校長日記

校長日記 令和6年度

5月になりました

 春から初夏へ

 さくらや菜の花が緑に変わり、紫の藤や赤白のつつじが色鮮やかな季節となりました。

 地域・保護者の皆様には、年度始めのご多用な中、児童の心身の健康と安全、スムーズな学校生活のスタートに向け、児童に寄り添い、細やかなご配慮を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。

さて、本校新1年生も入学後3週目に入り、教室での学習や給食、休み時間の校庭遊び等々、東校(手賀東小学校)の生活が板についてきました。そんな1年生を弟・妹のように温かく見守り、必要に応じて励まし、手助けしてくれる4・5・6年生がいます。高学年の児童も自分たちが1年生だった頃を思い出し、後輩を育てようとしてくれている姿がとても嬉しく感じます。これからも本校全職員、地域・保護者の皆様が力を合わせ、木々の若葉のように瑞々しい児童の感性と、柔軟な思考力・表現力を育てていきたいと存じます。どうぞご理解・ご協力をお願い致します。

 つながる学び

 4月の中旬、良く晴れた日に私は手賀の里を自転車で走っていました。ふと小川(用水路)の傍に目をやると、一面に咲き誇る菜の花の黄色が目に入ってきました。自転車を止めてしばらく見入っていると、あちこちで菜の花の上をモンシロチョウが飛び交い、チョウ同士近づいては何か会話でもしているかのように見えました。

 4年生の国語科教科書(上)に「白いぼうし」という物語が掲載されています。ある男の子に捕まって白い帽子の中に閉じ込められたモンシロチョウが、タクシーの運転手さんに助けられ、菜の花横丁の仲間の元へ帰ってくるというストーリーです。その運転手さんには、菜の花畑を飛び交うモンシロチョウたちの「よかったね。」「よかったよ。」という声が聞こえたような気がした、ということです。

 私自身、これまで何度もこの作品を読み、児童の学習も指導してきましたが、この時初めてモンシロチョウたちの「囁き」を実感することができました。きっと作者の方は、私と同じようにこの季節のこの風景に目を留め、この物語を創作したのではないでしょうか。児童が教室で学んだことは、生活の一場面とつながり、「ああ、こういうことか。」と心がつぶやいた時、より鮮明に、より味わい深く頭や心の中に入ってくるのだと考えます。手賀東小学校では、このような「つながる学び」をこれからも目指して参ります。