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2021年12月の記事一覧

見て見て~!

見て見て~!

 

冬といえばなわとび運動。

なわとびは,全身を鍛え,体力を向上させる運動です。

手でなわを回してタイミングよくジャンプして跳ぶ。

あやとびに至っては,手をクロスする動作まで加わります。

協応動作としてもかなり複雑です。

先日,体育の授業をのぞいてみると,1年生の子どもたちが熱心になわとびの練習をしていました。

担任の先生は,言葉で説明するだけでなく,実際に跳んで見せていました。

「学ぶ」と「真似る」は同じ語源だと言われています。

見て,真似て,習得していくのですね。

先生も大変です。(^^;

ところで,子どもたちのなわとびを上達させるコツ,ご存じですか?

2つあります。

1つは,一緒に跳ぶことです。

これだけで,子どもたちはとても喜びます。

「いい年して,なわとびなんか跳んだら怪我をするじゃないか。」

という声が聞こえてきそうですね。確かにそれは言えます。

もう一つのコツ。これは誰でもできます。

子どもたちの「見て見て!」という思いを満足させることです。

人には「承認欲求」があります。

誰かに見てほしい,認めてほしいという気持ちですね。

小さい子どもであればあるほど,その思いは強いものです。

子どもたちのなわとびの様子を見ていると,すぐさまこちらに近寄ってきます。

「先生見て見て~!」「ぼくも~!」「私も見て~」「何回とべるか数えて~」

我々大人は,「うんうん」とニコニコしながら見守ります。

そして,「すごいね!」「跳べたね!」「新記録?」「跳び方がきれいだね!」

と,ひたすらよいところを見つけては声をかけます。(もちろん心から。)

それだけで,子どもたちのやる気エンジンに火が付きます。

これはなわとびに限ったことではありませんね。

勉強でも,運動でも,音楽でも,お料理でも,お手伝いでも…。

明日から冬休みです。

ご家庭でも,様々なことに子どもたちがチャレンジするのではないでしょうか。

やる気スイッチをオンにするためにも,子どもたちの「見て見て~!」の思いを

満足させてあげてください。

我々大人も,きっと幸せな気持ちになるはずです。(^^)

今日で2学期が終わります。

今学期も保護者の皆様,地域の皆様に大変お世話になりました。

皆様のご理解ご協力をいただいたお陰様で,無事終業式の日を迎えることができました。

心より感謝申し上げます。

3学期もどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください…。

縄ない体験でリース作り!

縄ない体験でリース作り!

今年度、5年生は下田の杜で、田植えと稲刈り体験をさせていただきました。

脱穀後のわらを使い、昨日は「縄ない」を体験しました。

いつもお世話になっている下田の杜のスタッフ11名の皆さんが

指導と応援にかけつけてくださいました。

わらは農家の必需品。雨具,はきもの,手提げかごもわらで作ったんだよ!

「縄ない」と聞くと,わらを両手でも見込むようにして行う複雑な作業で,

「農家の方の熟練の技」というイメージしかありませんでした。

始まる前は,「果たして小学生に縄ないができるんだろうか…」と半信半疑でした。

ところが…。

講師を務めていただいた木野さんの説明を聞いて納得しました。

今回の縄ないは、子どもたちが4人1組になって力を合わせて行うという画期的な手法でした。

木野さんを中心に,実演つきの説明をしてくださるスタッフの皆さん。

一人が束ねたわらの根元をつかみ,残りの3人が3等分されたわらを,

三つ編みのように編み込んでいく。

これなら子どもたちでも仲間と力と呼吸を合わせれば、できますね。

さあ,いよいよ作業開始です。

  わらを3回ねじったら,「1,2の3」の合図で,わらの束を右の人に渡します!

