校長ブログ

校長ブログ(令和2年度)

勉強で大切なこと(校長ブログ)

先日の検診に来ていただいた眼科の中川先生と終了後にお話をしているときに、勉強のことが話題になりました。それは「アウトプット」の大切さです。出力のことです。

例えば「漢字」について。子どもの頃、大人によく言われた言葉で「習った漢字は使いなさい」というものがあります。習っただけでは、なかなか身につかないということなわけです。使うにしても、使い方や使う場面をわかっていないと、正しく使うことができません。文章の中で使うことができる、つまり正しくアウトプットができて、初めて「身についた」と言えるわけです。

アウトプットの仕方はいくつもあります。問題を解いてみる、使ってみる、人に話してみる、書いてみる、まとめてみる・・・。

3年生、飯塚先生の説明を聞いている場面です。これはインプットですね。

6年生が活動の振り返りを発表しています。これはアウトプットです。

たんぽぽ学級では算数のプリントをしています。これもアウトプットです。

学校では、こうして常にインプット、アウトプットを繰り返しながら学習を進めています。





時々批判の対象となる「詰め込み教育」は、インプットばかりのものと言えるでしょう。限られた時間の中で、インプットばかりするのではなく、インプットとアウトプットをバランス良く、という形が求められているわけです。

2年生が、時計の学習をしていました。

「休み時間まで何分?」とか「給食は12時30分までだけどあと何分?」など色々な場面でのアウトプットをうながすことが「身に付ける」ためには大切です。プリントやテストだけではなかなか身につきません。実際に写真のような時計を動かしてみることも良いです。しかし、時間についてはこれからずっと身近にあるものですから、生活を通して身についていくでしょうね。慌てることなく、勉強ではない雰囲気の中で、お家でもアウトプットできるように声をかけてあげてください。

今日もものすごい暑さでした。(写真は昼休み直前)

気温34度。熱中症指数30を超えています。外での激しい運動は禁止したいところですが、外に出ることについてはどうかと悩んだ末に、「追いかけっこ、ボール遊びなど禁止。日かげでの虫取りなどは良し」「出るときは水分を補給した上で、帽子着用」という内容を放送で教頭先生が呼びかけました。
外に出て、様子を見ていると、1から3年生の子どもたちが元気に出てきました。20人ぐらいです。出てきてすぐに「暑いから教室に戻る」と言って戻った1年生もいました。自分で判断できて立派だね、と声をかけました。
日陰で遊ぶ子どもたち。次の日陰に移動する姿。ピンクは笠井先生です。

笠井先生、暑い中ありがとうございます。

最後は水のアーチをくぐりながら校舎に戻りました。

予報では、来週も暑い日が続きそうです。土日も含め、熱中症に気を付けて過ごしてほしいです。


音楽授業づくり(校長ブログ)

今日は、千葉県の「授業づくりコーディネーター」に認定されている酒井根東小学校教諭である戸塚千穂先生を講師にお招きして校内研修を行いました。教科は音楽です。

今年度、本校は全学年、担任の先生が音楽の授業をしています。そのため、全員で音楽の授業づくりや評価についての研修の場を持ちました。
まずは6時間目に5年生の音楽授業を全員で参観しました。5年生の子どもたち、素敵な歌声でしたよ。仁道先生、お疲れ様でした。


その後、図書室で6時間目の授業や先生方から出された質問を通して全体研修を行いました。


全教科を指導できる小学校教員であっても、芸術教科である音楽については、専門性がないとできないと思いがちです。しかし、他の教科と変わるものではありません。子どもたちが、のって、楽しいと思えることがまず大切です。戸塚先生からは、そんな心構えも含め、楽しめる導入の仕方なども具体的に教えていただきました。
ご多用の中、たくさんの資料も準備していただき、良い本も紹介していただきました。
限られた時間ではありましたが、大変有意義な時間になりました。
戸塚先生、本日は誠にありがとうございました。楽しい音楽の時間になるよう、具体的にがんばります。


向き不向きより前向き(校長ブログ)

