創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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2022年5月の記事一覧
5月20日(金)県知事によるマスク着用の考え方
〇本日の千葉日報に、下記の記事が第1面にありました。主に屋外の園児らの活動についての内容ですが、中学生と無関係ではありません。本校でも再度、養護教諭を含めた全職員で、この方針をどのように生徒に指導していくか検討します。
須藤昌英
5月20日(金)柏市PTA連絡協議会総会
〇昨日、アニュゼ柏において、令和4年度柏市PTA連絡協議会定期総会並びに表彰式があり、神長会長と私で参加しました。太田柏市長、田牧教育長、田中市議会議長、塚本教育民生委員長さんたちが来賓で招かれ、令和3年度までの前川会長から、令和4年度は鴇田会長へとバトンが渡されました。
〇前川会長さんは、9年間PTA活動をして来られ、今は過渡期にあるがPTA活動の重要性は変わらないこと、鴇田新会長さんからは、この活動は子どもたちの環境を整えることが目的であり、迷ったらそこに立ち返って考えて欲しいとのメッセージがありました。
〇本校のPTA本部役員の皆様にもご足労をおかけしますが、生徒たちのためによろしくお願いいたします。
須藤昌英
5月19日(木)熱中症に備えたマスク着用の方法を
〇今後の猛暑に備え、昨日横浜市教育委員会が、「屋外で距離を取って活動する場合はマスクを着用する必要ありませんと」等の通知を市立学校に出したという報道がありました。
〇もちろん本校でも、柏市のガイドラインに沿って、体育などの活動の際は、「苦しいのでマスクをはずしてもかまいません。ただしその時は近くでのおしゃべりは控えてください」と指導しています。屋外はもちろん、体育館内でも湿度が高い場合には、熱中症にかかる危険性があります。
〇今朝は私も自転車で通勤しましたが、その間はマスクははずしていました。その後正門で自転車通学の生徒の何人かには、「自転車もこぐと息があがるから、乗っている間はマスクをはずしてもいいですよ」と声をかけました。生徒も「はい」と答えていましたが、あとは中学生ですので自分の判断に任せていきます。
〇屋外で2mくらいの距離を取れるならば、専門家も「積極的にはずすべき」という意見が多いと思います。確かにコロナ感染も回避すべきですが、熱中症などは直接「いのちにかかわる」ことであり、予防を第一に考えていきます。
須藤昌英
5月19日(木)歯科検診が終わりました
〇本校の学校歯科医はお二人で、モラージュ柏デンタルクリニックの村中先生と松葉デンタルクリニックの小林先生に、昨日までに全校生徒の歯科検診をしていただきました。
〇終わった後に校長室で、お二人から本校の生徒の歯の健康状態や日頃から気をつけることを教えていただきましたが、80歳まで20本以上の歯をもち、食べることを楽しめるには、一日一日の歯磨きなどの積み重ねが大切であるとあらためて感じました。
〇いろいろな歯ブラシの形や持ち方・磨き方のこと、歯磨き粉に入っているフッ素の含有量が以前よりも緩和されていること(従来は900ppmが多かったのが、最近は1200~1500ppmもあるなど)等、プロフェッショナルからの情報は参考になります。
〇昨日小林先生から、以下のホームページをご紹介いただきました。上記のようなことが書いてあります。お時間のあるときにご覧ください。
須藤昌英
【8020推進財団のホームページ:歯みがきマイスターから】
5月18日(水)水筒を持参させてください
〇各教室をまわり、本日水筒を持ってきている生徒の数を数えましたが、各クラスとも良くて2~3割程度でした。明日からはますます暑くなりそうなので、水筒をもって登校するようにご家庭で促してください。
〇生徒が持っている水筒にも個性があることに気が付きました。
須藤昌英
5月18日(水)生徒総会の議案書を作成中です
〇久しぶりの晴れた朝です。毎日雨模様だったので、気持ちも晴れやかです。よい一日になるような気がします。
〇6月7日に行う今年度の生徒総会に向けて、生徒会本部役員を中心に、各クラスで行う「学級討議」で使用する議案書を作成しています。今後これを使用し、各クラスから賛成・反対、質問・修正案などを集約し、総会当日の全校討議に臨みます。
〇内容は次のようになっています。
第1号議案 令和3年度生徒会活動報告
第2号議案 令和3年度生徒会会計報告
第3号議案 令和4年度生徒会活動計画
第4号議案 令和4年度生徒会予算案
第5号議案 令和4年度委員会・部活動活動計画
特別提案 生徒会規約改定について
第6号議案 委員会の数の変更について
〇議案書の「校長先生から」のページへの原稿を以下に紹介します。
5月17日(火)「価値ある人」とは?
