校長雑感ブログ

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4月23日(火)正規日課開始と朝の10分間読書活動

〇昨日より正規日課、つまり時間割通りの授業となりました。生徒たちは、6時間目の終了時刻(午後3時25分)まで、自分の学びを深めようと取り組んでいます。

〇特に1年生は、50分授業6コマを受けることには不慣れで、しばらくは大変かもしれません。まだ中学生の体力はないので、睡眠時間の確保や栄養補給などに気を配ってあげてください。

〇朝の10分間、生徒は静かに自分で選んだ本と向き合い読書を行っています。これは2つのソウゾウ力(想像力・創造力)を養っています。想像力(イマジネーション)により、実際に見聞していないことについて考えを巡らすことで、創造力(クリエーション)につながり、独自の方法で新しい何かを創り出せる大人になっていきます。

〇日本人はかつて世界有数の「本を読む国民」でした。しかし昨今、若者を中心に「読書離れ」が広がってきています。確かに電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、人間性を育てるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。暮らしのスタイルに、人生設計のなかに、新しい感覚で「本とのつきあい方」を考えていく絶好の機会です。

 須藤昌英

 

4月22日(月)柏市標準制服(ブレザータイプ)のモニター募集

〇令和7年4月から、柏市では市としての標準制服を全校で導入します。これに先駆け、令和6年6月頃から、プレ標準制服を着用する生徒モニターを募集します。モニターに選ばれた生徒には、無料でプレ標準制服を配付します。着用後、「制服の見直し」に関する生徒アンケートに回答してもらいます。また着用後(卒業時)は制服リユース(柏市制服バンクへの登録等)に協力をしてもらいます。以上の内容で本人と保護者の同意が得られた上でモニターを希望する場合は、柏市の回答フォームから応募してください。

〇尚、現在はもちろん、来年度からもこれまでの「詰襟学ラン(Aタイプ)」と「セーラー服(Bタイプ)」は制服として認めていきますので、あくまでの第三の選択肢として、柏市の標準制服(Cタイプ)を考えてください。またこれからブレザー用のネクタイとリボンを業者と話し合いながら決めていきます。生徒の意見も反映できるように工夫していく予定です。

須藤昌英

 

4月19日(金)新入生歓迎会(生徒会行事)

〇新入生に富勢中の諸活動を紹介し、富勢中の一員としての生活を知った上で、来週から正規日課として本格的にスタートできるように、2学年と3学年生徒が準備をしてくれました。

①   はじめのことば

②   委員会紹介

③   部活動紹介

④   記念品贈呈

⑤   歓迎の言葉

⑥   お礼の言葉

⑦   校歌斉唱

⑧   校長先生の話

⑨   終わりのことば

〇校長の話では、「人間は体験してそれをその後に活用できる経験にしていくことが一番大切です」「憧れの先輩を一人もって、その人をこれから超えられるように努力するとよいです」などと話しました。あたたかい雰囲気の会でした。

須藤昌英

4月18日(木)個人写真撮影&学年レク

〇生徒全員の肩から上の写真(制服着用)を撮影しました。1年生は初めての経験で、少し緊張していました。カメラマンさんからも「固くならないでいいですよ」と声をかけられていました。

〇各学年で、クラスの親睦を深めたり団結を高めたりする目的で、レクレーションを行いました。全員リレーやドッジボール、綱引き、台風の目、クイズ、障害物競走など体や頭を使った種目で、楽しんでいました。

須藤昌英

【1学年】

【2学年】

【3学年】

4月17日(水)睡眠の大切さ

〇始業式から12日、入学式から一週間が経ちました。生徒は環境や人間関係の変化など、最初の緊張感からくる疲労が出やすくなってくる頃です。

〇東京大と理化学研究所の調査で、小中高生の半数以上で睡眠時間が不足している実態が明らかになったニュースがありました。塾や習い事による多忙化や夜間のスマートフォン使用などが背景にあるとみられます。特に成長期の睡眠不足は心身の発達に悪影響を与え、生活リズムが乱れます。東大と理研の研究チームは2022年9月から、小中高生計約5万人を対象に睡眠の実態を調査していたようです。

〇3月に公表された中間結果によると、平均睡眠時間は小学6年生7・90時間、中学3年生7・09時間、高校3年生6・45時間で、当たり前ですが学年があがるごとに睡眠時間は減っています。私の印象では中3の7時間は予想よりも長いと感じました。もちろん平均値ですので、バラつきはあるでしょうが、平均よりも短い人と長い人の二極化になっているとしたら、その方が問題です。

〇厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド」は、中高生は8~10時間の睡眠時間を推奨していますが、研究チームの調査では、全体の半数以上が推奨時間を満たしていなかったようです。小児睡眠障害を扱う病院では、患者数が近年増加傾向にあるようで、専門医師によると、睡眠障害の子どもには〈1〉部活動や塾、習い事でスケジュールが過密〈2〉スマホやパソコンなど電子機器使用が多い――といった傾向がみられるそうです。

〇関西の堺市では以前から、適切な睡眠のあり方を教える「眠育」に取り組んでいるのは知っていました。児童生徒に睡眠時間を記録させたり、授業で睡眠の意義を教えたりしています。不登校対策から始まったもので、生活リズムが乱れていると思われる児童生徒には個別に面談もしているようです。本校でも参考にしています。

〇日本睡眠学会理事長の内村直尚氏は「学校で居眠りが続く子どもがいれば家庭と情報共有するなど、子どもの睡眠が足りているかを把握してほしい」と呼びかけています。もしお子様で気になる状況がありましたら、明後日の保護者会で担任や養護教諭などにご相談ください。

 須藤昌英