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校長雑感ブログ
7月8日(火)自分の常識を疑うことで世界が広がる
〇昨日から三者面談が始まりました。保護者の皆様には午後の暑い中で恐縮ですが、4月からのお子様の成長や夏季休業中の過ごし方をお互いに確認できれば・・と思います。
〇日本のおもちゃ(玩具)は、世界的にも好評なものが多いことはよく知られています。ポケモンやワンピースなどのアニメ関連をはじめ、ミニカーや超合金シリーズなどのグッズ、さらには伝統的な「けん玉」「お手玉」なども根強い人気があるそうです。
〇その中でも、1975年(昭和50年)7月1日に発売された「黒ひげ危機一発」は、私も小学生の頃よく遊んだ記憶があります。その名前もユニークですが、単純明快なルールで今でも人気があります。
〇今年で発売開始50年になり、海外でも「Pop(ポップ) up(アップ) Pirate(パイレーツ)」の名称で親しまれ、累計出荷数2,000万個を超えるロングセラー商品だそうです。
〇手元の剣を黒ひげが入っている樽の穴に差し込む際に、ハラハラドキドキします。そして「当たり」の穴に差し込んだ瞬間に、樽から黒ひげが飛び出します。テレビゲームなどが無かった昔は、友人たちと大騒ぎしながら楽しみました。
〇問題はそのルールです。私はずっと黒ひげが飛び出した穴に剣を差し込んだ人が「負け」だと思っていました。友人が飛び出した黒ひげを見て悔しがっているのを、横から面白がっていました。
〇ところがメーカーの説明によると、発売当初は、「捕らわれた黒ひげの縄を切って助ける=勝ち」というルールだったそうです。先日そのことを初めて知った時、「そんなバカな。今までとまったく逆じゃないか。」と少しショックを受けました。
〇しかししばらくすると「なるほど、そういうルールでも楽しいだろう。」と思い直しました。ただ同じ飛び出しでも「勝つ」と「負ける」では正反対の結果です。一体いつから飛び出したら「負け」になったのでしょうか?
〇おそらくそれまで樽の中で大人しくおさまっていた人形が、突如として飛び出す場面は、驚きとともに「寝た子を起こしてしまった!」のような罪悪感に近いものがあったからではないでしょうか?
〇そこでだんだん、飛び出さないようにする意識の方が優位になり、それが「勝ち」という結果と結びついたような気がします(勝手な憶測ですが・・)。
〇このルール決めには続きがあるそうで、ある時からメーカーの説明書には「飛び出したら勝ちか負けは、遊ぶ前に決める」ことが書いてあるそうです。
〇これはまず今まで常識だと思い込んでいたことも「果たしてそうだろうか?」と疑いをもつことの大切さを教えてくれます。長年思い込んできたことに違う解釈を当てはめるのは、とても難しいですが、変化の激しい現代では、柔軟な思考をすることが不可欠です。
〇また昨日も書きましたが、民主的にルールなどを決定していく場合に、このことはとても公正・公平なやり方だろうと思います。物ごとには必ず「上か下か」や「右か左か」などの正反対の見方・考え方がありますので、最初にみんなできちんとルールを確認してから話し合ったり協力しあったりすることが重要だと思います。
〇今4歳の孫娘もこのおもちゃを持っています。ただ形は同じですが、樽には髭のある片目の海賊(黒ひげ)ではなく、ディズニーキャラクターのスティッチが入っています。50年前に私が遊んだと同じおもちゃで、孫がキャーキャー言いながら楽しんでいるのを見ると、とても不思議な感覚です。
須藤昌英
7月7日(月)誤情報と偽情報にだまされない!
〇先週まで「2025年7月5日に日本で大災難が起きる」という“うわさ”が話題になりました。科学的根拠がなく、気象庁もデマだとしていましたが、SNSなどで広がり、一部の航空便が運休にもなる事態にまでなったニュースが報道されました。結局予言のような出来事は起こりませんでしたが、私も心の隅で、「もしかしたら・・」と少し不安があったのは事実です。情報が間違っていて良かった例と言えます。
〇その一方で今月の20日(日)に参議院議員通常選挙があります。参議院議員は任期は6年で、3年毎にその半数が改選されます。こちらは先ほどの予言と逆に、情報が間違っていると困る例として、「選挙期間中ほどフェイク情報が拡散しやすい」が気になります。私もこれまで「どうして選挙期間中にフェイク情報が多いのか?」と疑問をもっていました。
〇日本は80年前に太平洋戦争で敗戦し、その後アメリカなどの連合国軍占領下で、非軍事化・民主化の道を歩み始めました。その中で最も大切にしてきたのは「民主主義」です。
〇この「民主主義」を支える民主的な政治の原則は、「国民が支配的な立場の人に頼らず、多数決ですべてのことを決めていく」ことです。人々の声を集約し、議論した上で決定するのは、選挙でより多くの支持を得て当選した議員であり、その国民の代表である議員を選出する国政選挙は、とても重要です。
〇近年のSNSの発達により、選挙前の各政党や立候補者の主張内容などを知る手段は、新聞やテレビなどの従来のマスコミではなくなってきています。
〇しかしその一方で、参議院選挙を前にNHKが行った世論調査によると、選挙の際、SNSや動画共有サービスでウソや真偽不明の情報が広まり、「投票行動に影響を与えるかもしれないという懸念を感じる」と答えた人が80%余りに上っているそうです。
〇これは深く考えさせられる状況だと感じます。SNSの問題に詳しい国際大学の山口真一准教授は、「フェイク(偽)情報によって選挙結果が変わってしまうことに多くの人が危機感を抱いている。金もうけの為に発信された情報で人々が誘導されて、民主主義がねじ曲げられることがないよう、何らかの対策が必要だ」と指摘しています。
〇また山口氏は、SNSを利用する際の注意点として「選挙の時はさまざまなフェイク情報、真偽不明の情報が広まりやすいので、そうした情報に接したら、情報の発信元やメディアがどう言っているかを確認するなど検証してほしい」と続けています。
〇中学生も数年先には有権者となります。特に今15歳の中学校3年生は、成人年齢引き下げにより18歳で選挙権を与えられます。今からでも正しい情報の見極め方やその情報に対して自分の意見をもつ資質・能力を身につけることが不可欠になります。
〇ネット情報に関する年代別の調査では、40歳代以上では、「誤った情報やひぼう中傷が広まりやすくなる」、「何が正しい情報かわからなくなる」といった否定的評価が上位にきたのに対し、10・20・30歳代では、いずれも「選挙が身近になる」と「投票の判断材料が増える」が上位となり、肯定的に評価しています。
〇誤情報とは「不正確な統計や写真、日付、誤訳や風刺が事実と受け止められやすい情報」、偽情報とは「意図的に改ざんした情報やでっち上げた嘘や噂」です。これらに振り回されないためには、日ごろから得た情報を鵜呑みにせず、次のような視点で点検していくことが望ましいと思います。
