいに大切なのは、自分の義務を果たしたり、他人と協力して社会をよりよくしていこうとしたりすることです。この生徒総会は、そのための練習の一つです。民主主義を日本は戦争で負けたアメリカから学びました。今年戦後80年ですので、日本の民主主義はたった80年の歴史しかありません。しかし今、お手本としてきたアメリカでは、トランプ大統領の強引な政策をめぐり、国民が二分化されているのを皆さんもニュースで見たことがあるでしょう。片方は「強いリーダーでアメリカを再び偉大にしてほしい」ですが、もう片方は「民主主義のアメリカに王様はいらない」と主張しています。もし土中の生徒会長が「僕がすべて決める」などと独裁主義的な人だったら、皆さんはどう感じるでしょうか?これからも土中は民主主義的な学校であってほしいです。1年に1回、全校生徒が集まって、これからの自分たちの学校づくりについて話し合うことは大変重要であり、今日は一人ひとりが真剣に参加していました。最初に生徒会長も話していましたが、このような学校全体について考える場に参加するには、全員が「当事者意識」をもつことが大切です。今の学校生活を「もう少しこうするともっと良くなる」や「新しくこれを始めたらどうかな」などとの視点で、これからも自分たちの生活を見つめなおしてください。そしてさらにみんなで承認した今年度の方針や計画は、全員が意識を高くして実行していくことも重要です。今後は学年や学級でもし課題が出てきたら、今日のような民主的な手法で話し合いを行って、解決の方法を模索してください。

〇学校は生徒会活動を「自治活動」として位置づけ、生徒による自分たちの生活に関わる課題を解決するために行う大切な活動として扱っていきます。

須藤昌英

 

 

6月17日(火)千葉県立柏南高等学校学校運営協議会

〇昨日は学区にある県立柏南高校の第1回学校運営協議会に出席してきました。以前から土中の校長は、柏南高校の学校運営協議会委員の一人として指名されておりますが、私は初めての参加でした。

〇前任校の富勢中では、やはり同じく学区の県立柏高等学校の学校運営協議会委員でしたが、同じ市内の高等学校でもやはり雰囲気は多少なりとも違っているように感じました。

〇会議に入る前に校内見学及び授業参観をさせてもらいました。高校へ着いたときはまだ昼食と昼休み中でしたが、高校は給食がありませんので、各自が好きな場所で手作りのお弁当や菓子パンなどを食べていました。

〇昼休みでも音楽室では合唱部が自主練習をしていました。我々に気が付くと、日ごろから練習している3曲の合唱を聴かせてくれました。心が洗われるようなきれいな歌声でした。

〇また昼休みでも3年生の半数くらいの生徒は、次の時間の予習をしていました。さすがに受験生ともなると意識が高いと感じました。実際に進路指導室の前の廊下にはズラリと、たくさんの大学のパンフレットが並べられており、進学を希望する生徒が多いようです。

〇授業に入ると先生の指示で、各自がもっているスマホで資料等を参照するので画面が小さく、少し見にくい様子がありました。中学校で全員に貸与されているタブレット端末がいかに見やすいかをあらためて感じました。

〇運営協議会では、柏南高校の今年度の学校運営方針について、校長及び副校長先生から説明がありました。特に9月に行うスポーツフェスタは、熱中症対策として、今年度初めて午後から夕方(午後7時半)の時間帯で行うこと(ナイター体育祭)を試行するとのことでした。

〇昨日からまた急に暑くなりましたので、高校でも暑さへの対策は同じように最優先のようです。ただ中学校は今年から体育館に空調が入りましたので、そのことを知っている柏南高校の校長先生は「うらやましいです」と言っていました。

〇柏南高校は今年創立50周年を迎え、11月に柏市民文化会館で記念式典があるようです。私も招待をうけていますので、参列する予定です。

須藤昌英

6月16日(月)「絶対にあきらめない」

〇先日の12日は、第77回関東甲信越地区中学校校長会が千葉市で開催され、参加してきました。その中で、銚子電気鉄道 代表取締役 竹本勝紀氏の「絶対にあきらめない」という題の記念講演会がありました。

〇竹本氏は私よりも1歳上の63歳で、税理士から13年前に銚子電鉄の代表取締役に就任したという異色の経歴をもっています。銚子電鉄は1923(大正12)年に開業し、102年の歴史があります。JR銚子駅から外川駅までの総延長6・4キロ、最高時速40キロ、平均速度(評定速度)約20キロの鉄道です。

