校長ブログ

校長ブログ(令和2年度)

終わります、そして始まります。(校長ブログ)

教員になって33年が終わります。担任として20年、算数指導1年、教務主任3年、教頭7年、校長2年。担任として、のべ700人の子どもたちと関わってきました。最初に担任した子どもたちは今年43才になります。(一番下は21才です。)未だに交流のある子どもたちもいますし、そうでない子どもたちもいます。

関わった全ての子どもたちの今を知っている訳ではありません。しかしながら、長い経験から言えることとして「今、目の前にいる子どもたちがそのまま大人になるわけではない」ということがあります。

小学生の時は、色々なことで手がかかった子どもたち。勉強面だけでみても「一体、どうなっちゃうんだろ?」と心配した子どもたちもいました。しかし、中学、高校と進み、大学などの学校に進む者、就職する者、また、結婚、出産、子育て・・・と進んでいく中で、一人一人が立派に自分の人生を生きているなあと感じることばかりです。
人は、子どもという生き物から大人に生まれ変わる、と私は思っています。成長していく教え子たちを見ていると、それは確信できることでもあります。
今目の前にいる子どもは、子どもという生き物であり、大人の小さい版ではないのだな、理屈は通らなくて当たり前なのだな、と。
もちろん、今、関わる大人として、未熟な子どもたちに伝えなければならないことはあります。それを無しにほったらかしにはできません。温かな、それでいて真剣な関わりは大人として欠かせません。それが大人の役割ですし、それが無い中での成長は期待できません。

一度言ったぐらいではわからない、そんな「子ども」だからこそ、何度も何度も、根気よく関わる、伝えるということが必要です。これは、私が関わった子どもたちから教えてもらったこととも言える、個人の思いだけではないものです。ぜひぜひ、今後も、根負けせず、子どもたちに想いを伝え続ける大人でありましょう。
2019年4月に本校に着任し、その時その時に感じたことや、思いついたこと、子どもたちの様子などを記事にして毎日本ブログにて発信してきました。事実だけで無く、個人的な思いも書いてきましたし、立場上、個人の意見では済まないな、と思いながら続けてきました。アクセス数をブログ上で話題にしたことはありませんが、記録だけは取ってきました。今年度4月1日の326693から本日3月31日の601460まで1年間で約27万アクセス(1日平均約800アクセス)でした。連日家庭数68の10倍以上の数字で、計算上は保護者のみなさんが1人で毎日10数回見ていただいたことになります。ありがとうございます。学校HPをたくさんの方に見ていただけたことは励みになるとともに自分自身への緊張感にもつながりました。

ブログに関して言えば、見てるよと声をかけてくれた子どもたち、励ましの言葉をかけてくださった保護者のみなさんや先輩方、同僚、ほめてくださったり、誤字脱字を指摘してくださった退職校長先生方もいらっしゃいました。学校HPを通して、多くの方々に見守られていると感じられた2年間でした。読んでくださったたくさんのみなさん、ありがとうございました。
柏生まれ、柏育ちの先輩の1人として、富勢東小学校の子どもたちを応援しています。
本当に素直でかわいい子どもたちでした。みんな大好きです。
保護者のみなさん、地域のみなさん、改めましてご理解ご協力ご支援ありがとうございました。2年間お世話になりました。
明日から令和3年度が始まります。引き続き、富勢東小学校をよろしくお願いいたします。

修了式(校長ブログ)

修了式を行いました。

校長の話です。
ちょこちょこしていましたので、注意されたり、叱られたりが多かった自分の小学生時代。それでも学校は楽しいところでしたし、今この立場になってもそうあってほしい、そう思っています。
もちろん学校は、○○ランドや○○遊園地のような「楽しませるところ」ではありません。
だから「自分たちで楽しい学校にしよう。」と呼びかけてきたつもりです。

3つの柱「失敗をおそれずにやってみる」「本当のことを話せる」「自分の命は自分で守る」ことで、楽しい学校にしていくんだよ、ということを子どもたちに伝えてきました。耳にたこができるほどではなく、年に数回ではありましたが。
その中でも、「自分でやってみる」ことで楽しくなるという話を今日は多めにしました。
今、もし学校が楽しくないなと思っている人がいたら、自分が何かをしてみるんだよ、楽しいことはやってくるものではないからね、って話をしました。
その後、今日、担任の先生から渡す通知票と修了証書の話もしました。



通知票は担任の先生と校長先生が認めたものです。はんこが押してあります。修了証書はみんなが本物の○年生になったという証ですという話です。
でも、勉強だけで言っても、今の学年の内容でできていないこともあることを忘れずにがんばってください、と伝えました。



令和2年度最後の最後も、子どもたちはこちらをよく見てしっかり話を聞いていました。
素直な心は成長のために欠かせないものです。本校の児童の良い点の1つです。
4月からも「自分でやってみること」を心がけて、楽しい学校にしよう、と話して校長の話を終えました。

令和2年度はウイルス対策の1年になりました。何度もこの場でお伝えしてきましたが、子どもたちは本当によくがんばりました。そのかげに保護者のみなさんのご苦労や、がんばりがあったことと思います。ありがとうございました。
職員も健康に気をつけてよくがんばりました。
引き続き個人でできる対策はそれぞれが怠らずにいきましょう。

