創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
5月16日(火)2学年家庭科「ハーフパンツ制作」&2学年美術科「自分の好きな美術を描く」
須藤昌英
5月15日(月)1学年理科「生物の世界」&1学年国語「漢字の広場」
〇本日より、1つの授業を4コマで紹介していきます。中学校の授業のねらいを理解していただき、授業中の生徒たちの様子を想像していただきたいと思います。
須藤昌英
5月12日(金)部活動保護者会
〇本日の部活動保護者会の中で、私からは日本の部活動のこれまでの経緯を、その背景となる21年前からの学校週休2日制開始や6年前の柏市部活動ガイドライン施行も含めてお話ししました。続いて担当からは、部活動地域移行や本校の活動方針などの説明を行い、その後、各部活動ごとに分かれて顧問から細かい説明や意見交換などを行いました。
〇部活動は、生徒に生涯にわたってスポーツや文化に親しむ能力・態度を育み、体力の向上や健康の増進、技能・技術の向上を図ることのできる教育活動です。またそれ以上に、自主性や協調性・責任感・連帯感などを育成するとともに、部員同士が同じ目標に向かって取り組むことで、豊かな人間関係を築くなど心身ともに健全な育成を図ることができる有意義な教育活動です。地域移行の流れはありますが、以前の勝利主義に戻ることなく、上記のねらいに向けて、取り組んでいきたいと思います。
須藤昌英
5月11日(木)学ぶ意欲と習慣を身に付ける
〇「学校で習ったことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。」とは、誰が残した言葉かご存じですか?大分昔、私はこの言葉を初めて知ったとき、その意味について深く考えたことを今でもはっきりと覚えています。
〇答えは、20世紀の天才理論物理学者のアルベルト・アインシュタインです。学校では教科書を中心に授業を行っていますが、それは生徒が学ぶために、効率よく配列・整理されているので、ついつい一般の知識なども順番立てて学べるものだと思いこんでいます。しかし、社会に出ればいつどこに、何らかを学べる材料があるのかはわかりません。そのため生徒が学校を卒業してからも困らないように、教育の本質とは、教わった内容だけではなく、それを自分なりに解釈したり統合・分析したりすることができる資質・能力だろうと思っています。
〇またそもそも学校で学習したことをすべて覚えている人はほとんどいません。もし、内容を忘れてしまったとしても、その調べ方を覚えていけば、疑問の答えにたどりつくことができます。調べ方を覚えているとは、過去の体験が経験となり、感覚として身体が覚えている状態だと言えます。あらためてまたアインシュタインの言葉をかみしめています。
〇柏市も「第2次柏市教育振興計画」の中で、この変化の激しい時代を生きていく生徒に、最低限身に付けて欲しい力を設定しています。それを4つの力(コンセプト、チャレンジ、コミュニケーション、コントロール)を「4つのC」と銘打っています。先ほどのアインシュタインの言葉のような教育の実現が、「4C」に込められています。そして2学期に行う「柏市学力・学習状況調査(生徒アンケート)」を分析し、生徒一人ひとりの強みと弱みをはじめ、学級・学年・学校・学区全体、そして柏市全体の強みと弱みを,同じ尺度で測れるようにしています。
〇昨年もこのブログで、「柏市学力・学習状況調査(生徒アンケート)」における本校生徒の分析結果について書きましたが、今年度も本校では、上記のように一番左の「見通す力」の育成を最優先していきます。校長としては、目の前の出来事や将来のことについて、焦らずじっくりと考えていく力を身に付けてほしいと思っています。
須藤昌英
5月10日(水)全国学力・学習状況調査(英語・話すこと)
〇昨日、中学校3年対象で、英語の「話すこと」テストがあり、生徒が音声で回答をするなど、初めてオンラインで実施されました。生徒は個人に貸与されているタブレットを使い、文部科学省の特設のWebシステムへ個人IDとパスワードでアクセスします。そして映し出された画面のイラストを見ながら、ヘッドセットから聞こえる問題に対し、制限時間内で、各自マイクへ向かって口述による解答をします(その音声は録音されます)。
〇ただし、1つの教室内で全員が調査を受けるには、音声が混ざってしまうなどの困難がありますので、クラスを三分割して実施しました。個別の調査ですので、周囲には何を問われているのかはわかりません。終わった生徒に聞いてみると、「周りからぼんやりだけど、英語で答えている友達の声が少し聞こえて来た」や「一人一人がバラバラ答えるから面白かったけど、答えがあってるかどうか分かりません」と答えていました。いつもとの違いに、少し緊張気味な生徒もいたようです。
〇英語で身に付けたい4つの力(4技能)に、「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」があります。これまでも日本の英語教育の現状として、日常生活に関わる基本的な単語の発音や相手の話しかけ(質問)に対し、状況に即して定型表現を用いて適切に英語で応答する能力は、良好であるものの、自分の考えや気持ちなどが聞き手に伝わるように話す力に課題があると指摘されています。そのため定型としての対話練習ばかりでなく、意味を考え、正確に伝える練習が日ごろから大切です。
〇この4技能は、大きく2つに分けられます。「聞く・読む」が受信(インプット)技能と、「書く・話す」が発信(アウトプット)技能で、最近よく紹介していますが、「インプットとアウトプットのバランスの理想は、3:7」と言われますので、前者の「聞く・読む」をベースにしながら、どんどん後者の「書く・話す」に挑戦していった方がよいと思います。
〇乳幼児(あかちゃん)が言葉を覚える際も、親が話している言葉や、「それは◯◯だよ」といった周りの人たちの会話を聞いて、まだ言葉を話せない段階でも、徐々に脳を日本語に適応させています。そしてその言葉を、口真似で何度もつぶやくことを繰り返しているうちに、自然と言えるようになってきます。
〇注目すべきことは、乳幼児が決して無理して覚えているのではなく、楽しみながら覚えていることです。周囲の大人が話している言葉を自分もアウトプットすることで、大人は褒めてくれるし、もしかしたら何よりも自分も同じことができるようになったという自己有用感を感じているのかもしれません。
〇今回は「英語を話す」という調査であり、生徒はどうしても出来栄えや評価を気にしてしまいます。それは仕方のないことだとしても、授業の中では会話する方法を工夫して、乳幼児と同じようなモチベーションをもたせてあげたいと英語科の教員と話をしています。
須藤昌英