「仕事は、社会にあいた穴である」と、養老孟司氏は著書「バカの壁」で書いていました。17年前の本です。「穴が開いていたら危なくて歩けない。この穴はぼくの穴じゃない、ぼくに合った穴があるはずだ、なんていつまでも穴探しをしていないで、埋めていくしかないのだ。」つまり、「仕事は、自分にむいていなければやらない、やれないというものではない。」というような内容だったと記憶しています。とにかく目の前にある仕事に一生懸命に取り組むことの大切さを感じて覚えています。

6年生のキャリア教育で、色々な職業の人に話を聞いたりすることがあります。しかしながら、今のところ外部の講師に来ていただくのは控えています。とは言っても、わざわざ遠くから人を呼ばなくても、身の回りには自分の仕事を一生懸命している人がたくさんいます。お家の方々もそうですし、学校にもいます。

今回、身近な方からお話をと、6年担任の永井先生が、学校で働く人にスポットをあてて子どもたちに話を聞く機会をつくっています。
写真は、用務員の喜多村さんとの様子です。

体験活動もしました。


作業をしながら、喜多村さんに質問している子どもたちの姿も見られました。

将来何になるか、を目指すことも大切なことです。そしてそれに向けて努力することも大切なことです。未来に生きる子どもたちには、ぜひ、精一杯がんばってほしい。
でも、何になろうとも、「そこで何をするか」が一番大切なのだろうな、と思います。

9月スタート(校長ブログ)

9月が始まりました。朝は過ごしやすい気温でした。このまま暑さが和らぐと良いのですが、と思っていましたが、やはり日差しはまだまだ暑い。それでも子どもたちは元気に外に飛び出してきます。この姿、うれしくなります。


ちょっと一緒に活動しただけで汗が噴き出してきました。
西日本はまだまだ猛暑の予報でしたし、沖縄が台風の影響をうけている映像もみました。自然相手のことですが、まだまだ気を緩めることなく、できうる対応で子どもたちの安全を確保してまいります。

さて9月1日です。令和2年の三分の二が過ぎました。
子どもたちは担任の先生とともに毎日がんばって学び続けています。







長い2学期になりますが、シンプルな生活の中に「自分でやってみること」で楽しさを見つけていってほしいと思います。
東小の子どもたちもこのペットボトルロケットのように、今は、力をためてためて・・・

いけーっ!!!

と、大きく大きくジャンプしてほしいです。



平常日課開始(校長ブログ)

午前中は曇り空でしたが、

少しずつ青空が広がってきました。


今日から平常日課なので、なかよしタイム(2時間目と3時間目の間の15分休み)や昼休み(給食後20分休み)に子どもたちが元気に校庭に出てきました。



虫を探したり、遊具で遊んだり、おいかけっこをしたり。子どもたちは蒸し暑い中でも思い思いに元気に過ごしていました。
ちなみに、暑さ指数は27をさしていましたので、水分補給をしてから外に出るよう放送で呼びかけてからの昼休みでした。

なかよしタイムに校庭の片隅の木で「ジジッ」と声が聞こえたのでそっと近づいてみました。

せみの羽が見えました。
もう少し近づいてみました。

かまきりがせみを捕食していました。せみは時々「ジッ」と声を出すものの、かまきりにしっかり抑えられて動けない様子です。

そこらにいた子どもたちに声をかけて見せました。

せみの立場で考えれば、「せみがかわいそう、今なら助かるかもしれないから、はらってあげよう」
かまきりの立場から考えれば「生きるための食事、そっとしておいてあげよう」
帽子ではらおうとした子もいましたが、「ご飯中だから、このまま」と制止しました。
せみとかまきりと子ども、自然の中で共存している三者だとすれば、はらうもはらわないも子ども次第。大人が介入するのが良いのか良くないのか、そんなことも頭をよぎりましたが、今回はお食事を見守るように話しました。









8月が終わります。まだまだ夏です。健康管理をしっかりしながら活動を続けていきます。

朝から・・・(校長ブログ)

最高の夏空!

