創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
文字
背景
行間
校長雑感ブログ
2月6日(火)千葉県立・柏市立公立高等学校入学者選抜にかかる出願
【今朝6時半の校庭の雪景色】
〇昨晩は予想を超える積雪で、歩道もグラウンドも白一色です。お知らせしたように、生徒のみなさんは足元に十分に気をつけて登校してください。
〇今日から3日間(8日は午前中のみ)、千葉県立及び柏市立高等学校の出願手続きがあります。基本的に公立高等学校へ出願できる条件は、「県の内外を問わず、他の公立高等学校を出願していないこと」ですので、入学願書にはそのことを校長が証明する欄があり、私がすべて捺印しています。出願方法は一部のWeb出願を除いては、郵送か直接持参になりますが、本校では生徒本人が受検する高等学校に出向くことにしています。出願をしない3年生については、1時間授業の後、下校となります。
〇出願する高等学校の所在地は、柏市9校、我孫子市2校、鎌ヶ谷市2校、流山市4校、野田市3校、松戸市6校、習志野市1校、千葉市1校と広域になります。朝から出願書類を受け取って、志願先の高等学校へ徒歩や公共交通機関等を使って行きます。雪による交通機関の乱れもありますが、慌てないで行ってもらいたいです。学力検査等の当日の下見を兼ねるねらいもありますので、身なりを整えて礼儀ある態度で行くように、学年職員で指導しています。
〇出願期間が終わる9日の金曜日に、志願倍率が発表されます。その倍率を参考にし、1回に限り、志願の変更の手続きをすることができます(2月14日、15日)。ただしこれは無暗に行うと返って生徒本人に心の動揺(変えることにはチャンスとリスクの両方がある)が残ることもありますので、慎重に行わなければなりません。
〇この2つの手続きが終わったら、あとは20日と21日の学力検査等の当日になります。生徒のみなさんには、「最後は自分のやってきたことを信じて」と言ってあげたい気持ちです。不安を感じない人など一人もいませんので、自分だけが不安だと思わないでほしいと校長面接でも伝えました。私の経験からは、他の学校から出願した人はみな「自分よりも出来そう」などに見えるので、たまたま同じ学校を受検した人は、ライバルというよりは「同志」だと思って、「お互い頑張ろう」くらいの気持ちでいる方が、気が楽になると思います。
〇本番直前にあえてこれまでの生活スタイルを変えるのは好ましいことではありません。気持ちはわかりますが、最後の追い込みとして深夜まで勉強をしようとする生徒が時々いますが、そのことが自分にあっているのか否かと思いあぐんだり、寝不足になったりと精神的・身体的負担がかかります。新しいことを取り入れようとする気持ちをあえて抑えて、今までの生活リズムを貫いていった方が良いと思います。
〇伝統的に中学校の教員には、『十五(歳)の春は泣かせない』いう言葉が伝わってきています。義務教育9年間を終え、新たな進路先を自分で選ぼうとしている3年生。合否の結果は我々にはどうすることもできませんが、本人が努力してきた力を精一杯出し切れるように祈るしかありません。
須藤昌英
2月5日(月)節分と立春
〇3日の節分と昨日の立春を過ぎて、いよいよ春が近づくと思いますが、今日の午後から雪の予報も出ています。
〇立春の他にも立夏、立秋、立冬の前の日はすべて「節分」の日ですので、本来「節分」は年4回あります。その中でも春は新年の始まりでもあることや希望をもつという意味合いから、一説によると室町時代以降、特に春の節分が重視されるようになり、一般的に「節分」というと立春の前日を指すようになったそうです。
〇「節分」とは「季節を分ける」という意味ですので、昨日からは「新年(初春)」となることから、3日は太陽暦のカレンダーにおける大晦日にあたるそうです。この時期には中国などで、「春節」としてお祝いを盛大にするのをニュースでよく見かけます。
〇新年を迎えるにあたり、鬼を退治するために豆が使用されますが、一説によると、「魔(ま)を滅(めっ)する」という語呂合わせから「まめ」をまくようになったようです。また日常でも「まめによく動く」などで使われるように、「まめ」という言葉には「体が丈夫で気が利く」という意味もあり、節分に使われる豆は「福豆」と呼ばれ縁起が良いものとされています。千葉県などは特産の殻付きの落花生を使うところもあると聞いたことがあります。