〇学校の授業でも、自分たちで調べる学習がありますが、上記のポイントは同じですので、生徒には常に留意させていきます。
須藤昌英
7月4日(金)いじめ防止授業(1学年)
〇昨日の午後、スタンドバイ株式会社の渡邊健斗先生をお迎えして「いじめを許容しない集団の雰囲気を醸成するため授業」を1学年2クラスで実施しました。
〇「私たちの選択肢」という教材をもとに、いじめなどで困っているときに自分自身や周りの友人などがSOSを出すことが大切だということをみんなで考えました。
〇本校には近隣の複数の小学校から新入生があり、4月からの学校生活を一緒に送っています。この3カ月は、まだお互いに相手の様子を観察することも多かったと思いますが、そろそろ本音を言い合う時期になります。
〇柏市では、全中学生に、STANDBYアプリの活用をすすめています。STANDBYでは、報告・相談者はスマートフォンやタブレットのSTANDBYアプリから、専門の相談員に「自分はいじめを受けている」「クラス内でいじめをみかけた」などを匿名で報告・相談することができます。
〇匿名で報告・相談できるため電話やメールよりもハードルが低く、いじめやハラスメント等の早期発見、早期対応だけでなく、より風通しのよい学校づくり、職場づくり等様々なシーンで活用できます。
〇スタンドバイ株式会社代表取締役の谷山大三郎氏は、私が以前に市教委に勤務していたときにも一緒に仕事をさせてもらったので、よく知っています。スタンドバイ株式会社のHPに掲載されている谷山氏のメッセージを引用します。
「『助けたいとき、助けてほしいとき、いつでもどこでも報告・相談できる環境をつくる』、これがスタンドバイ株式会社のビジョンです。私は幼少期いじめを受けていました。また友人がいじめを受けているのを見かけても自分がいじめの対象になることを恐れて何も言えなかったことがありました。社会人になった後に仕事がうまくいかず、会社を長期で休む経験もしました。過去の自分に対する悔しさや情けなさが原体験となり、同じような思いをする児童や生徒、社会人を一人でも減らしたいと思い、スタンドバイ株式会社を立上げました。そしてビジョン実現のために、いじめに関する様々なテーマを扱った授業開発及び授業実践、企業向けの研修、友人や自分を助けたいと思ったとき、環境を変えたいと思ったときに信頼できる人にいつでも報告・相談ができるプラットフォーム【STANDBY】の普及に取り組んでおります。おかげさまでたくさんの方に支えられ、年間10万人以上の方に活用いただくまでになりました。今後もさらに発展し、誰もが心理的安心を感じて毎日を過ごせる、悩みや不安を抱いたときに信頼できる人に相談できる、仲間のため自分のために今いる環境をよくしたいと思ったとき行動できる、そして一人一人が自分らしく生きられる社会を目指し、活動を行ってまいります。」
〇どのクラスの生徒も真剣に取り組んでいました。特に考える題材として鑑賞した映像が、どこにでもある中学校1年生の教室を設定したものですので、親近感がわいたようです。ぜひいじめの広がりを止められるクラスの雰囲気を自分たちでつくってもらいたいです。
須藤昌英
7月3日(木)セミの初鳴きと七夕飾りの願い事
〇昨日、学校で今年初めてのセミの鳴き声を聞きました。「ジリジリジリジリ…」という鳴なき声から、おそらくアブラゼミだと思います。油で揚あげ物ものをする時の音に似ているので、その名がついたようですが、それを聞くと「本格的に夏が始まったな」と感じます。
〇よく「セミの一生は短い」と言われていますが、そうでもないようです。少し調べると、地上に出てきたセミ(成虫)の寿命は1週間程度ですが、その以前は親の成虫が木の幹などに卵を産み、その卵から生まれた幼虫はまず土の中に移動します。そして幼虫は土の中で長い期間を過ごし、やがて成虫になると地上に出てくるそうです。
〇時間的には幼虫の期間が、数年~7年くらい(長い場合は10年以上も幼虫のまま土の中で過ごすこともある)。しかし成虫になって地上で過ごす期間は、わずか1週間から数週間(環境が良くて長生きした場合でも1か月ほど)。
〇つまり、セミの一生は幼虫の期間が7年ほど、成虫はわずか7日間で、合計7年7日ほどということになります。ということは今聞いているセミは、コロナ禍前くらいに卵から幼虫となって、成虫になるために準備してきたことになります。
〇それを考えると、少し感慨深い気もします。朝から暑い毎日が今から9月ころまで続くと思うとゾッとしますが、成虫として短い一生を終わるセミの鳴き声を聞いて、「暑さに負けないように・・」と自分に言い聞かせています。
〇夏の風物詩として広く親しまれている行事に「七夕」があります。七夕と言えば私も子どもの頃に、願い事を書いた短冊を笹に飾った記憶があります。
〇7月7日の夜に、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って1年に1回だけ出会えるという伝説にちなみ、日本各地でもさまざまな行事やお祭りが行われています。
〇少し調べると、日本の七夕は、日本古来の風習や中国由来の伝説が掛け合わさってできたものだそうです。特に笹飾りに短冊を吊るして願い事をする風習は、中国の儀式が由来とされ、祭壇に針などを供えて星に祈りを捧げ、織姫にあやかり「機織りが上達するように」と願う中国の風習からの影響が強いようです。
〇これが奈良時代(710~784年)頃に日本に伝わったとされ、現存する日本最古の和歌集『万葉集』でも、七夕にちなんだ和歌が詠まれています。
〇当初は宮廷行事として行われていましたが、時代とともに庶民にも広がり、江戸時代には全国各地で七夕まつりが開催されていたようです。
〇本校でも生徒玄関に、地域の方からいただいた竹を立て、各自の願いを書いた笹飾りをつるしています。その中の一つに、「毎日が楽しく過ごせますように!」がありました。
〇私もこれを見た瞬間、「そうだよね」と共感しました。確かに願いとなると、「今度の総体で勝てますように!」とか「数学の成績が上がりますように!」などと具体的なものが頭に浮かびます。しかしその前に、毎日が楽しく充実しなければそれらの目標や願いが叶うことはありません。
〇夏季休業まであと2週間。日々の熱中症対策が最大の課題ですが、生徒たちの願いを応援する気持ちは変わりありません。
須藤昌英
7月2日(水)生徒の成長と2つのスパイラル(螺旋階段)
〇先月に行った前期中間テスト後、何人かの生徒に今の心境を聞いてみると、「テスト勉強は自分では頑張ったけど、戻ってきた結果が思い通りでなかった」「普段から勉強が苦手なので、テストははっきり言って気がすすまないです」などの声がかえってきました。