〇4月8日の始業式に、次のような天才物理学者のアインシュタインの話を生徒にしました。「『一般相対性理論』という現在の宇宙理論のもととなる考えを生み出し、それを一言で言うと、『時間は絶対的なものではなく、時には膨張や収縮、またはゆがんだりする』」ということを発見し、世界で唯一それを数式で証明した人です。」
〇1955年に死去する直前のことだったという老齢の物理学者アインシュタインが、「これからの自分の人生をどのように生きたらいいか」と指南を請う若者に返した言葉が伝えられています。それが、「成功する人になろうとするのではなく、価値のある人になろうとしてほしい」でした。もう65年以上前の話で、私が生まれたのが1963年ですので、もちろん私も後から知ったことです。
〇「価値のある人」と言われても、人によってイメージすることは異なりますし、ましてや簡単になれるわけではありません。その意味するところを想像するに、「自分の利益よりも社会の公益を優先して考える大人になってほしい」ということではないかと推測します。そしてその後アメリカでは、若者へのアドバイスの定番として使われたということです。
〇調べてみると、そんなアインシュタインも少年時代はほとんどしゃべらなかったそうです。特に会話に関しては、何か言葉を発する際にも非常にゆっくりで、家族もアインシュタインのこの口の重さに、大変な心配をしたようです。また中学では、校風に合わず自主退学したりと、ノーベル賞を受賞した天才にも、社会と折り合いがつかない少年時代があったことなど、そのエピソードからは人間らしさを感じます。
〇彼は今から100年以上前の教育を受けていたので、今とは一概に比較できませんが、自分の才能を自分のためだけに生かそうとするのではなく、社会に貢献していくというモチベーションをもちながら、あきらめずに努力してほしいことは、今の若者にも伝えていきたいと感じます。
須藤昌英
5月16日(月)子どものSOSのサイン
〇ゴールデンウイークが終わったあとの先週の一週間は、疲れた顔をして生活をしている生徒が通常より多かった気がします。ご家庭でもお子様に関して、「うれしい」「楽しい」といったポジティブな感情が失われて無気力に見えたり、逆に「このままではいけない」とあせる気持ちが空回りして、急にイライラしたり怒りっぽくなることはありませんでしょうか。
〇先日、国立成育医療研究センターが昨年末に行った調査結果について「小学校高学年から中学生の子ども1~2割にうつ症状がみられた」と発表し、新聞でも報道されました。一言でいうと驚きの結果です。
〇うつ症状は、自律神経の働きが不安定になるので、だるさや睡眠障害、食欲不振、頭痛といったカラダの症状をほぼ必ずともないます。これらは特に病気の初期に目立つ症状です。ひどくなると、自分を役に立たない人間だと責める気持ちが強くなり、将来に希望がもてなくなる可能性もあります。
〇心配なのは、自分にうつ症状が出ても、「誰にも相談せず、自分で様子をみる」と答えた子どもは、学年が上がるとその割合が増えていたことです。一方、保護者も自分の子どもにうつ症状が出た場合「病院は受診させず様子をみる」が最も多かったと記事にはありました。
〇さらに記事には、家庭内で抱え込む傾向が浮き彫りになっており、同センターの研究部長の話で、「コロナ禍の長期化でストレスが高い状態が続き、保護者も余裕がない可能性がある」「イライラしたり朝起きられないなどのサインに気づいたりしたら、まずは子どもの話を聞き、必要だと思ったらためらわず相談や受診をさせてほしい」を掲載していました。
〇一人の生徒が、1年365日常に前向きに活動することは、私の経験からもあり得ないと思います。人間には周期的に感情の起伏があり、それによって気分が落ち込んだり意欲が低下することもあります。またそういう経験を通して、友達が同じように暗い顔をしていたら、その内面を想像したり声をかけたりすることもできるようになるのでしょう。
〇一昨日も書きましたが、本当の「自立・自律」とは、「適切に周囲に依存できる」ことです。一方で心理的に苦しいという生徒のSOSに気づき、受け止めていくのは、大人の役目だと思います。
須藤昌英
5月15日(日)AIが仕事をする未来
〇最近テレビのニュースをみていると、画面右上に「現在AIの音声でお届けしています」のメッセージが流れ、ニュース原稿が読まれています。実際に聞いていても、男女の声ともまったく違和感がなく、人間が原稿を読んでいるのと差は感じません。
〇その時、「将来的にアナウンサーという職業はなくなるな」と直感的に思いました。アナウンサーといえば、これまで「憧れの職業」の一つであり、昔から名アナウンサーという方も大勢いました。それが今後は、AIにとってかわられるというのであれば、これからアナウンサーを目指そうとしている若者はどう考えるのでしょうか?
