文字
背景
行間
2022年10月の記事一覧
独創性の放棄
半年ほど前は、卒業制作などで自由な発想による木工工作に
取り組んでいたことが予想される1年生。同じ木工品を作る
授業をしていますが、中学校の授業は図画工作ではなく技術科
となっています。一切のオリジナリティを捨て去り、設計図
通りに材木に線を引いています。線を引き終わると、つなぎ
を着用した、まるで工場長のような雰囲気を醸し出す技術科
の教員へとチェックを受けに行く1年生。検査は非常に厳しい
ようで、設計図とは違う線が入っていると「これはなんですか?」
と突っ込みを受けてしまいます。
厳しい検査を潜り抜け、いざ切断作業に入ると、今度は綺麗に
直角に切れているかのチェックが入ります。手動で真っすぐ
切るのは至難の業ですが、難しいからこそ達成したときの感動
は大きいのか、「上手くいきました!!」と工場長に嬉しそうに
報告する姿がありました。
新時代の幕開け②
昨日までありったけ歌の練習をしてきた生徒達ですが、本日
の朝も歌の練習をしています。昨日の講師の先生から頂いた
「各パートの主張を強く」というアドバイスを意識している
のか、パートに分かれて美しい声を校舎に響かせます。音楽
の授業では昨日までの振り返りや感想を大量に書いていました。
そんな、1日たっても興奮の尾を引く輝秋祭の立役者である
生徒会総務部ですが、3年生は本日の生徒会任命式もって
いよいよ世代交代。受け継いできたバトンを新たな役員達
へと引き継ぎました。今年度は、3年ぶりという肩書の付く
行事が多く、経験者がいない中で舵を取ってきた生徒会達
の苦労と努力は想像もつきません。まさに柏第三中学校に新たな
伝統を築き上げた先駆者といっても過言ではないでしょう。
今までありがとうございました。
また、選挙の運営をしてきた選挙管理委員会の生徒達も
本日をもって任期を満了しました。公正公平な選挙のため
長期間の活動ありがとうございました。
新時代の幕開け
「 新時代 ~それぞれの個性を活かし創り出す新しい輝秋祭~ 」
をスローガンとした今回の輝秋祭。そのスローガンの通り、輝秋祭は
本当に多くの生徒達があらゆる場面で活躍したことで成立していました。
メインである指揮や伴奏は勿論ですが、裏方仕事に徹する生徒会総務部
や歌声委員会の生徒達。学級紹介や楽曲イメージのポスターを作成した
生徒なども、本日の数時間のためにかなりの準備時間を費やしたことと
思います。
午後の文化部の発表も、演奏・美術・ファッション・映像といった、
文化部といってもあらゆる個性が輝く発表でした。1・2年生のみの
メンバーで、見事な演奏をした吹奏楽部。チョークだけで表現したとは
思えない美術部の黒板アート。特に人魚の部分は、どうすれば黒板よりも
黒い色が出せるのか少しも想像できません。1から洋服を作成した家庭科部。
「服を作るとはどういう作業があるのか?」と疑問に思い、自分の着ている
洋服を見てみると、あらゆる場所にミシンをかけた後があります。家庭科部
の成した偉業が一瞬で分かったような気がします。ファッションショーの
最中には、少し照れた様子でポーズを決める初々しい1年生。こういう時
周りの反応が薄いと余計恥ずかしさが増すものですが、3年生の男子から
「かわいい~!!」と大歓声が上がります。3年生男子の明るいという
個性も、発表に1つの彩りを与えていました。コンピューター部の、細部
まで編集された動画は、文句なく芸術品の域に達しています。エンディング
のテロップで、教員の名前の漢字を意図的に本来とは違う漢字に変えていた
という細かすぎる編集には、一体何人の生徒が気付いたのでしょうか?
今年度の輝秋祭は、令和4年度に在籍する柏三中の生徒にしか創り上げる
ことの出来ない、ナンバーワンでオンリーワンな輝秋祭であったと思います。
確かな練習量からくる確信
いよいよ輝秋祭前日となりましたが、朝から猛練習をする3年2組
の指揮者の口からは「問題発生です」と、音楽担当の教員に相談する
苦悩の声が聞こえてきます。最後の最後まで良いものを求め続ける
あくなき向上心は目を見張るものがあります。
昼休みには、以前紹介した3年5組以外のクラスも自主練習をして
おり、全てのクラスの闘志に火がついている様子がうかがえます。
歌以外にも、文化部の発表練習や小道具の用意など、あらゆる役割
を持つ生徒達が輝秋祭の成功に向けて活動をしていました。
放課後になってもその勢いが衰えることはなく、学級紹介を担当する
生徒は台本なしでスピーチするべく学校に残っています。残っている
生徒達の中には、朝早くから悩んでいた3年2組の生徒達までいました。
ここまで努力を重ねて来た生徒達であれば、既に黒板に「最優秀賞
おめでとう」と明日の勝利を祝うメッセージを残すほどの自信が
あることもうなずくことが出来ます。
羆
10月6日に「市内中学生ビブリオバトル」の本戦出場券を
獲得した2年生の男子生徒。22日土曜日には練習の成果を
存分に発揮した最高の発表で会場を沸かせていました。
生徒がビブリオバトルの題材として選んだ本は、巨大な羆が
登場する「羆嵐」という本でした。作中の羆にも負けないほど
の堂々とした存在感のある発表は、会場だけでなくリモートで
参加する観客の心まで鷲掴みにしたようで、多くの質問を受け
ていました。
多くの観客を惹きつけるスピーチの結果、見事に準チャンプ
の座に輝いた2年生の生徒!!夏休み頃から取り組んでいた
かなりの長期戦であり、1つの作品をここまで追求することは
並大抵のことではありません。生徒の集中力には脱帽です。