〇それに対して私としては、「結果よりも頑張ったプロセスがきっと次にいきてくるよ」と毎回声をかけています。生徒の気持ちもよくわかるので、心中では「焦らなくて大丈夫だよ」と励ましています。
〇私自身の過去の生徒としての経験及びその後の教員としての経験の両方から、学びの努力とその成果がすぐに比例してあらわれることは非常にマレであり、大抵は努力したことがすぐに成果に結びつかないことが多いです。
〇ただ辛抱強く、人によって違いますが、数カ月程度努力を積み重ねていくと、ある日突然雲が晴れたかのように、望ましい結果が出始めることは、その経験した人からよく聞く話です。
〇このあきらめずに辛抱する力がないことで、必要な努力を避けたり、結果が出る前に「どうせ自分なんか・・」としり込みしたりと、学ぶことから距離をおき始める生徒を見たりすると、とても「もったいない」と感じます。
〇確かに学ぶことによって、知識や技能は身につきますが、それ以上にものの見方や思考力、表現力などが養われ、自分の可能性が広がっていくことが重要なポイントです。
〇先日も書きましたが、学んだことを確実に身に付けていくには、分からなかかったことや間違ったことを定期的に振り返り、その手当て(補充)を逃げずにやるかどうかで決まります。
〇生徒によっては、「なぜ間違ったのか?」と自分が納得するまできちんと考える生徒もいます。それを回避したままで、ただ表面的に「正解だけを丸覚えしよう」とするだけでは、意欲も継続できませんし、理解も深まりません。
〇生徒の成長を階段に例えると、私はまっすぐな階段ではなく、螺旋階段だと思っています。一般に螺旋階段は、中央の柱を中心にらせん状に回りながら昇降する構造になっており、横から見ると人が上がったり下がったリするのがわかります。しかし真上からは、まるで同一円上をクルクル回っているだけに見えます。
〇我々大人はどちらかというと、子どもを真上から見ることが多く、その為目前の生徒の成長している姿を実感しづらい気がします。あえてその視線を真上から横に変えると、通常の階段ほどではありませんが、確実に螺旋上に登っていることがわかりやすいと思います。
〇普段の授業の中で、どんなにささいなことでも、「おもしろい」「なるほど」などの興味を持ち、「やってみよう」「できるかも」と経験を積みかねていくこと(正のスパイラル:登りの螺旋階段)が得意な教科になるきっかけになります。
〇一方で逆の負のスパイアラル(下りの螺旋階段)に陥ると、なかなか抜け出すことが難しくなります。自信を失い、どんどん意欲をなくしていき、先ほどのように「どうせ私なんか・・」と表情が暗くなってしまいます。
〇しかし少しの成果でも、学習やその他のことに、真剣に取り組んだプロセスをまずは自分で自分を認め、また周囲からも認められることで、やる気の持続につながります。
〇学校でも職員がそれを意識して見守っていきますが、ご家庭でもお子様の成長面を確認していただき、来週からの三者面談で担任とお互いに情報共有していただきますようお願いいたします。
須藤昌英
7月1日(火) プール実習が始まりました
〇本校には第4校舎の屋上にプールがあります。6月になり溜めておいた水を抜き、業者によるプール清掃をしました。そして先週新しい水を注水し、その後これも業者によるろ過機の点検を行いました。
〇プールは一年中吹きさらしのままですので、当然木の葉が入ったり虫やほこりを防ぐことができなかったりで、水は汚れます。そこでプール水の汚れをろ過により除去し、病原菌を塩素などの消毒剤で滅菌することで、浄化します。
〇ただろ過して塩素などで消毒してしまうと、その後は水中で生物は生きていけませんので、水を抜く前にひまわり学級の生徒と、トンボの幼虫のヤゴを採りました。
〇ヤゴは水中で生活し、何度も脱皮を繰り返して成長します。 多くのトンボは秋から冬にかけて水辺に卵を産み、卵から幼虫がヤゴとして成長します。 ヤゴは肉食で、水生昆虫や小さな魚などを捕食します。 採れたヤゴは水槽で飼っています。
〇昨日からそのきれいになったプールを使って保健体育の授業が始まりました。 健康観察をしっかりと行い、プールサイドでのマナーや安全を指導して、まずは水に慣れることから始めます。
〇水泳の内容は、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライなどから構成されます。浮く・進む・呼吸をするなどそれぞれの技術の組み合わせによって成立している運動で、それぞれの泳法を身に付け、続けて長く泳ぎたり、速く泳いだり、競い合ったりする楽しさや喜びを味わうことができる運動です。
〇小学校の低学年から「水慣れ遊び・浮く・もぐる遊び」の学習をしており、中学校ではこれらの学習を受けて、泳法を身に付け、効率的に泳ぐことができるようにすることが求められています。
〇また、水泳の学習に積極的に取り組み、健康や水中の安全に気を配るとともに、技術の名前や取り組み方などを考えて、課題に応じた運動の取り組み方を工夫していきます。
〇市内の小学校40校では、今年から本格的に水泳の授業を民間へ委託しています。近隣のスイミングスクールと学校をバスで送迎し、インストラクターを中心に指導します。教員は主に安全指導を補佐する役割を担っています。
〇市の教育委員会からは、中学校の水泳指導の今後の在り方について「現在検討中」と連絡がきており、来年度はどのような形になるかは未定です。 ともかく今年は学校のプールで、体育科教員の指導で実施します。
〇本校のプールは屋上で、日差しも強いですが風もそこそこ吹いていますので、他校より比較的恵まれた環境にあります。ただ水中は快適ですが、さすがにプールサイドは焼け付くようです。ビーチサンダルを持たせてください。
〇また眺めが素晴らしく、学区を一望できます。
須藤昌英
【増尾駅方面の眺望】【柏南高校方面の眺望】
【生徒たちの様子】
6月30日(月)部活動壮行会&柏市総合体育大会開始
〇金曜日の午後の体育館は全校生徒が集まっても、空調が作動し、熱中症の心配はありませんでした。昨年までのこの時期は、「午後に体育館で行う学校行事をどうするか?」といつも頭を悩ましていましたので、その判断が無くなり本当に楽になりました。
〇翌日から始まる柏市中学校総合体育大会及び千葉県吹奏楽コンクールを前に、全校生徒で各部活動の活躍を期待して激励する会を行いました。学校名のユニホームを着るということは、学校の看板を背負って大会に臨むということですので、選手以外の生徒で応援するのは当然です。
〇私からは、次のようなメッセージを送りました。
明日から行われる各部活動の大会やコンクールは、トーナメント方式で勝ち上がるとその後、千葉県、関東、全国の上位大会へ続く予選として位置づけられています。私が3月までいた富勢中でも、昨年の夏季休業にいくつかの部活が千葉県大会や関東大会へとすすみ、私も応援に行きました。
