ブログ

R3 酒西小日記

ピンチと成長

ピンチと成長

「ピンチはチャンス」,
よく言われる言葉です。
何のチャンスなのか。私は「成長のチャンス」だと思っています。
子どもが,自分の力ではどうしても乗り越えられない壁にぶつかったとき,
それが「ピンチ」ですね。しかし,自分の努力,周囲の援助を得て,
その壁を乗り越えられたとき,その子は成長することができます。

   西山町に咲いていたあじさいの花
子どもには様々なピンチが訪れます。
・勉強がわからなくなったとき。
・友達とけんかして仲直りができないとき。
・どうしても苦手なことがあり,そこから逃れられないとき。
などなど…

       あんなこと,こんなこと,チャレンジするぞ!
最近,こんなことがありました。
発表の苦手な男の子(A君)が,授業中みんなの前で
発表をしなければならないことになりました。
自分の番が近づいてきます。心臓はバクバク音を立て始めます。
自分の前の友達の発表が終わってしまいました。
いよいよA君の出番です。
勇気を出して,教卓の前に立ちました。
がんばって発表をしようとします。
でも,出てきたのは,発表の声ではなく,大粒の涙でした。
クラスの中で,誰一人として笑う人はいません。
「A君,がんばれ!」
友達からの声援が聞こえます。
それでも,A君は発表できません。大ピンチです。
先生が言いました。
「A君,わかったよ。発表したいけど,今日はうまく言葉が出ないんだよね。
 じゃあ,来週もう1度チャレンジしようか。」
A君は泣きながらも大きくうなずきました。

    たんぽぽ学級の「自立の木」 自分で決めた目標が達成できたら,ごほうびシールをゲット!
その後,A君と先生は,みんなに内緒で発表の特訓を積みました。
そして1週間後。
再度,A君がクラスの前に立ちます。また緊張のむしが心の中で暴れ始めます。
なかなか言葉は出てきません。また,涙があふれてきちゃいました。
クラスの仲間たちは,固唾を飲んで見守っています。
そんな中,ついにA君は声を振り絞って発表しました。
発表の最後の方には,A君は泣きながら笑っていました。
発表後,教室には万雷の拍手が響きました。
A君の表情に浮かんだ満足そうな笑顔。
A君が成長の階段を間違いなく一歩上った瞬間でした。
学校という集団生活の場で子どもたちに1番身につけてもらいたいこと。
それはやる気と自信です。
酒井根西小学校には,213人の子どもたちがいます。
一人一人全ての子どもたちに,ピンチをチャンスに変えて成長する,
そんな成功体験を積ませていきたいなと思います。
ピンチは成長のチャンス。
考えてみれば,我々大人にとっても同じですね。

今週のアラカルト

今週のアラカルト
今週のできごとをダイジェストで一気にお伝えします。
(毎日更新できなかっただけです。ごめんなさい…。)

あしびなエイサー
まずは,3・4年生が体育発表会で披露する「あしびなエイサー」から。
「あしびな」は沖縄の方言で,「遊び場」という意味だそうです。
エイサーは沖縄の伝統芸能。
「みんなで集まって,楽しく遊びましょう!」という雰囲気が伝わるよう,
子どもたちは掛け声とともに元気に練習に励んでいます。

      ☆ペットボトルを打ち当てる音が校庭に響き渡ります!           

☆本番は,手作りの太鼓で演技を披露しますよ!

みんなでSOIYA(ソイヤ)!
5,6年生が取り組んでいるのは「みんなでSOIYA」です。
先生主導ではありません。
なんと,ダンスリーダーの子どもたちを中心として,練習が進んでいきます。
子どもたちによる子どもたちのための練習ですね。すごい!
6年生の染谷先生にインタビューしてみました。
「G.W中,子どもたちは自宅でYouTubeを見ながら踊りをマスターしてきました。
 踊りに関しては,私たち教員よりよっぽど上手だし,わかっていますよ。」
だそうです。

 ☆中腰で踊り続ける,これがキツイ!     ☆動きもダイナミックです!

