校長室より

2022年11月の記事一覧

校長室より②(15)暦の上で冬到来 青い鳥とともに  

 

 一昨日は,442年ぶりの皆既月食と惑星食同時観測しました。ご家庭で冬の天体ショーを楽しまれたことでしょう。

 さて,2学期は保護者・地域との連携を深めるための準備であるように思います。コロナ対策を講じつつ,合唱フェスティバル,学校公開を保護者の方にご覧いただきました。また,ふるさと協議会の文化祭でのポスター掲示,青少協による研修とボッチャ体験など,少しずつ地域との絆を深めています。

 加えて,今年度,本校は,コミュニティ・スクールになっています。11月7日(月)に第3回学校運営協議会を開催し,委員の皆さんと学校評価の観点や2年生職場訪問等,活発なご意見をいただきました。特に,キャリア教育の一環として,28か所の事業所を紹介していただき,2年生は職場訪問での話題は大いに盛り上がりました。事前訪問を含めて,本番も,緊張感いっぱい,学びが多い職場訪問でした。事業所の皆さんから,生徒のマナー・質問内容について,たくさんのお褒めの言葉をいただきました。19日(土)土曜参観の5時間目の職場訪問の生徒によるプレゼン発表会が楽しみです。

 

 さて,HPのトピックスにも掲載しましたが,10月31日通用門近くで青いセキセイインコを3年生が保護してくれました。飼い主さんに戻すまでの2日間,職員室で元気な声を聞かせてくれました。見つけてくれた3年生,職員室でお世話をしてくださった先生方,皆さん一人一人の優しさが,小さな【命】を守りました。改めて,【命】の尊さを実感しました。

 

 そこで,【幸せの青い鳥】のお話を思い出しました。

チルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの家にあこがれて暮らしていました。魔法使いのおばあさんは「青い鳥」という難題を二人に託し、探させますが、どんなに遠くに旅をしても「青い鳥」を手に入れることはできませんでした。懐かしい我が家に帰ると、家の中に自分たちが飼っていた「青い羽をもつハト」がいることに気づきました。遠くばかり追い求めて手に入らない「青い鳥」を捜しまわりましたが、実は幸せの青い鳥は自分の家の中にいたのでした。幸せと言うのは、案外自分のすぐ近くにあって、そしてそれに気づくには、自分の心の持ちようが重要だということを教えてくれた物語でした。

 

 飼い主さんから,セキセイインコのピーちゃんが元気に過ごしていることをお聞きしました。やはりお家が一番なのですね。【普段】を大切に,【周りの人】に優しく接したいなあと思います。皆さんの【青い鳥】は何ですか。