私も過去に25年間、野球部の顧問をしていましたので、いろいろな思い出があります。その中でも「これは強いチームになったな」と思ったチームがいくつかありました。その共通の特徴として、強いチームは身体面・技術面・精神面ともに調整力(柔軟性)があるということです。例えば自分たちよりも強いチームに対しては、自分たちの実力を試すいいチャンスだととらえ、「負けてもともとだから・・・」のような開き直りができ、結局試合では実力以上の力を発揮できました。ただ逆に自分たちよりも格下のチームに対しては苦手意識を持つことがあり、「もしこの試合で負けたら、応援してくれる仲間に顔向けできない・・・」とプレッシャーがかかります。みなさんも強い相手と対戦することになったら、その相手チームのプレッシャーを逆手にとって、立ち向かっていくと意外によい結果になるかもしれません。
とにかく大会前に自チームの強み・弱み・特徴・傾向を全員が知っているかを確認しましよう。試合中はピンチとチャンスは交互にくるので、ピンチの時は「これを踏ん張れば次に必ずチャンスがくる」と考え、チャンスの時は「これを逃すと次のピンチがくるので一気に仕掛けよう」とお互いに声を掛け合いましょう。
そして相手(ライバル)チームがあるからこそせりあい、お互いに切磋琢磨できるので、相手チームへのリスペクトを忘れないことです。もし試合に勝てば負けた相手の分の思いも背負って次の試合に臨み、もし負けたら相手に「自分たちの分も頑張って」と託すこともいいでしょう。
最後に部活動の目的は、「人間力の育成」です。目標に向かって努力し、自分と周囲の人が共に成長する良さを経験し、その良さを次にいかす資質を身につけてください。また自分たちのチームの伝統を後輩に継承しましょう。その際良い面は今後も残し、改善点は具体的に動いて変えていってください。
〇土曜日の野球をかわきりに、7月から夏休みにかけて、柏市中学校総合体育大会が始まりました。よく略して「総体」と呼んでいますが、その他多くの競技が別々の日程で行われ、柏市21中学校の代表校または個人選手を決めます。
〇3年生としては最後の大会となり、敗退すると各部活動からは引退となり、後輩たちにバトンタッチとなります。最近の猛暑にもうまく対応し、最後の調整に各部活動とも余念がありませんが、これまでの練習の成果を精一杯発揮してほしいと願います。
須藤昌英
6月27日(金)グロースマインドセット(成長思考)と方法記憶
〇グロースマインドセット(成長思考)とは、「人の能力は生まれつきのものではなく、努力や経験によって成長する」という考え方です。文教大学の成田奈緒子教授(日本専門医機構認定小児科専門医)は、このグロースマインドセットを育むことは、子どもの自己肯定感を高め、困難に立ち向かう力を養うために重要だと指摘しています。
〇成田氏はグロースマインドセットを子育てに活かす具体的な方法を挙げています。
①子どもの努力や過程を褒める
「すごいね!」だけでなく、「頑張ったね!」「一生懸命取り組んだね!」と、努力や過程を具体的に褒めることで、子どもは結果だけでなく、努力することの大切さを学ぶ。
②失敗を成長の機会と捉える
子どもの失敗を責めるのではなく、「次はどうすればもっとうまくいくかな?」と、失敗から学び次に活かすことを促すことで、子どもは失敗の原因を探り自分なりに次の新たなアプローチをイメージする。
③目標達成をサポートする
「私は~をやりたい」という目標設定からそのための具体的な行動プラン、そして達成までの道筋を一緒に考え、サポートすることで、子どもに目標達成の喜びを経験させ、自己肯定感を高める。
④「やればできる」という言葉をかける
「やればできる」という言葉は、子どもの可能性を信じ、挑戦する意欲を刺激する。
⑤親や教員自身もグロースマインドセットを実践する
親や教員が新しいことに挑戦したり、失敗から学んだりする姿を見せることで、子どもは自然とグロースマインドセットを身につけていく。
〇特に5番目の大人も「新しいことに挑戦したり、失敗から学んだりすること」が重要だと思います。人間は一生涯学び続ける存在であることをまず大人が示してあげたいものです。
〇昨日は「記憶」を2つに分け、「経験記憶」と「知識記憶」について書きましたが、もう一つの記憶として「方法記憶」があります。例えば「幼いころに失敗しながらも何度もチャレンジし、自転車の乗り方を覚えた」ことなどは、いわゆる身体が覚えている記憶に当たります。これを「方法記憶」と言います。
〇先ほどのグロースマインドセット(成長思考)は、この方法記憶と密接に結びついている気がします。私を振り返っても若いころに自分の身体を通して学んだことは、脳に深く刻まれてその後の人生の土台となっています。
〇そしてこれら3つの記憶は、経験記憶>知識記憶>方法記憶の順に高度な記憶法です。赤ちゃんのころは脳が未発達なので、もっとも簡単な方法記憶を使って体の動かし方を覚えていきます。私たちが子どもの頃の記憶をハッキリ覚えていないのは、脳が発達しきっておらず経験記憶に向いていないからだそうです。
〇そして年齢を重ねることで今度は知識記憶が発達し言葉や概念などを覚え、中学から高校を境に経験記憶が優位になります。知識記憶はいわゆる丸暗記が得意ですが、経験記憶は丸暗記が不得意なので、方法記憶も含めいろいろな経験をした生徒の方が、知識・技能の定着が比較的スムーズのようです。
〇要するに中学生は経験記憶として、自分の過去の経験や知識と絡めて新しい知識を覚えるのに向いていますので、「身体を使って覚える」のような経験もまだまだ必要であると思います。
須藤昌英
6月26日(木)記憶の種類と学習
〇今日は前期中間テストの2日目です。昨日、「学習の基本はまずは覚えることから」と書きましたが、人間の「記憶」は大きく分けると、「自由に思いだせる記憶(経験記憶)」と「自由に思い出せない記憶(知識記憶)」があります。
東京大学大学院の池谷裕二教授の著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」から要約して引用します。
〇日常生活でよくある「ド忘れ」は、ほとんどが人名などの「知識記憶」で、スムーズに思い出すには、何かの「きっかけ」が必要です。私も最近は以前よりも人の名前が覚えにくくなったので、初対面の相手人の苗字や名前が、他の有名人のだれかと同じならば、心の中でその人の顔とその有名人の苗字をセットで繰り返し覚えるようにしています。
〇すると後になってもその有名人の苗字がきっかけとなり、相手の苗字を思い出しやすくなります。これは単なる人名という知識記憶を、有名人(過去から知っているという経験記憶)の力をかりて記憶を強化していると言えます。