〇私も以前に二度乗車したことがありますが、銚子のキャベツ畑をゆっくりと走行し、何の変哲もない路線ですが多くの観光客が利用していました。その裏には血のにじむような企業努力があることが、これまでもたびたびマスコミに取り上げられていますので、少しは知っていましたが、直接的に竹本氏の話を聞いて、参考になることが多かったです。

〇講演内容を要約します。

1998年、数百億円の債務を抱え親会社が倒産。銚子電鉄の存続も危ない事態におちいりました。そこで考えたのが「ぬれ煎餅」の製造販売でした。銚子には有名な醤油メーカーがあり、この醤油を使用したぬれ煎餅を製造する会社が2社ありました。そのうちの1社に煎餅の作り方を習いに行ったのです。ぬれ煎餅の製造販売がことのほか評判を得て、売上は2億円に達しました。その頃の本業の売上は1億1000万円。四半世紀前に鉄道屋から煎餅屋さんになった訳です(笑)。

その後も当時の代表取締役が横領で逮捕されるなど、苦難が続きました。経営は綱渡りの後がない事態で、苦肉の策で経理課長が公式サイトへ「ぬれ煎餅買ってください! 電車修理代を稼がなくちゃいけないんです!」と書き込みました。これが反響を呼び、一気に注文が殺到。オンラインショップが大ブレイクしました。2回のぬれ煎餅ブームから学んだこと、それはデジタルの世界の向こう側で人と人は繋がっているということでした。

銚子電鉄は乗って楽しい日本一のエンタメ鉄道を目指しています。エンターテインメントとはおもてなし。銚子に来られたお客様をもてなし、それが地域のお客様への小さな恩返しだと思います。心の通ったファンづくりがリピーター獲得につながるのではないでしょうか。

ローカル鉄道の使命は①地元住民の移動手段②観光客の移動手段③地域の広告塔・情報発信基地。昨今、強く意識しているのは③です。この使命を果たせなければ、市場から淘汰されると考えています。銚子電鉄がこの町にあってよかった、「ありがとう銚子電鉄」と言ってもらえる会社を目指す、いわばこれが我が社の経営理念です。

〇90分間の講演でしたが、途中で笑いがあり、あっという間でした。また代表取締役が自ら電車の運転免許を取得し、時々実際に営業運転をしていることを聞き、「生涯チャレンジし続けること」の良い手本となりました。

〇たび重なる苦境に対し、25名の全社員があきらめずにそれぞれのアイデアを出しあいながら乗り越えてきたことは、会社経営と学校経営は異なりますが、その本質は同じだと感じました。

須藤昌英

 

 

 

6月13日(金)3学年理科

〇3学年の理科は第1分野の「水溶液とイオン」を学習しています。まず水溶液の電気伝導性を調べる実験を行い、溶けている物質には電解質と非電解質があることを教えました。

〇例えば砂糖や食塩など身近な物質の水溶液や、塩酸やうすい水酸化ナトリウム水溶液、塩化銅水溶液などに炭素電極を入れ、適切な電圧をかけ、水溶液には電流が流れるものと流れないものがあることを実験から見いださせ、水溶液に溶けていた物質を電解質と非電解質に分類できることを理解させています。

〇また電気分解の実験を行い、イオンの存在及びイオンの生成が原子の成り立ちに関係することを理解させています。例えば、うすい塩酸や塩化銅水溶液などの電解質の水溶液を電気分解する実験を行い、陽極と陰極に物質が生成することから、電解質の水溶液中に電気を帯びた粒子が存在することに気付かせ、イオンの概念を形成させるようにしています。

〇さらにイオンの生成と関連して、原子は電子と原子核からできていることを扱い、その際原子核は陽子と中性子からできていることも教えています。イオンを表す記号としてイオン式も新しく学んでいます。

〇今回はそれらの実験を通して、イオンについてモデル的に再思考をする授業でした。理解を深めるために、友達に説明したり逆に相手の説明を聞いたりしていました。話す、聞く、書く、読むなどの言語活動は、理科以外のどの教科にも必要です。

須藤昌英

 