〇ではその鬼とは何を象徴しているのでしょうか?よく言われるのが、自分の心の汚い部分や弱い部分です。自分だけが得をしようとしたり、相手を貶めたり意地悪をしたりする人は、あらためることも必要でしょう。ただそれに自分でも気が付いていない場合も多いので、少なくとも人に指摘されたら、「素直」に自分を振り返ってみることだと思います。これは子どもたちへの戒めとしてではなく、私たち大人の心に棲みつく鬼ともどう向き合うかが問われています。
〇誰しも「心の弱さ」はありますので、それから目をそらさずに、気づいたことはためらわずに、自分に取り入れていくことが「学び続ける」ことだと思います。自分の行動面で、普段からだらだら過ごしたり、なまけ心に勝てなかったりすることなども一つの鬼と捉えられるかもしれません。いずれにせよ自分を制御(コントロール)できるか否か、生涯の課題とも言えます。
〇「豆まきの時には一般的に「鬼は外、福は内」と言いながら豆を投げますが、これはご存じの通り、鬼(厄や邪気)は家の外へ、福(幸運や福の神)は家の中へどうぞ、という意味が込められています。私も子どもの頃は単純な構図でわかりやすかったですが、中学生くらいになると、「そんなに都合よく悪いものは遠ざけ、良いものだけ近くにもってくるなんて、横着だ」などの考えも出てきたり、さらに大人になると、ありのままの自分を受けとめて「福は内!鬼も内!」の方がしっくりくるようになりました。年齢によって変化があるものです。
〇先週の給食には節分にちなんで、鰯のフライと入り大豆がメニューにありました。昔は家庭でも鰯の頭を焼いて柊の枝で刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」を家の玄関などに飾る風習があった記憶があります。鬼が家に入ろうとした時に、鰯を焼いた強烈な臭いで驚かせ、柊の棘で鬼を刺し追い払うための魔除けの儀式だと親から教わりました。また年齢の数だけ豆を食べることも、大豆は良質なたんぱく質ですから身体に良いとわかっていても、さすがに私も数え歳の62個は食べられませんでした。
〇雪が積もって、生徒たちの登下校に影響が出ないことを祈っています。
須藤昌英
2月2日(金)能登半島地震の支援のための募金活動
〇昨日で能登半島地震から一カ月となりました。あらためてお亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。また今も避難していらっしゃる方にお見舞い申し上げます。そして一日も早く復興されるために自分たちになにが支援できるかを考え続けていく必要があると思います。
〇先日、学区内にある千葉県立柏高等学校の生徒会の皆さんより、被災者への支援のため、本校の生徒会と一緒に、街頭募金をしたいとの提案がありました。本校としてもこの取り組みに賛同し、昨日、県柏高の生徒会の皆さんが本校に来てくれて、本校生徒会と話し合いを行いました。実は県柏高の生徒会長さんが、富勢中の卒業生であり、後輩の中学生にも声をかけてくれたのがきっかけでした。
〇私も若い頃、当時勤務していた中学校の生徒たちを引率し、年末にJR柏駅でユニセフ募金を行った経験があります。生徒たちははじめ恥ずかしそうに「ご協力をお願いします」と小さな声で呼びかけていましたが、募金して下さる方々に「がんばってね」「すごいね」などと声をかけてもらううちに、段々と自信をもって声を張り上げていたのを今でも思い出します。
〇大切なことは集まった金額ではなく、今回は支援をされる側ではなく支援をする側であることや当日は自分たちで考えた方法で、募金の目的等についても誠意をもって説明する経験ができることです。もし関東地方に同様な地震が発生すれば、今度は支援を受ける側になる可能性があるわけです。
〇昨日の話し合いでは、中学生よりも高校生の方が人数が多く、高校生の物怖じしない発言や行動に、最初は少し緊張していた中学生も段々と打ち解けて、活発な意見交換となりました。
〇実施する日時や場所の候補日を確認し、道路使用許可書なども警察署に申請した上で、今月や来月に実施することになりました。また募金箱や募金パネルなどの用意も、お互いに分担し、当日は中学生と高校生がいくつかのグループに分かれて行うことになりました。
〇募金活動を通して、被災地の方々の苦労を当事者意識で想像しながら、小さくても自分たちのできることを考えて行動する経験は、今後に必ずいかされると思います。そして打ち上げ花火のような活動ではなく、息の長い支援を彼らには考えてもらいたいです。
須藤昌英
