校長雑感ブログ

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6月30日(木)明日の1学年校外学習の内容変更について

〇本日1年生には、「お知らせ」に掲載した文書を配付しましたが、明日は関東地方のほぼ全域に、熱中症警戒アラート(原則屋外での運動禁止)が出される予報があります。そこで午後のアスレチックは行わず、午前中は予定通りにカレーライスづくりをし、その後は雨天の場合の日程で予定よりも2時間程度はやく帰路につくこととしました。

〇生徒にはこれまでの経緯と2学期に以降に代替行事をこれから考えていくことを私の口から伝えました。どうぞご理解とご協力をお願いいたします。

須藤昌英

 

6月30日(木)明日の1学年校外学習について

〇今月は2学年の林間学校、3学年の修学旅行が終わり、最後の1学年は、清水公園に電車を使って班別で行き、午前中は飯盒でご飯を炊いてのカレーライスづくり、午後はアスレチックで小さな冒険体験予定しています。

〇しかし、史上最速の梅雨明けと連続の猛暑日が続き、明日の実施方法を昨日の夕方に関係職員と会議で話し合いました。ちょうど本校と同じ行程で昨日清水公園に行った市内の中学校がありましたので、その情報をもらい、以下のような熱中症対策の重点を絞りました。

1 北柏駅から清水公園までの往復の班行動では、マスク着用は電車内のみとする。また外を歩く際に帽子をかぶるように指導する(可能であれば首に冷却タオルやハンディの扇風機なども持ってきてよい)

2 カレーライスづくりの場所は、屋根と木陰になっており、風も通りやすい。しかしかまどで火を扱う際には、適宜水分補給をさせる

3 約1時間のアスレチックのコースは3つあり、そのうちの2つ(冒険コース、チャレンジコース)はほぼ木陰になっている。残りの水上コースは日なたであるが、体力に自信のある生徒のみ(希望者)とする。他の生徒は木陰で実施することになる

4 水筒の中はできるだけスポーツドリンクなど塩分も補給できるものが望ましい。また現地では水筒を補充するペットボトルを1本配付するが、もし足りなければ各自持参した小銭で、自販機から購入するのも認める

5 学校から氷を入れたクーラーボックスを数個現地に運び、生徒たちに適宜使用するように呼び掛ける

〇本日の事前指導で、校長から「絶対に無理をせず、はやめに体調の異変を感じたら、近くの先生に相談する」ように話します。

須藤昌英

6月29日(水)応援団結成・練習開始

〇来週の5日に行われる「柏市総合体育大会壮行会」の中で、応援団を中心に全校生徒で各部活動の出場選手への応援を行います。その指揮をとる応援団が2年生で結成され、その練習が始まりました。

〇昼休みの体育館は、蒸し暑いサウナのようですが、掛け声と振付けを懸命に覚えようとしていました。自分のことはさておき、先輩や仲間のために自分の身体を使って、貢献しようとする気持ちが尊いと思います。

須藤昌英

6月28日(火)ミニ教員研修

〇これまで柏市の学校では、15年以上にわたりポプラ社が提供してきたインターネット百科事典『ポプラディアネット』をPCでの調べ学習等で活用してきました。そのサービスが昨年度で終了し、あらたに『Sagasokka!(サガソッカ)』という、1人1台端末時代に相応したものが開発されました。
〇先週の期末テストの午後、岩瀬学校図書館指導員が講師となり、具体的な活用方法を学ぶ教員研修を行いました。パソコンで何かを検索するときに、よく「Wikipedia(ウィキペディア)」をみることがありますが、Wikipediaは、世界中のボランティアの共同作業によって執筆されるフリーの多言語インターネット百科事典で、この中の情報は書き込んでるいる人が不特定多数であることから、その信憑性は疑問視されています。
〇そこでサガソッカは、信頼のある百科事典を基盤としつつ、生徒の「興味」に寄りそって、「学ぶ楽しさ」を実感できるわかりやすい解説や、項目に紐づく画像・資料、テーマ分類、おすすめサイト等、デジタル版独自の情報も利用できます。知りたいことをいつでも、どこでも、思いのままに検索することにより、探究/調べ学習の第一歩となる基本情報を、生徒たち全員が手にすることができます。

〇新しいツールを使って授業をしていくためには、まずは教員がその長所を理解し、効果的な使用方法を身につけなければなりません。この研修を契機として、各教科や総合的な学習の時間などで、このサガソッカをどのように活用していくかを引き続き模索していきます。

須藤昌英

 

6月27日(月)関東で40℃・東京で最速の猛暑日

〇昨日と一昨日は、関東地方では山越えの気流となったことで気温が高くなり、群馬県では最高気温が40度を超え、東京でも猛暑日になりました。6月の40度超えは初めてで、東京も観測史上最も早い記録でした。東京都心は昨日に続いての猛暑日で、6月の時点で2日連続の猛暑日となるのは、1875年の観測開始以来初めてらしいです。

