校長室より

2023年11月の記事一覧

知徳体の体(校長室より)

「知徳体」という言葉があります。

それぞれ頭と心と体を示します。この3つを鍛えてバランスの良い成長を、ということです。この3つを掲げて教育に取り組んでいるのは主に学校です。

 

寒い時期に体を鍛えるための取り組みとして、例えば持久走や縄跳びがあります。半ば強制的であったとしても、その時期を全校で運動に取り組む期間とすることには、意味があります。

 

今、第二次持久走記録会に向けて、限られた時間の全体練習や自主練習に励んでいる子どもたちの姿を見ることができます。

 

一方で、体調不良やカード忘れ、体操服忘れで練習していないたくさんの児童の姿もあります。

 

来週の記録会はお家の方に見てもらえるので、子どもたちは第一次記録会以上にがんばると思います。練習はあまりしていないけれど、当日だけはがんばる、という子もきっといるでしょう。

がんばりというのは、ある程度の練習を積み重ねたことできいてくるものです。体を慣らす意味でも継続的な練習はとても大切です。いきなりいつも走っていない距離を走ったら体がびっくりしてしまいますから。

 

今日も含めて、これからの数回、忘れ物をせず練習に取り組み、そして体調を整えて、本番には良い状態で走ってほしいと願っています。決して無理しない、させないようお願いします。

観察池周りの紅葉がとても綺麗です。

3年生かぶ農家見学(校長室より)

1日中、暖かい日差しが降り注いでいました。

3年生の社会は地域でのお仕事に目を向けることが多く、今日は近隣のかぶ農家の見学に行きました。

 

清水農園さんのご主人の清水さんです。例年お世話になっています。

 

まずは、畑での作業について順を追って説明してくださいました。

 

肥料まきから収穫までの流れにそって、実際の道具や機械を使いながら、その様子を見せてくださいました。

 

耳で聞いたことや、目で見たことを探検バックにつけたワークシートにメモしていきます。

収穫後の作業は、お家で行います。選別から出荷までの流れを教えてくださいました。

一通りの説明が終わった後は、質問コーナーでした。子どもたちからの質問にとても丁寧に答えていただきました。

 

直接お話が伺えるのはチャンスです。熱心にメモをとる子どもたち。

最後は、いよいよ楽しみにしていた収穫体験です。

それほどの力はなくてもするっと抜くことができます。1人3つのかぶ収穫体験をし、お土産としていただきました。

 

「こんな大きいものをとったよ」とうれしそうに見せる子どもたち。おいしいかぶをご家族のみなさんと召し上がってくださいね。

 

実物や本物に触れることは、子どもたちにとって何よりの学びとなります。大変貴重な時間になりました。

 

清水さん、今日は子どもたちのために時間をつくっていただき、ありがとうございました。これからも元気に、おいしい野菜を作ってください。

柏市学力・学習調査(校長室より)

 柏市学力・学習調査を実施しました。柏市のどの学校でも、同じような時期に実施します。

全学年国語と算数と意識調査を行います。

1時間目から3時間目に実施しました。

子どもたちにとっての「テスト」は通常ワークテストで、1枚ものです。ところが、全国学力テストや今回の柏市学力テストは冊子です。それだけでも戸惑うこともありそうです。

実際にはそんな戸惑った様子は見えず、どの学年の子どもたちも一生懸命落ち着いて問題に向かっていました。

「勉強は自分のためにするもの」と言われて育ってきましたが、子どものころは「本当にそうだよなあ」と自分事として捉えることはできずに、「遊び優先」となってしまい、母や担任の先生から怒られる経験が多くありました。

実際に「高校受験」とか「大学受験」というような目の前のはっきりした目的がないと、勉強には身が入りませんでした。(実は高校受験にいたっては、はっきりした目的は見つからず、身が入らなかったのが正直なところです。)みなさんはどうでしたか。

2時間、慣れない形のテストを受ける、というのも良い経験です。ほとんどの子どもたちにとって勉強での本当の勝負はまだまだ先です。日々少しずつでも学び続けていってほしいと、勉強が好きではなかった大人の一人として祈っています。

 

