校長雑感ブログ

校長雑感ブログ

9月7日(木)生徒会によるあいさつ運動

〇朝の正門で、7時45分から8時まで、生徒会によるあいさつ運動が行われています。これは1学期の生徒総会で、「全校であいさつを活発にしよう」という前向きな意見が出されていましたので、それを受けて企画されました。

〇日常生活の中で、いざあいさつをしようと思っても、その瞬間無意識のうちに、「こちらからあいさつしても、相手から返ってこなかったら嫌だな」と躊躇(ちゅうちょ)したり、それを避けるために「相手があいさつしてきたら、こちからも返そう」とか「声をかけやすい人だけにあいさつしよう」としたりになりがちになります。

〇しかし、このあいさつ運動のように、生徒たちが自発的に、みんなで行おうとすることに大きな意味があると思います。やはりあいさつされた方は気分がいいですし、では次は自分から他の人にあいさつしてみようと、だんだんとそれが広がっていくと思います。そして最後は学校全体が明るい雰囲気になることでしょう。

〇あいさつの良さは、「やろうと思い立ったらすぐに始められる」ことです。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」など、一日のうちにあいさつをする機会は何度もあります。中学生ですと、まだまだ恥ずかしさもあると思いますが、あいさつは相手のためにだけでなく、自分を前向きにする効用もあることを自覚できるといいですね。

須藤昌英

9月6日(水)デジタル新聞の活用

〇手軽にスマートフォンなどで見られるネットニュースは、いちはやく知ることができるのが長所です。しかしその反面、深くそのニュースの背景や今後の影響について考えることは難しいという短所があります。

〇その一方で、新聞の強みは、事件・事故はもちろん、政治、経済から文化、スポーツまであらゆる分野の情報が網羅され、その一つ一つの記事が複数の目による厳しいチェックを経て世に出ている「信頼性の高いメディアである」ことです。新聞を学校や家庭での学習に活用することで、社会への関心を高め、自分ごととして考えを深めることにつながります。

〇2学期から国語科の「情報の扱い方」に関し、新聞教材を効果的に活用することに、全学年で取り組みます。ただし、紙の新聞ではなく、デジタル版(朝日中高生新聞デジタルfor school)を各自のタブレットから読めるようにしました。

〇今月は3年生が、朝読書の時間を使って、自分の興味ある記事をピックアップし、その記事の要約をまとめる学習を行います。

須藤昌英

 

 

9月5日(火)給食開始

〇昨日は2学期になり最初の給食でした。給食当番が白衣を着て、配膳するのも久しぶりでしたが、「いただきます」の挨拶までスムーズに行っていました。湿気の多いこの時期、調理員さんたちは特に食中毒に気をつけて調理してくれています。食べる方も手洗いなどを入念に行う必要があります。

〇メニューは「牛乳、ドライカレーライス、わかめサラダ、梨、メープルカシューナッツ」でした。記録的な猛暑が続いたこの夏でしたが、ここにきて夏の疲れもたまっています。3食しっかり食べて、夏バテ予防に努めてほしいです。

〇特に疲労回復効果のあるビタミンB1などは、気温が高くなる夏場に消費量が増えるそうで、積極的に摂取する必要があります。 肉、魚、大豆、卵などのタンパク源や野菜、夏場に不足しがちなビタミンB1が含まれている食材(豚肉、豆腐、山芋など)をしっかりととり、消化しやすいようよく噛んで食べましょう。

須藤昌英

9月4日(月)初めての引き渡し訓練

〇「柏市小中学校地震発生時の対応」マニュアルでは、震度5強の地震が発生した場合、保護者等に児童生徒を引き渡すことになっています。金曜日の学級活動が終わった時間で、避難訓練と引き渡し訓練を行いました。

〇今回は富勢中単独で行う引き渡し訓練ではなく、小学校とも連携した訓練でした。本年度が初めての試みです。本来は教室から避難した校庭で行うのですが、熱中症対策として、各教室に保護者に来ていただき行いました。

〇引き渡し訓練の目的として、1つは災害発生時に備え、生徒の安全を守り、確実に保護者に引き渡せるようにすること、2つ目として兄弟姉妹がいるご家庭において小中学校の連携をできるようにすることがあります。

