校長雑感ブログ

2023年9月の記事一覧

9月29日(金)生徒会役員選挙運動

〇本日の午後、新しい生徒会本部役員を決めるためのオンライン演説会と投票活動が行われます。その選挙に向けて昨日まで、候補者とその推薦者が朝の正門や各学年の生徒昇降口で立って、投票の呼びかけや演説活動を行っていました。

〇生徒会活動は生徒による自治活動です。生徒自らが考え、協議し、目標を定め、目の前の問題に取り組んでいく経験は、人として大きな成長をもたらしてくれています。その中心にあるのが、生徒会や委員会活動です。

〇具体的には当事者として自分たちの学校生活を点検し改善していくためのものです。このような民主的な活動によって、将来社会に出ても、自分たちの代表を決める選挙などに「無関心」にならないようにするのが目的の一つです。

〇立候補している生徒も推薦している生徒も、真剣に取り組んでいます。そういう姿を見て、他の生徒も自立することの大切さを学んでいると感じます。

須藤昌英

9月28日(木)言語環境を見直すこと

〇今週から3年生一人ひとりと始めた校長面接ですが、生徒との会話を通して気になることがあります。面接というプライベートではないある意味「公式の場」ですので、中学生が丁寧な言葉遣いや敬語を使えるのは言うまでもありませんが、それ以外でも普段の生活(言語環境)が影響しています。

〇一般的に日本人のコミュニケーションの大きな特徴は「多くを言わなくても相手はわかってくれるはず」つまり「以心伝心」が基本にあると思います。それにより普段から会話中で「主語を抜いて話はじめたり」「結論を最後まで言わなかったり」することが多いと感じています。

〇一方で欧米人は幼少時から必要に応じて、自分の考えを相手が理解できるように言葉やジェスチャーで表現する技術を家庭や学校で徹底的に教育されています。するとそのような場面にたまたま私たち日本人が立ち会うと、「外国の方は自己主張が強い・・」と映りがちになります。

〇しかし今後ますますグローバル化が進む世界で、従来の日本語の良さを残しつつ、その上でたとえ稚拙でも、自分の言葉で論理的に筋道の通った会話ができるスキルを生徒に身につけさせてやらなければなりません。

〇日頃からその一環として授業やその他の活動でも、相手の話をよく聞き、それに応じて自分の考えを最後まで相手に伝える意識をした会話を行っていくようにしています。ご家庭でもご協力をお願いします。

須藤昌英

9月27日(水)秋の全国交通安全運動

【秋の全国交通安全運動】

令和5年9月21日(木)から30日(土)までの10日間

〇交通安全運動は、広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的としています。

〇特に本校には多くの自転車通学者がいます。一般に自転車事故の最も多い原因が、見通しの悪い交差点や狭い道で信号機がない交差点などで起きる「出合い頭の衝突」です。もし一時停止せずに交差点に進入し、車との衝突した場合、命にかかわる大事故になる可能性があります。朝は時間に余裕をもって登校し、帰りは日暮れの時間がはやまっていますので十分に気をつけて下校してください。

〇また逆に自転車に乗る際、歩行者への安全配慮も必要です。法律では自転車は車道が原則で、車道を通行する際は左側を通ります。やむを得ず歩道を走行する際、 自転車で歩行者をすり抜けるように運転するのは大変危険です。歩道で歩行者と接触すると、自転車側の過失責任が高くなる場合があります。

〇交通安全運動期間中は、交差点に、交通安全協会の方が立ってくれています。徒歩・自転車共に、気をつけて登下校してもらいたいです。

須藤昌英

9月26日(火)校長面接を開始しました(3学年)

〇昨日から3年生一人ひとりと来年の入試対策として、校長室を面接会場と見立てて、面接練習を行っています。一人あたり10分程度ですが、こちらからいくつか質問をし、その受け答えに対して最後にアドバイスをしています。生徒はとても緊張した真剣な表情で、取り組んでいますので、こちらも一層真剣になります。

〇まず生徒に「将来の夢は何ですか?」「自分の長所・短所は?」「普段の生活で気を付けていることは?」等の質問をします。それに対して生徒が答えた内容を受けて、「それはどうしてですか?」「そのことについてもう少し詳しく教えてください」と質問を続けます。

〇実はこの第2問こそ面接官が一番知りたいところであり、その答えにその生徒の個性や普段の考え方などがにじみ出てきます。もしその第2問に対して、「わかりません」や「考えたことはありません」などと答えてしまっては、せっかく自分のアピールできる場面を自ら放棄してしまうばかりでなく、「この生徒は普段からあまり深く物事を考えないのか」という印象を相手に与えてしまいます。