2月1日(木)授業を研究する
〇2月になりました。水仙の花や梅の花も開花しています。今日の日中は春の陽気であたたかいようですが、夜から寒気が入り急に寒くなる予報が出ています。近隣の小中学校でも、インフルエンザや新型コロナによる欠席が増加しているようです。用心していきたいと思います。
〇一昨日の授業参観の前後には、5つの教科・領域で、7つの研究授業を行いました。研究とは一般的に、「物事を深く考えたり、詳しく調べたりして、真理、理論、事実などを明らかにすること」です。私なども長年授業を行ってきましたが、「授業は生き物」という感覚があります。要するに、授業は物ではなく、目の前の子どもたちを相手にしているので、計画通りに進まないことがあったり、逆に意図しない部分で生徒の理解が進んだりするような経験を何度となくしてきました。
〇教員としての研修は多方面にわたりますが、その中で「一丁目一番地」は、やはり授業の進め方&生徒の学びの支援です。著名な教育者の斉藤喜博氏の「授業は真剣勝負である」や「教員は授業で勝負する」というフレーズは、教員であれば一度は聞いたことがあり、それを毎日実感している本校の教員も多いと思います。
〇伝統的に日本の教員は、より良い授業を目指し、各学校やグループ、地域などでの自主的な授業研究の取組を続けてきています。私も日々の教材研究(授業内容をどの視点でどのアプローチで生徒に学ばせるか)する時間は、若い頃から楽しい時間でした。何よりも教える教員がその教科の本質的な楽しさや実社会とのかかわり(有用性)をわかっていることが、たとえ思い通りに授業が進まなくても、生徒達には伝わるもの(この先生は本当にこの教科が好きなんだなど)が多かった気がします。
〇国の中央教育審議会答申でも、「日本の教員の自己研鑽の意欲は高いものがあり、日本の授業研究の伝統は諸外国からも注目され、こうした自主的な資質能力向上の取組がこれまで日本の教育の発展を支えてきた」と評価されています。
〇特にその授業のねらいである「学習問題(課題)」は、生徒の学びのゴールを言葉であらわしたものであり、研究授業後の振り返りの会でもその大切さを学んでいます。本校にも若い教員が多いですが、彼らは日々生徒から学び、着実に授業力をつけていることを校長として嬉しく思いつつ、今後もサポートを続けていきます。
須藤昌英
1月31日(水)授業参観
〇昨日は授業参観を行いました。外は春の気温に近かったとは言え、校内の廊下・階段等は寒くて大変だったと思います。ご来校いただきありがとうございました。
〇いただいた感想の一部だけ紹介します。
・身近な話題や興味を持てる話から授業を進めてくださっており、より学習内容が入りやすいだろうなと感じる授業でした。
・丁寧で授業の流れもとても良かったです。
・騒がしくなく静かに授業を受けていました。先生方も明るく丁寧な授業でした。
・子供達が授業に一生懸命取り組んでいる姿が見られて、とても嬉しかったです。終わった後の友達との楽しそうな交流も見られて安心しました。仕事が終わってから行ける時間に自由参観でとても助かりました。ありがとうございました。
〇教育者で住職でもあった東井義雄氏(1912~1991)の言葉に、「私は 私を創っていく 責任者」があります。「私を創る」とは、もちろん学習して知識を身に付けることもありますが、自分と向き合い自分の良さを大切にしながら、友人の良さも同時に尊重していくことだと私は考えています。授業も一人でオンラインで行うことも効果がありますが、教室で一つの課題をみんなで考えていく授業スタイルにも、知識や考えを深めるという点において、これからも大切にしていくべきものだと思います。
須藤昌英
1月30日(火)食の面から身近な生活を見つめなおす
〇1学年は昨年の12月に埼玉県川越市に行き、校外学習を行いました。ただ例年ですと1学年の校外学習中に、飯盒でご飯を炊いたり、カレーをつくったりする実習なども入れていましたが、今回は目的や場所の関係で行いませんでした。
〇そこで昨日から家庭科の時間に初めての調理実習を行っています。家庭科の目標には、「健康・安全で豊かな食生活に向けて考え、工夫する活動を通して、中学生に必要な栄養の特徴や健康によい食習慣、栄養素や食品の栄養的な特質、食品の種類と概量、献立作成、食品の選択と調理などに関する知識及び技能を身に付け、これからの生活を展望して,食生活の課題を解決する力を養い、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成すること」があります。