〇10年ほど前にまりますが、ニューヨーク州立デューク大学のキャシー・デビッドソン大学院教授は「今の子どもたちの 65%は、将来今ない職業に就く」と発表し、当時大きな話題になりました。「まさか?」と私も最初は思いましたが、先ほどのようなAIの活躍を身近に感じると、その予想も現実味を帯びてきます。実際にこの数字は専門家の間では、「ほぼ間違いのない数字だ」と言われおり、2030年あたりを想定しているらしいのです。
〇「 65%は今ない職業に就く」というのであれば、「今の職業は35%しか残らない」ということです。確かにちょっと前の「コンビニ」や「スマホ」などが無かった時代を考えると、スマホにダウンロードするアプリの会社が、数年で年商数百億の会社に成長するなんて誰も想像できなかったことを考えると、ありえない話ではないと感じます。
〇つまり今の子どもたちが20歳を過ぎて大人になった時、彼らは我々世代の経験した事の無い世の中を生きるわけです。そうすると今まで我々が受けてきた「教育」や「価値観」を子どもたちに押しつけるのは、無意味になってきます。ある教育専門家は、「これまでの教育のままでは、子どもたちを『就業不可能』にしているだけ」とまで言っています。これも少し極端な気がしますが、反対に一考するに値する気もします。
〇それではどうしたらいいのか?我々の大人が正しい情報を蓄積し、子どもたちと共に新しい価値観を作り上げていかなければならないのは確かなようです。自ら主体的に取り組み、指示待ちではなく目の前の課題に周囲と対話をしながら、解決していこうとする資質や能力を持ち、未だAIやロボットが到達できないとされている、人間的感情(思いやり、優しさ、共感するなど)をもった人間に導いていくことではないでしょうか?
〇時代が便利な世の中を追求しても、その便利さに慣れ、なんでも何かのサービスに頼ったり自ら体験することを回避したりしてしまい、せっかく子どもたちが生まれつき持っている可能性を引き出せなくなるとしたら、非常に「もったいない」と感じてしまいます。
須藤昌英
5月14日(土)「自分で決めたい」という心理をのばす(自立と自律)
〇昨日、「なぜゲームに夢中になるのか?」と題して、「実は子どもたちはゲームの中で、『自分で決める』自律型の行動をしている、つまり子どもが夢中になるのは、その心理を上手に利用している」などを書きました。
〇何かの課題に対してどうするかを自分で決めることで、その人に自尊心を与え、「〇〇ができる」「◇◇をしてもよい」という自信が生まれます。心理学では、人が自らの行動を自分自身で決めたいという欲求のことを「自律的動機づけ」と呼びます。この経験を積み上げていくことで、他人と比べなくても「自分は自分だ」と良い意味での割り切りもできるのだと思います。
〇いわゆる「自立」は「人に頼らず自分で独立した状態」であるのに対して、「自律」は、「自分で考え、行動の主体」となることを意味します。何を学び、自分の将来を考え、何を目指すのかを自分自身で悩み、決めるという意思が尊重されたときに、最も生き生きとした表情になると言います。
〇「自立・自律」をイメージする際に大切なことは、何かも自分で考え自分で決めていくことが「自立・自律」ではないということです。本当の「自立・自律」とは、「適切に周囲に依存できる」ことであり、自分が苦手な事やわからないことは、積極的に家族や友達、教員などに、相談したり支援を求めたりする姿勢をもっていることです。その反面、自分が得意な事やできることで周囲に貢献していく、この両面をその場で適切に振舞えることが重要です。
〇授業でもまずは自分の考えをもち、クラスメイトと意見交流し、自分と他人の考えを比較検討したうえで、自分の行動を決めていく過程を大切にしていきます。これはペーパーテストなどでは測れない力ですが、生徒が社会に出たときに最も必要となる資質・能力だと思います。
〇もちろんこの力は学校だけでは養えません。ご家庭でも何かの話題に対し、まずは本人の考えを聞いてみてください。もしかしたらまだ自分の考えがまとまらずにいる子もいるかもしれません。その際は、「私は~思うな」とか「~のような見方や考え方もあるかもね」などと対話を促してみてください。時間がかかっても、最後は「自分は~していく」という気持ちになれるようにしていただければ・・と思います。
須藤昌英
5月13日(金)なぜゲームに夢中になるのか?