〇来年の3月の卒業式まで、あと半年をきりましたので、教職員とともに生徒の進路決定にかかわっていきます。

須藤昌英

9月25日(月)パンデミックからツインデミックへの警戒

〇先週は予想を超える多くの生徒が感染症(新型コロナ、インフルエンザ)にかかり、その感染拡大を防ぐため、1・2学年は木曜日と金曜日を臨時休業(学年閉鎖)、3学年は金曜日に臨時早退としました。今日から全学年が登校を再開していますが、急に涼しくなったこともあり、夏の暑さの蓄積が影響した体調不良もあるようです。引き続き各自で体調管理をする必要があります。

〇今回はインフルエンザとコロナのダブル感染だったケースも報告されています。専門家によると、どちらか一つの感染よりも両方に感染した場合には、重症化しやすい傾向にあるそうです。これから季節が秋から冬へと移り変わり、コロナとインフルエンザが同時に流行するツインデミック(両方がパンデミックになる意味の造語)となっていくのか、心配は残ります。

〇コロナとインフルエンザの基本的な感染予防対策は変わりません。「こまめな手洗い・うがい」「換気」「マスクの着用」「3密(密閉・密集・密接)を避ける」など、これまで何度も耳にしたものばかりですが、徹底していくしかありません。学校でも呼びかけしますが、ご家庭でもご指導ください。

須藤昌英

9月22日(金)感染症拡大防止のため臨時早退(3学年)

〇昨日と今日、1・2学年は、臨時休業(学年閉鎖)としています。3学年は、一昨日と昨日は通常授業を行いましたが、今朝の健康観察の結果、感染症(新型コロナ、インフルエンザ)や体調不良を理由により欠席したり、登校後早退したりする生徒が増えていることがわかりました。

〇この状況で生徒に無理をさせ、来週にかけてさらなる感染拡大を助長することは、校長として何としても防がねばならないと判断しました。よって給食後、生徒の自宅での療養を目的として、午後から臨時早退の措置をとります。下校後及び土曜日と日曜日は、外出を控え、体調管理を最優先するようにお願いします。

〇保護者の皆様の中には、「3学年も1・2学年と同じタイミングで判断できたのでは・・?」と感じている方がいらっしゃるかもしれませんが、一昨日の朝の健康観察の時点では、明らかに3学年と1・2学年の状況は異なっていたことをご理解いただければと思います。

〇来週から全学年が通常授業を行えるように願っています。

須藤昌英

9月21日(木)感染症による学年閉鎖(1・2学年)

〇3連休明けの昨日は、1・2学年の複数の学級で、複数の生徒が感染症(新型コロナ、インフルエンザ)と診断され、その他にも体調不良を理由により欠席となりました。そのため1・2学年は、午後から臨時早退とし、本日と明日は、臨時休業(学年閉鎖)としています。ちなみに先週末に体育祭を行った近隣の中学校2校も、本校以上の欠席者があり、学校全体を今週末まで臨時休業としています。

〇今回の措置は、生徒の療養及びさらなる感染拡大を防ぐものです。振り返りますと、体育祭に向けての練習は、連日気温が30℃を超える中でしたので、本番当日は生徒たちの疲労も相当蓄積していました。そこで疲労による免疫機能の低下により、元気な時には免疫に押さえつけられていたウィルスなどが活発化したのも一因かもしれません。1・2学年の保護者の皆様には、生徒の状況を把握するため、お子様の「体温・体調」の報告をつながる連絡等でお願いしております。お手数ですが、よろしくお願いいたします。

 〇校長としては、体育祭での生徒の活躍は喜ばしいものでしたが、現実に多くの生徒が欠席している状況を見ると、大変複雑な気持ちです。来週から全校生徒がそろうことを心から願っています。

須藤昌英

 

9月20日(水)季節外れのインフルエンザ

〇インフルエンザは一般的に冬に流行のピークを迎えるケースが多いですが、今年は9月に入り季節外れのインフルエンザが流行しています。市内の学校でも現在、コロナと同時感染の例が報告されています。

〇新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、この3年間は徹底した感染対策が行われてきました。そしてこの感染対策はインフルエンザに対しても有効であったようで、インフルエンザの大規模な流行も少ない状況が続いていました。

