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2022年12月の記事一覧
急がば回れ
社会人になってから何か運動をしようとすると、場所を借りるのにも料金が
発生するため、無料である程度自由に運動できる学生は恵まれているのだな
と実感したことはありませんか?
生徒達には金銭的な部分での感謝の概念は無いと思われますが、外で活動して
いる部活動の生徒達は、1年の最後の練習でしっかりとグランドやコートの
手入れをしていました。手入れといっても、1袋25㎏の融雪剤を運んだり、
身の丈の半分ほどもあろうかという木槌で融雪剤を砕いたりと、やっている
ことは基礎体力が向上しそうなほどハードです。それでも生徒達は、来年も
良い環境で練習をするため、コートやグランドにだけ雪が降ったのかと見間違う
ほど満遍なく融雪剤をまいていました。
グランドの状態が悪いと、思うように練習が出来なくなる可能性もあることを
考えると、しっかりと時間をかけて整備をすることも、長期的な目で見ると
練習の効率を上げる事へと繫がるのではないでしょうか?
※ 保護者用のページに体育祭のページを追加しました。
7分じゃ足りない
冬休み真っただ中の柏三中ですが、体育館ではバスケットボール部
の1年生が新人戦で熱い戦いを繰り広げていました。初の公式戦だけ
あって、生徒達はアップの段階からやる気に満ちていることが見て
とれます。対戦相手が試合中もその動きを観察し試合に備えていました。
試合中の生徒達の全力プレーは、1クォーターの7分があっという間に
感じるほどに引き込まれるものがあります。1年生は人数が多いため、
選手1人の試合時間となると、更にあっという間に感じそうですが、
少ない時間の中で練習の成果を出そうとする姿は気迫に満ちていました。
本日は試合には出る事の出来ない2年生も、ハーフタイムに助言を
したり、片付けの時には率先して動いたりと、あらゆる場面で活躍を
していました。
本格的に2つの学年が1つのチームとなってくる来年度が今から楽しみ
です。
浮かれない三中生
職員室前の廊下が、美術部や家庭科部の作った作品・生徒達が書いたポスター
などにより、年度初めより明らかに華やかになっています。それだけでも生徒達
が積み重ねてきた努力を感じることが出来ますが、2022年最後の集会では
下記の通り、あらゆる分野での表彰があり、公の記録としてもしっかりと柏三中
の活躍が残っていることが分かります。
柏市中学校新人体育大会野球の部第3位 / 千葉県中学生野球支部選抜指定選手証
柏市中学校新人大会 陸上競技の部 女子共通1500m 2位 県大会出場
柏市中学校新人大会 陸上競技の部 男子共通110mH 2位 県大会出場
令和4年度千葉県中学校新人陸上競技大会 出場
令和4年度柏市中学校駅伝大会 女子A部門 2位 / B部門2位 / 2区区間賞
/3区区間賞 / 2~4区優秀選手賞
令和4年度 柏市中学校新人体育大会 バスケットボールの部 準優勝(男子)
U-14シード権決定戦 第2位(男子バスケットボール部/女子バスケットボール部)
令和4年度 柏市中学校新人体育大会 バスケットボールの部 第3位(女子)
令和4年度 ちばジュニア強化指定選手証(男女バスケ部共に複数名)
柏市夏季親善卓球大会 男子シングルス 3位
柏市中学校新人体育大会 卓球競技の部 男子シングルス 第3位
第43回柏市中学校新人水泳競技大会 200M個人メドレー2位 / 50M背泳ぎ2位 ・3位