〇ご協力いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。

【避難訓練についての校長の話】

始業式では、一つの災害として地球沸騰化の時代の話をしましたが、もう一つ、日本が避けることのできない災害が地震です。熱中症から命を守ることはある程度計画的にできますが、ただ地震から命を守るためには、もっと突破的な判断をする必要があります。そして今日は関東大震災からちょうど100年目の日です。

1 関東大震災について

日時:1923年9月1日午前11時58分

規模:マグニチュード7.9(震度6強)

範囲:千葉県の房総半島から神奈川県の相模湾

被害:昼食時で強風(東京は46時間燃え続ける)、火災を含んだ竜巻状の渦(火災旋風)があちこちで発生、建物の崩壊や火災で約29万棟、津波も発生

死者: 約10万5千人(9万人が火災で亡くなった)

●この100年間で、東京の人口は400万人から1400万人に増えました。単純に計算したとしても、3倍以上の死者が出る可能性があります。

●地震による火災で警戒すべきは、「同時多発に発生する可能性が高い」ことです。同時多発的な火災の場合、逃げ道を塞がれるリスクもあります。

●人の混乱が1番の問題になると思います。慌てることにより逃げようにも逃げられなくなる可能性は、東日本大震災の時の映像を見れば解ります。あちこちで連鎖して混乱が広がり、人が逃げるよりもそこにうずくまってしまう状況が起きます。

2 地震発生のメカニズムについて

・日本の国土の広さは、世界全体の陸地のたった0.3%にも満たないのですが、世界で発生する地震のおよそ10%が日本とその周辺で発生しているといわれています。

・地球の表面は、海や陸など厚さ数10〜200kmのプレート(岩盤)で覆われています。特に関東周辺は「北アメリカプレート」「フィリピン海プレート」それに「太平洋プレート」と呼ばれる3枚の岩盤が複雑に重なり合っていて、過去にも繰り返し大きな地震が発生してきました。

・3枚のプレートが互いに押し合っているため、地下では地震の原因となる「ひずみ」がたまり続けています。それが限界に達すると、亀裂が入ったり大きく動いたりします。これが地震なのです。

・地震が起こるとひずみはいったん解放されますが、プレートの動きは一定なので、定期的にひずみがたまって地震は繰り返されます。

・この繰り返しの周期が、過去をさかのぼると、おおよそ100年周期となっていて、まさにその100年目が今年なのです。関東地方南部は、マグニチュード7以上の地震が周期的に発生しています。

3 いのちを守ることについて

●「いつ発生するかわからない」のは、人間の時間で考えるからで、地球の時間でいうと、100年なんてほんの一瞬であり、今発生してもまったくおかしくはありません。

●今後 20~30年以内に70パーセントの割合で、首都直下型地震が起きると言われています。しかしその数字を聞いて安心はできません。確率とは、今起きてもおかしくないと受け取るのが正しいからです。

●とにかく最初の揺れ(約1分間)で、自分の命は自分で守ってください。自宅にいる場合にでも、家族で声をかけあってください。家族の中でも普段から、近隣の避難場所を決めておき、落ち着いたら避難できるようにしておきましょう。

須藤昌英

9月1日(金)第2学期始業式

〇42日間の夏季休業が終わり、今日から2学期が始まりました。正門で生徒を迎えていますと、朝の内はまだ涼しい風が吹いており、登校してくる生徒も暑さで辛そうな表情はありませんでした。

〇熱中症対策として、始業式をオンラインで実施することも検討しましたが、20分間という短時間で行うことを徹底した上で、体育館で行いました。

【始業式での校長の話】

この夏は、体温を越えるような「猛暑日」の日数が史上最多となり、連日のように全国各地で発生した熱中症や水難事故で命にかかわるようなニュースが流れていました。

1学期の終業式でも、熱中症の予防について話をしましたが、皆さんの家庭中心の生活はいかかでしたか?夜も寝苦しく、体調を崩した人もいるのではないですか?