参考までに、この柏市学力調査は「義務教育期間を通しての各児童・生徒の経年変化や傾向を見取ることにより、教育指導の充実や学習状況改善を図ることを目的とする。」ものです。

https://www.city.kashiwa.lg.jp/kyoken/kyouiku/tokushoku/gakuryoku/kashiwashi.html

今夜から(校長室より)

 

爽やかな秋晴れ。

業間休みは全校一斉の持久走練習です。寒い季節の体力づくりである持久走。しかし、今年のここまでの日差しはちょっと強めの日が多かったですね。

今日も、力一杯走った高学年の首にはたれるほどの汗が見えました。

半袖、半ズボンでも寒さを感じない11月24日。外で活動するには気持ちの良い気候です。

教室でも、エアコンなしで十分過ごせる気温です。子どもたちは実りの秋である今月も先生方と一緒によく学びました。

しかしながら、今日の夜から週末にかけては真冬なみの寒さとのこと。そしてそのまま冬かと思いきや、来週また暖かくなる日もあるとのことで、上がったり下がったりが極端になるような予報が出ています。

近隣の小学校、中学校においてインフルエンザによる学級閉鎖の措置をとっているクラスもあると聞いています。病気にかかるのは仕方のないことです。ただ、学校は、集団で生活する場所ですし、原則、「健康な児童が登校していることを前提に教育活動を進める場所」です。向き合って活動することもあれば、密に集まって行う活動もありますし、もともと子ども同士の距離が近いものです。

本日、すくすくメールでも注意喚起のメールを流しましたが、体調が優れない時には無理な登校を控え、体を休め、早めに病院で診てもらうなどの対応をよろしくお願いいたします。

この土日、暖かくして過ごせますように。そして、子どもも大人も、学校および、ご家庭において、これからの乾燥そして寒い季節に負けないように手洗い・うがいによる予防、そして睡眠、栄養による免疫力アップを心がけていきましょう。 

なかよし遊び(校長室より)

今日も最高の青空。

今日は、土南タイムに異学年と遊ぼう、という「なかよし遊び」でした。
外遊び日和ですが、活動に慣れていないこともあり、顔合わせをした各教室での室内遊びとしました。

児童会役員の始まりの放送の後、移動、活動です。

1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生がペアです。

教室に30人ぐらいの子どもたちが集まるので、輪になってできる遊びが多かったです。フルーツバスケット、爆弾ゲームのようなものが主流でした。

前を向いて船長さんの命令というゲームをしているグループもありました。

いずれにしても楽しそう。

もともと、本校児童は、異学年であっても仲が良い雰囲気があり、普段から学年に関係なく声を掛け合う姿が多く見られる傾向があります。

とは言え、今回は知った顔ばかりで集まっているわけでありませんから、前回の顔合わせから、上級生が今日に向けて準備を進めてきました。おかげで、楽しいひとときになりました。

4、5、6年生のみなさん、児童会役員のみなさん、ご苦労様でした。活動を支えてくださった先生方ありがとうございました。

校内授業研修(校長室より)

第3回の校内授業研修日でした。

柏市教育委員会教育研究所指導主事の大木先生に講師として来ていただきました。

今日は6年2組で算数の授業を展開しました。

他の学年の先生方も学ぶ機会になるので集まります。教室は自習となりますが、この時間に学んだことを、明日からの自分の教室で生かせることができればそれは各教室の子どもたちにとっても良いこととなるわけです。

「組み合わせ」の学習です。明るい雰囲気の授業で、子どもたちも活発に活動していました。

ABCDの4チームで試合をする。それぞれのチームとは1試合だけするとしたときにその組み合わせはいくつあるか、を探し出す学習です。

A対BとB対Aは同じ試合であることをイメージしながら、その組み合わせの全てを探していく活動です。

1時間、テンポ良く途切れることなく考え続け、活動し続けた子どもたち、ご苦労様。後ろの方にいた女の子が、「今日はなんだか楽しかった」とつぶやいていました。たくさん頭を使ったんだろうな、と思いました。「使ったところが強くなる」ので、これからもたくさん使ってほしいです。

