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2025年10月の記事一覧
10月2日(木)前期期末テスト
〇今日と明日の二日間で、7教科のテストを行っています。ここまで準備してきたことを出し尽くせるように祈っています。
〇東京大学大学院の池谷裕二教授は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」の中で、学習と脳や記憶について書いています。要約して引用させてもらいます。
【分かる】とはとりもなおさず、【分けられる】ということ。だからわからないと嘆く暇があったら、【分ける】こと。分かるところまでさかのぼって、そこからやり直すこと。【分からない】のは【分けられない】ことだから、とにかく小さく刻み、スモールステップが最善最短。大局をつかんで、大きくいくつかに切ってさらにそれを刻む。勉学とはレンガを積んで家を建てるようなもの。変化する環境の中で動物が生きるためには、過去の記憶を頼りに、その場で臨機応変に判断する必要がある。もし記憶が正確無比であったら、変化の中では生かせない無意味な知識となる。記憶には厳密さよりもむしろ曖昧さや柔軟性が必要。ほどよく曖昧で柔軟性があるからこそ、何度失敗してもそれを活かして成功に導くことができる。手間のかかる『消去法』の理由はここにある。自分が正確にものを覚えられないといって悲観することはない。脳とは本来そういうもの。いつまでたっても記憶には曖昧な部分が残っている。失敗して「後悔」ではなく、「反省」することが大切。何かを学習しようとするときは、まず全体像をしっかりと理解し、細かいことはあとから少しずつ覚えていけばよい。どっちみち記憶は曖昧なので、はじめは似ているものは区別できない。英語をマスターするとフランス語の習得もたやすくなる、つまり応用する力が見につく。これも脳が『消去法』を使っているから可能であり、要らないものを削っていくという方法は、物事の本質(エッセンス)を残すという戦略。脳はものごとを記憶するときには、その対象自体を記憶するだけでなく、同時に対象への「理解の仕方」もいっしょに記憶していることがうかがえる。その理解の仕方を利用して、異なるものごととの間に潜む「法則性」や「共通点」を見つけ出して、ほかの対象をより速くより深く理解することができる。一つのことを習得すると、ほかのことを学習する基礎能力も身につくなんて、なんとも都合のよいことではないか。この現象は「学習の転移」と呼ばれる。転移の効果は、学習レベルが高くなるほど大きくなる。つまり多くのことを記憶して使いこなされた脳ほど、さらに使える脳となる。
〇専門的なことも書かれていますが、要するに「失敗を恐れずにチャレンジし、もし失敗したらそれを次にいかそうとする姿勢」が重要だということです。言われてみれば当然のことですが、あらためて専門家に指摘されると、「やっぱりそうだよね」と腑に落ちます。
須藤昌英
10月1日(水)進路保護者会(3学年)
〇昨日は5時間授業後、3学年生徒を下校させ、来年度の入試に向けた進路保護者説明会を行いました。3年生の保護者が主でしたが、1、2年生の保護者の方々も、下記の資料を参考にしてください。
〇まもなく義務教育9年間を終えるこの時期、生徒がまず将来どのような方面に進みたいのかを家庭でよく話し合いを重ねてください。そしてその希望を実現させるための第一ステップとして、高等学校などの上級学校への進学を考えることになります。
〇この時点で明確に将来につきたい職業までを考えている生徒はまだ少数です。でも「職業などはそのうちいつか考えればいい・・」などと、自分の気持ちと正面と向き合わないまま志望校を選択しようとしても、受験準備が長続きしません。
〇私も過去に中3担任を10回経験しましたが、「なぜ自分はこの学校を志望しているのか?」と常に問いかけていないと、なかなか受験当日までのモチベーションを保てないのが中学生です。学校でもアドバイスを継続していきますが、ご家庭でも本人との対話を通し、励ましや助言をお願いします。
須藤昌英
出席停止の感染症にかかったら、こちらをご確認ください。
【通知】治癒証明書等の取扱いの変更について.pdf
柏市立土中学校
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