 ☆校庭に全員集合。今日の仕上げです!  ☆本日の練習の総括をダンスリーダーから!
以上,体育発表会に向けてのニュースをお送りしました。

学級委員さん,がんばってください!
1学期の学級委員が決まりました。
先日,校長室にて任命式を行いました。
みんな,緊張した中にもやる気に満ちた頼もしい表情で,任命書受け取ってくれました。
6年生の学級委員に抱負をきいてみました。
「低学年の手本となるクラスにしていきたいと思います。」
「学校で一番まとまりのあるクラスにしたいです。」
素晴らしい! ぜひ,その願いを実現してほしいですね。
立場が人を作ります。どの子にとっても,貴重な経験になりますように。





みんなの応援団 PTA役員の皆さんです!
昨日,令和3年度第1回PTA運営委員会が開催されました。
コロナ禍ということもあり,本部役員の皆さんを中心とした皆さんのみ
お集まりいただきました。今年度の活動計画,体育発表会の際の仕事分担について,
クリーン作戦について。議題は多岐にわたりました。
熱心な意見のやり取りの中,合意形成が図られていく様子を見て,
私は心から頼もしさを感じました。
こんな素晴らしい方たちが,酒井根西小学校を支えてくださっているのだなと。
皆さん家庭のこと,お仕事のこと,様々な役割を背負いながら,
万難を排して,子どもたちのために役員を引き受けてくださった方ばかりです。
本当にありがとうございます。
1年間どうぞよろしくお願いいたします。

以上,「今週のアラカルト」をお送りしました。
長々とお付き合いいただき,ありがとうございました。m(_ _)m

体育発表会練習と勉強と委員会活動と

体育発表会練習と勉強と委員会活動と…
まん延防止措置が延長となったため,体育発表会は延期となりました。
それでも,来るべき本番に備えて,子どもたちの練習は始まりました!
今日は低学年のダンスの練習風景をのぞいてみましょう。
今年のダンスの曲は,クレヨンしんちゃんの主題歌「マスカット」です。
みんな,ノリノリで踊っていましたよ。(^^)/

あっという間に覚えたよ!(1年生)   さすが2年生,1日目でこの完成度…
一方,たんぽぽ学級では…
みんなでローマ字の勉強中。
まあ,その集中力たるやすごいものです。
なにせ,廊下からは,「マスカット」の音楽が
ガンガン鳴り響いているんのですから。(^^;
その学習意欲,花丸です!

大休憩に2年生の教室の前を通ると,再び「マスカット」の曲が…
なんと,ダンシングガールの4人が,休むことなく踊り続けています。
これなんですよ,我々教員が子どもたちに育てたい力というのは。
自主性・主体性です。
言われてやるんじゃない。やりたいからやるんです。
内発的な動機づけがあるからこそ,この4人は,
休みことなく踊り続けるわけですね。
素晴らしい!

ふと,流しに目を移すと…。
6年生が委員会活動に精を出しています。
聞いてみると,流しのポンプ式の手洗い石鹸液を補充しているとのこと。
真面目な仕事ぶりと笑顔が本当に素敵でした。

目立たないところでこうして働いてくれている高学年の子どもたちがいるから,
学校生活は成り立っているのですね。ありがとう!
月曜日から活気あふれる酒井根西小学校でした。(^^)

お米は八十八の○○がかかるんだよ!

お米は八十八の○○がかかるんだよ!

今日は5年生47名が下田の杜で田植え体験をしました。
いつものように,10名以上のスタッフの方が温かく出迎えてくださいました。

 お米のレクチャーに興味津々!   靴下が脱げないように縄でしばるぞ~
 
 リボン結び,できるかな?    お米を育てるには八十八の手間がかかるんじゃ

いよいよ田植えの開始です。
スタッフの方のアドバイスをいただきながら,いざ,チャレンジ!
初めてのどろんこの感触に,子どもたちは「ワーワー」「キャーキャー」
「田植え定規」をパタパタと倒していきながら,均一に植えていきます。


うわぁーっ,この田んぼ深いぞ~!   苗は5本くらい取るんだよな…

おっ?だんだん手つきがよくなってきたんじゃないの?
順番を待ってた子どもたちは,前に作業した友達の様子を見て学んだんだね(^^)/

田植え作業も板についてきましたよ!  田んぼの端までしっかり植えようね(^^)

田んぼのどろんこは池で洗い流すよ! 

