校長雑感ブログ

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10月24日(月)第53回柏市小中学校音楽発表会

〇先週は3年ぶりに柏市民文化会館で、柏市内小中学校63校が集い、4日間かけて発表会を行いました。富勢中学校は最終の21日のラストに発表するという「大トリ」を務めました。

〇私は閉会式で、柏市校長会を代表してあいさつをさせてもらいました。「皆さん、演奏ありがとうごさいました。終えてみて今の気持ちはいかかでしょうか?事前に係りの方からは、皆さんの演奏を聴いての感想をお願いしますと言われましたが、さきほどまで演奏を聴いているうちに、以前にある人類の歴史に関する本に書いてあったことをふと思い出していました。それは、人間は古来から普段の生活の中で、「言葉と音楽を発達させてきた」という内容でした。まず「言葉」は自分の意思を伝えることにものすごい威力を発揮しますが、一方で音楽は人間の感情(楽しさ、悲しさ、怒りなど)を伝えるまたは互いに共有することに長けています。つまり人間にとっては、その両方大切だということです。私は正確に楽譜は読めません。この楽譜も正しく伝えるということでは、一種の「言葉」にあたりますね。しかし楽譜が読めなくても、その楽譜を楽器で演奏してくれれば、今日の皆さんの演奏のように、人の感情は動かすことができます。演奏した皆さん自身も何らかの感動があるのではないでしょうか?そしてこの柏市民文化会館は柏市の財産ですので、これからも機会があればこのステージで発表してください。実際富勢中は、11月1日にこの会館をお借りして、「全校合唱コンクール」を実施します。今全校生徒500人以上で練習しています。最後にこの4日間、児童生徒のためにご尽力をいただいた柏市教育委員会指導課並びに柏市小中学校音楽主任会の皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。」

〇そしていよいよ来週の11月1日は、本校の3年ぶりの「全校合唱コンクール」が待っています。

須藤昌英

10月21日(金)合唱活動がピークを迎えています

〇3年ぶりに実施する11月1日の合唱コンクール(柏市民文化会館大ホール)に向けて、毎日各クラスとも練習に余念がありません。帰りの会を延長し、パート練習や部分的に合わせての合唱に取り組んでいます。1・2年生は混成3部ですが、3年生だけは混成4部(バス・テノール・アルト・ソプラノ)なので、レベルが少し上がっており、大変ですがよく頑張っています。

〇合唱については、私も昔児童・生徒だった時代にいろいろな思い出がありますが、私のように多くの生徒が正確に楽譜が読めない又はその音がなんの音がわからなくても、楽しむことができるところがよいところだと思います。もちろん練習の際には、手持ちの楽譜に注意点などをいろいろと書き込みをしたりしており、自分としては何となく読めている程度で十分であり、まずはみんなで声を合わせるなどの気持ちの高揚感に触れることで十分だと思っています。

〇また音楽(合唱)の力の一つとして、「聴いている人の感情に訴えかける」があります。音楽を聴いていると、楽しいや悲しいなどの喜怒哀楽が出てきたり、普段あまり考えないことも考えさせられることがあったりします。同じクラスのメンバーとして歌うことで、聴いている人たちへ何かを訴えかけることができますが、それはつまり、あらためて自分と向き合える場面でもあるのではないでしょうか?

〇運動でいえば先日の駅伝は、何も道具を使わずに自分の身体能力だけで挑む競技ですが、同じく音楽の中でも合唱は、自分の声だけを一つの楽器として響かせ、クラスの仲間とハーモニーを奏でることでは、共通点があると思います。当日生徒たちは、柏市民文化会館のステージでスポットライトを浴びて歌いますが、きっと中学校時代の良い経験として残るのではないかと期待しています。

須藤昌英

10月20日(木)柏市PTA連絡協議会研修会での学び

〇今朝はこの秋一番の冷え込みで、初めて正門前の「富士見坂」から黒いシルエットの富士山が見えていました。空気が乾燥してくる季節が近づいています。

〇先日、アミュゼ柏で行われた柏市PTA連絡協議会主催の研修会に、本校PTA会長の神長さん、副会長の下村さんと私の3人で参加してきました。講師は「思春期子育てアドバイザー」の道山ケイさんでした。道山さんは元中学校教諭で、その後自分の体験から、思春期子育て法(愛情バロメーター理論・仲良し貯金理論)を確立し、年間300組の親子を主に親子関係の改善に向けてサポートしていらっしゃる方で、著書も数冊あります。以下に2時間の講演会の要約を書きます。