〇本日は14時15分より体育館に於いて、教育課程説明会&部活動保護者会を行います。よろしくお願いいたします。ただ大変申し訳ありませんが、私は千葉市での会議&研修会に出席するため、不在となります。そこで本来ならば、冒頭の校長挨拶でお話ししようと思っていた内容を以下に掲載します。
〇私が担任をしている随分昔から、保護者の方からよく相談を受けました。「うちの子はゲームばかりして、言ってもやめないので、先生からも一言お願いします」の主旨だったので、私もその生徒に「ゲームのどこが楽しい?」「自分でも止められないらしいけど、どうする?」などと、「こうしなさい」というよりも、話を聞いて本人の心の中を理解しようとしてきました。ただ正直、保護者の希望通りにはならないことが多かったです。
〇先日、新航戸文化中学校・高等学校教育デザイナーである山本崇雄氏が教育雑誌に興味深い投稿をされていました。ゲームばかりしている子どもたちに「もうゲームをやりたくない」と思わせる方法があるというのです。引用させてもらいます。
〇「結論から言うとそれは『教える』ことです。ゲームの中の目標(例えば敵を倒す)に向かって、一つずつ武器の使い方を教え、練習させます。武器Aが終わったら武器Bへ移りますが、もし教える前に武器Bを使ったら『それはまだ教えていないから使ってはいけません』と指導します。日々ゲームの振り返りを書かせ、さらに一番効率のいい方法を教えていきます。そして教えた効率のいい方法を使わない場合には、『それではゲーム検定に合格しませんね』と言います」
〇いかかでしょうか?もうお分かりだと思いますが、手取り足取り良かれと思って、何もかも教えてしまっては、子どもはまったく面白くないのです。大人が手を差し伸べれば差し伸べるほど、子どもが「自分で選択する機会」を奪い、やる気がなくなっていくのです。
〇続けて引用します。「実は子どもたちはゲームの中で、『自分で決める』自律型の行動をしているのです。ある目標に向かって、ときに仲間と協働し、手段を選択して実行します。うまくいかないことがあっても、それを解決するための最適の手段を考え続けます。このゲームの例を学校に当てはめるとドキッとしますよね。『教えすぎ』『与えすぎ』で子どもの選択肢を奪ってしまったら、自律的に学ぶ力が身に付かないだけでなく、学びを楽しいと思わなくなってしまうでしょう」
〇考えさせられる内容です。本年度の教育課程については、教務主任から説明をいたしますが、それに基づく各授業が、上記のような生徒の自立(自律)心を奪ってしまうように陥らないようにしていきたいと思います。教えることはしっかり教えますが、その知識を活用していく場面では、できるだけ本人がゲームの中で「自分が決める」という判断をしていると同じような心理に導いていきます。また部活動も最上位の目的は、自立(自律)的な資質を身に付けることですので、安全面に留意しながらできる限り、生徒自ら練習内容や方法を工夫改善していけるようにして参ります。
須藤昌英
5月12日(木)今週と来週は教育相談週間です
〇10日から18日にかけての放課後、各教室にて、生徒一人ひとりと担任などの職員で面談を行っています。主な目的として、担任と生徒との人間関係作りに加え、生徒の悩みを共感的に受け止め、ストレスを溜め込まないよう、気軽に相談できる場の一つとすることがあります。特に学校生活への不適応があった場合に、担任だけでなく、職員全体で支援や見守りをしていくための重要な情報共有の機会となっています。
〇事前に生徒を対象に、生活に関するアンケートをとり、担任が日程を調整し、生徒に伝えます。1人約10分程度と短いですが、この時間で完結するのではなく、これをきっかけに各生徒と随時話ができるようにしていきます。
〇もしお子様から、「もっと話したかった」「これも言おうと思ったけど言えなかった」などを聞きましたら、担任などへお知らせください。
須藤昌英
5月11日(水)音楽鑑賞教室