〇しかしこれが逆にインフルエンザへの免疫を獲得する機会が少ない状況であったとも言えるそうです。人が複数回の感染を経験することにより、インフルエンザウイルスに対抗する力が鍛えられると考えられていますので、とても皮肉な結果とも言えます。

〇インフルエンザにかからないための予防法としては、食事の前などのこまめに手洗い・うがい、日常生活を送る上で無理のない範囲でマスクを着用する、冷房でエアコンを使用する際の定期的な換気、なるべく人ごみはさけるなどがあげられます。ある専門家は、「コロナにしろインフルエンザにしろ、対策としては全く同じことです。」と言っています。

〇厚生労働省のホームページには、週ごとにインフルエンザによる休校、学年閉鎖、学級閉鎖などの推移が発表されています。体育祭も終わり、今日から授業を再開しますが、しばらくは熱中症と感染症のダブル対策に追われそうです。

須藤昌英

9月16日(土)第77回体育祭

【体育祭についてのお知らせ】

〇柏市内の学校においては、児童生徒の命を守ることを最優先に、学校行事等の実施を判断することとなっております。

〇本日の体育祭は、予定通り8時35分より開始します。

〇ただし、暑さ指数(WBGT)が「31」を超えると、原則屋外での運動を伴う活動は中止と決められています。

〇生徒たちは昨日までの5日間の練習で、疲労を蓄積している様子が見られます。もし、本日の体育祭で、暑さ指数(WBGT)が基準を超える場合には、プログラムの変更や入れ替えがあることをあらかじめご了承ください。

須藤昌英

〇体育祭はおかげさまで、途中でプログラムを変更することなく、予定通りに実施できました。ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

9月15日(金)体育祭前日準備

〇昨日の朝、予行練習が始まった時は、強い朝日が差し込んでいましたが、途中から大きな雲が連続して富勢中の上空を通過したおかげで、日差しが遮られる時間が多くありました。加えて合間に2回の休憩(15分間)を入れ、日陰で水分を補給したので、生徒の体調悪化を最小限に止めることができました。

〇今日は明日の体育祭のために、午前中は最終練習、午後は係生徒で前日準備をします。天気予報では、だんだんと曇り空になり、最高気温も31℃ですので、無事にできるように願っています。

〇心配なのは明日です。天気予報では、午前中は曇り空ですが、昼過ぎから晴れとなっており、体育祭終了予定時刻の正午には、最高気温も32℃になる可能性があります。

〇学校では熱中症を予防することを目的として、「暑さ指数(WBGT)」を毎日測定し、それを判断の基準としています。この指数が「31」を超えると、屋外での運動は原則中止となります。もし明日、競技の途中でその基準を超えますと、次の競技を行うことはできません。

〇よく雨が降らないように、「てるてる坊主」をつくって願いをかけることがありますが、それを逆さに吊るしたてるてる坊主は、「あめあめ坊主」や「ふれふれ坊主」など、さまざまな呼び方があるようです。

〇今週は毎日、朝から晩まで天気予報ばかりチェックしています。あくまでも予報であり、見る予報サイトによっても違いがあります。しかし心情的には、こちらの願いに近い予報を信じたくなります。

〇明日はともかく晴れると熱中症のおそれが高まりますので、朝から長い時間、曇り空が続きますように・・・。

須藤昌英

 

【昨日の予行練習から】

 

9月14日(木)体育祭予行練習

〇明後日の本番当日を想定し、予行練習を行います。一番の目的は、仮プログラムに沿って進めながら、係り生徒(出発・審判・用具・招集・放送・得点・救護など)の動きを確認し、それをもとに本日中に改善点を洗い出し、修正案を検討することです。

〇ただし、今日も昨日と同じように午前中から気温が30℃を超える予報が出ています。熱中症対策として、午前11時までには一通りの練習を終えるとともに、合間に2回の休憩を入れ、その際は日陰で水分を補給しながら待機させるようにします。

須藤昌英

9月13日(水)体育祭練習

〇昨日から体育祭練習が本格的に始まりました。開閉会式の流れを確認したり、各学年ごとに、「徒競走」「レク走」「団体種目」の選手決めやルールの確認をしたりしています。今日は全校綱引きの隊形づくりや色別対抗リレーの練習を行います。

