ブログ

6月12日(木)キャリアパスポートについて

〇平成30年より文部科学省がすべての小・中・高校生を対象に導入した「キャリア・パスポート」に関する授業を、昨日行いました。講師をキャリアコンサルタントの間野さんとサクランナーの坂本さんにお願いしました。

〇そもそも「キャリア・パスポート」とは、児童生徒が小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、特別活動の学級活動を中心として、各教科等と往還し自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオ(学習成果物の記録)のことです。

〇キャリア教育はややもすると就業体験や進路指導といった狭いものとして捉えられがちですが、本来、自らのキャリア形成のために必要な様々な汎用的能力を育てていくものであり、学校の教育活動全体を通して行うものです。

〇学習指導要領の特別活動においては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う際に、児童生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」と示されています。

〇またその記述や自己評価の指導にあたっては、教師が対話的に関わり、児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し、個性を伸ばす指導へとつなげながら、学校、家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければなりません。

〇生徒たちは小学校からの記録を見返し、自らの学習状況やキャリア形成を振り返ったりして、自己評価を行うとともに主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐことにつながりました。

〇講師が参考として、学年職員一人ひとりのキャリアデザインについてインタビューしてくださり、生徒たちはそれに真剣な表情で耳を傾けていました。

【使用した「私のエントリーシート2025」にある8項目】

1 私の好きな音楽・本 

2 自分を色で表すと(その理由も)

3 私の機嫌が悪くなるスイッチは

4 私の得意なもの(ただし勉強以外)

5 あの頃の憧れの職業

6 私の性格

7 私のやる気スイッチの場所

8 十年後の自分はこんな感じ(その理由も)

〇生徒たちは自分でエントリーシートに記入し、その内容をお互いに紹介しあっていました。自分を見つめつつ、友達の気持ちも大切にしていく有意義な時間でした。

須藤昌英