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活動の様子(R04年度)

君たちはどうするか?

小論文の練習をしていた3年生ですが、進路が決定している生徒は

「まだ進路が決定していないクラスメートにどのように接するか」

というお題で文を考えていました。

その答えの1つか、進路が決定した生徒達は卒業アルバムの制作を

しています。本日も、他の生徒が下校後も学校に残りアルバムの構成

を考えていました。既に〆切が近づいているため、かなりのスピード

で仕事を進める必要があるようで、受験が終わってはいても、のんびり

とはしていられない様子です。

 仲間達のためにと、自分ができる事に取り組む3年生がどのような

アルバムを作るのか楽しみですね。

ダイナモ

最近の体育の授業では長距離走を実施しています。冬季トレーニング

に参加している生徒では、朝練習・体育・放課後練習と日に三度は

長い距離を走っているかもしれません。若いとはいえ、そこまで走れる

生徒達は「凄い!!」としか表現のしようがありません。また、がむしゃら

に走るだけでなく、エクセルのペース換算表を活用して目標タイムに

近づくためのペース配分を計算するなど、頭も使って走っています。

そんな、走りの修羅がひしめく柏三中の中でもトップに君臨するであろう

特設女子駅伝部のメンバーが、2月11日に千葉県中学校新人駅伝大会に

出場し、66校中14位という好成績を収めました。スタートの写真を見れば

わかる通り、パッと見て何校が出場しているのか判断できないほどの大舞台

ですが、生徒達は雰囲気にのまれることなく実力を発揮していました。

日頃から己の限界に挑み続けている努力のたまものだと思います。

 

 

寒さを凌駕する精神力

朝から粉雪がチラついていますが、駅伝の県大会を明日に控える

女子生徒は校庭を走って最終調整をしています。雪を嫌がるどころか、

降りしきる雪に自分から積極的に当たろうとしているようにさえ

見えました。いつも半袖で登校してくる1年生の男子生徒は本日

も半袖で登校。校内服での登校を許可したことで、長ズボンの制服

ではなく半ズボンの体操着で登校してきており、こちらの心配を

よそに普段よりも薄着となっています。環境に負けないという

強い決意や男の意地のようなものをひしひしと感じてしまいました。

北海道について学ぶ2年生の社会科では、雪を売りにした観光業など

が登場してきて、自然と授業も盛り上がっているように見えます。

「クリームシチューの具材から北海道地方の農業を見てみよう」

という学習テーマは面白いだけでなく、北海道の農産物を忘れても

クリームシチューの具材を思い出せば正解を導ける画期的なものの

ように思います。それに加えて、ホワイトルーは小麦粉を使って

作るという家庭科の知識まで教えていました。調理実習の機会が

減ってしまった年代と言える2年生には一挙両得な内容ではない

でしょうか。

貴公子総選挙

日本最古の物語と呼ばれる「竹取物語」を勉強する1年生。

最古と言えども、恋という感情は現代社会とそこまで変わ

らないのか、かぐや姫に情熱的なアプローチをする5人の

貴公子が登場します。1年生では登場した貴公子の誰に1番

好感を持ったか投票していました。

エントリーナンバー①

天竺に行ったふりをして山寺にあった鉢を「仏の御石の鉢」

だと言い張った「石作の皇子」

エントリナンバー②

 依頼の品である「蓬莱の玉の枝」の贋作を職人に作らせ、

架空の冒険談を語った「庫持の皇子」

エントリーナンバー③

金の力で難題を解決しようとしたあげく、偽物の「火ねずみ

の皮衣」を買ってしまった「阿部御主人」

 エントリーナンバー④

家来に「竜の首の玉」を取ってくるように命じ、旅の準備

資金を預けたものの、ことごとく裏切られ財産を持ち逃げ

された挙句、自分で海に突撃して死にかけた「大伴御行」

 エントリーナンバー⑤

「燕の子安貝」とフンを勘違いして掴んだ「石上麿足」

 