〇「経験記憶」とは自分の体験を通して覚えた記憶のことで、例えば今日の出来事として、「今日はプールの授業があったが暑かった」などです。「知識記憶」とは英単語や円周率、有名人の名前などの知識・情報ベースでの記憶です。学校の授業は主に「知識記憶」を対象としており、定期テストなどでその定着度を測ろうとします。
〇単純な知識記憶も、個人的な情報や周辺環境に関連付けて覚えることが有効です。たとえば、普段から自分の教科書やノートを使い込んでいる人は、「これは教科書のあのへんに書いてある」という思い出し方をします。つまり、ただ茫然と覚えるのではなく、知識と何かと結びつけ、その知識に背景を加えることにより印象を深める方法です。
〇こうなると授業での学習内容も知識記憶ではなく、経験記憶にすればよいと考えられます。単純な知識記憶も個人的な情報や周辺の環境に関連付けて覚えるとより忘れにくくなります。
〇1つの例として、脳にとっては負担が少なく、効率の良い暗記法として、昔から「語呂合わせ」が用いられてきました。その際私自身の経験から、言葉の音声のリズムやノリだけでなく、意味していることをきちんと「想像」することが大切だと思います。
〇有名なのが、理科で習う「周期表にある20番目までの元素記号」があります。知識記憶としては、H(水素) He(ヘリウム) Li(リチウム) Be(ベリリウム) B(ホウ素)」 C(炭素) N(窒素) O(酸素) F(フッ素) Ne(ネオン) Na(ナトリウム) Mg(マグネシウム) Al(アルミニウム) Si(ケイ素) P(リン)」 S(硫黄) Cl(塩素) Ar(アルゴン) K(カリウム) Ca(カルシウム)と至極単純な羅列であり、なかなか覚えられるものではありません。
〇この元素記号の「語呂合わせ」はいろいろあるようですが、私は中学生の頃、「水兵リーベ僕の舟 7曲がりシップス クラークか」とつぶやきながら覚えました。語呂に合わせて、「海軍」や昔のテレビドラマ「太陽にほえろ」、札幌農学校の「クラーク博士」などの画像イメージを頭で再現していました。
〇一番大切なのは、なんでも面白がって(興味をもって)覚えることではないでしょうか?社会の歴史で「794年に桓武天皇が都を平安京に移した」という歴史的事実を「鳴くよ(794なくよ)ウグイス平安京」と覚えれば、ただ数字を丸暗記するよりも、その当時の都を思い浮かべれば、何となく楽しくなります。
〇授業中に「ここはまだ完全な理解とはいかないのであやふやだけど、何となく面白い」という感情があれば、語呂合わせなどを足掛かりにして、家庭学習で覚えていくことが理想だと思います。ともかく知識を問うテストなどには、その内容を知識記憶ではなく、経験記憶にすればよいことがわかります。
〇最後に、授業中自分で考えたことをや調べたことをクラスメイトに説明することのメリットは、次を参考にしてください。
須藤昌英
「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」(東京大学大学院の池谷裕二教授)
6月25日(水)前期中間テスト
〇今日と明日で、今年度初の定期テストを行います。今日は3教科(給食なし)で下校、明日は2教科+学級活動で給食を食べて下校になります。
〇1教科50分ですが、全員朝から真剣に取り組んでいます。ここまで準備したことの成果が存分に発揮でき、「努力したことが報われた」と自信につながることを祈っています。
〇以前に学習の中で特に記憶に関することでは、脳の海馬について書きましたが、その海馬が活躍するには、テスト準備の期間中もしっかりと睡眠や食事を確保することが大切と言われています。
〇そもそもすべての学習の基本は、「まず覚えられる範囲で基礎的な事項を覚えつつ、次にそれらを確実に理解・整理し、最後にいつでも使える知識にする」ことです。
〇昔から「一夜漬け」、つまり直前に詰め込むやり方の是非が議論されてきました。私が学生の頃も計画的にテスト準備をしてきたつもりでも、最後はどうしても間に合わずにテスト前日に無理やり覚えたこともありました。
〇「一夜漬け」のようなものを「集中学習」と呼ぶに対し、逆に毎日コツコツ勉強することを「分散学習」といいます。ただし「分散」とは注意力が散漫で集中していないという意味ではなく、時間を区切って少しずつ行うことです。
〇また学習とは、「ものごとの関連性を習得すること」でもあり、今まで独立していた事実が頭の中でつながることです。簡単な例では、「GO」と「行く」のように、英語と日本語の意味の結び付けを行うことがあげられます。このつながりを強固にするには、繰り返し「学び続ける」しかありません。
〇「上手に覚える」のような成功を導き出すためには、それだけ多くの失敗が必要で、記憶とは「失敗」と「繰り返し」で強化されます。
〇何度も失敗すると、それでやる気がなくなっていきそうになりますが、その解決策の一つが、「得意な面を活かして学習する」ことです。苦手な教科は誰にでもあるので、その苦手分野でクヨクヨせず、逆に得意な教科を素直に活かすと、全体として成績が上昇することが知られており、これを教育心理学では「特恵効果」といいます。
〇これはテスト当日にもあてはまります。テストを受けている際中、最初に問題全体をサーとながめ、まず自分の得意な問題から手を付けていくと、やがて何となく自信がつき、その後はやる気や集中力が継続したり苦手な問題も落ちついて取り組んだりできます。
〇よく食事で、「好きなもの・美味しいものを最後に食べる」「好きなもの・美味しいものは最初に食べる」のような話がありますが、学習については圧倒的に後者が有利で、「得意なものは最初にとりかかる」です。
須藤昌英
6月24日(火)自転車の反則金制度が始まります
〇自転車の交通違反に対して反則金の納付を通告する取締りについて、政府は反則金の額を決定し、来年4月1日から適用されることになりました。
〇対象は16歳以上で、違反行為と反則金としては「携帯電話使用(ながら運転)が1万2千円」「信号無視が6千円」「逆走や歩道通行などの通行区分違反は6千円」「イヤホンを装着し不適切な音量で音楽を聴いたり傘をさしながら運転が5千円」「並んで走行したり二人乗りが3千円」などとなっています。
〇これまで車の反則金はありましたが、初めて自転車に向けての反則金ですので、浸透するまで時間がかかるかもしれません。また中学生は対象外ですが、3学年の生徒は卒業後(来年の4月以降)はすぐに16歳になりますので、適用対象になります。
〇特に「自転車の歩道通行」については、「車道を走るのが危険なので仕方なく歩道を走行している」とか「ただ単に歩道を通行しただけで反則金はおかしい」といった意見も一般の方々から多いようです。
〇そこで警視庁は、自転車は原則として車道通行とする一方、13歳未満や70歳以上が運転する場合や、車道の交通量が多く事故の危険性が高い場合は歩道も通行できるという現在のルールを示しました。