6月12日(木)キャリアパスポートについて

〇平成30年より文部科学省がすべての小・中・高校生を対象に導入した「キャリア・パスポート」に関する授業を、昨日行いました。講師をキャリアコンサルタントの間野さんとサクランナーの坂本さんにお願いしました。

〇そもそも「キャリア・パスポート」とは、児童生徒が小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、特別活動の学級活動を中心として、各教科等と往還し自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオ(学習成果物の記録)のことです。

〇キャリア教育はややもすると就業体験や進路指導といった狭いものとして捉えられがちですが、本来、自らのキャリア形成のために必要な様々な汎用的能力を育てていくものであり、学校の教育活動全体を通して行うものです。

〇学習指導要領の特別活動においては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う際に、児童生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」と示されています。

〇またその記述や自己評価の指導にあたっては、教師が対話的に関わり、児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し、個性を伸ばす指導へとつなげながら、学校、家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければなりません。

〇生徒たちは小学校からの記録を見返し、自らの学習状況やキャリア形成を振り返ったりして、自己評価を行うとともに主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐことにつながりました。

〇講師が参考として、学年職員一人ひとりのキャリアデザインについてインタビューしてくださり、生徒たちはそれに真剣な表情で耳を傾けていました。

【使用した「私のエントリーシート2025」にある8項目】

1 私の好きな音楽・本 

2 自分を色で表すと(その理由も)

3 私の機嫌が悪くなるスイッチは

4 私の得意なもの(ただし勉強以外)

5 あの頃の憧れの職業

6 私の性格

7 私のやる気スイッチの場所

8 十年後の自分はこんな感じ(その理由も)

〇生徒たちは自分でエントリーシートに記入し、その内容をお互いに紹介しあっていました。自分を見つめつつ、友達の気持ちも大切にしていく有意義な時間でした。

須藤昌英

 

6月11日(水)2学年理科

〇2学年の理科は第1分野の「化学変化」を学習しています。中学校2年ではここまで、物質の酸化や還元の実験を行い、酸化や還元が酸素の関係する反応であることを理解させています。

〇実験では、金属を酸化したり金属の酸化物を還元したりして生成する物質を調べることを通し、酸化と還元は酸素をやりとりする逆向きの反応であることに気付かせるようにしています。

〇また日常生活や社会と関連した例として、酸化では金属がさびること、還元では鉄鉱石から鉄を取り出して利用していることなどを扱います。

〇本時のねらいは化学変化によって熱を取り出す実験を行い、化学変化には熱の出入りが伴うことを見いださせることです。それにより身近な例として、アルコールの燃焼やカイロなど日常生活や社会で利用されているものを取り上げ、学習の興味・関心を高めるように配慮しています。

須藤昌英

 

6月10日(火)柏市のすべての児童生徒に身に付けさせたい資質・能力と土中の強みと弱み

〇20世紀の天才理論物理学者のアルベルト・アインシュタインは、「学校で習ったことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ」という言葉を残しています。数年前に私はこの言葉を初めて知ったとき、その意味について深く考えたことを今でもはっきりと覚えています。

〇学校では教科書を中心に授業を行っていますが、それは生徒が学ぶために、効率よく配列・整理されているからです。するとその延長で、生徒や大人も、一般の知識なども順番立てて学べるものだと思いこんでいるふし?があります。しかし当然のことですが、社会に出ればいつどこに、何かを学べる材料があるのかは誰にもわかりません。

〇生徒が学校を卒業してからその後一生涯困らないように、教育の本質とは、教わった内容だけではなく、それを自分なりに解釈したり統合・分析したりすることができる資質・能力を身につけさせることだと思います。良く言われる「学力」とは、学んだ内容を把握する力のことではなく、その内容を通して思考する力のことです。

〇そもそも学校で学習したことをすべて覚えている人はほとんどいません。もし内容を忘れてしまったとしても、その調べ方や考え方などを覚えていけば、疑問の答えにたどりつくことができます。調べ方や考え方を覚えているとは、過去の体験が経験となり、感覚として身体が覚えている状態だと私自身の経験から明言できます。あらためてまた、アインシュタインの言葉をかみしめています。

〇柏市は「第2次柏市教育振興画(~令和7年度)」の中で、この変化の激しい時代を生きていく生徒に、最低限身に付けて欲しい力を設定しています。それを4つの力(コンセプト、チャレンジ、コミュニケーション、コントロール)を「4つのC」と銘打っています。先ほどのアインシュタインの言葉のような教育の実現が、「4C」に込められています。

