ブログ

活動の様子(R04年度)

ロマンティックあげるよ

「綺麗な模様を書いて」と注文されたらどんな模様を書きますか?

どんな形の物をどんなバランスで配置するか、色々と悩んでしまう

と思われます。「○○の流れ」というイメージ画を描いた3年生は

水・光・音といった、目には見えない物の流れを点や線の絶妙な

配置で表現し、美しい芸術品を作り上げていました。己の感性のみが

頼りとなる芸術で、ここまでロマンティックな作品を作れる3年生

には、さぞかし世界が美しく見えているのだろうと思います。

食費がかさんだらすいません

その土地のことを知りたければ食事をするのが良いという

話を聞いたことがあります。旅先で美味しいものを食べる

ための口実なのでは?とも思っていましたが、気候や地形

による生活の違いを解説する社会の授業を聞いていると、

前述した言葉の意味が理解できます。「この国は砂漠に

囲まれています」とだけ教えられるよりも「この国はラクダ

を食べます。ラクダは砂漠の生き物です。」と教えられた

方が、色々な情報が結びついて覚えやすいように感じます。

食について更に深く追求する家庭科の授業では、オリジナル

サラダのレシピを考えていました。味だけでなく彩や栄養価

にまで気を使ったレシピを見ると、生徒達のセンスの良さと

同時に、家庭でもそういった料理が出てきているのではないか

と想像させてくれます。

次の単元は肉料理のようで、教科書には肉の部位とそれに

適した調理法などが書かれています。食に関する知識が蓄積

されている生徒達は、実食をしていなくとも舌が肥えてきて

いるかもしれません。

 

生産者の境地

菜の花学級が9月末に種を蒔いたホウレンソウもいよいよ

収穫の時期を迎えています。収穫する際、ホウレンソウの

根っこについた土を取っており顧客を満足させるための

細かい気配りをしていました。

収穫後の畑には、種を蒔く時期をずらすことで絶え間なく

野菜を出荷する「抑制栽培」によって育てられたホウレンソウ

がまだ残っています。収穫を単発的な活動ではなく恒常的

な活動へと変化させる工夫は、限りなくプロの農家に近い視点

であると言えそうです。

 また、自家製腐葉土を作成するために落ち葉を集める菜の花

学級は、学校の落ち葉だけでは満足せず、学校の近所の落ち葉

まで集めています。目的は腐葉土作成のためですが、地域の

環境美化に一役買っているのは間違いなく、柏三中の目標でも

ある「学校として地域に貢献」を見事に達成していました。

少年少女よ大志を抱け

進路について学習する2年生は人生設計図を作成し、

高校受験の更に先の未来まで考えていました。

子どもの夢の定番「スポーツ選手」を目指す生徒の

設計図では、強豪校へ入学し壁にぶち当たり、挫折

を経験しながらもレギュラーを勝ち取るという、全て

が順調ではない未来を予想しています。決して甘くは

ないスポーツの世界を理解した未来予想からは、日頃

からストイックに練習に取り組んでいる姿が容易に

想像できます。

具体的な職業が浮かばない生徒も「育児休業→退職→

子どもが大きくなってきたので復職→久しぶりの仕事に戸惑う」

といった、出産から復職までのプロセスは異常なまでに

具体的に想像していました。これほど豊かな想像力があれば

どんな職業に就いてもやっていけるように思います。

聞く力

3年生では、聞き取った英文を絵で表現するリスニングの

授業を展開しています。完成した絵が概ね全ての班が同じ

構図をしているのは、さすが受験生といった印象を受けます。

聞き取る力以外にも、絵で表現する能力も求められるこの

授業では、作成する時間だけでなく答え合わせの時間にも

生徒達の楽しそうな声が聞こえてきます。クラスにいる画伯

が描いた独特な表現をかもしだす絵を見ると、その盛り上がり

も納得することが出来ます。