〇私も週末に時々自転車に乗りますが、車道を走行する場合と歩道を走行する場合の判断に迷うことがあります。少なくとも歩道を走行する際には、できるだけ歩道中の車道寄りのコースで、すぐに停止できる「徐行」の速度を守るようにしています。
〇逆に車を運転している場合には、横断歩道を自転車で走行している人の様子を注意深く見るようにしています。できればその人と目があって、「私は渡りますよ、いいですか」「わかりました、どうぞ」のようなアイコンタクトがとれるのが理想です。
〇本校は自転車通学者がいませんが、前任校も前々任校も多くの自転車通学者がいて、毎日交通事故がないように願っていました。放課後や休日に乗る場合もあるので、反則金があるなしにかかわらず今から気を付けてほしいです。
須藤昌英
6月23日(月)2学年保健体育
〇6月になり屋外での体育の授業は、十分な暑さ対策をして行っています。授業前後の体調確認の徹底、適宜の水分補給の指示などが欠かせません。金曜日は運よく曇り空で少し風も吹いていましたので、比較的身体への負担が少ない中で取り組んでいました。
〇陸上競技の一つの種目である「走り幅跳び」の特性は、「助走のスピードを生かして力強く踏み切り、遠くに跳ぶことを競争したり、記録に挑戦したりすること」であり、生徒はそのことを楽しみながら50分間運動をしています。
〇授業者は3つの観点で評価項目を設定します。
(1)関心・意欲・態度
自分の記録を伸ばすために、教え合い、励まし合いながら意欲的に学習に取り組むことができているか。
(2)思考・判断
自分の力に合った課題をもち、練習方法を工夫しながら学習に取り組むことができているか。
(3)運動の技能
助走や踏み切り、空中動作、着地についてのポイントや練習方法を理解し、より遠くへ跳ぶために必要な技能を身に付けることができているか。
〇ご覧のように「何m跳んだか」の結果だけでなく、自分として「自分と向き合いながらどんな工夫をしたか」のプロセスを重要視しています。結果だけで評価されるのであれば、毎日練習している陸上競技部の生徒が有利であることに間違いありません。
〇ある生徒は調べ学習の中で、アメリカの元陸上競技選手のマイク・パウエルの跳躍画像をみて、その後独り言のように「マイク・パウエル」を繰り返しつぶやいていました。きっと自分の跳躍の理想形として、深くイメージしたかったのだと思います。
〇保健体育を苦手とする生徒もいますが、その原因は単に運動が苦手というよりも、「何秒で走ったか」や「何m跳んだか」などの記録で他の生徒との比較が明らかになってしまう面も大きいと思います。
〇他人との比較ではなく、さきほどのマイク・パウエルをイメージした生徒のように、「自分の理想にどれだけ迫ることができたか?」を大切にしてもらいたいと感じます。
須藤昌英
6月20日(金)高等学校入学説明会
〇昨日の午後、公立3校(県立流山北高等学校・県立柏南高等学校・市立柏高等学校)と私立1校(麗澤高等学校)の副校長・教頭または入試担当の方をお招きし、来年度の入試にむけての説明会を開催しました。
〇主な対象は3学年生徒でしたが、せっかくのよい機会ですので保護者の方にもご案内し、参加してもらいました。
〇冒頭に学年主任の大野教諭から生徒には、「自分を伸ばしてくれる高校に巡り合えたら一番幸せで、充実した高校生活になると思います。でもそのためには自分で高校について調べなければなりません。今日のような説明会や入学体験会などへも自分で足を運んだり、本やインターネットで調べたりすることも重要です。今日と明日がそのきっかけになればいいと思います」と話しました。
〇3年生にとって義務教育9年間の最後の今年は、各生徒の進路先(進学先の高等学校の選択を含む)を決めることに、学校をあげて取り組んでいきます。そのためにこの時期から、来春の入試の情報をあらゆる方法で集めています。大きく分けると公立と私立になりますが、例えば同じ私立高校といっても入試の方法は千差万別ですので、正しい情報を得ることは欠かせません。
〇大切なのは、生徒本人が今の自分をどのように捉え、進路先で何がしたいのかを自分の言葉で言えるようになることです。もちろん今の時点で言える生徒もいますが、大半はこれから卒業までの10カ月でじっくりと考えることになります。
〇3学年生徒は、2学期に校長と一人ずつ面接練習を兼ねての面談を行います。その際は、「自分の好きな事や得意なことは何ですか?」「卒業までに学びたいことや身につけたいことはなんですか?」などの質問を私からしていきます。そしてその生徒の回答に対して、「それはどうしてですか?もう少し詳しく教えてください」と追質問をします。
〇ポイントは上手に答えられることよりも、まずは自分の気持ちを率直に言うことができるかです。「私の希望は~です」や「私がそう思う理由は~です」と答えられることが理想ではありますが、その前に自分が悩んだり迷ったりしていることを正直に話すことができるようにしてもらいたいです。
〇そのために普段の授業の中で、自分の考えをもってそれをクラスメイトに説明するというスキルを身につけることを積み重ねていくと良いでしょう。
〇今日は公立2校(県立流山高等学校・県立柏陵高等学校)私立1校(日本体育大学柏高等学校)、専修学校1校(野田鎌田学年高等専修学校)を予定しています。
須藤昌英
6月19日(木)2学年家庭科
〇2年生は家庭科の時間で、ざっくりと荷物が入り、様々な場面でとっても便利なトートバッグを制作しています。一口にトートバッグと言っても、サイズや形などはいろいろですが、生徒たちは世界で一つだけのマイバックを楽しそうに作成していました。
〇中学校の家庭科のねらいの一つは、「健康・快適・安全で豊かな食生活、衣生活、住生活に向けて考え、工夫する活動を通して、食生活、衣生活、住生活に関する知識及び技能を身に付け、これからの生活を展望して、それらの課題を解決する力を養い、衣食住の生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成する」ことがあります。
〇授業では各自で自分の作業をすすめていますが、途中でクラスメイトとお互いの作品を見せ合うことで、新しいアイデアを思い浮かべている場面をみかけます。新しいことを「創造」をする際には、自分だけでなく友達の「想像」を借りたり貸したりることも重要だと感じます。
〇家庭科以外でも普通教室ではなく特別教室で行う際には、多くの道具があったりその教室独自の使用ルールがあったりあします。生徒たちには「安全第一」の意識を持たせつつ、その教室で精一杯自分の作業に集中してもらいたいと思っています。
須藤昌英
6月18日(水)生徒総会は民主的手続きを学ぶ場
〇昨日は生徒総会を実施しました。外は猛暑でしたが、午後の体育館内は空調のお陰で快適でした。ここまで今年度の生徒総会に向けて、生徒会総務が作成した議案書を各クラスで「学級討議」してきました。生徒総会では各クラスからの賛成・反対、質問・修正案などを集約し、最後に全生徒から拍手による承認を得ました。