放課後には、図書室で協議会を行いました。

大木先生にはここまで3年間、算数の授業を通して先生方に関わっていただきました。今年度最後のご指導も明日からの授業づくりに生かして行きたいと思います。

大木先生、今日もありがとうございました。

国際交流会(校長室より)

11月も後半となり、秋が深まっています。

今日も素晴らしい秋空のもと、1日が始まりました。

読み聞かせは、のぞみ学級と1年生。

いつもありがとうございます。週の初め、落ち着いたスタートになります。

 

今日は、柏市教育委員会指導課企画の国際交流会を行いました。

今年度、本校担当のALTはブランデン先生ですが、今日は交流会ということで全部で7名の先生が来てくださいました。

なつかしのデビット先生もお見えになりました。

英語を使いながら、みんなで楽しく活動しようという時間でした。 

 写真は3年生の様子ですが、動物、果物の3つがテーマで、それぞれ違った活動をしながら、ALTや外国語に親しむ、という時間です。

指定された色を探してタッチしたら戻る、指定された動物のまねをしながら動く、指定された果物のカードをゾンビをよけながら探してタッチしてゴールに向かう、というような活動でした。 

 子どもたちが指示に従って、楽しそうに活動している様子がわかります。指示が英語なので、よく聞くことが大切です。体育館という広い場所で、楽しむ時間、聴く時間をうまく切り替えないと、活動がつまらないものになります。いつもと違う指導者の前で、調子に乗ってしまう雰囲気がありましたが、ゲームが進むにつれ、めりはりのある時間になっていきました。

 3、4年生は同じメニューで行いました。

 5年生、6年生はまた別メニューで行い、午後の12年生合同の交流会も別メニューでした。

 学年ごとに活動メニューに工夫があって、子どもたちがALTのみなさんと楽しく交流できました。ALTのみなさん、1日ありがとうございました。 

レイソルしま専科(校長室より)

キャリア教育の一環であるレイソルしま専科。6年生対象で行いました。

担当の河原さん、広報の梶原さん、ファルザン選手と熊澤選手の計4名で来てくださいました。

体育館では楽しみにしていた6年生が花道をつくって待ち構えていました。

河原さんから柏レイソルについての概要や、どんな仕事があるのかなどの説明をしていただきました。

1試合を行うその裏でたくさんの仕事があり、たくさんの人が動いていることがわかりました。

 

ファルザン選手から「チャレンジすることの大切さ」についてお話がありました。


失敗から学ぶことの多さ、やらない後悔よりやった後悔をなど、ご自分の経験と照らし合わせたお話でした。

熊澤選手からは「感謝の大切さ」についてお話がありました。


サッカーと勉強の両立、周りの人の話を聞く大切さなど、ご自分の体験を振り返りながらのお話でした。

お二人ともそれぞれに苦労や悩みも抱えながらここまでがんばってきたことがよくわかるお話でした。子どもたちもよく聴いていました。

 

その後は、質問コーナーがあり、子どもたちからのいくつかの質問に答えていただきました。

 

そして、ボールを一緒に蹴りたいという希望があった児童と、ボールを介しての交流の時間もとっていただきました。

その後、レイソルの選手会から6年生の各クラスにサッカーボールをいただきました。

 

クラス代表のお礼の言葉では、それぞれに感じたことをきちんと述べることができ、立派でした。

 

最後は、試合に勝利したときに選手とサポーターとで喜びを共有する「勝利のロレンソ」を、2選手の「勝利をつかみとれー♪」に合わせて肩を組んだみんなで歌いました、跳ねました。

きっと良い思い出になりました。入場から退場まで、子どもたちが興味を持って参加できた時間でした。

 

今日はありがとうございました。本物に触れる良さを感じることができたと同時に、同じ人間として大切なことを教えていただきました。けがに気をつけてがんばってください。さらなるご活躍をお祈りしています。柏市民の一人としても応援しています。

そしてキャリア教育と言えば、南部中の職場体験。

 

二日間無事に終わりました。引き続きがんばってくださいね。

青いジャージの人たち(校長室より)

