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貴公子総選挙

日本最古の物語と呼ばれる「竹取物語」を勉強する1年生。

最古と言えども、恋という感情は現代社会とそこまで変わ

らないのか、かぐや姫に情熱的なアプローチをする5人の

貴公子が登場します。1年生では登場した貴公子の誰に1番

好感を持ったか投票していました。

エントリーナンバー①

天竺に行ったふりをして山寺にあった鉢を「仏の御石の鉢」

だと言い張った「石作の皇子」

エントリナンバー②

 依頼の品である「蓬莱の玉の枝」の贋作を職人に作らせ、

架空の冒険談を語った「庫持の皇子」

エントリーナンバー③

金の力で難題を解決しようとしたあげく、偽物の「火ねずみ

の皮衣」を買ってしまった「阿部御主人」

 エントリーナンバー④

家来に「竜の首の玉」を取ってくるように命じ、旅の準備

資金を預けたものの、ことごとく裏切られ財産を持ち逃げ

された挙句、自分で海に突撃して死にかけた「大伴御行」

 エントリーナンバー⑤

「燕の子安貝」とフンを勘違いして掴んだ「石上麿足」

 

 どの貴公子もあまりいいところはないように思えますが、

栄えある人気ナンバーワンに輝いたのはエントリーナンバー

5番の「石上麿足」でした。

自分で行動したことと、宝物とフンを勘違いしてしまった

茶目っ気が票を集めた要因かと思われます。

恋バナに興味津々な年代の生徒達は、授業が終わっても

貴公子たちに感じた魅力について語り合っていました。

教科書の題材というイメージが強い古文ですが、この

ような観点で見ると、なんだか面白く見えてきます。