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令和 6 年度給食室

10月10日 ししゃものごま衣揚げ 切り干し大根の和え物 どさんこ汁 ぶどう

校長検食簿より

今日は和食献立で海の物が主役の献立である。ししゃものごま衣揚げは、からりと揚がったししゃもにごまがたっぷりと衣に入って香ばしく美味しい味である。切り干し大根の和え物には、ひじきがたっぷりと入って、ふだんの切り干し大根の煮物とは味も違ってひじきが加わると味が広がって美味しくなると感じた。お汁はどさんこ汁、どさんこ汁と豚汁の違いはどこにあるのか?と調べてみたが、よくわからないままで残念だった。北海道名産のじゃがいもがほくほくとして美味しいお汁になっており、東北地方の芋煮が里芋を使うので、それとの違いでどさんこなのかと思った。デザートはぶどうで、巨峰とシャインマスカットの高価組み合わせで贅沢である。皮まで食べられるシャインマスカットの開発には1988年から約20年の年月を経て、日本の土地で育つ品種の改良につなげたと聞くが、皮ごと美味しく食べたいという素朴な願いと疑問がエネルギーなのだと感服する。今日は種なし巨峰だったので、巨峰も皮ごと食べてみたが、確かにシャインマスカットの皮は実と一体となって食べられる素晴らしい食感だと改めて感動した。

10月9日 油淋鶏 もやしの中華風サラダ 中華コーンスープ

校長検食簿より

今日は中華献立で、子どもが好きな油淋鶏。鶏胸肉を使ったようだが、揚げ具合もカラッと揚がり、タレがしっかりと染みこんでいるので、胸肉の固さが和らいで美味しくいただけ、ご飯にもよく合っている。中華屋さんと競争しても勝てる味付けで美味しい。もやしの中華風サラダは、もやしに小松菜、にんじんとキクラゲが入り、春雨にごま油の香り高いドレッシングがかかって、甘酢っぽい味付けでこれもご飯に合っている。中華コーンスープは、コーンの香りと卵の香りがほどよく、口の中に残るとろみがいつになくしっかりと残るのは何かな?と献立を見てみると、インゲン豆ペーストであろうと予想する。スープの味をしませたペーストが舌に残る感じは、コーンスープの美味しさを引き立てる影武者だなあと感じた。今日は中華でおいしく新米のご飯を楽しめる味であった。

10月8日 いなだの照焼き かんぴょうのごま酢和え 豚汁 みかん

校長検食簿より

今日は和食献立で、いなだの照り焼きと豚汁とかんぴょうのゴマ和え。いなだの照焼きは、タレの味は美味しくご飯にもよく合う味付けで美味しい。下味つけに十分な時間がとれると身にも味が染みこんで、パサつき感もしっとりとするのではと感じる。冷凍を解凍しながらの下味処理に一工夫ができるとよい。さわらは、ぶりに出世する出世魚である紹介が放送でされ、子どもたちに日本の食文化として伝えたいことである。かんぴょうは、夏が季節。夕顔の実からかんぴょうを作るが栃木県の産物で、修学旅行の食事にも出ていた。ゴマ酢和えは、ゴマの香りと酢の感じがちょうどよい味付けであるが、かんぴょうの刻み方が小さく、かんぴょうの存在感が小さいのが残念。夏に収穫して秋にいただくかんぴょうは、今年の味として楽しめるよい組み合わせである。豚汁は、具だくさんで出汁がよう効いた美味しいお汁である。

10月7日 キャロットライスのホワイトソース カラフルサラダ きなこ大豆

校長検食簿より

今日は見た目にはシンプルな献立である。メインはキャロットライスのホワイトソースかけで、ご飯はにんじんと一緒に炊かれたキャロットライス。そこにホワイトソースがたっぷりとかかっている。米粉のホワイトソースだが、生クリームとバターが効いて小麦粉と同じくらいの濃厚さがあり、ツナ油が使われているせいか、鶏肉がサーモンの食感のように感じ、ご飯と一緒に色々な味を楽しめるホワイトソースがけであった。カラフルサラダは、賽の目に、サツマイモ、だいこん、きゅうり、にんじんがきざまれて、ごま油と少し酢が効いたドレッシングで味付けられ、一つ一つつまみながら素材の味とドレッシングの組み合わせを楽しみながらいただいた。きなこ大豆は、別名大豆大豆である。大豆が形を変えてきなこになって大豆を美味しくする。日本の工夫はおもしろいものである。子どもたちにきなこは大豆からできていることをもりもりだよりが伝えているが、全く違うものに見えてしまい、食べても気づかない面白い変身である。

10月4日 鶏肉の塩麹焼き アーモンド和え いわしの団子汁 白インゲン豆とさつまいもの甘煮

校長検食簿より

今日は和風お肉料理の献立である。メインは鶏肉の塩こうじ焼き。塩こうじは最近よく使われる発酵調味料であるが、お肉料理に使うとお肉が柔らかくなり、味にも深みが増してくる。今日もそれを狙っての献立である。塩こうじに漬け込む時間によって旨味が変わってくるが、今日は少し短かったかと感じる。柔らかさとジューシーさをもう一息欲しいところだった。アーモンド和えはサラダの中で子どもに一番人気ではないかと思う。アーモンドの食感と少し甘めの味付けが、キャベツやニンジンの、味とマッチしておいしい。ごはんにもよくあっている。そして味噌汁はいわしの団子汁。10月4日はいわしの日だそうで、千葉の房総はいわしの産地でもあり、いわしのおいしい食べ方の一つのいわし団子が入った味噌汁は、出汁に加えていわしの味もおいしく染み出た汁になっており、今日は午後から千葉市へ出張のために、鍋から直接よそってくれた熱々の団子汁は格別の味であった。さらに、白いんげん豆とサツマイモの甘煮は、デザートではなくおかずとしていただいたが、豆とサツマイモの味を損なわないように上手な甘み味付けで、これはなかなか家では作らない味だと感じた。検食簿は千葉へ向かう電車の中で思い出しながら書いていると、またお腹が空いてきたほどおいしかった。