いくつかの教室に青いジャージの人がいます。さて、誰でしょう。

職場体験にやって来た南部中学校の2年生5人です。

全員、私がこの学校で最初に出会った2年前の6年生だった子たちです。

2年経過して、小学生に交じった姿を見ると、体、雰囲気、一人一人大きな成長を感じます。

今回、教室で先生や子どもたちをそばで見ていても、何をすべきか考えてもうかんでくることはないし、言われたことしかできないと思います。時間の経過が長く感じられたのではないかと思っていたのですが、帰り際に声をかけたところ、「あっと言う間でした」とキラキラした笑顔を見せてくれた子もいました。2日間がんばってくださいね。

 

職場体験、私も柏二中の2年生の時に経験しました。45年前です。ずいぶん昔からの取り組みです。私は、当時松葉町にあった工場で2日間体験をさせていただきました。体験が終わった後は「□□に行ったら、お土産は○○だった」「いいなあ」とか集まった男子でそんなことを話題にしていたように記憶しています。お土産の話に花が咲くとは、それだけ、仕事をするということに対してはまだまだ自分事として捉えられなかったのだと思います。きちんと捉えていた友達もいたとは思います。

 「仕事というのは社会に空いた穴である」とは解剖学者の養老孟司氏が著書「バカの壁」のなかで述べられた言葉です。「穴は誰かが埋めなければおちおち歩けないので、気づいたら埋めていかなければならない。この穴は俺の穴じゃないとか、俺に合ってないとか、そういうことではない」というようなことが書いてあったと記憶しています。

 

小学生にとって、小学校で仕事と言えば、「清掃」があります。掃除はきちんとできないのに、外での仕事体験は面白そうだからやる、では仕事に対する意識としてずれてると私は思っています。そんなわけで、小学校では、汚いところをきれいにする清掃のような、「目の前にある穴をまずは埋める」ことができる子を育てる、それをキャリア教育のスタートとして考えています。

 

教員のなり手不足、が話題になることがある中ですが、先日、東葛飾教育事務所長のお話を伺う機会がありました。子どもにとって「最も身近に感じられる仕事が教師」「毎日がキャリア教育」「働く人のロールモデル」というような言葉が出てきました。

 

今日来た中学生も、たった2日間ではありますが、子どもたちと関わりながら、先生方の日常に改めて触れながら、そして中学校での日常的な仕事をする中で、仕事に対する思いを少しずつ育てていってほしいと思います。そして、縁があって、ぜひ教職への道を選んでもらえたら、なんて思います。14歳ですから早ければ10年たたないうちにそんなことが起こるかもしれないと思うとわくわくします。

成長のため(校長室より)

表彰から1日が始まりました。ここまでたくさんの行事がありました。

 

読書感想文、家族のきずなエッセイ、柏市科学作品展、柏市陸上競技大会。柏市家庭科作品展、柏市火災予防児童画展、柏市優良健歯コンクール、該当者41名中40名に賞状を渡しました。

 

各教室と放送室をオンラインでつなぎ、表彰対象児童には放送室に来てもらいました。それぞれの分野でがんばった子どもたち。とても良い表情で賞状を受け取っていました。

 

寒空の下でしたが、業間休みは持久走の練習でした。

参観中の保護者の皆さんも外で見守ってくださっていました。

「超えるべき相手は昨日の自分」です。がんばれ、子どもたち。

5時間目です。

午後になっても、各クラスの先生の話に耳を傾けて、真面目に授業を受ける子どもたち。

学校ですから、それが当たり前で望ましい姿な訳ですけれど、立派だなあと思いながら見ています。

全ては誰のためでもない、自分自身の成長のためです。

ちょっと前に「校長先生、やり始めてもやる気が出ません」と校長室に言いに来た子が いました。そうかそうか、いやいや、やる気が出なかったのは残念だけど、「やってみた」ということがうれしいじゃありませんか。その気持ちが大切なんです。あとは、やる気が出るまでやるんだ、若者たち。

相手にわかるように(校長室より)

毎年プログラミング学習の話をホームページに載せる時に登場する絵を使って、問題を1つ。

下の図のA地点にロボットが向こう向きに立っています。ロボットは「向きを変えられる」「線の上を進む」「前にだけ歩く」「交差点では必ず止まる」ものとします。

 

