過去のお知らせ

R3 校長室より

校長室より(26)自分の思いを表現する~ビブリオバトル・作品づくり~

 皆さん,ビブリオバトルを知っていますか。誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームのことです。「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーに全国に広がり,小中高校,大学,一般企業の研修・勉強会,図書館,書店,などで,広く活用されているそうです。

 

 柏市立図書館主催の柏市内中学生 知的書評合戦 2021に 本校の永瀬さんが代表で出場し,見事決勝まで進みました。決勝は,A~Dブロックを勝ち抜いた4名によるオンライン ビブリオバトル。【「そうだったのかっ!」と思わず口にだしてしまう展開で,読んだら誰かに紹介したくなるはずです。読書が好きな全ての人に読んでもらいたい作品】というチラシの文言が印象に残ります。

 

では原稿から一部を抜粋します~

 私が今回紹介する本は,中山七里さんの「さよならドビュッシー」という本です。この本は,「このミステリーがすごい」という小説コンクールで2009年の対象に選ばれました。私はミステリー小説が好きで,普段からよく読むのですが,この本の結末には,本当に驚かされました。たくさんの人に私と同じ驚きと感動を味わってほしいと思い,この本を紹介することに決めました。………  この本を読みたくなりませんか。

 

 また,先週末は,柏市技術・家庭科作品展に土中の代表作品が県民プラザに展示されていました。それぞれの作品カードには,自分の思いが記されていました。そのカードを読んでから作品を見ると,それぞれの思いを感じることができました。

 

 2学期の合言葉は,【人の話をよく聴き,自分の頭で考えて,相手に伝わる言葉で説明する】でした。ビブリオバトルも,授業中に作る作品も,自分の気持ちを表現する一つの手段です。自分の思いを持つことや何かを伝える楽しさを皆さんにも味わってほしいと思いました。今回は,読書の秋,芸術の秋を感じた素敵な取組を紹介しました。

 

校長室より(25)合唱っていいなあ~Aim for heights~高みを目指して

  10月29日(金)合唱フェスティバルを実施することができました。緊急事態宣言が解除となった,10月からの練習期間は,17日間。これまではCDで合唱曲を聴くことしかできなかった皆さんは,練習がとても大変だったと思います。夏休みから練習をしていた伴奏者,指揮者が各学級を一つにまとめ,仕上げました。

 

 1年生は,【花は咲く】【地球星歌】【大切なもの】を歌いました。校歌も声を出して歌ったことがない,2年ぶりの合唱ですから,1曲を仕上げることの困難さは計り知れませんでした。緊張する本番の中,丁寧に音をつないで,素敵な合唱に仕上げました。ありがとうございました。

 

 2年生は,【予感】【手紙】【君とみた海】を歌いました。一人一人の体格も大きくなり,迫力のある厚みのある合唱でした。昨年度の経験を生かした取り組みでした。まわりの音程をよく聴き,各パートの重なりのある美しいハーモニーが印象的でした。各学級の持ち味がでた合唱でした。ありがとうございました。

 

 3年生は,【言葉にすれば】【ひとつの朝】の難曲に取り組みました。時間がない中,各パートの音程を正確に取るだけでも大変だったことと思います。本番までうまくいったことよりも,大変だったことの方が多かったのではないでしょうか。3年生の集中力に感謝です。友達を信じ,深みのあるハーモニーが素敵でした。そして,1,2年生に土中の伝統を見せてくれました。ありがとうございました。

 

 歌声委員会も生徒会も準備・後片付け等,それぞれが頑張り,合唱フェスティバルを盛り上げました。ありがとうございました。

 

 一つのことに全校で取り組み,やり遂げる経験は,学校ならではの貴重な経験です。皆さんが伝えたのは,【心】だと思います。東日本大震災から10年の今を歌う曲,世界や平和を歌う曲,歌詞の情景を浮かべながら歌う曲,身近な大切なものを思いながら歌う曲,思春期の複雑な気持ちを歌う曲等,それぞれの歌詞が持つ力を大切に表現しようとする姿が嬉しかったです。