〇2週間後から前期中間テストがあります。これはあくまでも現時点での「知識の定着」を測るものですが、その準備をする中で、生徒たちは4つの力を徐々に蓄えていると信じています。

〇特に一番必要なのは、「続ける資質・能力」です。失敗しながらも試行錯誤しながら自分にあった学習方法を少しずつ身につけ、ある程度の期間そのことを継続してみること。

〇学習だけでなく何事も続けるポイントは、生徒自身が人から教わった方法ではなく、自分なりの方法をもっているかどうかです。1年生はまだまだこれからですが、上級生になればなるほどその傾向が高まります。

須藤昌英

 

6月9日(月)第79回体育祭

〇先週の体育祭は、青空で日差しもありましたが適度に風も吹き、耐え難い暑さではありませんでした。そのおかげで競技で大きな怪我をしたり熱中症などで体調を崩したりする生徒もなく、無事に終わりホッとしています。

〇生徒たちは朝から張り切って取り組み、自分の出場する競技だけでなく、仲間や先輩・後輩の応援をするなど、全校行事として楽しんでいました。特に1年生は初めての体育祭の雰囲気を実感したことでしょう。

【開会式:校長の話】

生徒の皆さんおはようございます。よかったですね、晴れましたね。お待たせしました。いよいよ令和7年の体育祭本番です。私はここまでの皆さんの練習や準備の様子をみてきて、今何の心配もしていません。ただ1点、一昨日と昨日と真夏のような暑さで今日も同じのようです。そのため全員が疲労蓄積の状態だと思います。疲労がたまると、ケガをしやすくなったり、特に怖いのが脱水症状から頭痛、吐き気、めまいにもなりやすくなったりします。もし重症化すると痙攣(けいれん)を起こしたり、意識を失ったりすることもあります。中学生ですので、水分補給を細目にしたり帽子をかぶったりと、まずケガと熱中症だけには自分で自分のケアを行ってください。それでも具合が悪い場合には、我慢せずにはやめに申し出てください。

目標と目的の話をします。ちょっと聞いてみます。実行委員長高橋さん、あなたの体育祭での目標は何ですか?そうですね。今回のスローガンである「力~ワンパワー~」をみんなで目指すことですね。同じように、総合優勝をとるために全力で参加することも良いと思います。ただ例え総合優勝できても、そのうれしい気持ちはせいぜい次の日くらいまでです。そんなに長続きするものではありません。

一方でこの体育祭の目的を2つ紹介します。1つ目はまずこれまでの体育の授業の延長(発表)として、体力強化と各競技のスキルアップがあります。2つ目が人間関係づくり(きずなつくり)です。1,2年生はクラス替えしているので、いつもとは異なる友達の新しい面を発見できるでしょう。また3年生はクラスは変わりありませんが、お互いに最上級生となった友達の新たな再発見をしてみましょう。きっとそれが来週からの生活にいかされると思います。

ご来場の保護者及び地域の皆様、本日は誠にありがとうございます。生徒には応急的に応援席に遮光ネットを屋根として設置しましたが、グラウンドには日影がありません。体育館を空調を入れたままで解放しますので、体調に留意して本日はお時間の許す限り、躍動する生徒たちの姿をどうぞご覧ください。

さて生徒の皆さん、準備はいいですか?自信はありますか?それでは「土中スピリット」を保護者や地域の皆様にお見せしてください。皆さんの躍動する姿がすべての大人を感動させます。頑張っていきましょう!

〇終わってみると、青組が総合優勝でした。表彰式で落ち込んでいる赤組の生徒たちには、「君たちが真剣に取り組んだからこそ青組も本気になって取り組んだので、残念な気持ちはわかりますが、また頑張りましょう」と声をかけました。

〇学校公開及び体育祭にご来校していただき、ありがとうございました。今週から梅雨の時期に入ります。生徒の体調管理をお願いします。

須藤昌英

 

 

 

6月6日(金)体育祭前日準備

〇昨日の前日準備は、午後2時から行われました。本朝、係生徒を中心に会場を完成します。

〇本日の体育祭のプログラムについては、ホームページのトップで確認してください。

〇午前8時30分開会式、午前11時55分閉会式の予定です。真夏日の予報ですので、暑さ対策をしてご来校ください。

須藤昌英

 