〇昨日も曇り空でしたが、少し動いただけでも汗をかいたり喉が渇いたりします。30分を区切りとして適宜休憩を入れ、水分補給をしながら進めています。

〇気になるのは、いつもよりも給食の残渣(食べ残し)が多く、栄養士も「暑さで食べられないのはわかりますが、主食のお米(炭水化物)など、きちんと栄養を摂取できていない生徒もいるのが心配です」と言っていました。特に疲れが蓄積されると、集中力が続かなくなり、ちょっとした動きでも怪我が発生する確率が高くなります。

〇ご家庭でも朝食や夕食をしっかりと食べ、夜も早めに就寝するようにしてください。

須藤昌英

9月12日(火)体育祭応援色別集会

〇先日の台風が去っても、日中はまだまだ厳しい残暑です。しかし空に浮かぶうろこ雲を見たり、朝晩の虫の音が大きく響くようになったりして、少しずつですが秋も感じられるようになりました。

〇昨日の5校時、初めて全校生徒が体育祭の色別(赤と白)で集まりました。校庭で行うので心配しましたが、午前中は日差しが強かったものの、午後は雲が広がりました。生徒たちは蒸し暑さに負けず、楽しそうに参加していました。

〇最初に応援リーダー(団)が一人ひとり自己紹介を行いました。その後赤組と白組の共通の応援コール(3種類)の練習を行いました。大太鼓のリズムに合わせ、生徒たちの掛け声と手拍子が校庭いっぱいに響いていました。

〇今日から体育祭練習が本格的に始まります。生徒たちの体調を優先し、熱中症対策を徹底しながら行いますが、ご家庭での生活リズムを整え、休息を十分にとるようにしてください。あわせて帽子やタオル、水筒などの用意を忘れずにお願いします。

須藤昌英

9月11日(月)第37回柏市小中学校科学展

〇9日と10日の両日、さわやかちば県民プラザの回廊ギャラリーで行われた科学展では、各校から夏休みの自由研究の代表として出品された作品や論文が展示されました。本校からは5作品を出品しました。

「音と周波数の関係」1年小島夕葵さん

「射的の景品を倒すには~どこに当てれば倒れるか~」1年桒原汐里さん

「キャベツで紙を作る~地球温暖化につながる森林伐採から木を守る~」2年渡部遥斗さん

「火成岩」3年石原由惟さん

「レモンで紅茶の色が変わるのはなぜか?」3年岩井愛莉さん

〇どれも科学的思考により、仮説(予想)をもとに、実験観察の結果(事実)と考察(仮説の検証とその判断根拠)をわかりやすくまとめてあります。理科の実験観察だけではなく、いろいろと人を納得させる文章は、すべて上記の要素が含まれています。各教科でもそのような力を身に付けることが目標の一つになっています。

〇身近な事象に疑問をもち、「自分で調べてみたい」という自主的な動機をきっかけに、未来の科学者が育っていくことを楽しみにしています。

須藤昌英

9月8日(金)応援リーダーの練習

〇16日(土)の体育祭に向けて、赤組と白組の応援リーダー(応援団)たちが昼休みに理科室と被服室に集合し、打合せや練習を行っています。

〇彼らは体育祭当日に、自分の体と声を使って仲間を鼓舞し、チームの一体感が味わえるように今から努力しています。どの中学校も数年前までは、衣装や小道具も工夫して、盛りあげようとしていました。しかし最近はコロナ禍に加え、猛暑に対する熱中症対策を優先しなければならず、時間短縮が求められていますので、シンプルですが心のこもった応援が中心になっています。

〇各組ともそれぞれオリジナルの応援を考案し、それを覚えることから始まります。パソコンで過去の映像を何度も映し出し、掛け声と振付が身体にしみこむまで練習しています。覚えるのは大変そうですが、精一杯楽しんでやってもらいたいと思います。

須藤昌英

 

 

 

9月7日(木)生徒会によるあいさつ運動

〇朝の正門で、7時45分から8時まで、生徒会によるあいさつ運動が行われています。これは1学期の生徒総会で、「全校であいさつを活発にしよう」という前向きな意見が出されていましたので、それを受けて企画されました。

〇日常生活の中で、いざあいさつをしようと思っても、その瞬間無意識のうちに、「こちらからあいさつしても、相手から返ってこなかったら嫌だな」と躊躇(ちゅうちょ)したり、それを避けるために「相手があいさつしてきたら、こちからも返そう」とか「声をかけやすい人だけにあいさつしよう」としたりになりがちになります。

〇しかし、このあいさつ運動のように、生徒たちが自発的に、みんなで行おうとすることに大きな意味があると思います。やはりあいさつされた方は気分がいいですし、では次は自分から他の人にあいさつしてみようと、だんだんとそれが広がっていくと思います。そして最後は学校全体が明るい雰囲気になることでしょう。