〇本日の3・4校時に体育館において、千葉交響楽団(32名)による「音楽鑑賞教室」を実施します。千葉交響楽団は、千葉県唯一のプロオーケストラであり、これまでも千葉県内の音楽文化の創造を使命として、地域に根ざした音楽活動を基本に千葉県内を中心として音楽活動を行っています。各中学校には3年に1度来てもらっています。
【千葉交響楽団のホームページより】
生のオーケストラの迫力に感動する少年、少女の輝く瞳は私たちの活動の原動力ともなり、音楽家としての最大の喜びです。明日の日本を担う青少年に音楽を通じ、心の豊かさを育んでほしいと願っています。耳になじみのあるクラシック音楽や、音楽の授業の鑑賞曲から、映画音楽、アニメの音楽まで幅広いプログラムをそろえております。また、鑑賞だけではなくオーケストラの伴奏で歌ったり、その歌の指揮を児童・生徒・先生にしていただいたり、吹奏楽部などが、オーケストラと一緒に合同演奏することもできます。
〇きっとプロの迫力ある演奏を目前でしかも生で聞いて、生徒たちが感動・感激してくれると期待しています。
須藤昌英
【追伸】
〇体育館に全校生徒が入るのは、今年度初めてでした。ただ全ての窓を開放して行いましたが、暑くも寒くもなく、条件的にはこれ以上ないものでした。
〇演奏が始まると、生徒たちは食い入るように聞き入っていました。クラシックから現代曲までありましたので、楽しんでいました。丁度体育館外の新緑が風に揺れるとの演奏曲がシンクロして、ゆったりとした時間が流れていました。
〇指揮者体験コーナーでは、3年生の梅崎琴美さんと中居瞭教諭が挑戦しましたが、特に梅崎さんは松村英明指揮者や演奏家の方々から、「指揮する位置を固定するなど演奏者への配慮があって、演奏し易かった」と絶賛されていました。
〇この生徒の中からは将来、自分でチケットを購入し、オーケストラホールに足を運ぶ人もいることでしょう。
5月10日(火)教職員と面談を行っています
〇昨日から来週にかけて、私と45名の職員一人ひとりと年度当初の面談を行っています。4月より職員室などでは、毎日のようにお互いに顔を合わせていますが、なかなか座ってじっくりと意見交換をすることはこれまで出来ませんでしたので、このような機会はとても貴重な時間です。今後も同じように年数回設定していきます。
〇学校を経営していく上で、いくつか重要な柱がありますが、私は何といっても、生徒に直接接している教職員がその筆頭であり、教職員を「人材」ではなく「人財」であると思っています。教職員の個性やもっている力を把握し、さらに伸ばしてもらい生き生きと働いてもらうことが、必ず最後はそれが生徒への教育にも還元されていくと信じています。
〇今回の中心は、日頃の各先生方の授業について、「単元のねらいや生徒に身につけさせたい資質能力」、「生徒が困難と感じる点やその克服のための指導上の工夫」などを聞き、私がその授業をこのホームページで紹介いていくための取材を兼ねています。
〇学校を企業に例えると、「主力商品は授業」でありますので、23日以降に、その内容を順次紹介していきます。
須藤昌英
5月9日(月)連休明けの様子をみてあげてください
〇先月に「ちょっとはやい五月病」として、コロナ禍で迎える3年目のこの春、「対面しんどい」「人からの視線と人が話している声が気になる」などの過敏な反応を示す生徒もいるかもしれませんと書きました。いよいよ今日からゴールデンウイークが明け、通常に戻る際、特に今週の様子をご家庭で観察してください。
〇朝なかなか起きられない、元気が出ない、学校に行くのがおっくになるなど、五月病かなと思う症状は従来からこの時期に多く見られます。新しい環境に楽しくてワクワク心配でドキドキしていた生徒たちも5月に入り、イライラしたりやる気をなくしてしまうことがあります。
〇入学、進級などの新しい環境や生活に早く馴染まなければいけないという思いから、頑張る気持ちが空回りし、できないことに対する焦りから心と体に変調を起こしてしまうことが原因のようです。