千葉県連合読売会主催 手作り新聞コンクール中高生の部(各章)
市内中学生ビブリオバトル準チャンプ本賞 / 柏市読書感想文コンクール佳作
税についての作文 東京国税局管内納税貯蓄組合連合会会長賞 / 千葉県税理士会柏支部支部長賞
第36回柏市小中学校科学展 入選(複数名)
千葉県安全で安心なまちづくり旬間防犯ポスター展(各賞)
MOA美術館柏児童作品展ボランティア活動証明書
令和4年度柏市優良健歯コンクール
入力するだけでも一苦労するほどの量です。
2022年最後の登校日に、これだけめでたい話があり、生徒達も気持ちよく
下校したと思いますが、14時になり、再登校完了のチャイムが鳴ると同時に
女子テニス部の気合の入ったアップの掛け声が聞こえてきます。その他にも
被服室の大掃除をする家庭科部や、ボランティアで学校の掃除をする男子バスケ部
など、今日の午前中に冬休みへと突入した学生とは思えないほど勤勉な姿が
校内のいたる所で見かけることが出来ます。
生徒達のあらゆる活躍は、気持ちが緩んでしまいそうな節目の日といえども、
決して努力を怠らない姿勢が生み出しているのだと思いました。
メリハリ
学年集会では「そろそろ受験について1年をかけて真剣に考えてください」
と襟を正すような話があった2年生ですが、2022年の登校も残すところ
2日の本日は、恒例となっているクイズ大会で盛り上がっていました。
学年主任からの出題では、時事問題としてワールドカップについて出題され
ていました。「ムバッペ」「エンバペ」「エムバペ」どれで検索しても同一
人物としてヒットする今大会の得点王「エムバペ」が正解となる問題では
「エンバペ」と書いたクラスは不正解となるほどで、採点基準に少しもブレ
がないことが伝わってきます。採点の厳しいクイズを見事に制した2組では
勝利した瞬間、歓喜に湧いていました。
午後には年末の恒例行事「大掃除」が始まります。1年生は4時間目から
大掃除の計画を練っていたようで、窓や壁は勿論のこと、レールの下など
の普段は視界に入らない場所まで徹底的に掃除をしていました。他にも
扇風機やカーテンといった道具も手入れしており、校内のありとあらゆる
場所の汚れがしっかりと落とされていました。
プロ意識
ALTの教員が菜の花学級のクワイアチャイムの演奏に飛び入り参加
すると、想像以上の難しさに譜面の中を彷徨っていましたが、隣に
いる3年生は自らが演奏する片手間で、今どこを演奏しているのか
指で教えていることがありました。もはや、菜の花学級のお家芸と
化しているクワイアチャイム演奏ですが、本日の保護者会でも2曲
のクリスマスソングを披露していました。開演前の3年生の女生徒
は譜面を食い入るように見つめており、集中力が極限まで研ぎ澄ま
されている様子が見て取れます。クワイヤチャイムに対するプロ意識
すら芽生えていると言っても良いのではないでしょうか?そんな高い
意識のおかげか、練習期間が短いと演奏前に説明していましたが、
そんなことは微塵も感じさせない見事な音を響かせていました。
同じく音の世界に生きる吹奏楽部の生徒達は、校内では保護者会を
実施しているため、音を出さないで午後練習に取り組んでいます。
新しくもらった譜面を読み込んだり、指使いだけを確認したりと
今できる練習をコツコツと積み重ねる吹奏楽部。たった1日の練習
すら疎かにしない姿勢が、あの演奏を生み出す根源となっているの
ではないでしょうか?
