校長雑感ブログ

校長雑感ブログ

10月28日(月)柏市技術・家庭科作品展&音楽発表会

〇技術科と家庭科の授業で作成した中で、優秀な作品を出品しました。週末のさわやかちば県民プラザの回廊ギャラリーには、他校の素晴らしい作品も展示されていました。

〇本校の出品者です。

技術科作品

1年 コーナーラック 椎橋美月

   棚付き本立て 塩川隼人 廣瀬有里桜 宮原結菜 

   キッチンペーパーホルダ 東 健斗

3年 ウッディラジオ 壁下翔志郎 松本小暖

家庭科作品

1年 緑のコーヒー(刺し子)  松本悠希

   刺し子 近村 蓮 村上収都

2年 ハーフパンツ 中村 雅

   Mabon 千葉翔平

3年 いつもの 石黒音羽

   これ、なぁに? 井野流楓

   ねずみちゃんとえのぐさんたち 栗林瑞綺

   これ な~んだ? 向井晴香

   なんでないてるの? 平塚美笑

〇26日(土)には、富勢ふるさと協議会主催の音楽発表会が富勢小体育館で行われ、本校の吹奏楽部がトップバッターで出演しました。

〇次の富勢小の児童による演奏も、日頃の練習の成果を発揮し、堂々とした演奏でした。来年に入学してくる児童もいますので、4月からは一緒に演奏できることでしょう。

〇最後は、市内で活躍するチアリーダーチームの「PRIDE DANCE CITY」によるダンスとその間に、児童生徒と一緒に踊るダンス教室がありました。身体を動かして、楽しそうでした。

〇地域の行事で、児童生徒の活躍をみてもらうことは、大きな意義があると思います。

須藤昌英

 

10月25日(金)「やればできる」と「できるからやる」

〇教員として38年間、目の前の生徒の可能性を引き出し伸ばすことを最大の目標として取り組んできましたが、いつも迷うのは、「やればできる」と「できるからやる」の2つのどちらが正しいか?です。「鶏が先か、卵が先か」みたいな話ですが、自分としては最大の課題です。

〇「やればできる」は、昔から言われている「努力を美徳として、楽な方を選ぶことを嫌う」が根底にあります。コスパの面から考えると、苦労せず楽に成果が得られるのであれば、最適最良です。

〇しかしその一方で、教育的側面からは、努力を通じてスキルや知識を習得することで定着が強固になるという従来の考えにも、妥当性はあると思いますし、昭和から平成へと教育の主流はこの「努力の継続」でした。

〇前にオレンジの服が印象的だった芸人さんがテレビなどで、そのポジティブな性格を前面に出し「やればできる!」というフレーズを連呼していたことを覚えています。確かに明るい笑顔で言われると、その気になってきます。

〇その芸人さんは、「僕の『やればできる』っていうのは『やれば成功する』ではなくて『やれば成長できる』よねっていう思いを込めています」と説明していました。それを聞いて私もそれにはまったく同感しました。

〇若い時に担任をしている時も、「やろうと思わないから出来ないんだよ」みたいなことをよくクラスの生徒に言っていた記憶があります。叱咤激励のつもりでしたが、言われた生徒はどう思っていたのだろう?と今さらに思います。

〇しかし最近は少し違ってきました。むしろ人は「できるからやる」という見方の方も、正しいのではないかと思っています。努力し挑戦すること(やればできる)によって生徒たちは日々成長していますが、その前提として可能性という「成長の種子」を生まれつき自分の中にすでにもっていて、その種子を開花させている(できるからやる)に過ぎないのではないでしょうか?