〇議長として3年生の工藤さんと森さんが選ばれ、生徒たちは手元のタブレット型端末で議案書を見ながら参加しました。議案書の内容は次のようになっています。
議案1 令和6年度生徒会活動報告(生徒会活動 委員会)
議案2 令和6年度生徒会決算報告
議案3 令和7年度生徒会・委員会・部活動活動計画(総務 委員会 部活動)
議案4 令和7年度生徒会予算案
確認 生徒会規約および生徒会選挙管理規定
〇質疑応答がありました。主な質問として、
「制服にリボン・ネクタイがないのはどうしてですか?」
「登下校中のジャージ着用は可能ですか?」
「自転車通学がないのはどうしてですか?」
「今年から前期・後期制になったのはどうしてですか?」などがあり、担当の生徒や教員が回答しました。
〇最後に私から講評を話しました。
今日まで生徒会総務、委員長、部長の皆さんご苦労様でした。今日の生徒総会は民主的な手続きに従って行われました。「民主主義」ということを辞書で調べてみると、「すべての人が対等な立場で、自分の意見を根拠づけて主張し、議論し、お互いの納得できる合意点を探ることを重視する考え方」とあります。将来皆さんはこの土中を卒業して、日本という民主主義に立脚した国で活躍をしていきます。社会人として、収入を得るのと同じくらいに大切なのは、自分の義務を果たしたり、他人と協力して社会をよりよくしていこうとしたりすることです。この生徒総会は、そのための練習の一つです。民主主義を日本は戦争で負けたアメリカから学びました。今年戦後80年ですので、日本の民主主義はたった80年の歴史しかありません。しかし今、お手本としてきたアメリカでは、トランプ大統領の強引な政策をめぐり、国民が二分化されているのを皆さんもニュースで見たことがあるでしょう。片方は「強いリーダーでアメリカを再び偉大にしてほしい」ですが、もう片方は「民主主義のアメリカに王様はいらない」と主張しています。もし土中の生徒会長が「僕がすべて決める」などと独裁主義的な人だったら、皆さんはどう感じるでしょうか?これからも土中は民主主義的な学校であってほしいです。1年に1回、全校生徒が集まって、これからの自分たちの学校づくりについて話し合うことは大変重要であり、今日は一人ひとりが真剣に参加していました。最初に生徒会長も話していましたが、このような学校全体について考える場に参加するには、全員が「当事者意識」をもつことが大切です。今の学校生活を「もう少しこうするともっと良くなる」や「新しくこれを始めたらどうかな」などとの視点で、これからも自分たちの生活を見つめなおしてください。そしてさらにみんなで承認した今年度の方針や計画は、全員が意識を高くして実行していくことも重要です。今後は学年や学級でもし課題が出てきたら、今日のような民主的な手法で話し合いを行って、解決の方法を模索してください。
〇学校は生徒会活動を「自治活動」として位置づけ、生徒による自分たちの生活に関わる課題を解決するために行う大切な活動として扱っていきます。
須藤昌英
6月17日(火)千葉県立柏南高等学校学校運営協議会
〇昨日は学区にある県立柏南高校の第1回学校運営協議会に出席してきました。以前から土中の校長は、柏南高校の学校運営協議会委員の一人として指名されておりますが、私は初めての参加でした。
〇前任校の富勢中では、やはり同じく学区の県立柏高等学校の学校運営協議会委員でしたが、同じ市内の高等学校でもやはり雰囲気は多少なりとも違っているように感じました。
〇会議に入る前に校内見学及び授業参観をさせてもらいました。高校へ着いたときはまだ昼食と昼休み中でしたが、高校は給食がありませんので、各自が好きな場所で手作りのお弁当や菓子パンなどを食べていました。
〇昼休みでも音楽室では合唱部が自主練習をしていました。我々に気が付くと、日ごろから練習している3曲の合唱を聴かせてくれました。心が洗われるようなきれいな歌声でした。
〇また昼休みでも3年生の半数くらいの生徒は、次の時間の予習をしていました。さすがに受験生ともなると意識が高いと感じました。実際に進路指導室の前の廊下にはズラリと、たくさんの大学のパンフレットが並べられており、進学を希望する生徒が多いようです。
〇授業に入ると先生の指示で、各自がもっているスマホで資料等を参照するので画面が小さく、少し見にくい様子がありました。中学校で全員に貸与されているタブレット端末がいかに見やすいかをあらためて感じました。
〇運営協議会では、柏南高校の今年度の学校運営方針について、校長及び副校長先生から説明がありました。特に9月に行うスポーツフェスタは、熱中症対策として、今年度初めて午後から夕方(午後7時半)の時間帯で行うこと(ナイター体育祭)を試行するとのことでした。
〇昨日からまた急に暑くなりましたので、高校でも暑さへの対策は同じように最優先のようです。ただ中学校は今年から体育館に空調が入りましたので、そのことを知っている柏南高校の校長先生は「うらやましいです」と言っていました。
〇柏南高校は今年創立50周年を迎え、11月に柏市民文化会館で記念式典があるようです。私も招待をうけていますので、参列する予定です。
須藤昌英
6月16日(月)「絶対にあきらめない」
〇先日の12日は、第77回関東甲信越地区中学校校長会が千葉市で開催され、参加してきました。その中で、銚子電気鉄道 代表取締役 竹本勝紀氏の「絶対にあきらめない」という題の記念講演会がありました。
〇竹本氏は私よりも1歳上の63歳で、税理士から13年前に銚子電鉄の代表取締役に就任したという異色の経歴をもっています。銚子電鉄は1923(大正12)年に開業し、102年の歴史があります。JR銚子駅から外川駅までの総延長6・4キロ、最高時速40キロ、平均速度(評定速度)約20キロの鉄道です。
〇私も以前に二度乗車したことがありますが、銚子のキャベツ畑をゆっくりと走行し、何の変哲もない路線ですが多くの観光客が利用していました。その裏には血のにじむような企業努力があることが、これまでもたびたびマスコミに取り上げられていますので、少しは知っていましたが、直接的に竹本氏の話を聞いて、参考になることが多かったです。
〇講演内容を要約します。
1998年、数百億円の債務を抱え親会社が倒産。銚子電鉄の存続も危ない事態におちいりました。そこで考えたのが「ぬれ煎餅」の製造販売でした。銚子には有名な醤油メーカーがあり、この醤油を使用したぬれ煎餅を製造する会社が2社ありました。そのうちの1社に煎餅の作り方を習いに行ったのです。ぬれ煎餅の製造販売がことのほか評判を得て、売上は2億円に達しました。その頃の本業の売上は1億1000万円。四半世紀前に鉄道屋から煎餅屋さんになった訳です(笑)。