さて問題です。

矢印のように進んで、Bに到着するようにロボットに指示をしなさい

 

さてどう伝えましょう。

例えば・・・「まっすぐ行って、つきあたったら左に進め。」
相手が人間なら、これが一番簡単な指示で、到着できるかもしれません。
しかし、この指示ではこのロボットにとっては不備があります。例えば「左に進め」という指示はいけません。横に歩けるロボットならば横歩きをしながら左に進むかもしれませんが、「前にだけ歩く」ロボットですからつきあたったら止まったままです。この指示では左に行けず、Bへ着きません。

どうすれば良いでしょう。

 

「向きを変えられる」とありますから「左に向け」という指示があればよいわけです。

 

命令されたことを正確に行うコンピュータだからこそ、意図した処理を行わせるための正確な命令が必要です。コンピュータは人の思いを推し量ってはくれません。0か1の世界です。正確に動かないとしたら、それはコンピュータが悪いのではなく、使っている方に不備があると言うことになります。

正答例としては「前に4ます分歩く。左に90度向きを変える。3ます分歩く。」となります。


こういった段取り、道筋を一つ一つ丁寧に押さえて進めていくことがプログラムを作るときに大切になります。これが「論理的な思考」ということです。こういう力を、身につけていきましょう、というのがブログラミング学習です。プログラムを作る作業を通して、考え方を身に付けてほしいというねらいがあります。


今日の4年生の学習です。

ITアドバイザーの草野先生が中心となり、イラストのネコを思い通りに動かすプログラムについて考え、作業しました。

 

正しい指示を出さないと、プログラムはきちんと動いてはくれません。
指示が正しければ、ネコはこちらの意図通りに動きます。うまくいったときは、子どもたちから喜びの声が上がりました。


プログラミング教育、プログラミング学習、言葉を聞くと難しそうですが、「論理的な思考」という部分で言えば、学習や生活のあちこちの場面で必要なものであり、コンピュータがなくても日々鍛えられています。うまくいかなくてもキレない、諦めない、考える、試す、その繰り返しです。うまくいくために物事を順序立てて考える。相手がコンピュータでも人間でも同じです。

論理的思考とは、何かを相手にわかってもらうためにとても大切なものです。言葉足らずでいさかいになることが多い小学校時代。

考えながら、振り返りながら人と関わることでわかっていくこと、できるようになることがたくさんあります。大変時間はかかります。言われたからできるというものでもありません。

トラブルはあっても人と関わり続けることは大切ですし、学校はその勉強ができる場所です。体験しながら学び、乗り越え方を身に付けていく場所です。いろいろな活動の中で、経験を積み、相手にわかるように伝えられる力をつけていってほしいです。

さあ、月曜日(校長室より)

先週末から冬のような寒さになっています。

今日も、朝の気温は一桁で、寒さが身にしみる感じのスタートでした。季節が行ったり来たりで、季節に合う服選びが難しいここ数日です。着る物が冬仕様になっていないと体調を崩しそうです。気をつけたいですね。

月水金曜日の行間休みは、全校一斉の持久走練習です。寒さに負けず、子どもたちが元気に走る姿を見ることができました。

これからの季節は寒くて乾燥する季節でもあり、風邪や感染症の心配があります。菌やウイルスを体に入れないように、手洗いうがいで予防することも大切ですが、寒さに負けずに体を鍛えて、免疫力を下げないことも大切です。

休み時間に全校で持久走練習に取り組むことはそういう意味もあります。

記録会まで、少しでも多く走り、体を鍛えてほしいと思っています。

2学期の最初に「やる気は、やることで生まれる」という話をしました。校長室の入り口にもはってあります。

先日、版画の指導で来てくださった版画家の大野先生からは

「すべてなにかのやくにたつ」という言葉の入った作品をいただきました。

持久走つらい、きつい、面倒・・・など聞こえてきそうですが、決して無駄なことはない、限られた期間ではありますがぜひがんばれ、子どもたち。

 