7月の終わりには、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、ニューヨークの国連本部で記者会見を開き、「地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と発言しました。

確かに日本も酷い状況ですが、実は世界ではもっと酷いことになっています。夏の最高気温が40度台から50度に達する国や地域が、グローバルサウス中心(インド、中東、アフリカなど)に拡大しているのです。

体温を超える40℃の暑さ(酷暑日)というのは、人体にとって想定を超える危険な領域です。体の約60%を占める水分が蒸発するように減り、脱水症状(頭痛、吐き気、めまい)にもなりやすいのです。さらに重症化すると意識を失う、痙攣(けいれん)を起こすなど、医療処置が遅れれば死に至ることもあります。

9月は体育祭が16日(土)に予定されています。校庭での練習が始まるのは、直前の12日からですが、もしこの暑さがこのまま続くとなると、その練習でさえ出来なくなり、ほぼ「ぶっつけ本番」で当日を迎えることも想定されます。

命の危険をおかしてまで行事をすることは、本末転倒ですので、君たちの体調を最優先しながら、どうやって準備を進めるのかを判断することになります。

また2学期より、3年生は本格的に進路選択の時期になり、今月から一人一人と校長面接を行います。卒業後の自分のやりたいことや夢などを話せるように準備しておいてください。2年生はいろいろな役目を3年生から引き継ぐ時期です。委員会活動や部活動での活躍を期待します。そして1年生は入学してからこの5カ月間で中学生としての自覚が出てきたと思います。2年生と共に富勢中を支えてください。

それぞれの立場で、一段と成長した姿を実現し、楽しい富勢中を一緒につくっていきましょう。

須藤昌英

7月20日(木)第1学期終業式

〇4月6日にスタートした1学期の授業日数は、今日まで71日間でした。ただし通知票には、2・3年生は入学式に参加していないので70日、1年生は始業式から3日後の入学式から登校になるので68日と書かれています。いずれにせよ、振り返るといろいろなことがありました。

〇1年生は、中学校生活にも慣れ、授業・部活動・委員会活動など、活動の場が徐々に広がっています。また初めての定期テストを受けるなどの新たな経験を重ねながら、すっかり中学生らしい姿になりました。校外学習は、12月に埼玉県川越市でのフィールドワークを計画しており、2学期から準備に入ります。

〇2年生は、新たな仲間と担任で新しい学級が始まりました。徐々に学級組織もできあがり、昨年度から準備を進めてきた林間学校(長野県茅野市)に行きました。2日目は大雨でしたが、八子ヶ峰ハイキング・キャンプファイヤー・飯盒(カレーづくり)・八ヶ岳農業実践大学校での体験学習・和紙すき(うちわづくり)体験等、有意義な3日間を過ごすことができました。

〇3年生は、最上級生として1学期の学校生活をリードし、部活動や生徒会活動など多くの面でリーダーらしい姿を見せてくれました。修学旅行では、実行委員や班長を中心に、古都(奈良・京都)の文化遺産や日本の伝統に直接触れることができました。今後は進路選択に向けての活動も徐々に増えてきますので、高校見学や三者面談を通し、進路希望を固めていくことになります。

〇7月に入り、柏市中学校総合体育大会が始まっています。夏季休業に入ると、吹奏楽コンクール等も開催されます。今日までに部活動を引退した3年生もいますが、仲間と力を合わせ、最後まで粘り強く取組んだ思い出は、一生残ってほしいと願っています。

〇今後も厳しい暑さが予想されますが、保護者面談も計画していますので、よろしくお願いいたします。夏季休業中は、ご家庭や地域で過ごす時間も多くなりますので、生徒の健康管理に充分留意していただきますようお願いいたします。

須藤昌英

 

7月19日(水)大掃除

〇昨日は全校一斉の大掃除を行いました。暑い中でしたが、一人ひとりが自らの分担を責任をもって行うという活動を通して、集団の一員としての自覚を深め、生徒相互や教職員と生徒の触れ合いを深めていました。他の教育効果として、清潔の習慣の育成、公共心の育成、勤労の体験なども挙げられます。このように「掃除」のもたらす効果はとても大きいと感じます。