〇5月病にならないためにはどうしたらいいでしょうか。もちろん個別差はありますが、一般的には、
①ゆったりと過ごす
あまり「早くしなさい」などと、せかせるように口うるさくならないほうがよいようです。
②体を動かす
やはり身体を適度に動かし、汗をかくことでストレスを発散させるのもよいようです。
③話をよく聞いてあげる
無理に話を聞き出そうとするのではなく、食事中や食後に学校でどんなことがあったかなどの話をさりげなく聞くようにしてみてください。
〇特に今週は、雨模様が多く、気温も低めという予報が出ています。体調面も含め、もし気になる事がありましたら、担任などにご相談ください。
須藤昌英
5月8日(日)富勢地区青少協定期総会
〇昨日、富勢西小学校体育館にて、令和4年度富勢地区青少年健全育成推進協議会定期総会が開かれ、昨年度の報告と今年度の活動予定が承認されました。
〇青少年健全育成推進協議会とは、地域の子どもを取り巻く大人の組織で、地域の青少年が健全で立派な社会の形成者として育つように、大人がみんなで援助する組織です。学校はあくまでも富勢地域のお子様をお預かりして、教育を行っている立ち位置にありますので、本協議会との連携は欠かせません。日頃からの学校への御理解と御支援に深く感謝いたします。
〇また本年度は、富勢中学校が事務局を務めます。よろしくお願いいたします。
須藤昌英
5月7日(土)時間泥棒(どろぼう)
〇1年半前くらいに心療内科医の海原純子氏が、毎日新聞の連載「新・心のサプリ」の中で、「時間どろぼう」という話をしていました。海原さんは医師でもあり歌手でもある異色の方です。
〇海原さんは毎日仕事や歌と忙しく活動する中で、「時間を大事にしたい」と書いています。それには「時間どろぼう」から身を守ることが必要だというのです。「時間どろぼう」とは何かというと、たとえば「とくに見たくもないテレビをだらだら見ている」「ネットサーフィン」など。更に「人のうわさ話や悪口」「後悔で自分を責める」なども入るそうです。極めつけは本当は嫌なのに、悪く思われたくなくて無理に出席する各種の会合なども「時間どろぼう」になると指摘します。「なるほどな」と思いました。こういうことが貴重な時間を無駄にしてしまうと新しい視点を知りました。私にもおおいに心当たりがありますし、特にコロナ禍以前は多かったと振り返ります。
〇また海原先生は、時間どろぼうの目安になるのが、「自分が主語になっているか否かだ」と続けます。それゆえたとえ同じように「だらだら過ごす」のでも、自分自身で「今日は一日ボーと過ごしたい」と思って過ごすのなら、時間どろぼうの被害にあっていない。受け身で過ごす時間は、「時間どろぼう」の被害にあうことが多く、「自分が主語になっていて、明確な気持ちで行動する時間は、時間どろぼうの被害を受けることはない」と書いていました。
〇また先日紹介した、横浜創英中学・高等学校の工藤校長もそれに関連しては、「自主性が育っていない生徒は、そもそも自分のタイムマネジメントができない。色々とやるべきことがある中で、優先順位をつけられない。人から指示されたことはできるが、自分でタイムスケジュールをたてようとはしない」と指摘しています。でもこれは大人も一緒だと感じます。
〇そうなると、時間に追われたり時間に使われたりしないように、つまり「時間どろぼう」の被害に遭わないようにするには、「自分が主人公となっているかどうか」「目の前のことに自主的な取り組んでいるか」に気をつけなければならないということでしょうか。
須藤昌英
5月6日(金)午後の教員研修のため3時間授業&給食で下校します
〇ゴールデンウイークも後半に入り、昨日は「子どもの日」に加えて、暦の上では「立夏」にあたり、強い日差しが降り注ぎ、一年の中で一番紫外線の強い頃だそうです。確かに日陰では爽やかですが、屋外での運動は暑さを感じました。
〇本日の午後は、教職員の研修が市内一斉で行われるため、生徒は3時間授業、給食で下校となります。今朝正門での私とある生徒の会話
