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2025年6月の記事一覧
6月18日(水)生徒総会は民主的手続きを学ぶ場
〇昨日は生徒総会を実施しました。外は猛暑でしたが、午後の体育館内は空調のお陰で快適でした。ここまで今年度の生徒総会に向けて、生徒会総務が作成した議案書を各クラスで「学級討議」してきました。生徒総会では各クラスからの賛成・反対、質問・修正案などを集約し、最後に全生徒から拍手による承認を得ました。
〇議長として3年生の工藤さんと森さんが選ばれ、生徒たちは手元のタブレット型端末で議案書を見ながら参加しました。議案書の内容は次のようになっています。
議案1 令和6年度生徒会活動報告(生徒会活動 委員会)
議案2 令和6年度生徒会決算報告
議案3 令和7年度生徒会・委員会・部活動活動計画(総務 委員会 部活動)
議案4 令和7年度生徒会予算案
確認 生徒会規約および生徒会選挙管理規定
〇質疑応答がありました。主な質問として、
「制服にリボン・ネクタイがないのはどうしてですか?」
「登下校中のジャージ着用は可能ですか?」
「自転車通学がないのはどうしてですか?」
「今年から前期・後期制になったのはどうしてですか?」などがあり、担当の生徒や教員が回答しました。
〇最後に私から講評を話しました。
今日まで生徒会総務、委員長、部長の皆さんご苦労様でした。今日の生徒総会は民主的な手続きに従って行われました。「民主主義」ということを辞書で調べてみると、「すべての人が対等な立場で、自分の意見を根拠づけて主張し、議論し、お互いの納得できる合意点を探ることを重視する考え方」とあります。将来皆さんはこの土中を卒業して、日本という民主主義に立脚した国で活躍をしていきます。社会人として、収入を得るのと同じくらいに大切なのは、自分の義務を果たしたり、他人と協力して社会をよりよくしていこうとしたりすることです。この生徒総会は、そのための練習の一つです。民主主義を日本は戦争で負けたアメリカから学びました。今年戦後80年ですので、日本の民主主義はたった80年の歴史しかありません。しかし今、お手本としてきたアメリカでは、トランプ大統領の強引な政策をめぐり、国民が二分化されているのを皆さんもニュースで見たことがあるでしょう。片方は「強いリーダーでアメリカを再び偉大にしてほしい」ですが、もう片方は「民主主義のアメリカに王様はいらない」と主張しています。もし土中の生徒会長が「僕がすべて決める」などと独裁主義的な人だったら、皆さんはどう感じるでしょうか?これからも土中は民主主義的な学校であってほしいです。1年に1回、全校生徒が集まって、これからの自分たちの学校づくりについて話し合うことは大変重要であり、今日は一人ひとりが真剣に参加していました。最初に生徒会長も話していましたが、このような学校全体について考える場に参加するには、全員が「当事者意識」をもつことが大切です。今の学校生活を「もう少しこうするともっと良くなる」や「新しくこれを始めたらどうかな」などとの視点で、これからも自分たちの生活を見つめなおしてください。そしてさらにみんなで承認した今年度の方針や計画は、全員が意識を高くして実行していくことも重要です。今後は学年や学級でもし課題が出てきたら、今日のような民主的な手法で話し合いを行って、解決の方法を模索してください。
〇学校は生徒会活動を「自治活動」として位置づけ、生徒による自分たちの生活に関わる課題を解決するために行う大切な活動として扱っていきます。
須藤昌英
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