下田の杜のスタッフの皆さんのお陰で,
子どもたちは田植え体験を満喫することができました。
本当にありがとうございました!!
秋には美味しいお米ができるかな?

命を守る

命を守る
本日の学校だより「さざんか」5月号にも同様の内容を書かせていただきました。
内容の重複がありますが,ご容赦ください。
我々大人からしましたら「子どもの命」より大切なものはありません。
子どもたちの安全安心な生活を守ることは何より重要です。
酒井根西小学校の学区をほぼ歩きました。
1番の感想は「実に危険な地域だ」ということです。
歩道が狭い。ガードレールがない。坂道が多い。
自動車の抜け道が多い。自動車は制限速度を守っていない。などなど。
この環境下で,子どもたちに関わる交通事故が,昨年1件も起きていないのは
本当に素晴らしいことです。
保護者,地域の皆様の見守り,そして,
子どもたちの交通マナーの良さがあってこそだと思います。
ただ,油断は禁物です。「ヒヤリハット」(事故に遭いそうな場面)はおそらく
相当数あったのではないかと思います。
登校時の子どもたちの安全は,たくさんのスクールガードの皆さん,
保護者の皆さんに守っていただいています。本当にありがとうございます。

ただし,スクールガードの方が話されていたように,(学校だより参照)
大切なことは,自分の安全は自分で守る術を子どもたちに
身に付けさせることです。
他律から自律への移行です。
乳幼児の時期は,自分の身を自分で守ることはできませんね。
だから,全面的に親・大人が守るわけです。
これは他律ですね。大人が子供を律する。
その中で,「これは危ない」「こういう場面ではこうする」と,教えていきます。
すると,子どもたちは自分の判断で行動することが可能になります。
自分で自分の行動を律することが徐々にできるようになります。
これが自律の始まりです。
朝子どもの登校に付き添ってくださるとき,
休日に子どもを連れて一緒に自転車で出かけるとき,
全ては自律にむけた指導のチャンスです。
大人が手をつないで,子どもの安全を守る時期は就学前で終わりました。
安全確認は子ども自身にさせてください。
信号が青であっても,左右の安全確認を必ずさせてください。
そうでなければ,信号無視で侵入してくる自動車から身を守ることはできません。
学校だよりにも記載したとおり,昨年度の柏市内の小学生児童の交通事故件数は
66件。内37件は子どもの自転車による飛び出しです。
自転車の乗り方については,特に厳しく見守る必要があります。
自転車は走ることだけでなく,必要な場所で止まることを教えてください。
守れないときは使用禁止にしてください。
自転車を乗っている子どもたちを見て,危ない場面がありましたら,
どうぞ厳しくご指導ください。
命を守るのに,自分の子も他人の子もありません。
スクールガードの方たちは,中学生だろうと高校生だろうと,
危ない場面においては,すぐに声をかけ,指導をしてくださっています。
我々も見習わなければなりません。
最後に一つ。小学生の中で1番交通事故に遭う人数が多いのは,
統計上,毎年必ず1年生です。
理由は簡単です。就学前は,幼稚園・保育園への登下園は保護者による送迎でした。
一方,小学校は自力での登下校となります。
また,下校後の行動範囲が一気に広がり,一人で外出する機会も増えます。
リスクが急増するわけです。
だからこそ,自分で安全を確保す術を教えなければなりません。
その時その場で正しい交通ルールを教え,自分で安全確認をさせ,
自律できる子どもに育てていきましょう。
それが,子どもの命を守ることにつながる唯一の方法です。