〇ある教育論者は、「掃除」を一生懸命することによって、5つの良いこと(「5K」)があると語っています。

一: 気づく人になれる

二: 心を磨くことができる

三: 謙虚になることができる

四: 感動の心を育むことができる

五 : 感謝の心が芽生えてくる

一生懸命に掃除している生徒に、「暑いので熱中症に気をつけて」と声をかけながらまわりましたが、終了後具合の悪い生徒が出なかったことに安心しました。

須藤昌英

 

7月18日(火)新着図書&夏休み本貸出

〇先週の金曜日の放課後、新しく図書室に届いた本の貸し出しがあり、帰りの会が終わると、多くの生徒が来室していました。少し遅れてきた生徒は、「この本は人気があるので、誰かが借りてもうないと思っていたけど、あってよかった」と笑顔で話していました。学校図書館指導員の菅原先生は、「富勢中は、本が好きな生徒が多く、列をつくって新着本を借りにくる中学校は他にあまりありません」と言っていました。

〇夏休み期間に読みたい本を借りた人もいて、新着本は一人1冊でしたが、こちらは一人5冊まで借りられます。梅雨明けはまだですが、猛暑の日が続いています。暑い日は外へ出かけるのを避け、涼しい場所で読書もいいと思います。読書は、自分とは異なる人間の生き方や考え方に触れることができ、多様な考え方を学べます。普段読書をしないという生徒も課題図書などをきっかけに、本と触れる機会を増やしてもらいたいです。

須藤昌英

 

7月14日(金)命を救う最初の一歩を学ぶ

〇今月に入り猛暑の厳しい日が多く、毎日熱中症の心配が絶えません(最悪の場合には命の危険も伴います)。熱中症の応急処置をしても、もし意識がはっきりしない場合はすぐに救急車を要請します。しかし、救急車が到着するまで(全国平均で8~9分程度)の応急処置をいかに的確にするかが、症状の悪化やその後の後遺症を防ぐことにつながります。

〇学期末の保健体育の授業では、「応急手当の意義と実際」の実習として、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)を使った救急救命法を行っています。生徒が学ぶのに合わせ、教職員も一緒に参加し、万が一の場合に備えるようにしています。

〇突然、心臓や呼吸が止まった人の命が助かる可能性は、10分間を過ぎると急激に少なくなるといわれています。心肺蘇生法とは、この止まってしまった心臓や呼吸の動きを助ける方法です。また、突然心臓が止まるのは、心臓がブルブルとけいれんする「心室細動」が原因となることが多く、この場合には出来るだけ早くAEDによる電気ショックをあたえ、心臓の動きを回復させることが有効です。心肺蘇生法、AEDともに、心臓が止まってから実施するまでの時間が、早ければ早いほど、救命の可能性が高くなることが知られています。

〇最初に生徒たちには、心肺蘇生法やAEDの使い方を説明をし、その後グループに分かれての実習を行いました。みんなこの実習のために借りてきた人形やAEDを使って、積極的に取り組んでいました。最後に指導者からは、「実際に道端で人が倒れていたのを見かけたら、勇気をもって行動することが大切です。自分一人では何もできなければ、近くの人に助けを求めましょう。その勇気さえあれば、もしかしたらその人の命が助かるかもしれません。」と結びました。

〇生徒のみなさんには、夏休みも安全に健康で過ごしてほしいと願っています。

須藤昌英

 

7月13日(木)体育祭応援団(顔合わせ)

〇体育祭実行委員と並んで重要な役割である、応援団の顔合わせが一昨日ありました。各クラス男女2~3名ずつが集まり、団長決めや色決め(赤と白)を行ないました。

〇体育祭などの学校行事は、生徒が大きく成長する場です。特に実行委員や応援団などのリーダーを経験することにより、「自分や仲間のことを考えることができる力」、「自分や仲間のために行動に移せる力」、「仲間をまとめることができる力」の3つが身につくと言われます。

〇体育祭当日は昨年度同様に、午前中で終了しますので、時間の関係上、応援合戦の時間は設定していません。しかしその分、応援団は、開閉会式や競技中の応援で、活躍してくれます。

須藤昌英