6月5日(木)体育祭予行練習

〇昨日は当初の予定では朝から体育祭に向けた予行練習を行うつもりでしたが、火曜日の大雨でグラウンド状態がよくないため、時間を遅らせて午前11時から行いました。

〇予行練習を行う一番の目的は、係になっている生徒たちが実際の動きを確認することです。体育祭実行委員及び生徒会役員以外の主な係は、

・放送・救護・招集・用具・記録・得点・出発合図・決勝審判 などがあります。

〇すべての行事は見えないところで多くの係分担をする生徒たちがいることで成立します。よく「裏方がいるから表舞台でスターが活躍できる」といいますが、体育祭もまさにその通りだと思います。

〇表向きには競技などに取り組む生徒たちの姿ばかり目立ちますが、その裏で表舞台を支えている生徒たちも大勢いることも知っていただき、当日はそれにも注目してください。

〇予行を終えた後、係別会議の中に当日に向けた改善点を洗い出し、修正や再度の確認を加えました。我々教職員は、表や裏で活躍する生徒たちのサポートに徹していきます。

須藤昌英

 

6月4日(水)前期中間テスト3週間前

〇雨があがり、今日は体育祭の予行練習を行います。ただし明後日の体育祭当日までは気温があがり、真夏日30℃になる予報が出ていますので、熱中症予防が最優先になります。

〇一方で今日は前期中間テストまで残り3週間となります。生徒たちには主に4月からの授業内容を復習し、テストの準備に入るように指導しています。特に1年生は初めての定期テストで、テスト範囲を計画的に復習する経験はこれまでありませんので、丁寧に指導しています。

〇授業をみてまわっているとよく生徒たちから、「私はあまり覚えることが得意ではありません」とか、逆に「僕は自分で覚えやすい方法を考えて勉強しています」という声を聞きます。要するに生徒たちの意識も「授業で学んだことを正確に記憶し、それをいつでもどこでも再生できるようにする」ということを重視しているということです。

〇ところで「記憶」とは、脳科学的に言えば「脳内で新たな神経回路が形成されること」だそうで、ヒトの脳には、一説には一千億個もの神経細胞があるようです。

〇そして記憶を大きく2つにわけると、「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があり、短期記憶とは「脳の中に短期的に記憶しておく能力のこと」で、情報を一時的に保管することです。それに対して、長期記憶は「情報を長期的に記憶すること」で、テストに向けてはこちらの比重が高いです。

〇人間の記憶とパソコンの仕組みはよく似ているそうで、パソコンで例えると、短期記憶がRAM(パソコンの中のデータを活用しパソコンにデータ保存するための領域)、長期記憶がHDD(パソコンの中にたくさんのデータを保存しておくための領域)に当たります。

〇東京大学大学院の池谷裕二教授(日本の薬剤師、薬学者、脳研究者)は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」で、次のような指摘をしています。参考になりますので、少し長いですが引用させてもらいます。

「人の脳の海馬という部分は、神経細胞の結合をつくる役割を果たしていており、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。一日のうちに、新しい知識をあまりにもたくさん詰め込むのは避けたほうがよいですし、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的です。」

「心理学者ビネーは、脳は入力よりも出力を重要視していると指摘します。海馬に『この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば』と判断させること、つまり『詰込み型よりも知識活用型』の方が効率的だということです。ならば教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解く復習法の方が良いでしょう。」

「ポイントは、『脳を上手くダマす』ことです。短期間の間に、同じ情報が何度も脳に入ると、海馬は『こんなに短期間のうちに何度も入ってくる情報なら必要なものに違いない!』と勘違いします。つまり、一定期間の間に何度も復習を繰り返すことで勉強した内容が長期記憶になるということです。」

〇要するに、授業で得た知識をただ漫然と覚えようとするだけでなく、口で言ったり手で書いたり、問題集でおさらいすることで、短期記憶の中から繰り返しアウトプットしたものだけが、長期記憶となり、すぐに忘れにくいものになっていくようです。

〇生徒にはテスト範囲表が間もなく配付されます。自分の得意な教科を中心に復習するか、苦手な教科に重点的に取り組むか、生徒たちには自分のやりやすい方法を見つけてもらいたいと思います。

 須藤昌英