〇特に食事の役割と中学生の栄養の特徴については、生活の中で食事が果たす役割について理解すること、中学生に必要な栄養の特徴が分かり,健康によい食習慣について理解することがあります。また食品の不適切な扱いによっては、食中毒などにより健康を損ねたり、生命の危険にもつながったりすることから、健康で安全な食生活を営むためには、調理における食品の衛生的な扱いに関する知識及び技能を習得する必要があることにも気付くようにします。
〇今回は、スパゲティミートソースとフルーツポンチをつくりました。指導に当たっては,食生活調べや話合いなどの活動を通して,食事の役割について具体的に理解できるよう配慮しています。例えば,毎日の食事や様々な行事などでの食事場面を振り返り,その時の様子や気持ちを思い出して,生活の中で食事が果たす役割を考えたり、小学校家庭科や保健体育科等との関連を図り,食事と健康に関する調査結果等を活用して,食事が果たす役割を考えたりする活動などを行なったりしています。
〇生徒たちは班で協力し、時間内に準備、調理、飲食、片づけなどを手際よく行っていました。また並行してリンゴの皮むきテストも実施し、「廃棄する芯や皮が15%以下」になるように目標を掲げていました。私が小学生の頃とは違い、今の男子中学生は包丁の扱いや盛り付けの工夫などが手馴れている印象を受けました。数人の生徒に話を聞いてみると、自分の食事について考える良い機会になったようです。
須藤昌英
1月29日(月)自分の成長と家族・家庭生活の関り
〇3学年の家庭科において、各自が幼児向けの絵本を作成し、図書室に展示しています。これは、家庭科の学習目標に、「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、よりよい生活の実現に向けて,生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す」とあることから行っているものです。
〇特に自分と家族、家庭生活と地域との関わりを考え、家族や地域の人々と協働し、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養うために、自分の成長と家族や家庭生活との関わりが分かり、家族・家庭の基本的な機能について理解するとともに、家族や地域の人々と協力・協働して家庭生活を営む必要があることに気付くことが重要です。
〇2学期に行った校長面接でも、自分の成長と家族との関わりについて、自分がこれまで成長してきた過程を振り返り、自分の成長や生活は、家族に支えられてきたことを発言している3年生も多かったです。さすがに15歳になると、家族・家庭の基本的な機能については、子供を育てる機能、心の安らぎを得るなどの精神的な機能、衣食住などの生活を営む機能などを理解できるようになっており、その際、中学生までの自分の成長も,現在の生活も家族・家庭の基本的な機能が果たされることによって支えられていることが分かり、家族・家庭の重要性についてあらためて実感していると感じます。
〇今回の絵本作成は、「幼児の発達と生活の特徴が分かり、子供が育つ環境としての家族の役割について理解すること」が目的であり、幼児の心身の発達とそれを支える生活や幼児期における周囲の人との基本的な信頼関係や生活習慣の形成の重要性が分かり、幼児にふさわしい生活を整える家族の役割について理解できるようになります。
〇特に幼児の発達の特徴については,身体の発育や運動機能、言語、認知、情緒,社会性などの発達の概要について理解したり、これらの発達の方向性や順序性とともに個人差があることを理解できるようにしたりします。また認知については、ものの捉え方について扱い、幼児は自己中心的に物事を、えたり、生命のないものにも命や意識があると捉えたりするなどの特徴があること、幼児は遊びを中心とした一日を過ごし,食事・睡眠・排泄・着脱衣・清潔などの基本的な生活習慣については,生活の自立の基礎となるので、幼児の心身の発達に応じて、親をはじめ周囲の大人が適切な時期と方法を考えて身に付けさせる必要があることを理解できるようにします。
〇要するに今の自分がこれまでどれだけ家族や周囲の方々のお世話になってきたかを振り返ることで、4月からの進学先でも自立した生活が意識できるようになると思います。
須藤昌英
1月26日(金)今年最初の満月
【今朝7時前の富勢中から西の空に浮かぶ満月】