昼休みにワンポイント避難訓練を行いました。今日実施は伝えてありましたが時間は内緒でした。

校庭で遊んでいた児童は、校庭の真ん中に集まりました。なかなか素早い動きでした。

教頭先生からの放送がずっと入っていましたが、校庭ではきちんと聞けていない子もいて、注意しました。非常時は大人の話に耳を傾ける習慣が大切ですから。

大野先生の版画教室(校長室より)

版画家の大野隆司先生をお招きして版画教室を行いました。対象は4年生です。

 

それぞれのクラスで1時間ずつ指導をしていただきました。短い時間ですが一期一会です。この1時間は、大野先生が師匠で、子どもたちは弟子です。

 

子どもたちは前もって絵をかいた板を持ち寄りました。

短い時間です。大野先生も真剣勝負です。テンポの良い指導が続きました。

 

必ず手を止めさせてから、「手本を示し、やらせてみる」また「手本を示し、やらせてみる」・・・このように同じ流れで、作業をさせていきました。

彫刻刀の説明、使う彫刻刀だけを出す、持ち方、掘り方、注意すべきこと、その一つ一つを素早く短い指示で進めていきました。

 

彫刻刀を扱う上で注意すべきことは1つ。けがをしないために「手を彫刻刀の刃の前に置かないこと」です。それをしないために「片手で彫らずに反対の手の人差し指か親指を添える」と教わりました。子どもたちは師匠の教えを守り、けがに気をつけながら彫り進めていきます。


毎年感じますが、無駄のない説明が聞きやすくわかりやすく、ほとんどの子どもたちは集中して話を聞き、作業を行うことができました。

間違って彫ってしまっても、5分落ち込んで切り替えよう」という言葉とともに、失敗してしまったときの解決策も示してくださるなど、大野先生のやさしいお人柄があふれ出るご指導でした。

途中では、切らずに彫り進めるプロの技を見せていただきました。

 

大野先生の指導は、今日だけなので、紙に刷る所までの全行程を見せていただきました。


最初から最後まで、その一つ一つが本物に触れた瞬間です。子どもたちは先生の技に驚きながら、真剣に取り組みました。

 

子どもたちの作品は、この後、まだまだ「彫り」の作業が続きますが、今日教わったことを思い出しながらがんばってほしいです。完成が楽しみです。

 

授業の最後には、子どもたちの前でもう一度「間違って彫ってしまっても、5分落ち込んで切り替えよう」この言葉を言い換えて、「これから先、いろんな失敗があると思うけれど、ずっと落ち込んでいても仕方ないからね。すぐに切り替えていくんだよ。」と師匠から弟子への温かい教えとなりました。

最後の片付け、机上のごみの集め方や捨て方まで丁寧にご指導いただきました。

 

大野先生、今年もご指導ありがとうございました。

そして作品もありがとうございました。

 (今日の写真は、3時間目の4年3組のものです。)

研究授業と精錬授業(校長室より)

3時間目に1年担任の野田先生が算数の授業をしました。

 

講師は柏市教育委員会指導課指導主事の相澤先生でした。

 

足し算の勉強です。

 

 

また、2時間目には6年2組で教育実習をしている山口さんが算数の授業をしました。

 

所属している大学の先生もお見えになっての精錬授業でした。

 

比例の学習です。

 

教員として、1日の多くの時間が授業です。授業力を高めるために、人前で授業をするというのは大切な修行の場となります。もちろん、見る側にとっても大きな学びの場となります。そのようなわけで、教室は自習という形をとって、たくさんの先生方が授業を参観しました。

それぞれの先生方がご自身の成長のために生かしていけたらと願います。

 

 

授業の設計図は教員がつくりますが、実際の授業は目の前にいる子どもたちと一緒につくるものです。同じ設計図で授業をしても、隣のクラスと同じようにならないことがそれを示しています。子どもが違うからです。

 

職員は、目の前の子どもたちとの関係を大切にしながら、日々、授業に取り組んでいます。いくつになっても、続きます。謙虚な気持ちを忘れずに成長していってほしいです。

両先生方、お疲れ様でした。

指導課の相澤先生、大学の准教授である坂本先生、ありがとうございました。

2年生町探検(校長室より)