もったいない
2022年の給食も、本日を含めて残り3回となりました。2年生
の給食委員会では、残り僅かな回数しかない給食であろうとも、
各クラスの牛乳の残りを調査するイベントを実施しています。
イベントの効果はてきめんなようで、昼休みには「牛乳ころりん」
のプリントをチェックしたり、クラスメートの牛乳飲用に対する
姿勢について教員に話をしたりと、牛乳を残すことに対する問題意識
が芽生えている様子が見て取れました。
ここ最近、牛乳は値上がりしているような印象があり、生乳100%
の牛乳となると、安くても1リットル200円はすると思われます。
給食に出る牛乳は200mlなので、10本の牛乳を残し、奈落の底へと
転落していったクラスは、2日で400円程度を無駄にしている計算と
なります。牛乳はタンパク質やカルシウムも豊富なので、成長期の
生徒達には残さず飲んでほしいですね。
楽しみながら準備もする日本のクリスマス
菜の花学級の教室前方の扉には、折り紙によって作られた立派な
クリスマスツリーが飾られています。そばを通るだけでもクリスマス
気分になるのですが、クリスマスカードを作る英語の授業を見ると、
更に年末であることを実感させてくれます。
個人的な感想ですが、クリスマスというと年賀状が確実に元日に届く
締め切り日ということも連想されます。菜の花学級は、そこまで考慮
しているのか、午後にはパソコンによる年賀状作成に取り掛かり、
気持ちをお正月へと切り替えているように見えました。二週間で仏教
とキリスト教が入り乱れる、慌ただしい日本の年末に見事に対応する
行動の速さは見習いたいものがあります。
また、家庭科部の2年生も、感染症対策のため1年生が活動休止中
ながらもクリスマスツリーを模した作品をたった3人で作っています。
ウイルスの猛威により、人手不足となっていますが、無事にクリスマス
までにツリーを作り上げることは出来るのでしょうか?
流行に敏感な生徒達
昼休みの校庭は、連日サッカーを楽しむ男子生徒達で賑わっています。
遊んでいるメンバーはサッカー部に所属している生徒に限らないようで、
世界規模の熱狂の波に全員が乗っかているように見えます。
受験生である3年生も、体をぶつけ合うほどプレーに熱中。迫力満点
の競り合いは、勉強中心の生活を送っているとは思えないほどです。
前述した通り、サッカー部以外の生徒もいますが、プレイする姿は非常
に様になっており、運動センスの良さを感じさせてくれます。
受験勉強も佳境に差し掛かっているところでしょうか、3年生の体は
なまっていないようでした。
未来は明るい
「私は、文学は言葉からイメージして独自の世界を広げる物だと
考えたので、帯の絵は最低限にとどめました。かわりに、読者に
問いかけるような言葉を入れ、物語に引き込ませる効果をつけました」
芥川龍之介が世界で一番好きな作家だという1年生が「蜘蛛の糸」
の帯(本に付ける帯です)を作った後に書いた工夫した点です。
本の帯を作るという今回の授業の真意を見事に読み取っているように
思います。帯のポイントを理解している1年生の作品たちは傑作
ぞろいで、物語のセリフを上手く引用したり、自分なりの作品の
キャッチフレーズを考えたりと、見ていて感心するばかりです。
蜘蛛の糸の紹介だけでなく「100年以上愛される」「芥川初の
児童文学」といったフレーズを入れ、芥川龍之介の宣伝をする商売
上手な帯も数多くありました。
偶然ですが、今週は3学年とも何らかの職業に活かされてくる
ような力を発揮している場面を見ることができ、生徒達が卒業後
も大活躍しているビジョンが浮かんできました。
ナウなヤング
自分事なのですが、成人してからというものの、身に付ける衣類が
単色のものばかりになっているような気がします。しかし、2年生
が美術の授業で作成したオリジナルシューズを見ていると「ド派手
な色とデザインをした衣料品も着てみたいかも」と思えてしまいます。
見ている者の心を動かすほどの魅力を放つシューズたちですが、貼り
だされたプリントに書かれた工夫した点には、どのような効果を狙って
色や模様を配置したかが解説されています。本能ではなく計算で人の
購買意欲をくすぐるほどのシューズを作れるセンスは、今すぐデザイナー
になっても通用するのではないでしょうか?
また、スニーカーとは縁遠そうな花魁や水泳をイメージした作品は、
既存の販売品に囚われない発想を飛躍させる力を感じさせてくれます。
新たな流行を作る人物とは、こういった若者なのかもしれません。