〇あいさつの良さは、「やろうと思い立ったらすぐに始められる」ことです。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」など、一日のうちにあいさつをする機会は何度もあります。中学生ですと、まだまだ恥ずかしさもあると思いますが、あいさつは相手のためにだけでなく、自分を前向きにする効用もあることを自覚できるといいですね。

須藤昌英

9月6日(水)デジタル新聞の活用

〇手軽にスマートフォンなどで見られるネットニュースは、いちはやく知ることができるのが長所です。しかしその反面、深くそのニュースの背景や今後の影響について考えることは難しいという短所があります。

〇その一方で、新聞の強みは、事件・事故はもちろん、政治、経済から文化、スポーツまであらゆる分野の情報が網羅され、その一つ一つの記事が複数の目による厳しいチェックを経て世に出ている「信頼性の高いメディアである」ことです。新聞を学校や家庭での学習に活用することで、社会への関心を高め、自分ごととして考えを深めることにつながります。

〇2学期から国語科の「情報の扱い方」に関し、新聞教材を効果的に活用することに、全学年で取り組みます。ただし、紙の新聞ではなく、デジタル版(朝日中高生新聞デジタルfor school)を各自のタブレットから読めるようにしました。

〇今月は3年生が、朝読書の時間を使って、自分の興味ある記事をピックアップし、その記事の要約をまとめる学習を行います。

須藤昌英

 

 

9月5日(火)給食開始

〇昨日は2学期になり最初の給食でした。給食当番が白衣を着て、配膳するのも久しぶりでしたが、「いただきます」の挨拶までスムーズに行っていました。湿気の多いこの時期、調理員さんたちは特に食中毒に気をつけて調理してくれています。食べる方も手洗いなどを入念に行う必要があります。

〇メニューは「牛乳、ドライカレーライス、わかめサラダ、梨、メープルカシューナッツ」でした。記録的な猛暑が続いたこの夏でしたが、ここにきて夏の疲れもたまっています。3食しっかり食べて、夏バテ予防に努めてほしいです。

〇特に疲労回復効果のあるビタミンB1などは、気温が高くなる夏場に消費量が増えるそうで、積極的に摂取する必要があります。 肉、魚、大豆、卵などのタンパク源や野菜、夏場に不足しがちなビタミンB1が含まれている食材(豚肉、豆腐、山芋など)をしっかりととり、消化しやすいようよく噛んで食べましょう。

須藤昌英

9月4日(月)初めての引き渡し訓練

〇「柏市小中学校地震発生時の対応」マニュアルでは、震度5強の地震が発生した場合、保護者等に児童生徒を引き渡すことになっています。金曜日の学級活動が終わった時間で、避難訓練と引き渡し訓練を行いました。

〇今回は富勢中単独で行う引き渡し訓練ではなく、小学校とも連携した訓練でした。本年度が初めての試みです。本来は教室から避難した校庭で行うのですが、熱中症対策として、各教室に保護者に来ていただき行いました。

〇引き渡し訓練の目的として、1つは災害発生時に備え、生徒の安全を守り、確実に保護者に引き渡せるようにすること、2つ目として兄弟姉妹がいるご家庭において小中学校の連携をできるようにすることがあります。

〇ご協力いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。

【避難訓練についての校長の話】

始業式では、一つの災害として地球沸騰化の時代の話をしましたが、もう一つ、日本が避けることのできない災害が地震です。熱中症から命を守ることはある程度計画的にできますが、ただ地震から命を守るためには、もっと突破的な判断をする必要があります。そして今日は関東大震災からちょうど100年目の日です。

1 関東大震災について

日時:1923年9月1日午前11時58分

規模:マグニチュード7.9(震度6強)

範囲:千葉県の房総半島から神奈川県の相模湾

被害:昼食時で強風(東京は46時間燃え続ける)、火災を含んだ竜巻状の渦(火災旋風)があちこちで発生、建物の崩壊や火災で約29万棟、津波も発生

死者: 約10万5千人(9万人が火災で亡くなった)

●この100年間で、東京の人口は400万人から1400万人に増えました。単純に計算したとしても、3倍以上の死者が出る可能性があります。

●地震による火災で警戒すべきは、「同時多発に発生する可能性が高い」ことです。同時多発的な火災の場合、逃げ道を塞がれるリスクもあります。

●人の混乱が1番の問題になると思います。慌てることにより逃げようにも逃げられなくなる可能性は、東日本大震災の時の映像を見れば解ります。あちこちで連鎖して混乱が広がり、人が逃げるよりもそこにうずくまってしまう状況が起きます。