大きな事故などなく、令和2年度が終わることをありがたく思います。
保護者のみなさん、本校学校教育にご理解ご協力いただき、本当にありがとうございました。
地域のみなさん、交流のできない1年でしたが、地域の子どもたちを見守ってくださってありがとうございました。
子どもたちは変わることなくこの富勢東小学校で、友達と一緒にすくすく育っています。来年度もどうかよろしくお願いいたします。

※3月中に、あと1回だけブログを更新いたします。

今日の東っ子(校長ブログ)

「あと1日で1年生が終わるよ、校長先生。」
登校してきた1年生の男の子が声をかけてきました。


1年生の鉢のチューリップも急に伸びて、今にも咲きそうです。

真の1年生まであと1日だね。みんな大きくなったね。

1年生が、体育館で4月の何かの準備をしています。わかる人にはわかる、あれです。お兄さん、お姉さんぶりを披露してもらうあれです。元気いっぱいで、見ていて思わず笑顔になります。

先生の話をきちんと聞く2年生。

課題に取り組み、先生に見てもらっている3年生。


友達の発表をきちんと聞きながら学習する4年生。

そして、何やら楽しそうな5年生。
自分たちが作ったもので、遊びを通して交流しています。

生き生きとした活動ぶりです。どうせ学ぶなら、楽しいことの中で学べれば最高です。



こういった活動からも学べることはたくさんあります。テストに出るような力ではないけれど、生きていく上できっと役に立つ、そういう力。義務教育という、人としての基礎を身に付ける場所での体験活動は大切です。
今年は学校行事としてできることは少なかったけれど、この5年生のように各クラスで工夫してできることをしながらここまで来ました。

きっと来年度も状況が大きく変わることはないと予想できますが、その中で、色々な力をつけていく体験活動ができるように頭を使いたい、使ってほしいと願います。
私も遊ばせてもらいました。

景品をいただきました。ありがとう、5年生。

解除とは言え(校長ブログ)

バックの曇り空が残念ですが、校庭の桜が綺麗です。
1都3県の緊急事態宣言が解除になりました。
レベル3からレベル2になります。

年度末、そして新年度スタートはこのレベルでガイドラインを根拠にしながらの学校生活となります。
「マスク」「手洗い」など個人個人の高い感染予防意識が求められるのは変わりません。
学校としてはさらに「換気」「三密を避ける」という予防対策。
ご家庭ではさらに「栄養」「睡眠」となります。
うん、今までと変わりません。
ウイルス対策ですからね。丈夫な体が何より大切です。






子どもたちは今日も元気に登校し、友達や先生と真面目に楽しく半日を過ごしました。年度末に向け、座学が減っています。その代わりにいろいろな活動で関わり合っています。

昨日、市内小学生の交通死亡事故が報道されました。
「市道」「自転車」「横断歩道のない道を横断」というキーワードが新聞記事から拾えます。
原因は何かしらあるにしても、小学生が亡くなったということはとても痛ましいことです。
放課後の過ごし方についてや、自転車の乗り方については本日子どもたちにも放送で注意を呼びかけました。自分が気をつけていても事故になる例はたくさんあります。とすれば、まず、ルールを守ることは自分を守るために一番大切なことです。お家でも話題にしてくださるようお願い申し上げます。

自己肯定感1(校長ブログ)

年度末、通知票の季節です。
今年度は6月からのスタートでしたので、年間2回としました。

6年生は一足早く仕上げて、卒業前に渡してあります。
今は、1年生から5年生分です。
まずは下書きです。担任が作ったものを別の学年の先生→教務主任→教頭先生→校長と回してチェックします。

子どもたちががんばってできるようになったことがあれこれ書かれています。みんなよくがんばって成長したなあと感じました。

もちろん、たくさんの教科でたくさんのことを習うわけですから、その全てが完璧にできるということはなかなかありません。得手不得手もあります。

今日、なかよしタイムに1年生の男の子が「校長先生、(鉄棒の)空中前回り見て!」と走って近寄ってきたので、そばで見ていました。

男の子ができたら、となりでがんばっていた女の子もできました。1年生で空中前回りとはびっくり。
「触るよ。」とひと声かけてから「すごいすごいすごい」と言いながら頭をなでました。
この瞬間に思い出したことがあります。


プールで水泳の話です。
25mプールで20mを初めて泳げた我が子(あるいはクラスの子)に、なんと声をかけるかという話です。
「すごい、もう少しで25mだよ。次はがんばって!」
見ている大人としては自然な声かけのようにも感じます。

しかし、子どもにとっては「がんばってここまで泳いだのに、もっとがんばれと言われた」という気持ちになる、ほめられた気持ちになれない。今の状態を丸ごとほめて「よく泳げたね、すごいすごい!」こう言われたら、子どもは自ら次のステップに向かうものだ。

できないこともある、そしてそれを言いたいんだけど、ぐっとこらえて、まずできたことに目を向けて今を受けとめてあげる、それが自らの成長につながっていく、そんな話でした。

通知票がそのように、子どもたちにとって次に気持ちよくつながるものになったら良いなあと思います。
いずれにしても、通知票は、その子のほんの一部のことであり、全てではありません。


この紙にはとても表せないすごいところを子どもたちはたくさん持っています。
(写真は今日の子どもたちの様子であり、本文の内容と直接関係はありません。)