4人1組になり,わらとの格闘が始まりました。

はじめは,なかなかわらを思うように扱えません。

でも心配ご無用。子どもたち4人に1人,下田の杜のスタッフの方がついてくださり,

懇切丁寧に指導してくださいました。

お陰で,作業の腕はどんどん上がり,最後には一人に一つずつ,わら細工が完成しました。

「西小の子どもたちは,一生懸命でもの覚えがいいわね。」

どこまでも優しいスタッフの皆さんに見守られ,子どもたちも張り切ります。

用意していた飾りつけを施し,オリジナルのリースが完成しました。

下田の杜の皆さんは,それぞれに得意分野をお持ちです。

植物の観察,昆虫採集,稲刈り,そしてわら細工と,いつも講師役が替わり,

その日の講師の方を他のスタッフの方が全員でサポートされています。

その豊富な知識と専門性,チームワークの良さには,いつもほれぼれしてしまいます。

子どもたちはまた一つ,良い体験をさせていただきました。

スタッフの皆様,今回も本当にありがとうございました。

こどもたちが作った,わらのオリジナルリース。

今ごろ各ご家庭に飾られていることでしょうね。(^^)

必要不可欠 情報モラル教育

必要不可欠 情報モラル教育

「情報モラル教育」という言葉をご存知でしょうか。

スマホやタブレットが普及し,便利な世の中になりました。

インターネットを利用すれば,いつでもどこでも

世界中のあらゆる場所とつながることが可能です。

なんとも便利なネットですが,使い方によっては大変危険なものになります。

ある程度判断力が身についた大人であれば,その危険を回避することもできます。

しかし,発達途上の小学生にそれは望めません。

今や,小学校の高学年の半数ほどが自分専用のスマホを持っている時代です。

だからこそ,小学生の今から,「正しく適切なインターネットの使い方」を教えていかなくてはならないわけですね。学校で,そして家庭で。

冬休みを前にした先週16日(木)に,5,6年生の子どもたちを対象に,情報モラルの授業を行いました。

講師は,前酒井根中学校校長の宮武先生にお願いしました。

宮武先生は情報モラル教育のスペシャリストです。現在は千葉県の情報モラル教育講師を務めており,県下全域でご活躍されています。

導入は思春期の話でした。

思春期は自立の時期。

保護者の手元を離れ,友だちとの関わりが人間関係の中心に移行していきます。

親の目が届かなくなり,友だちとの関係が大きなウエイトを占めるようになる。

そんな中で,インターネットを介した深刻なトラブルが多発しているというのです。

代表的な例として話されていたのが,LINEに関わるトラブルでです。

グループLINEでの仲間外れ,グループ内での特定の子どもに対する悪口の書き込み。

「友達に嫌われたくない」という思春期特有の感情が優先され,

悪いこととは知りながら,そうした流れに同調はしても,止めることができない。

そうして,事がエスカレートしていくということでした。

LINEグループによるいじめが原因で,クラスの仲間が不登校になってしまったという事例を聞いた子どもたちの中には,隣同士で顔を見合い,不安そうな顔で互に顔を横に振っている子がいました。

「そんなこと,絶対に嫌だよね」というように。

こんな話もありました。

他人をはずかしめる画像をグループで共有したとします。

すると,画像を送った子どもだけでなく,その画像を送られて保有しているだけでも罪に問われることになる。

宮武先生は,柏市を中心に実際にあった事例をもとに,具体的に子どもたちに話してくださいました。

座間市の殺人事件も,ネットにより犯人と被害者が接触したことが発端でした。

実例をもとに,ネット上で知り合い,実際に出会うことがいかに危険なことか。

子どもたちは,真剣なまなざしで姿勢を崩さず聞き入っていました。

一時期ニュースをにぎわしていた「バイトテロ」の画像拡散の話もありました。

「君たちがつい出来心でそんな行動をしたとしたら,何千万円というお金を,君たちの親が支払わなければならなくなるんだよ。」

軽はずみな行動が,莫大な損害賠償請求につながることを聞き,子どもたちは驚愕していました。

スマホやネットへの依存が,昼夜逆転,不登校,引きこもりなどにつながる危険があること。

現実と仮想との区別がつかなくなり,犯罪事件に発展するケースがあること。

宮武先生は,インターネットの危険性について,様々な側面から具体的に話してくださいました。

次の写真が,授業のまとめです。

いかがでしたでしょうか。

冒頭にお伝えしたように,これは学校教育だけでどうにかなる話ではありません。

子どもたちにスマホを与え,子どもたちが使用しているのは,それぞれのご家庭だからです。

もうすぐ冬休みです。

今回の授業,記事を機に,ぜひご家庭でスマホやタブレットの使い方について,お子さんと話し合っていただけたらと思います。

(例)