・子どもの9割は、「自分の親は自分を理解してくれていない」と感じている一方で、親は「自分は子どもに十分に愛情をかけている」と思っており、この意識のズレが様々な問題行動の背景にある

・子どもは失敗からしか学べないので、親は子どもが失敗したときだけ助ける、しかし「人に迷惑をかける、人を傷つける、法律を破る」ような場合は、その場で躊躇なく叱るべきであること

・思春期の子どもは自分の感情を完全にコントロールできないので、親は遠くから見守りつつ、いつでも助けられるような距離感をもつこと

・子どもは物を与えられてもあまり感謝しないが、「子どもの好きな料理をつくってあげる」など、あえて時間や手間のかかることには感謝の心がわく

・親子関係が良好になる方程式は、「子どもが望むことをして、子どもが望まないことはし過ぎない」ことに尽きる

〇私が一番参考になったのは、「母性と父性の違い」のところです。配付された冊子から引用させてもらいます。

・母性とは無条件の愛情(保護)で、子どもが何か要求をしてきたときに「いいよ」と言って要求を叶えてあげること。それに対し、父性とは条件付けの愛情(干渉)で、子どもが何か要求してきたときに、「〇〇をやったらいいよ」とか「それは〇〇だからダメ」とか条件をつけて対応すること。

・子育てにおいて母性と父性は両方重要。母性が欠けると子どもは親のことを信頼できなくなる。父性がないと子どもは善悪がつけられない人間になる。親は子どもに対して、この2つのバランスよく与えていく必要がある。子育てが上手くいかないときは、どちからがかけていることが多い。

〇私もこれまで28歳(長男)、25歳(二男)、21歳(長女)の子育てをしてきましたが、これを聞いて、もう過去に戻ってやり直すことはできないので、「今からでもできることはないか?」と考えるきっかけをもらいました。

須藤昌英

 

 

10月18日(火)ワクチン接種に思うこと

〇厚生労働省のホームページに、「新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか?」という問いに対し、「新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種できません。互いに片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。」との回答がありました。

〇コロナに対する4回目のワクチン接種に関し、接種券が配付され、私も自宅近くの医院へ予約を入れている状況です。来年に還暦を迎えますので、以前よりも用心深くなっています。ただ確か2年前の冬の直前の時期には、「新型コロナに対し、インフルエンザはほとんど広がる可能性はないので、インフルエンザ予防接種は不要」のような意見が主流であった記憶があります。

〇次の第8波といわれる際は、「新型コロナとインフルエンザが同時に流行する可能性が極めて高い」との報道があります。つまり過去2年間にはなかったインフルエンザの流行が懸念されます。その要因はいろいろあるようですが、実際に日本とは季節が逆で、インフルエンザの流行の時期が半年ずれる南半球・オーストラリアでは2022年、コロナが拡大する前と同じ程度のインフルエンザの流行が2年ぶりに起きたようです。

〇特に受験生はとても悩ましい時期になります。コロナ禍前であれば多くの受験生がインフルエンザ予防接種だけを受けていましたが、今年はどうすべきかと判断が難しいことでしょう。もちろんコロナ禍前よりは、感染対策(マスク、手洗い・消毒など)は習慣化されてはいますが、「万が一のことを考えると接種しておいた方が・・」と考えるのが普通なのかもしれません。

〇3年生との校長面接でも何人かには、「インフルエンザ予防接種は考えていますか?」と尋ねていますが、まだはっきりと答えられない生徒ばかりです。ご家庭でも接種した場合としない場合の違いなどの情報をもとに、本人と話し合っていただきたいと思います。中学生ですから、自分の行動を決める際の根拠を明らかにしておくことも、これからの時代を生きる資質・能力として大切だと思います。

須藤昌英