そして、この気温、湿度、暑さ指数

運動はとてもできません。


せみが大木のこんなに根本近くに2匹止まっていました。
地面に近いところで涼んでいるのかな。

各部屋でウイルス感染予防対策で換気をしているので、熱風は入ってきます。教室内の場所によっては、体感温度がだいぶ違います。冷房は付いていても水分補給は大切です。放送でこまめな水分補給を呼びかけるなどの熱中症対策も行っています。






今日の昼過ぎに熱中症警戒アラートが発表されたと、柏市教育委員会からのメールが届きました。まだ8月です。暑さは続くでしょう。週末、そして来週、引き続き熱中症予防対策は必要です。気を付けて過ごすよう、ご家庭でもお話しください。いよいよ、来週からは通常日課です。





迷う(校長ブログ)

6年生の国語の教科書に「迷う」という、動物学者の日高敏隆氏の随筆があります。そこには、人や動物が、たくさんの場面で迷う様子が書かれています。その中に「迷いの中で(中略)何を根拠にある決断を下すのか、(略)」という文があります。

決断のためには根拠が必要です。
例えば、今日も暑い1日でした。1年生の今日の時間割には体育がある。しかし、活動ができるか。その根拠が例えば「子どもの健康観察票」であり「温度計」であり・・・。

換気をして、扇風機で空気もかき混ぜている、熱中症対策をした体育館。

根拠を元に担任が養護教諭へ相談して、養護教諭は管理職に報告して・・・。やっと体育です。

元気に安全に運動ができました。

午前中は雷注意報が出ていました。
安全な下校のための判断の根拠を求め、空を眺め,天気予報を眺め・・・。


下校直前まで、雷の音は聞こえませんでした。雨も降っていませんでした。そのため、帰りの会の時間に、「暑い上に、雷注意報が出ている。天気の急変の可能性もあるので寄り道をしないで真っ直ぐお家に帰ること。」を放送で流し、下校させる判断をしました。雨も雷も大丈夫でしたね。

こうやって考えると、人は朝から晩まで「何かの判断する」ということをしています。何かしらの根拠をもとに。
私も、個人的なことなら「何となく」「気分で」「勘で」を根拠として判断することもありますが、学校のことをそのように判断するわけにはいきません。できる限りの「根拠」となる情報を集めます。温度計の数字のようにはっきり見える根拠があるならば良いのですが、全ての根拠が目に見えるものとは限りません。そうなると「迷う」わけです。

子どもたちの活動を見ていても

ここは青で塗って良いのかな

僕の声はみんなに聞こえているかな

これで正しいのかな

だれが書けば良いのかな

わからないこと、先生に聞こうかな

これで合っているかな、と「迷っ」ている声が聞こえてきそうです。

きっとみんなも迷いの連続ですね。


日高氏はまとめの中で「(略)迷いのない人生なんて味気ないだろう。(以下略)」と書いています。それはそうかも知れない。迷うというのは我々にとって日常なのでしょうね。

それにしても、はっきりした根拠と言えるかわからないようなものに囲まれながら活動を進めている今年度。今日も、子どもたちと同じように、あれこれ迷いながら、それでも判断の連続。また明日がやってきます。


雷雲の様子を見るために、正門前の坂を上がりました。そのままあけぼの山農業公園の事務所で少しお話をしました。写真は、事務所前で綺麗に咲いている花たちです。

食べることは生きること(校長ブログ)

元気に過ごすために欠かせないことの一つが「食」。
子どもたちは、もりもり食べてます。
2学期の給食スタートです。

完食!
好き嫌いはあっても、食べることができる、ということが大切です。目の前にある食べ物が体や脳にどのような良い影響を与えるかわかりませんから。苦手でも「食べられる」というのは生きる力の一つです。



1日目の給食、おいしくいただきました。
まだ8月です。夏です。暑い日が続いています。給食室のみなさんもがんばっています。
「病気や暑さに負けない体づくりのためにも給食をよくかんでしっかり食べよう。」
栄養士さん、調理員のみなさん、暑い中ですが、体に気を付けてよろしくお願いします。


456年生の身体測定をしました。個人差はありますが、みな、少しずつ少しずつ大きくなります。私も小学生の頃は前から3番目の小柄な男子でした。ほとんどの女子を見上げて会話していた覚えがありますが、成人した後、再会した女子はみな私を見上げて話をしていました。
つまり、これからだよってことです。