 

 新型コロナウイルスは下火になり,11月1日から柏市の感染レベル1となっています。引き続き,インフルエンザや第6波への備えのためにも,【毎日の健康観察・手洗い・常時換気・給食の黙食】をお願いします。

 

校長室より(24)異校種交流の先生方から

 柏市の感染レベルがレベル2<収束局面>となって,1週間。様々な場面で子供たち同士が関わる活動が増えてきました。しかしながら,第六波への備えのためにも,引き続き【毎日の健康観察・手洗い・常時換気・給食の黙食】をお願いします。

 

 10月18日の週は,様々なお客様の姿が見られました。その中には,小学校の先生,高等学校の先生が,中学生の様子や中学校の学校生活を参観され,ご自分のこれからの教員人生に生かすために,一日滞在されました。

 

①挨拶が素敵…初めての中学校で緊張していましたが,車を降りて学校に向かおうとすると,朝練習中の野球部の子が元気に挨拶をしてくれました。彼の挨拶から元気パワーをもらい,幸せな一日をスタートすることができました。

①-2土中の皆さんは,みんな挨拶がしっかりできていると思いました。高校生になるとなぜかできなくなる人がいます。コミュニケーションは,挨拶が基本です。継続してください。

②生き生き楽しく授業を受けていた!…どの学年も【学びたい!知りたい!!】という意欲が高かったです。楽しむところは楽しむ!課題に取り組むときは真剣に取り組む!メリハリがあって,良い授業でした。Chrome Bookも有効に活用されて,勉強になりました。

②-2「やる時はやる。遊ぶときは遊ぶ。」メリハリがすごくあるなと感じました。2-1の生徒と一日を過ごしましたが,机に向かっているときは,本当に集中して取り組んでいました。

③合唱!…朝 合唱で始まり,放課後合唱で終わる。素敵な一日ですね。パートリーダーを中心にして,真剣に歌を歌えるクラス,学校は,本当に良いクラス,良い学校だと思います。本番では,心を一つにして,どのクラスも素敵な曲を発表してください。幸せな一日をありがとうございました。

④朝清掃がとても印象的でした。手を抜く人が一人もいなかったです。みんなが一生懸命に清掃をしている姿が見られて,嬉しかったです。

 

 とても嬉しい言葉がいっぱいです。お二人の先生方,ありがとうございました。ご自分の学校に戻られ,目の前の子どもたちの教育に邁進していただけますように願っています。

 さて,明日から授業公開が始まります。子どもたちの様子をご覧いただき,土中全体としての成長を感じていただければと思います。よろしくお願いいたします。

校長室より(23)友達と一緒に学ぶことから。

 10月16日(日)から柏市の感染レベルがレベル2<収束局面>となります。これまで生徒の皆さん,保護者の皆様の感染防止対策への御協力に感謝しつつ,引き続き【毎日の健康観察・手洗い・常時換気・給食の黙食】を共にお願いします。

 

 10月1日(金)から通常日課が始まりました。これまでは控えてきた学習活動も少しずつ,実施しています。 

 今回は,髙橋先生の家庭科の授業を参観しました。甘酒蒸しパン,ミネストローネの調理実習でした。マスク,フェイスシールドを着用し,衛生や感染症対策を徹底し,実習を進めます。細かく人参,玉ねぎ等の野菜を刻んだり,炒めたり,後片付けをしたり,仲間と協力して作業が進めていました。にんにくの良い香りが家庭科室内外に広がります。「お家でも作ってみようかな」という声が聞こえてきました。また,技術科室やコンピュータ室の授業に来ていた生徒たちも「いいなあ」とうらやましそうな様子でした。緊急事態宣言下では,先生の話を聴くことが多かったのですが,生徒同士の協働による授業が展開されています。