〇昨夜から今朝にかけては満月がよく見えました。特に日付が変わった今朝の未明に満月の瞬間を迎えました。
〇新年を迎えてから最初に見られる1月の満月は、「ウルフムーン」と呼ばれているそうです。日本語では「オオカミ月」です。私も幼い頃から月と言えばオオカミと結び付けるイメージが強いですが、その関係性についてはこれまであまり調べたことはありませんでした。
〇この名称は、アメリカ先住民が満月に独自の名前をつけたことが由来のようです。アメリカ先住民が暮らす地域では、夜が長く寒い時期に1月の満月を迎えます。木々や低木が休眠期に入り、野生の花の種が発芽を待つこの時期は、生命を育む次の季節に備えて土壌を休ませる時期です。
〇スキー場に行くと感じますが、雪は音を吸い込んでしまい、怖いほどの静けさがあります。何の音も聞こえない静かな夜、地上では静寂を破るオオカミの遠吠えが響き渡ったことから、1月の満月の名称「ウルフムーン」が生まれたとされています。まだ人間も少なく未開の地が多かったアメリカの大地を想像するだけでも楽しいものです。
〇昨晩退勤する時には、東の空に見えていた月は、今朝出勤するとまだ西の空に見えていました。寒さが厳しい朝ですが、今日も一日、良い日でありますように祈りながらと写真を撮りました。
須藤昌英
1月24日(水)市内新人駅伝・ロードレース大会
〇昨日、県立柏の葉公園と総合競技場において、令和5年度柏市中学校新人駅伝大会が行われました。公園内の巡回コースを、一人が約3000m、女子は5人、男子は6人でタスキをつなぎました。
〇結果は女子Aチームが24位、男子Aチームが14位、男子Bチームが24位(Bチームの中では5位)でした。風もなく太陽の暖かさを感じる中、普段の練習の成果を出しきりました。
〇午後はロードレースが行われましたが、9名の選手が駅伝と同じコースを走り、良い経験となりました。長い距離を走ることのためには、強靭な体力(健康的な体)さえあればいいものではありません。
〇走っている間は、他の人を競うというよりも、自分自身と向き合い続けるメンタルが必要です。「こんなにつらいのになんのために走っているのか?」「もう今すぐにやめてしまおうか!」などの自分自身の中にある『甘い』誘惑に打ち勝つことは、学習面やその他の面で必ず役にたっていきます。
須藤昌英
1月23日(火)寒さの中で鍛える
〇昔から「大寒」前後には、武道では「寒稽古」、神事では「寒中水泳」などをして、自分の心身を鍛えるの風習があります。あえて厳しい条件で自分を磨くことは、自分の可能性を伸ばすことになるということでしょう。
〇「鍛える」と言えば、有名な徳川家康の遺訓の一部があります。
「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。(略)」
〇読めばわかりますが、おおよそ「人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。」という意味です。不自由なことや苦しかったことが逆境になると味方してくれるという教訓だと思います。
〇寒いのにあえて自分を鍛える・・など、一見すると不合理かもしれませんが、昨年の経験したことのない猛暑を思い出すと、暑い中では熱中症などから命にかかわる危険もありますが、いくら寒いからと言って日本では凍死することはありませんから、寒い時の方が合理的と言えるかもしれません。
〇コロナ禍前までは、多くの中学校で「冬季合同トレーニング」を実施していました。日没がはやい冬季は、各部活動の放課後の活動時間が短く、練習量の確保が難しいのですが、部活動の枠を超えて、希望者が部活動終了時間からグラウンドに集まり、夕闇のなかを走ったり筋力トレーニングをしたりして、基礎体力を養っていました。各競技の基盤となる足腰を鍛えることで、春からグンとスキルを伸ばした生徒を私も過去には多く見てきました。よく観察していると、体力もそうですが苦しいことに自ら向き合うことで個人が精神的にも成長します。
〇またある意味走ったり筋トレしたりすることは単純作業なので、一人ではなかなか継続しにくいものです。そこで仲間同士で励ましあい、目標達成する連帯感が生まれ、それが夏の総合体育大会でもそのチームの絆が発揮されていました。
〇今の状況では前のように、合同でトレーニングをすることは難しいですが、昨日に触れましたが、お酒もこの時期に仕込むと美味しくなると同様に、人間もこの時期に「自分磨き」をするとよい・・かなと感じています。
須藤昌英