2年生の町探検でした。


6グループに分かれ、探検です。

私は、10人の子どもと一緒に南部中に行きました。

南部中では、教頭先生が待っていてくださいました。

まずは荷物を置いて、自己紹介をしました。植松校長先生も来てくださいました。

三上教頭先生が先導して、校舎内の探検に行きました。玄関や保健室から始まり、廊下の上手な作品に驚いたりしながら、

教室や体育館でのがんばる子どもたちの姿を見せていただきました。

兄弟姉妹や顔見知りのお兄さん、お姉さんを見つけるとうれしそうに手を振ったり、振りかえしてもらったり、授業中にもかかわらず、温かい雰囲気でした。卒業していった子どもたちががんばっている姿を見て、私もうれしかったです。

控え室に戻ってからは質問タイムでした。「くじゃくはいますか」「何時から何時までですか」「授業時間は何時間ですか」などなどたくさんの質問が出ました。

 

教頭先生が、一つ一つに丁寧に答えてくださいました。

 

最後は代表児童によるお礼のあいさつです。

三上教頭先生をはじめ、南部中の皆様、ご多用の中ご対応ありがとうございました。

 

同じ時間帯にそれぞれの場所で同じような時間を過ごさせていただいたはずです。

南部近隣センター、ハシモト商店、リフレッシュプラザ柏、ロイヤルホームセンター、柏さかさい保育園、銀の匙の皆様、子どもたちの活動のために貴重な時間をありがとうございました。

時計や九九(校長室より)

今日は丸つけたいの活動日でした。コミュニティルームに、丸つけ隊の方々が来てくださいました。

時計の話をしながら丸つけをされていたので、何のことかなと思って聞いていると、1年生の算数「」の丸つけをしながら「最近の時計事情」について話題になったとのことでした。

「そもそもうちの息子は腕時計をしてないなあ」「子どもたちのおうちはどうなんだろう」「子どもに家で特訓しました」なんて話がでていました。

かなりデジタル表記が増えましたあ、学校にある時計は、ほとんどが針の時計です。

お家の時計はいかがですか。

1年生の時計の読み方は、学校で習っただけではなかなか身につきづらいものです。時間の感覚も含めて、日常的な会話の中などで意識させていくことで身についていくこともあります。デジタルの時計は数字が表記されてますから、針を読む時計とは脳での処理の仕方が違いそうです。難しいけれどぜひ身につけたいですね。

 

2年生の算数で九九が始まっています。


これも学校の学習だけでは習得には時間がかかります。身につくまでには、トイレに九九表をはったり、お風呂ですらすら唱えられたら湯船から出ると決めたり、いろいろな場面で触れることの大切さを感じます。

こちらも、めげずにがんばって身につけていけるよう繰り返しがんばろう。

とは言え、苦手な段があったり、間違えたりすることはあります。

やるだけやっても不安がある場合は、「答えだけ九九表」を書ければもう安心。

例えば・・・

7が3こあったらいくつ?を答えるためにはかけ算でも足し算でも良いのですから。多少遠回りでも、足しながらせっせと答えだけ書いていけば「答えだけ九九表」はすぐにできます。

実際には、九九や下のような足し算、引き算は、まるごと覚えて、反射的に答えが出るようになると、算数の世界での道具としては本当に便利なものとして使えます。

とは言え、千里の道も一歩からです。まずは地道にがんばりましょう。

 

今日は就学時健康診断でした。来年度入学してくる本校の学区の子どもたちの健康診断です。先生方、お疲れ様でした。

在校生は早帰り。事故などなく過ごせたようで、安心しています。

 

3年生社会科見学(校長室より)

3年生が社会科の学習で近隣のスーパーマーケットへ行きました。

地域に見られる生産や販売の仕事についての学習です。

見学しながら学びます。

初めは、副店長さんが対応してくださいました。

その後、クラスごとに分かれて、「質問」「店内見学」「バックヤード見学」の3つを15分ずつでローテーションする形をとりました。

「質問」では、暑さを考慮して、外ではなくイートインコーナーで行ってくださいました。

働いている人の人数、商品の並べ方のこつなど、子どもたちは準備してきた質問をしました。担当のお店の方は、丁寧に答えてくださいました。子どもたちは熱心にメモをとりながらわかったことを記録していました。