 また,荒木先生の技術科の授業を参観しました。1年生の本棚づくりです。のこぎりを使い,板を切ったり,とんかちで釘を打ったりする作業では,生徒同士の学びの場面を目撃しました。「教えて」とSOSを発することができる生徒も素晴らしいですし,何度も粘り強く教えてあげる生徒も素敵だなと思います。

いずれの授業でも,髙橋先生も,荒木先生も教室内をぐるぐる回って,作業の様子を見守りつつ,生徒の状況に応じて,必要な助言や支援を行っていました。

 10月は授業に焦点をあて,「校長室より」を書いています。それぞれの教科の特性を生かした授業展開が行われていて,面白いです。特に,技能教科は,日常生活や社会に密着している教科だなと感じます。

 

 土中生徒会新聞「つちのこ」<第2号>を拝見しました。合唱フェスティバルに向けたスローガン【Aim for Heights!~高みを目指して~】を胸に,10月29日(金)の本番を迎えます。また,3年の大畑選挙管理委員長,足達副委員長を中心に,公正・公平な生徒会役員選挙が実施されました。土中のリーダーを選ぶ大切な選挙です。全ての立候補者と推薦人は,実に立派な態度でした。選ばれた新執行部には大きな責務が課されますが,選んだ生徒の皆さんにも【支える】という大きな責任が生じました。私からは,【良きリーダーがいて,良きフォロアーがいて,より良い集団になる】と伝えました。改めて,この気持ちを先生方とも共有したいと思います。役員に立候補するという挑戦した皆さん,立候補者の良さを応援演説した推薦人の皆さん,ありがとうございました。

校長室より(22)授業って頭を使うなあ。

 中間テストも終わりました。引き続き感染防止対策を講じつつ,教育活動を進めています。【毎日の健康観察・手洗い・三密を避ける・給食の黙食】への御理解・御協力に感謝しています。

 

 さて,9月末と10月に2つの授業を参観しました。新学習指導要領が求めている授業は,保護者の皆様がイメージしているものとずいぶん違っていると思います。先生が説明し,言われた通り,黒板をノートに写す授業から,仲間と協働し,答えを導き出す授業,そして新たな疑問を解決するために考え,表現することが求められる授業です。まさに,2学期の合言葉の【よく聴き,自分の頭で考えて,自分の言葉で説明する】ことが必要になります。

 

 谷中先生の公民の授業。身近な端末の使用方法を素材に,8つのルールの中から1つのルールを選ぶことが課題として与えられます。学級委員が前に立ち,資料の読み取りの時間を与えます。その後,意見を集約しつつ,どれに票を投じるかそれぞれが自分の頭で考え,学級として,一つの結論を導き出します。しかし,ここで授業が終わりではありません。その次につながる展開が実に興味深かったです。谷中先生から,選ぶ人が同じでも,生徒の皆さんが出した結論と,異なる結果が導き出されることもあるという説明が加わると,生徒の表情に【?!?!】が…。新たに考える視点が示され,生徒が頭をフル回転し,次の授業に繋げていました。

 次に横瀬先生の理科の授業です。小学校で学んだことや身近な自然現象(月・太陽・虹など)を引き出しつつ,【物が見えること】を説明する授業でした。単元の最初の授業でしたので,先生が生徒の意欲を引き出しつつ,授業を進めていました。この授業を実施するにあたり,校内の理科の先生方の助言があったと聞いています。10月は,先生方皆で授業について考える研修の月です。理科が苦手な私ですが,次の授業にワクワクする気持ちをもつことができました。そして,【当たり前を解析する】という横瀬先生の言葉が心に残ります。

 

 御家庭でも【学校の授業】の話題をしてみてはいかがでしょうか。その際,「授業は分かったの?」ではなく,お子様に授業の内容を自分の言葉で説明させてみてください。そして,一つ質問をしてください。答えられたら,【認めて】あげ,答えられなかったら,【学びが広がる機会ができた】と褒めてあげてください。

10月26日(火)から授業公開を予定しています。令和の新しい授業づくりに奮闘している先生と生徒の姿をご覧いただきたいと思います。