〇今後も本州を南下している前線は、次第に消滅し、太平洋高気圧が日本付近をおおうようになるため、今週以降も記録的な暑さが続く予想が出ています。今梅雨明けしているのは、沖縄・奄美地方だけですが、天気図からみると、梅雨明け後の真夏の様相のようで、気象庁は「記録的に早い梅雨明け」を発表するかもしれません。

〇生徒たちの学校生活にも、これまで以上に注意を払っていきます。「熱中症」は即いのちの危険にかかわります。熱中症に特に注意が必要なのは、体が暑さに慣れていない状態で、暑い日が続くこれからのタイミングと言われています。本格的な暑さを迎える前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」をすることが大切です。「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。暑熱順化には個人差もありますが、数日から二週間程度かかります。また、一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまいます。

〇繰り返しのお願いになりますが、登校時の適切な服装(長袖などはさける)、帽子の着用(日傘の有効性も)、水筒持参(冷水、スポーツドリンクや麦茶、経口補水液などでミネラル分)、睡眠時間の確保(夜更かしをさける)などをご家庭で指導してください。

須藤昌英

6月24日(金)1学期期末テスト2日目

〇昨日の期末テストは3教科でしたが、今日は2教科です。1教科50分ですが、生徒たちには、準備(復習)してきた学習を精一杯いかして頑張ってもらいたいです。

〇先日はテストの準備に関して、「短期記憶から長期記憶へ」にするためには、繰り返しアウトプットをした方がよいことを書きましたが、一方で「記憶」をまた別の視点で、「経験記憶」と「知識記憶」と分けることができます。これについても先日と同じく、東京大学大学院の池谷裕二教授の著書から引用させてもらいます。

〇「相手に説明するのは、決して相手のためだけでなく、自分のためでもある」とは昔から言われていますが、脳科学からもそのことは正しいことがわかります。

須藤昌英

 

6月22日(水)短期記憶から長期記憶へ

〇生徒たちは今、主に4月からの授業内容を復習し、明日からの期末テストの準備に追われています。授業をまわっているとよく、「私はあまり覚えることが得意ではありません」とか反対に「僕は自分で覚えやすい方法を考えて勉強しています」という生徒の声を聞きます。つまり授業で学んだことを、正確に「記憶」するということを重視しているということでしょう。

〇ところで「記憶」とは、脳科学的に言えば「脳内で新たな神経回路が形成されること」だそうで、ヒトの脳には、一説には1000億個もの神経細胞があるようです。そして記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があり、短期記憶とは、「脳の中に短期的に記憶しておく能力のこと」で、情報を一時的に保管することです。それに対して、長期記憶は、「情報を長期的に記憶すること」です。パソコンで例える(記憶とパソコンの仕組みはよく似ている)と、短期記憶がRAM(パソコンの中のデータを活用しパソコンにデータ保存するための領域)、長期記憶がHDD(パソコンの中にたくさんのデータを保存しておくための領域)といえます。

〇東京大学大学院の池谷裕二教授(日本の薬剤師、薬学者、脳研究者)は、その著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」で、次のような指摘をしています。少し長いですが、引用させてもらいます。

「人の脳の海馬という部分は、神経細胞の結合をつくる役割を果たしていており、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。一日のうちに、新しい知識をあまりにもたくさん詰め込むのは避けたほうがよいですし、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的です。」

「心理学者ビネーは、脳は入力よりも出力を重要視しています。海馬に『この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば』」と判断させること、つまり「詰込み型」よりも「知識活用型」の方が効率的だということです。ならば教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解く復習法の方が良いでしょう。」

「ポイントは、『脳を上手くダマす』ことです。短期間の間に、同じ情報が何度も脳に入ると、海馬は『こんなに短期間のうちに何度も入ってくる情報なら必要なものに違いない!』と勘違いします。つまり、一定期間の間に何度も復習を繰り返すことで勉強した内容が長期記憶になるということです。」

〇要するに、授業で得た知識をただ漫然と覚えようとするだけでなく、口で言ったり手で書いたり、問題集でおさらいすることで、短期記憶の中から繰り返しアウトプットしたものだけが、長期記憶となり、すぐに忘れにくいものになっていくようです。

須藤昌英

6月21日(火)全日本種目別選手権(体操)で第2位!

〇先日、東京体育館で行われた第76回全日本体操種目別選手権で、2年生の齋藤夏菜子さんが、女子跳馬部門で第2位となりました。全日本ですから、社会人や大学生に混じっての大会で、中学生によるまさに快挙です。おめでとうございます!

〇齋藤さんは、土曜日の予選を5位で決勝へ進み、その決勝で13.916の点数を出し、見事第2位。それも優勝した選手との差は、わずか0.03しかありませんでした。私は修学旅行中に、教頭先生からの連絡でその結果を聞き、「全日本の大会ということは、日本人で第2位ってことだよね?」と今考えるとトンチンカンな質問をしたほどで、想像を超えた凄い結果だと思います。

〇一つのことを突き詰めて練習に励んだ結果だと思います。中学生恐るべしです。

須藤昌英