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命を守る

命を守る
本日の学校だより「さざんか」5月号にも同様の内容を書かせていただきました。
内容の重複がありますが,ご容赦ください。
我々大人からしましたら「子どもの命」より大切なものはありません。
子どもたちの安全安心な生活を守ることは何より重要です。
酒井根西小学校の学区をほぼ歩きました。
1番の感想は「実に危険な地域だ」ということです。
歩道が狭い。ガードレールがない。坂道が多い。
自動車の抜け道が多い。自動車は制限速度を守っていない。などなど。
この環境下で,子どもたちに関わる交通事故が,昨年1件も起きていないのは
本当に素晴らしいことです。
保護者,地域の皆様の見守り,そして,
子どもたちの交通マナーの良さがあってこそだと思います。
ただ,油断は禁物です。「ヒヤリハット」(事故に遭いそうな場面)はおそらく
相当数あったのではないかと思います。
登校時の子どもたちの安全は,たくさんのスクールガードの皆さん,
保護者の皆さんに守っていただいています。本当にありがとうございます。

ただし,スクールガードの方が話されていたように,(学校だより参照)
大切なことは,自分の安全は自分で守る術を子どもたちに
身に付けさせることです。
他律から自律への移行です。
乳幼児の時期は,自分の身を自分で守ることはできませんね。
だから,全面的に親・大人が守るわけです。
これは他律ですね。大人が子供を律する。
その中で,「これは危ない」「こういう場面ではこうする」と,教えていきます。
すると,子どもたちは自分の判断で行動することが可能になります。
自分で自分の行動を律することが徐々にできるようになります。
これが自律の始まりです。
朝子どもの登校に付き添ってくださるとき,
休日に子どもを連れて一緒に自転車で出かけるとき,
全ては自律にむけた指導のチャンスです。
大人が手をつないで,子どもの安全を守る時期は就学前で終わりました。
安全確認は子ども自身にさせてください。
信号が青であっても,左右の安全確認を必ずさせてください。
そうでなければ,信号無視で侵入してくる自動車から身を守ることはできません。
学校だよりにも記載したとおり,昨年度の柏市内の小学生児童の交通事故件数は
66件。内37件は子どもの自転車による飛び出しです。
自転車の乗り方については,特に厳しく見守る必要があります。
自転車は走ることだけでなく,必要な場所で止まることを教えてください。
守れないときは使用禁止にしてください。
自転車を乗っている子どもたちを見て,危ない場面がありましたら,
どうぞ厳しくご指導ください。
命を守るのに,自分の子も他人の子もありません。
スクールガードの方たちは,中学生だろうと高校生だろうと,
危ない場面においては,すぐに声をかけ,指導をしてくださっています。
我々も見習わなければなりません。
最後に一つ。小学生の中で1番交通事故に遭う人数が多いのは,
統計上,毎年必ず1年生です。
理由は簡単です。就学前は,幼稚園・保育園への登下園は保護者による送迎でした。
一方,小学校は自力での登下校となります。
また,下校後の行動範囲が一気に広がり,一人で外出する機会も増えます。
リスクが急増するわけです。
だからこそ,自分で安全を確保す術を教えなければなりません。
その時その場で正しい交通ルールを教え,自分で安全確認をさせ,
自律できる子どもに育てていきましょう。
それが,子どもの命を守ることにつながる唯一の方法です。