創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
7月6日(木)1学期学校評価アンケートにご協力をお願いします
〇明日の授業参観に関しまして、本日の午前中、つながる連絡にて、「授業一覧表(時間・教科・単元名・場所)」を配信しています。ご参照の上、お越しください。
〇4月からこの3ヶ月余り、生徒にとってよりよい教育環境作り・わかりやすい授業を目指して取り組んできました。そこで保護者の皆様のご意見をいただき、2学期以降の教育活動の改善につなげたいと思います。
〇明日の朝、同じくつながる連絡にて、学校評価アンケートを依頼します。お忙しいところ申し訳ございませんが、Webによる無記名アンケートになりますので、QRコードからお答えください。昨年度同様に、次の4項目を5段階【1(そう思う)2(大体そう思う)3(あまりそう思わない)4(思わない)5(わからない)】で回答してください。
1お子様は,授業(教室における各教科など)に前向きに取り組んでいる。
2お子様は,学校行事(校外学習など)に前向きに取り組んでいる。
3学校(教職員)は、生徒によりそった生活指導やわかりやすい授業に努めている。
4学校(教職員)は、ホームページなどを通して、情報提供に努めている。
〇また明日の授業参観をしていただいた方は、「参観時間」「参観教科」「感想等」も回答できる欄がありますので、忌憚のないご意見をお寄せください。
須藤昌英
7月5日(水)総合体育大会&コンクール壮行会
〇今週末から柏市総合体育大会(運動部活動)が市内の各大会会場で始まります。3年生にとって最後の大会となりますが、市内大会で上位の成績をおさめ、県大会への出場をかけて試合に臨みます。また吹奏楽部は、千葉県吹奏楽コンクールへ出場します。
〇その大会やコンクールの直前に、悔いのない試合や演奏をしてもらうため、午後は体育館に全校生徒が集まり、壮行会を行いました。熱中症の心配をしていましたが、幸いなことに体調不良者が出るまでの暑さはなく、選手たちに心のこもった応援をすることができました。
〇私からは選手の皆さんに、「2つのプレッシャー」についての話をしました。1つは相手チームの実力が自分たちよりも上であった場合、「本当に勝てるだろうか?」など臆する気持ちが出てきます。一般的にはこのプレッシャーの方が多いと思いますが、もう一つあります。それは逆に相手が自分たちよりも格下と思える(この思い込みがあぶない)とき、「もしこのチームに負けたらどうしようか?」と逆のプレッシャーが出てきて、そこへ試合中のミスなどが重なると、その後は普段の実力が出せないで終わってしまう・・・こともあります。
〇後者のプレッシャーは、「私が中3の最後の総体で経験したことです」と前置きし、「むしろこの逆のプレッシャーの方がこわいので十分に気を付けましょう」と話しました。そして「むしろ強い相手には、開き直って思いっきりぶつかっていこうくらいの気持ちだと、いつもの実力以上の力が発揮できるものです」と続けました。
〇本番の試合では、相手の実力にかかわらず、仲間を信じて自分たちの実力を出し切ってほしいと思います。
須藤昌英
7月4日(火)卒業アルバム写真撮影
〇本日の午後に行う「柏市総合体育大会&コンクール壮行会」のリハーサルに合わせて、昨日と本日の放課後、3年生の卒業アルバムに掲載する部活動の写真を撮ります。一生の思い出となる写真ですが、大会やコンクール前ということもあり、どちらかというと笑顔よりも少し緊張気味の表情で臨んでいました。
〇校長室の本棚にある富勢中の一番古い卒業アルバムは、昭和39年(1964年)のもので、今から約60年前のものです(それ以前に卒業アルバムがあったかのかどうかは不明)。当時は白黒写真で、1クラスは40名(3クラス)、部活動も「野球部、ソフト部、テニス部、音楽部、英語部」の5つしかありませんでした。
〇最近は、デジタル時代に対応したモバイルの卒業アルバムが話題になり、少しずつ広がってきているようです。スマートフォンやタブレット等のデバイスに対応し、これまでの紙のアルバムではできない動画や音による表現も可能だということです。ただ個人的には、これまでのように、手に持った時に質感のあるアルバムがいいと思っています。
須藤昌英
7月3日(月)最優先の熱中症対策
〇気象庁の発表によると、関東地方は先月の8日頃に梅雨入りしていますが、過去のデータでは、7月19日頃が平均的な梅雨明けのようです。ただ先週などは、梅雨前線の活動が活発になったため、全国的に大雨による被害もありました。昨日も最高気温が30℃を超える真夏日となり、もう少しで猛暑日(35℃を超えた日)でした。
〇この時期は雨が降らない日でも、気温が高かったり蒸し暑く不快な日が多かったりと、普通に生活しているだけでも大変です。また前線上の低気圧が通過することで、頭痛などの体調不良がでやすく、大人でも体調管理が難しい時期です。
〇今月は生徒たちの学校生活にも、これまで以上に注意を払っていきます。特に「熱中症」は、即いのちの危険にかかわります。今朝も見ていると、長袖の校内着を着ている生徒もチラホラいて、その度に教員から声掛けをしています。まだ身体が暑さに本格的に慣れていない状態でしかも不適切な服装をしていると、身体が悲鳴をあげてしまいます。
