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2025年5月の記事一覧
5月2日(金)身体的技能や芸術表現をする教科と「こどもの日」
〇今日は午後に市内小中学校教員一斉研修が行われるため、3時間授業&給食で下校です。あいにく天気は雨ですので、室内で安全に過ごすようにお願いします。
〇市内小中学校教員の一斉研修は、年に3回あり、今日がその1回目です。そもそも教員には研修の義務があると法律で定められています。参考までに、
「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法9条)(研修)」とあります。
〇具体的には昨今の最新の教育に関する内容の研修を積み重ね、人間としての素養を高めたり、教員としての指導力を向上させたりすることにより、生徒たちの学びの質が高まるようにしていきます。
〇5日は国民の祝日の一つ、「こどもの日」です。この日は古来から「端午の節句」として、子どもの健やかな成長を願う行事が行われていたという歴史があります。つまり日本人が子どもを大切な存在としてきた証でもあるそうです。
〇有名な解剖学者の養老猛司氏は過去の講演の中で、「本来の教育は、身体を使って表現することでした。もともとインプットの学習とアウトプットの表現は一緒だったのですが、近代教育ではそれを分離してしまいました。昔の『文武両道』は、その2つ(学習と表現)がもとは1つであることを示しており、それがサイクルを描いて回っていないといけないのです」とおっしゃっています。
〇先日まで書いた5教科(国・数・英・社・理)は、高等学校の入試科目となっており、成績などへの関心も高くなっています。一方で音楽・美術・保健体育・技術・家庭などの教科を、通称「技能(表現)教科」などと呼んだりします。
〇私は先ほどの養老氏の話に関連しますが、前者が「主に文字や数字を使っていろいろな概念の理解を深めること」に対し、後者は「手や足などの自分の身体を使って何かをかたちにしていくことだ」思っています。
〇まさに別表の各5教科は、それぞれのねらいをもって、生徒たちの感性を豊かにするために、日々の授業を行っています。生徒も他の人と比較するのではなく、自分なりの作品制作や表現活動を行っているので、表情が豊かに見えます。
〇中学期はちょうど「子どもと大人の中間」にあたる時期です。子ども時代は「感性」で生きていることが多いですが、それが大人へと成長するにつれて、「理性」の部分が増えてきます。
〇つまり教科で考えると、感性の「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」と理性の「国語・社会・数学・理科・英語」の2つに分けられます。もちろんこの2つに優劣はありません。
〇各教科は別図のようにネットワークでつながっています。簡単に言えば知識などを積み上げていくもの(想像性)と技能を身につけてスキルアップするもの(創造性)がありますが、それは学びに向かう力の育成という目的は共通しています。
〇「こどもの日」を契機に、感性を育てる教科の大切さにも目を向けてもらい、明日からの4連休あけからも生徒たちには授業に楽しく参加してもらいたいと思います。
須藤昌英
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