2 地震発生のメカニズムについて

・日本の国土の広さは、世界全体の陸地のたった0.3%にも満たないのですが、世界で発生する地震のおよそ10%が日本とその周辺で発生しているといわれています。

・地球の表面は、海や陸など厚さ数10〜200kmのプレート(岩盤)で覆われています。特に関東周辺は「北アメリカプレート」「フィリピン海プレート」それに「太平洋プレート」と呼ばれる3枚の岩盤が複雑に重なり合っていて、過去にも繰り返し大きな地震が発生してきました。

・3枚のプレートが互いに押し合っているため、地下では地震の原因となる「ひずみ」がたまり続けています。それが限界に達すると、亀裂が入ったり大きく動いたりします。これが地震なのです。

・地震が起こるとひずみはいったん解放されますが、プレートの動きは一定なので、定期的にひずみがたまって地震は繰り返されます。

・この繰り返しの周期が、過去をさかのぼると、おおよそ100年周期となっていて、まさにその100年目が今年なのです。関東地方南部は、マグニチュード7以上の地震が周期的に発生しています。

3 いのちを守ることについて

●「いつ発生するかわからない」のは、人間の時間で考えるからで、地球の時間でいうと、100年なんてほんの一瞬であり、今発生してもまったくおかしくはありません。

●今後 20~30年以内に70パーセントの割合で、首都直下型地震が起きると言われています。しかしその数字を聞いて安心はできません。確率とは、今起きてもおかしくないと受け取るのが正しいからです。

●とにかく最初の揺れ(約1分間)で、自分の命は自分で守ってください。自宅にいる場合にでも、家族で声をかけあってください。家族の中でも普段から、近隣の避難場所を決めておき、落ち着いたら避難できるようにしておきましょう。

須藤昌英

9月1日(金)第2学期始業式

〇42日間の夏季休業が終わり、今日から2学期が始まりました。正門で生徒を迎えていますと、朝の内はまだ涼しい風が吹いており、登校してくる生徒も暑さで辛そうな表情はありませんでした。

〇熱中症対策として、始業式をオンラインで実施することも検討しましたが、20分間という短時間で行うことを徹底した上で、体育館で行いました。

【始業式での校長の話】

この夏は、体温を越えるような「猛暑日」の日数が史上最多となり、連日のように全国各地で発生した熱中症や水難事故で命にかかわるようなニュースが流れていました。

1学期の終業式でも、熱中症の予防について話をしましたが、皆さんの家庭中心の生活はいかかでしたか?夜も寝苦しく、体調を崩した人もいるのではないですか?

7月の終わりには、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、ニューヨークの国連本部で記者会見を開き、「地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と発言しました。

確かに日本も酷い状況ですが、実は世界ではもっと酷いことになっています。夏の最高気温が40度台から50度に達する国や地域が、グローバルサウス中心(インド、中東、アフリカなど)に拡大しているのです。

体温を超える40℃の暑さ(酷暑日)というのは、人体にとって想定を超える危険な領域です。体の約60%を占める水分が蒸発するように減り、脱水症状(頭痛、吐き気、めまい)にもなりやすいのです。さらに重症化すると意識を失う、痙攣(けいれん)を起こすなど、医療処置が遅れれば死に至ることもあります。

9月は体育祭が16日(土)に予定されています。校庭での練習が始まるのは、直前の12日からですが、もしこの暑さがこのまま続くとなると、その練習でさえ出来なくなり、ほぼ「ぶっつけ本番」で当日を迎えることも想定されます。

命の危険をおかしてまで行事をすることは、本末転倒ですので、君たちの体調を最優先しながら、どうやって準備を進めるのかを判断することになります。

また2学期より、3年生は本格的に進路選択の時期になり、今月から一人一人と校長面接を行います。卒業後の自分のやりたいことや夢などを話せるように準備しておいてください。2年生はいろいろな役目を3年生から引き継ぐ時期です。委員会活動や部活動での活躍を期待します。そして1年生は入学してからこの5カ月間で中学生としての自覚が出てきたと思います。2年生と共に富勢中を支えてください。

それぞれの立場で、一段と成長した姿を実現し、楽しい富勢中を一緒につくっていきましょう。

須藤昌英