・一日の使用時間の限度について。

・閲覧内容,使用内容の制限について。

・夜間の使用の制限について。

・グループLINE等の内容の管理

これらの制限は,子どもたちを危険から守り,健全な成長を保障するためのものです。

親子で話し合い,ルールを作り守らせる。それは私たち大人の責任です。

情報モラル教育については,これからも学校と家庭が手を携えながら,進めていきたいと思っています。

わくわくドキドキ修学旅行④

わくわくドキドキ修学旅行④

早いもので、修学旅行も二日目を迎えました。

早朝、ふたご座流星群の流れ星がたくさん見えたとのこと。早起きした男の子が教えてくれました。また一つ、いい思い出ができましたね。

早朝、ホテルの前の砂浜まで散歩に出かけました。朝日が上ったばかりの水平線を見ながら、子どもたちは波とたわむれておおはしゃぎ。靴下まで濡れてしまうというおまけつきではありましたが、これもまたいい思い出になることでしょう。(^^)

朝食をいただき、お世話になったホテルを後にした子どもたちは、鴨川シーワールドへ。早い時間帯ということもあり、酒西小は団体客一番乗りでした。

集合写真を撮った後、子どもたちは楽しみにしていたグループ行動にレッツゴー!

思いおもいにお土産を選んだり、シャチのショーを楽しんだりと、マリンワールドを堪能しました。

あっという間の二日間でした。でも、6年生の子どもたちにとっては、かけがえのない貴重な時間だったことと思います。

声をかけ合って登った鋸山。

砂浜でおどった「ソイヤ!」

仲間と入った温泉。

友だちと過ごした部屋での時間。

グループでかけ回ったシーワールド…。

親元を離れ、仲間と先生と過ごした時間は、一生の思い出になるのではないかと思います。

今回、コロナの影響もあり、修学旅行の目的地を日光から県内に変更しての実施となりました。

しかし、結局のところ大切なのは、「どこに行くかより、誰と行くか」なのではないかと。この仲間と、この先生と共に過ごせたから、素敵な思い出になった。そういうことなのだと思います。

6年生の子どもたちには、この二日間で学んだことを糧に、卒業までの残り少ない時間を大切に過ごしていってほしいと思います。

(おしまい) 

わくわくドキドキ修学旅行③

わくわくドキドキ修学旅行③

ホテル入りした子どもたちは、身支度を整えて、ホテルの前の砂浜に現れました。

外房の荒波をバックに、子どもたちは1学期の体育発表会で披露した「ソイヤ」を力一杯踊りました。これがまたなんとも絵になる構図でした。

さて、「動」の次は「静」の時間です。

子どもたちを待っていたのは、フランス料理のフルコース。

今日はテーブルマナーを教えていただきながらのディナーです。

みんな、マナーを守って、上手に食べられたかな?

初めは緊張気味だった子どもたち。

ナイフとフォークをつかむ手にも力が入っていました。

しかし、慣れるのもまた早いもので。

後半は、なんとも優雅にフルコースを楽しんでいました。

最後の頃には、お水を注ぎにきたウエイターの人に、コップを手で塞いで断るというマナーを自然に使っていました。(^^)

美味しいデザートも食べて、大満足のディナーでした。

本日の最終イベントは、日本の三大うちわの一つに数えられている「房州うちわ」への挑戦です。

竹でできたうちわの骨組みに和紙を糊づけし、形を整えて縁をとめます。言うは易し行うは難し。実際はなかなかの難作業でした。

それでも、子どもたちは真剣に取り組み、友だちと教え合いながら、全員が素敵なうちわを完成することができました。

「酒井根西小学校の子どもたちは素晴らしいですね。」

講師の先生からもお褒めの言葉をいただきました。(^^)

 どうですか。うちわを持って微笑んでいる子どもたちのこの笑顔。

今日という1日に満足している様子が、皆さんに伝わるのではないでしょうか。

体調を崩す子どももおらず、みな元気です。

明日も素敵な1日になりますように。

(つづく)