〇本格的な暑さを迎える前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」をすることが大切です。「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。暑熱順化には個人差もありますが、数日から二週間程度かかるそうです。また、一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまうようなので、常に意識の継続が必要です。
〇プールの授業では、今日はまだ雲もあり微風がありましたので、プールサイドの照り返しもさほどではありませんが、晴天で無風の場合には、細心の配慮が必要です。また熱中症が起こるのは、炎天下での運動中だけではなく、室内で発生する事例も近年増加しています。
〇再度のお願いになりますが、登校時の適切な服装(長袖などはさける)、帽子の着用(日傘の有効性も)、水筒持参(冷水、スポーツドリンクや麦茶などでミネラル分)、睡眠時間の確保(夜更かしをさける)などをご家庭で指導してください。
【環境省:熱中症予防情報サイト】より
須藤昌英
6月30日(金)確認テスト(3学年)
〇今日で今年も半分が終わり、明日から7月になります。昨日は全国的に今年一番の暑さとなったところが多く、熱中症対策が欠かせない季節です。梅雨明けはもう少し先のようですが、朝から蒸し暑く、気温と湿度から計算する「暑さ指数」は、警戒レベルになっています。
〇今週は期末テストがあったばかりですが、本日3年生は、確認テスト(5教科:国・数・英・理・社)を行います。すでに3年生に配付している「進路のしおり」の年間計画には、確認テストを年5回(6月、9月、10月、11月、1月)実施するとあります。
〇ではなぜ確認テストを行うのか。毎年実施される高等学校入試は、出題範囲が中学校3年間と広く、その対策が必要です。まず現在の自分の実力がどのくらいあるのかを把握し、次にそれを徐々に底上げしていくために、「自分の強み」はもっとのばし、逆に「自分の弱み」を補っていくことが必要です。そのためあらかじめ出題範囲が定められた期末テスト等ではなく、入試に近い形の「確認テスト」を行います。
〇例年ですと、3年生は夏季休業あたりから計画的に1・2年生の復習を行っていきます。時間をかけてじっくりと自分のペースで取り組んでほしいと思いますが、実際に今回の「確認テスト」も、ほぼ7~8割程度が1・2年生の内容です。多くの生徒が、2年生の内容はまだ記憶にあっても、1年生の内容になると怪しい・・というのが本音かもしれません。
〇1・2年生の内容が統合的に出題されている問題には、大半の生徒はまだ慣れていないので、最初は混乱してしまうことがあります。ただ、きちんと「確認テスト」の解き直しをして、 中1と中2の復習をすれば、自然と知識が整理され、苦手意識が薄まっていくはずです。
〇もちろん結果が返されると、「出来た」「出来なかった」と一喜一憂することもありますが、このテストの本当の目的は、自分の復習が足りない部分を明確にしたり、それをもとに復習計画の見直しをしたりすることです。あまり結果だけにこだわらない方が良いと思います。また過去2年間の復習をすることで、それが今行っている授業にもいきてくることは間違いありません。
〇5教科(各50分)を一日で行いますので、集中力を持続するにはいわゆる運動の体力とは別の「勉強に向かう体力」が必要です。これは簡単に言えば気持ちを持続させることですので、そのためには普段から食べる、寝るなどの生活習慣を整え、身体の調子を安定させることが重要です。
〇3年生の奮闘ぶりを見て、「頑張れ!」と心の中で応援しています。
須藤昌英
6月29日(木)2つのスパイラル
〇昨日、期末テストが終わりました。今朝、生徒に声をかけてみると、「普段から勉強が苦手なので、テストははっきり言って嫌いです」「テスト勉強は自分では頑張ったけど、来週戻ってくる結果が心配です」などの気持ちを聞きました。それに対しては私の方は、「何と言ってあげたらいいか・・」と毎回いつも悩むところです。
〇まず言えることは、学びの努力とその成果が比例することはとてもマレであり、大抵は努力したことがすぐに成果に結びつかないことが多いということです。ただ辛抱強く、人によって違いますが、数カ月程度努力を積み重ねていくと、ある日突然雲が晴れたかのように、望ましい結果が出始めることは、経験した人からよく聞く話です。
〇この辛抱する力がないことで、必要な努力を避けたり、結果が出る前の失敗や諦めを理由に、学ぶことから距離をおき始める生徒を見ると、とても「もったいない」と感じます。確かに学ぶことによって、知識や技能は身につきますが、それ以上にものの見方や思考力、表現力などが養われ、自分の可能性が広がっていくことが重要なポイントです。
〇昨日も書きましたが、学んだことを確実に身に付けていくには、分からなかったことや間違ったことを定期的に振り返り、その手当て(補充)を逃げずにやるかどうかで決まります。生徒によっては、「なぜ間違ったのか?」と自分が納得するまできちんと考えることができます。そのことを回避したままで、ただ表面的に「正解だけを丸覚えしよう」とするだけでは、残念ながら理解は深まりません。