〇「やればできる」の陥りやすい点は、今出来ていることはあまり重視せずに、次はコレをするその次はコレをする・・と果てしない無限ループになりやすいことだと思います。精神的に疲労します。

〇一方で「できるからやる」については、失敗を極端に恐れるという今の若者の特徴がその意識を薄めていると感じます。人は誰でも失敗し、その失敗を次にいかして前へ進んでいくのであり、一つの失敗で「すべてがダメ」と自分を否定してしまうことがとてももったいないと生徒たちを見て思います。

〇その原因の一つは、大人(保護者や教員など)が生徒たちに今取り組んでいることの結果を性急に求めすぎることがあると思います。私も含めて「信じて待つ」という大人の姿勢が正直足りないと思います。

〇「失敗を成功で上書きする」という言葉があります。「失敗を失敗のまま終わりにせず、それを小さな成功つなげる」ということを、生徒たちには折に触れて伝えていきたいと思います。

〇最後に昔、ナイキというスポーツメーカーのCMに、マイケルジョーダンというバスケットボールのスーパースターが出演していました。彼は私と同じ年齢ですので、バスケットボールに興味がなかった私もその存在感には注目していました。

〇その彼のCMの中でのセリフが今でも頭に残っています。紹介します。「キャリアで失敗したシュートは9000本。300試合に負けた。26回ウィニングショットを外してきた。今までミスしてきた。何度も何度も・・・。だから私は成功する」

〇今の生徒は彼のことは知らないかもしれませんが、みんなからスーパースターと言われている人でも、数知れない失敗を経験してきていることは伝えたいなと思います。

須藤昌英

 

 

 

 

10月24日(木)市内教職員の授業研修を行いました

〇昨日は午前中で生徒を下校させて、午後は田中中学校で、近隣の中学校の教職員が集まり、授業についての研修を行いました。

〇田中中は、本校と同じく創立78周年目で、柏市で最も古い中学校の一つです。ですから本校と同様に校舎も基本的には古く、使い込まれている感じがします。

〇しかし本校との違いは、その敷地内に新校舎を建設しており、大きなクレーン車が動いています。学区の田中小と田中北小は、柏たなか駅が近いことから児童数が急増し、どちらも千人前後います。

〇今後は田中中へその二校から毎年卒業生が入学してきますので、年々生徒数が増加し、数年後にはやはり全校生徒数が千人を超える勢いです。田中中の校長も、「校舎建設でも生徒の安全を守りつつ、着々と生徒数増加の準備をしている」と言っていました。

〇本校を含めた他の中学校の教員が田中中の授業を参観し、その後各教科に分かれて、授業のねらいや生徒たちの学びの様子について、話し合いをしました。

〇教職員にとって自分の学校だけでなく、今日のように他校の授業を題材に研修していくことが、明日からの自分の授業に役立つので、有意義な時間でした。

〇来月の28日には、2回目の授業参観(午前中1~4校時)がありますので、是非ご来校ください。

須藤昌英

 

10月23日(水)歯科検診の結果と歯磨き推進週間

〇健康を保つには、食事・運動・睡眠は欠かせないことは誰でも知っています。その中の健康的な食生活を維持するためには、「八十歳になっても自分の歯を二十本以上保つことが大切」と昔から言われています。

〇しかし実際に目標を達成している人は半数を下回っているそうです。日本人の平均寿命が延びる一方で、歯の寿命も延ばすことが課題となっている状況のようです。

〇1学期に行った歯科検診の本校データをみると、むし歯がある人が153人(全体の30%)、歯肉炎と診断された人は216人(全体の42%)です。これは柏市内の中でも高い数値となっており、生徒たちの歯の健康があまり良くないことを示しています。

〇ただ歯肉炎と診断された人の内、171人(約80%)は軽度と診断されており、これは適切な歯みがきで改善する見込みがある程度となっています。朝食と夕食は自宅ですので、ご家庭にお願いするしかありませんが、給食は学校の教育活動の範疇です。

〇そこで保健委員会が中心となり、来週は「歯みがき推進WEEK」とし、歯みがき習慣を身に付けるきっかけとします。保健委員が10月28日(月)~11月1日(金)の間、給食後の歯みがきを生徒に呼びかけます。

〇給食後に歯みがきタイムとして音楽を流しますので、歯みがきセット(歯ブラシ・歯みがき粉・コップ)を持ってきてください。忘れた場合でも、口をゆすぐだけでも効果的ですので、意識を高めましょう。。

〇ただし、感染症やけがの対策として、飛沫がとばないよう手で覆ってください。また口をゆすぐときは静かに飛び散らないようにしましょう。さらに教室から移動をするときは歯ブラシを手に持って移動してください。(口に含んだままは危険です)。