誰がかかっても(校長ブログ)

学校の活動は、そもそもが密になりやすいものです。「隣同士で話し合う」「協力して仕事をする」「仲よく過ごす」・・・。




今、優先的に行っている日々の授業の中でも、多少の制限は生じます。わざわざ感染リスクを上げることはできませんから、やりにくさは致し方ないと感じながら各担任、子どもたちはがんばっています。本校は
少人数学校で、教室での密は避けられる点では他校より気遣いは少ないところではありますが、活動によってはその限りではありません。


昨日から2学期が始まり、今後の行事や活動について考えるとき、「何をどう行うか」を決める上での根拠が難しいなと感じています。今のところ、「不特定多数と接触しない」「3密を避ける」「できる限り個人の予防」これらができなければ思い切って踏み出してみようとは思いません。修学旅行や林間学校の代替行事実施は、上記のことが可能であると判断してのことです。この後も、世の中の状況や柏市の学校ガイドラインを見ながら、行事や活動を考えて保護者の皆様にはお示ししていきます。

いったい、どうなったら、活動ができるようになりますか、というご質問も受けることがあります。

誰がかかってもおかしくない状況の中、「予防は続けるけれど、かかっても仕方ないよ」と子どもたちには伝えています。「仕方ないよ」と口にしながら、安心できないこの気持ちは何なのでしょう。

先週の金曜日、朝のNHKニュースや、昨日の朝日新聞の天声人語でも取り上げていた、新潟県見附市役所の公式フェイスブック7月14日の投稿です。↓

https://www.facebook.com/city.mitsuke/photos/a.1158433567512241/3283649641657279/?type=3&theater

風邪やインフルエンザのように、世の中全体が「仕方ないよね」と思えるようになったときに、いろいろなことができるようになるのかもしれません。

始業式(校長ブログ)

始業式 校長の話

「NHK Eテレ「香川照之の昆虫すごいぜ」という番組で、大好きな昆虫のことを熱く語り、あちこち駆け回る香川さんの様子から、「好きである」ということのパワーが伝わってくる。」というような話から・・・。

「勉強も大切だけれど、今好きなもの、今好きなことも大切にしていってほしい。」という話を最初にしました。


次に、「全校児童が、元気に登校できたのをうれしく思うこと。」「2学期も活動は限られていくけれども、楽しみは与えてもらうものではなく自分がする、自分ですることで感じるものであってほしいこと。」そして「楽しい学校にするために、失敗を恐れずにやってみる本当のことを話す自分の命は自分で守ることを忘れないでほしい」という話をしました。

最後に、「マスクの着用を引き続きしていくこと」「ウィルスだから、風邪やインフルエンザと同じで、かかっても仕方がないこと」を話して終わりにしました。

先週までの猛暑が落ち着いてくるようでほっとしています。それにしても「最高気温31℃」と聞いて「少しやわらいだな」と思ってしまうところがここ2週間の真夏の驚異的な温度に慣れてしまっている現れだなと感じます。

まだまだ日中は夏の日差しです。熱中症にも気を付けて活動させていきます。
日曜日の雨のすごさが校庭に残っていました。


5年生の理科「流れる水のはたらき」の学習ができるような、本物の川の様子さながらでした。
台風、豪雨など、これから自然災害にも気を付けていく季節になります。暑さでも災害でも、子どもたちの安全を第一に考えていきます。

教室では、学級委員や係などを決める
2学期の学級開きからスタートしていました。





6年生の教室では、修学旅行の代替行事について、担任が思いを伝えていました。

2学期が始まりました。
学習の保障のために、冬休みも少し短くなります。(今日、お手紙を配付いたしました。ご確認ください。)今、我々がすることは、できる限りの感染症予防に努めた安全な環境で、学びを止めないこと、と言われています。「先生と顔を合わせて、友達と一緒に学ぶことができる、過ごすことができる毎日」を大切にしていきたいと思います。
保護者のみなさま、地域のみなさま、引き続きのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。