〇普段から授業の中で、どんなにささいなことでも、「おもしろい」「なるほど」などの興味を持ち、「やってみよう」「できるかも」と経験を積みかさねていくこと(正のスパイラル)が得意な教科になるきっかけになります。一方で、負のスパイラルに陥ると、なかなか抜け出すことが難しくなります。
〇少しの成果でも、準備に取り組んだプロセスを自分で、また周囲からも認められることで、やる気の持続につながります。
6月28日(水)1学期期末テスト2日目
〇かつて教科担任として数学を教えていた頃は、生徒によく「定期テストが終わって、その答案用紙を参考に丁寧に復習することが重要で、一番勉強になるよ」と話していました。ただ人間はそれまで集中して取り組んだことや結果通りにならなかったことをすぐに振り返るのは、案外気乗りのしないものです。
〇繰り返しますが、定期テストの復習を行うのはもちろん記憶の鮮明な間が適しており、できればテストの当日が理想です。しかし、定期テストを採点するのに時間がかかり、すぐには返却できませんので、少なくとも答案用紙が返ってきた時が最後のチャンスといえます。
〇定期テストの復習は、「どこが間違っていたのかの確認⇒正しい答えを知るなどの間違い直し」が中心になります。また間違えたところを確認する際は、問題を解いている時の自分が、「どの程度自信を持って解答していたか」を思い出しながら行うことがよいようです。特に「これはできた!」と思っていたのに結果が不正解だった場合は、正確な知識の定着ができていないことになります。私もそうでしたが、そこをできるだけはやく改善しないと、その後も同じミスを繰り返す原因になります。
〇ただ今日は「テストが終わった」という解放感があるので、今日中に問題用紙を再度見る気にはならないと思います。来週月曜日からのテスト返しで、しっかり見直しをしてほしいです。
須藤昌英
6月27日(火)1学期期末テスト1日目
〇ホームページのトップに、各学年の出題範囲表を掲載していますが、生徒は授業の中で、各教科担任から出題範囲に関するもっと細かい説明を聞いていると思います。そして各自、教科書やノート、ワークや問題集などを使い、これまで準備を行ってきています。
〇特に1年生は、入学して初めての定期テストです。小学校にはなかった「定期テスト」に対して、不安を感じる1年生も少なくないと思います。教室をまわると、少し緊張した顔で、真剣に取り組んでいました。
須藤昌英
6月26日(月)経験記憶と知識記憶
〇テストを目前にした生徒からよく、「勉強の仕方がわからない」という声を聞くことがあります。ただその言葉だけでは、その人が「勉強に向かう気持ちがわかない」で悩んでいるのか、「やる気はあるけど自分にあった方法」を模索しているのかは、人それぞれであり、こちらもつかめないことが多いものです。
〇またそもそもどんな人にもピッタリとあった勉強方法などはなく、自分でやりながら、「こうかな、ああかな」と試行錯誤し、そこから最後は自分にあった方法を身に付けていくしかないだろうと思います。
〇先日も紹介した、池谷裕二著 「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」には、誰もが意識をすれば有効に活用できる方法がありますので、参考になります。
須藤昌英
6月23日(金)記憶の強化
〇来週火曜日からの期末テストに向けて、今日から部活動等の朝や放課後の活動は行っていません。特に1年生は初めての定期テストですので、準備に戸惑っている生徒もいることを考え、学年の職員で丁寧に指導しています。
〇生徒たちは今、期末テスト準備として、4月からの授業内容を教科書やノート・ワークを使って復習しています。これは記録したことと自分の記憶をすり合わせたり、より正確な記憶を強化したりする作業といえます。
〇東京大学大学院の池谷裕二教授(薬学者、脳研究者)は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」で、次のような指摘をしています。
「人の脳の海馬という部分は、神経細胞の結合をつくる役割を果たしており、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。一日のうちに、新しい知識をあまりにもたくさん詰め込むのは避けたほうがよいですし、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的です。」
〇さらに、「心理学者ビネーは、脳は入力よりも出力を重要視しています。海馬に『この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば』と判断させること、つまり「詰込み型」よりも「知識活用型」の方が効率的だということです。ならば教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解く復習法の方が良いでしょう。」
〇要するに、授業で得た知識をただ漫然と覚えようとするだけでなく、口で言ったり手で書いたり、問題集でおさらいすることで、短期記憶の中から繰り返しアウトプットしたものだけが、長期記憶となり、すぐに忘れにくいものになっていくようです。
〇生徒たちの努力が実を結びますように・・と祈っていますが、むやみやたらに復習するのではなく、上記のようなポイントを押さえた方法を試してほしいと思います。
須藤昌英