 どの貴公子もあまりいいところはないように思えますが、

栄えある人気ナンバーワンに輝いたのはエントリーナンバー

5番の「石上麿足」でした。

自分で行動したことと、宝物とフンを勘違いしてしまった

茶目っ気が票を集めた要因かと思われます。

恋バナに興味津々な年代の生徒達は、授業が終わっても

貴公子たちに感じた魅力について語り合っていました。

教科書の題材というイメージが強い古文ですが、この

ような観点で見ると、なんだか面白く見えてきます。

なんか温かい

2年生は3年生を送る会でよほど壮大な発表をするのか

1年生が全体練習を進める間も色々な道具の作成をして

いました。そんな2年生もついに準備が完了したのか、

体育館での練習へとステップアップしていました。

2年生全体の頑張りもありますが、放課後には美術部

の生徒が大道具の細かい仕上げをしており、日頃から

鍛えている芸術センスを活かして学年全体の計画進行

に大きく貢献していました。

さらに驚くことに、目前の行事の準備だけでなく、卒業式

に向けて桜の花に色を塗る作業までしています。カラー印刷

すれば綺麗な色をした花びらを大量生産できる時代ですが、

一つ一つの花びらに色の濃淡をしっかりと表現して丁寧に

作り上げています。会場の何気ない装飾の一つでしょうが、

美術部の生徒達が時間をかけて用意した装飾品だと考えると

なんだか式場全体に真心が充満しているように思えてきます。

保護者用ページの美術部のページを更新しました。

春よ来い

朝夕の冷え込みが少し和らいできたように感じる今日この頃。

花壇からは、菜の花学級の生徒が植えたチューリップの芽が

出てきており、視覚でも春が近づいていることを感じます。

とはいえ、早朝は、まだまだ寒さを感じる気温なのですが、

生活委員会の生徒と保護者の方々は寒さに負けない明るい

あいさつを「おはよう3days」で見せてくれました。

あいさつ運動のみならず、9時30分頃からは、PTAの花壇

ボランティアとして花の苗を定植してくださいました。

卒業式・入学式と、式典が続く季節が目前に迫っていますが

おかげさまで生徒達の花道が色鮮やかに彩られることとなり

そうです。寒い中ご協力いただきありがとうございました。

 

令和のレオナルドダヴィンチ

新入生学校見学会でもプログラミング発表会をしていた

コンピューター部ですが、部員数が多いことに加え、説明

するのに時間がかかる超大作の連続ということもあり、

本日も引き続き発表会をしています。

プログラミングの説明画面では、小学生でも見覚えのある

であろう、あの猫が出てきていますが、組んでいるプログ

ラミングは小学校の授業では出てこないように感じるほど

複雑です。ある生徒の発表では「ラングトンのアリという

二次元のチューリングマシンと言われるプログラムを作成

しました」という言葉が出てきます。難しい単語の連続に

説明開始数秒で置き去りにされてしまいました。

ゲームを作成した生徒の中には、映画のポスターを思わせる

タイトル画面を作ったり、作中の音楽を自作したりと、

プログラミング以外の才能も発揮していました。

 保護者用ページのコンピューター部のページを更新しました

 

疑惑の芸術?

2年生が作った一筆書きアートが職員玄関前に飾られています。

複雑に線が入り乱れた作品は、一筆書きで書きましたと説明され

なければ普通の絵に見えてしまいます。普通の絵に見えてしまう

ので、本当に一筆で書いたのか確認したい気持ちが湧くのですが、

膨大な書き込み量の作品を前にすると、確認作業に時間がかかる

ことが一瞬が分るため、その気持ちが一気に消え去ります。

作品全体の構成がしっかり出来ていなければ作れないことは明白

なので、シンプルに見える作品でも筆を動かす前に相当計画を

練っていたのではないでしょうか?2年生の芸術センスと思考力

が光る作品でした。

 

お待ちしています

本日は、来年度の新一年生が柏三中を見学しに来ました。

全体説明会では、学校の代表である生徒会総務部の生徒達

が柏三中のあらゆることを説明していました。昼休み中の

リハーサルでは、制服を披露する時のポーズで笑っていま

したが、本番には浮ついた様子は一切なし!!ファッション

モデルばりにカッコイイ表情でポージングを決めていました。

夏服の紹介で半袖になる生徒も、寒そうなそぶりを見せる事

なくモデルとしての仕事を全うしていました。その後の校内

案内でも、にこやかな表情で新一年生を案内しており、早く

も優しそうな最高学年の片鱗を見せてくれました。

主に部活動の様子を見る校内見学では、コンピューター部は

プログラミング発表会をし、吹奏楽部は輝秋祭で発表した曲

の演奏と、ここぞとばかりに見応えバッチリな活動をして

いました。インパクトのある活動風景で新一年生の心を鷲掴み

したかと思いましたが、感想を聞くと「サッカー部に入ると

決めている」との返答。既に固い決意を持っている新一年生

もいるようでした。中学校生活を見据えている新一年生達が、

卒業式を経て更に成長して入学してくるのが今から楽しみです。

 

なんでだろう?

「エーミール」「ヤママユガ」「そうか君はそういうやつなんだな」

物語のタイトルを覚えていなくとも、このキーワードは覚えている

という方は多いのではないでしょうか?

明るい物語ではないですが、深く印象に残る魅力のある作品「少年の

日の思い出」を学習する1年生は、ヤママユガの標本を盗んだ主人公

が物語の最後、大切にしていた蝶の標本を自らの手で潰してしまった

時の心情を考えていました。窃盗に手を染めてしまった以上、主人公

に非があるのは覆しようがないですが、生徒達は主人公の自業自得と

一言で断罪することなく主人公の心情に心を寄せていました。

 自分への罰・やり場のない怒り・気持ちが折れた・等々あらゆる意見

が上がり、国語科の教員も「こういう発想もあるのか」と感心してい

ました。

人の心を完璧に理解することは出来ませんが、理解しようと頭をひねる

生徒達は思いやりの塊だと思いました。