〇先ほどの「8020運動(80歳になっても自分の歯を20本以上保つこと)」だけでなく、「60歳で自分の歯を24本以上保つこと」「40歳で自分の歯をすべて保つこと」も提唱されています。私も61歳ですので、何とか目標をクリアしようと食後は歯みがきなどを励行しています。

〇特に歯肉炎・歯周炎を含む歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)ですので、気をつけましょう。歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、むし歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。

〇歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。歯磨きの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除いてむし歯や歯周病などにならないようにすることです。

〇保護者の皆様へのお願いです。新型コロナウイルス感染症が流行した時は、給食後の歯みがきは自粛をしていましたが、コロナ渦が明け本校の歯科状況をみて、給食後の歯みがきを復活させることにしました。定着するまでには時間がかかるかと思いますし、やっている人が少ないと歯みがきがしにくいということもあるかと思います。保健委員や教員を中心となって呼びかけていきますので、ぜひご家庭でもお子さんに声をかけていただけたらと思います。ご協力よろしくお願いいたします。

須藤昌英

【日本歯科医師会PRキャラクター よ坊さん】

 

 

 

 

10月22日(火)秋の深まり(あけぼの山農業公園とビオラ鉢の栽培)

〇今道路を歩いていると、あちこちでキンモクセイの甘い香りが漂っており、まだ昼間の日差しが強くても秋の深まりを感じます。残念ながら、本校敷地内にキンモクセイの木があるかと探しましたが、見当たりませんでした。

〇金木犀(キンモクセイ)は芳香剤としてもおなじみの強い香りを放つ花が特長です。 調べてみると、その香りは、遠くまで届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていたようです。

〇秋にオレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。時期をみて本校の中庭に、苗木を植えてみようかと計画しています。

〇本校学区には、あけぼの山公園をはじめ、学校近くの宿連寺第一・第二公園や比較的広いスペースの高野台公園などの公園施設が多くあります。

〇柏市では、あけぼの山農業公園とその周辺道路を整備し、もっと市民が頻繁に訪れる場所になるようにと計画しています。具体的には2025年までに「オンリーワンの象徴的な花の公園」の実現に向け、民間事業者との連携による「TrialGarden事業」の取り組みを開始したり、更なる公園の魅力向上を図るため、公園のゾーニングや周辺施設整備の検討を行ったりしています。

〇確かに柏市のはずれに位置していますので、車が通る広い道もなく、季節の花のシーズンには大渋滞になっています。この地域の方々は公園には自転車などでも行けますが、生活の上では渋滞によって移動が出来にくいなどのマイナス面もあります。市へもその要望は届いているはずです。

〇以前に勤務していた西原中学区には、県立柏の葉公園やさわやか千葉県民プラザなどがありました。しかし周辺道路も駐車場も十分な広さがありましたので、住民の皆さんから「渋滞で困った」ことなどはあまり聞きませんでした。生徒たちも気軽に公園内で遊んでいました。

〇いずれにせよあけぼの山公園や布施弁天東海寺などは地域の宝ですので、本校生徒たちにも大切にしていくことを呼びかけていきます。小学校では生活科で地域を探検して回る学習や総合学習で地域の歴史を調べるなどの学習をしていますので、中学生にはそれらの地域資源を他にいかにアピールしていくかをテーマにした学習をさせたいというプランもあります。

〇私の自宅の近くに「NPO法人手賀沼トラスト」が運営している「サツマイモ掘体験畑」があります。毎日近隣(千葉県だけでなく東京や埼玉方面も)のこども園の園児たちがバスでやってきて賑わっています。子どもにとって直接土に触わることは有意義な体験になることでしょう。

〇あすなろ学級でも、サツマイモやカブの栽培を行っています。収穫の秋が楽しみです。

〇10月7日に富勢地域ふるさと協議会の皆さんと一緒にボランティア生徒たちが移植したビオラが、秋の日差しを浴びて成長しています。正門わきのスペースは、歩道からもよく見えます。

〇毎朝登校したらすぐに、当番の生徒が愛情込めて水やりを行っているおかげで、花の色が段々と濃くなってきています。来月の16日に、ご高齢の方のお宅にお届けする頃には、満開となっていることでしょう。

須藤昌英

【あけぼの山農業公園のコスモス】

【正門わきのビオラの花鉢】