 

「店内見学」では、グループに分かれて店内を見て回りました。

気づいたことをメモしたり、店員さんに聞いたりしながら見学しました。

お仕事の手を止めて、子どもたちの活動に付き合っていただきありがとうございました。

 

「バックヤード見学」は副店長さんと行動を共にして説明を聞きながら行いました。

バックヤードは一般の方は通常入らない場所です。

在庫の品物が積んであったり、魚や肉を保管する冷蔵庫があったり、調理する場所があったりと、普段見られない場所だったので子どもたちにとっては秘密を知る良い時間になりました。

短い時間ではありましたが、マイナス20度の部屋にも入ることができ、節度をもって大騒ぎしていました。

見学が全て終了したあとに、副店長さんが「ここに来たことがある人」と3年生に聞くと、ほとんどの児童が手をあげていました。子どもたちにとっては身近な場所と言って良いでしょう。普段とは違う視点で改めて眺めたことの中に、きっと新しい発見や気づきがあったことでしょう。

お礼の言葉で、「今日のことは、学校に帰ってから、学習に生かします」とあいさつした代表の児童の言うとおり、良い学習につなげてほしいです。本物に触れるということは何よりの学びです。

最後はおみやげまでいただきました。貴重な体験の場になりました。本日はありがとうございました。

南部中50周年記念式典他(校長室より)

南部中学校の50周年式典に参列しました。

 

太田市長さんや柏市教育長田牧先生をはじめとした来賓の方々に見守られながらの時間でした。

 

それぞれの方のご挨拶の中に、南部中や子どもたちへの思いが込められていて、50年の重みを感じることができました。

 

11月になり秋の空気を感じる毎日です。

習字、図工、音楽・・・芸術の秋です。

各教室の廊下側にはられているどの学年の絵もとても良いです。

そして外では・・・

スポーツの秋です。

ただし、日差しは強めで、日なたの活動はまだまだ暑いです。

6時間目に走り高跳びをしているクラスがありましたが、日陰のバスケットボールコートで行っていました。日が当たらないところでちょうど良い感じでした。

週末も気温は高め予報です。体調を崩さないように気をつけて過ごせますように。

明日から、南部近隣センターや南部体育館で「南部文化祭・ふれあいの集い」が行われます。本校児童の作品も展示していただきます。芸術に触れる週末になりますね。

第1回持久走記録会(校長室より)

今日は記録会を行いました。

暖かな日差しの元、子どもたちががんばる姿を見ることができました。

2年前までは、練習期間を経て、持久走大会を行い、順位とタイムをもらう形でした。昔からおそらく多くの学校でその形でした。しかし、改めて目的を考えたときに、「個人個人の成長に目を向けたときに、競うべき相手は自分」であるはずであり、そうならば形を変えざるを得ないとなりました。

限られた期間の中で、練習、第1回記録会、練習、第2回記録会というのはなかなか気ぜわしいのですが、この形で、自分に向き合う行事にしようしての2年目です。

最後まで走りきった子もいれば、歩いてしまう子もいました。残念ながら途中で走れなくなった子もいます。体調不良やけがで今日は走れなかった子もいます。全部まとめて、「それが今日の自分」です。これからまた練習の期間を経て、第2回の記録会に臨みます。

すでに、今日の時点で「校長先生、私、目標を達成しました。」と言いに来た高学年の子がいました。順位を言うのかな、と思っていたら、「○分台が目標だったんです」とうれしそうに話していました。この子はこれからの期間でさらに自分なりの目標を決めて第2回に向かっていくでしょう。

子どもたちにとって、考え方としては難しいかもしれませんし、順位の方がよっぽどわかりやすいというのは確かなのですが、成長とは人との比較ではなく、自分の中で起こるものです。がんばったことで、順位という人との比較の数字ではないところで、成果が実感できるとよいと思います。

今年度、ここまで一生懸命がんばってきた6年生、悔いのないよう精一杯がんばってくださいね。