その後も当時の代表取締役が横領で逮捕されるなど、苦難が続きました。経営は綱渡りの後がない事態で、苦肉の策で経理課長が公式サイトへ「ぬれ煎餅買ってください! 電車修理代を稼がなくちゃいけないんです!」と書き込みました。これが反響を呼び、一気に注文が殺到。オンラインショップが大ブレイクしました。2回のぬれ煎餅ブームから学んだこと、それはデジタルの世界の向こう側で人と人は繋がっているということでした。
銚子電鉄は乗って楽しい日本一のエンタメ鉄道を目指しています。エンターテインメントとはおもてなし。銚子に来られたお客様をもてなし、それが地域のお客様への小さな恩返しだと思います。心の通ったファンづくりがリピーター獲得につながるのではないでしょうか。
ローカル鉄道の使命は①地元住民の移動手段②観光客の移動手段③地域の広告塔・情報発信基地。昨今、強く意識しているのは③です。この使命を果たせなければ、市場から淘汰されると考えています。銚子電鉄がこの町にあってよかった、「ありがとう銚子電鉄」と言ってもらえる会社を目指す、いわばこれが我が社の経営理念です。
〇90分間の講演でしたが、途中で笑いがあり、あっという間でした。また代表取締役が自ら電車の運転免許を取得し、時々実際に営業運転をしていることを聞き、「生涯チャレンジし続けること」の良い手本となりました。
〇たび重なる苦境に対し、25名の全社員があきらめずにそれぞれのアイデアを出しあいながら乗り越えてきたことは、会社経営と学校経営は異なりますが、その本質は同じだと感じました。
須藤昌英
6月13日(金)3学年理科
〇3学年の理科は第1分野の「水溶液とイオン」を学習しています。まず水溶液の電気伝導性を調べる実験を行い、溶けている物質には電解質と非電解質があることを教えました。
〇例えば砂糖や食塩など身近な物質の水溶液や、塩酸やうすい水酸化ナトリウム水溶液、塩化銅水溶液などに炭素電極を入れ、適切な電圧をかけ、水溶液には電流が流れるものと流れないものがあることを実験から見いださせ、水溶液に溶けていた物質を電解質と非電解質に分類できることを理解させています。
〇また電気分解の実験を行い、イオンの存在及びイオンの生成が原子の成り立ちに関係することを理解させています。例えば、うすい塩酸や塩化銅水溶液などの電解質の水溶液を電気分解する実験を行い、陽極と陰極に物質が生成することから、電解質の水溶液中に電気を帯びた粒子が存在することに気付かせ、イオンの概念を形成させるようにしています。
〇さらにイオンの生成と関連して、原子は電子と原子核からできていることを扱い、その際原子核は陽子と中性子からできていることも教えています。イオンを表す記号としてイオン式も新しく学んでいます。
〇今回はそれらの実験を通して、イオンについてモデル的に再思考をする授業でした。理解を深めるために、友達に説明したり逆に相手の説明を聞いたりしていました。話す、聞く、書く、読むなどの言語活動は、理科以外のどの教科にも必要です。
須藤昌英
6月12日(木)キャリアパスポートについて
〇平成30年より文部科学省がすべての小・中・高校生を対象に導入した「キャリア・パスポート」に関する授業を、昨日行いました。講師をキャリアコンサルタントの間野さんとサクランナーの坂本さんにお願いしました。
〇そもそも「キャリア・パスポート」とは、児童生徒が小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、特別活動の学級活動を中心として、各教科等と往還し自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオ(学習成果物の記録)のことです。
〇キャリア教育はややもすると就業体験や進路指導といった狭いものとして捉えられがちですが、本来、自らのキャリア形成のために必要な様々な汎用的能力を育てていくものであり、学校の教育活動全体を通して行うものです。
〇学習指導要領の特別活動においては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う際に、児童生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」と示されています。
〇またその記述や自己評価の指導にあたっては、教師が対話的に関わり、児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し、個性を伸ばす指導へとつなげながら、学校、家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければなりません。
〇生徒たちは小学校からの記録を見返し、自らの学習状況やキャリア形成を振り返ったりして、自己評価を行うとともに主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐことにつながりました。
〇講師が参考として、学年職員一人ひとりのキャリアデザインについてインタビューしてくださり、生徒たちはそれに真剣な表情で耳を傾けていました。
【使用した「私のエントリーシート2025」にある8項目】
1 私の好きな音楽・本
2 自分を色で表すと(その理由も)
3 私の機嫌が悪くなるスイッチは
4 私の得意なもの(ただし勉強以外)
5 あの頃の憧れの職業
6 私の性格
7 私のやる気スイッチの場所
8 十年後の自分はこんな感じ(その理由も)
〇生徒たちは自分でエントリーシートに記入し、その内容をお互いに紹介しあっていました。自分を見つめつつ、友達の気持ちも大切にしていく有意義な時間でした。
須藤昌英
6月11日(水)2学年理科
〇2学年の理科は第1分野の「化学変化」を学習しています。中学校2年ではここまで、物質の酸化や還元の実験を行い、酸化や還元が酸素の関係する反応であることを理解させています。
〇実験では、金属を酸化したり金属の酸化物を還元したりして生成する物質を調べることを通し、酸化と還元は酸素をやりとりする逆向きの反応であることに気付かせるようにしています。
〇また日常生活や社会と関連した例として、酸化では金属がさびること、還元では鉄鉱石から鉄を取り出して利用していることなどを扱います。
〇本時のねらいは化学変化によって熱を取り出す実験を行い、化学変化には熱の出入りが伴うことを見いださせることです。それにより身近な例として、アルコールの燃焼やカイロなど日常生活や社会で利用されているものを取り上げ、学習の興味・関心を高めるように配慮しています。
須藤昌英
出席停止の感染症にかかったら、こちらをご確認ください。
【通知】治癒証明書等の取扱いの変更について.pdf
柏市立土中学校
〒277-0033
千葉県柏市増尾1-23-1
TEL:04-7172-4809
FAX:04-7174-5846