「校長先生、今日は3時間でめっちゃ嬉しいです」
「そうですね。午後は先生方の勉強会があるので、午前中は君たちが頑張ってください」
〇そもそも法律で、教員には研修の義務があります。参考までに、
「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法9条)(研修)」
〇最新の教育に関する研修を積んで、人間としての素養を高めたり、指導力を向上させたりすることにより、生徒たちの学びの質が高まるようにしていきます。
須藤昌英
5月5日(木)子どもの日に思うこと
〇今日は国民の祝日の一つ、「子どもの日」です。5月5日は古来から「端午の節句」として、子どもの健やかな成長を願う行事が行われていたという歴史があり、日本人が子どもを大切な存在としてきた証でもあるそうです。
〇元東京都の公立中学校校長で、現在、横浜創英中学・高等学校の校長である工藤勇一氏は、著書の中で、次の指摘をされています。少し長いですが、引用させてもらいます。
「学校の最上位の目的が『子どもたちに社会で生きていく力を見につけてもらうこと』であり、3つの資質「自律」「尊重」「創造」を育てていくに当たって、もっとも重要なのが、Agency(当事者意識)である。当事者意識をもった子どもたちが社会で出ていくことで、幸福な社会が実現される。しかし、日本の子どもの当事者意識の低さ(これは大人も同様)は、極端な受け身の思考回路となり、『社会や国の未来も自分の幸せも、周囲の誰かがどうにかしてくれるはずだ』『問題が発生したり自分が不幸になったりしたら、それは周囲の大人のせいだ』となってしまう。教育を含め、日本の社会全体がサービス産業化し、大人は子どもに手をかけすぎている面がある。そのことで、子どもによる自己決定の機会がなく、自分で考えたり新しいことに挑戦したりする姿勢が育たない。サービスを過剰に与えられた子どもは、「より良いサービス」を求め、「サービスの質」に不満をもち、『あの先生の授業は教え方が悪い』『あの担任のせいでうちのクラスはまとまらない』と人に原因をなすりつけていく。最も心配なのは、自律できない→自分のことが嫌い(劣等感が強い)→他人を尊重できないの構図ができあがり、社会性どころか自己肯定感まで下げてしまう。」
〇いかかでしょうか?日本人がよかれと思い子どもへ教育してきた負の一面を厳しく指摘されています。学校の本当の役割や子どもの「自律・自立・自主性」を伸ばすためには、何が必要で何が不要なのか?これまでも考え続けてきましたが、校長として今日一日もう一度再考してみたいと思います。
須藤昌英
5月4日(水)脳に最もダメージを与える言葉と脳を躾ける言葉
〇北海道で笑華尊塾の代表をなさっている塩谷隆治さんという方は、もとは高校で十五年教師を勤めてから塾を開かれた方です。その塩谷さん自身が昔、とある講演会に出席した中で、「一番脳にダメージを与える言葉は何か?」というテーマに対し、講師からその答えとして、「疲れた」という言葉だと教えてもらったそうです。塩谷さんは、当時野球部の指導をなさっていたので、それを聞いて部の中で「疲れた」という言葉を生徒達が使うのを禁止にして、その代わりに「充実している」という言葉に置き換えるように指導したというのです。
〇そういえば私も自宅に帰った際、たまに「ああ疲れた」と言っている日があることを思い出しました。無意識で言っている場合が多いですが、言った日は言わない日に比べて、何となく寝るまでの時間を無駄にダラダラ過ごしている?気がします。
〇先日は、3D接続詞というのは、「でも」「だって」「どうせ」をやめて、SNS接続詞「そうですね」「なるほど」「その通りです」を使うことを書きましたが、同じようなことが、「疲れた」という言葉に自分の意識が引っ張られ、マイナスの効果があるということでしょう。その代わりに「充実している」という言葉で、たとえ身体は疲れていても、心はプラス方向に向いていくということかと感じます。
〇またアクティブブレイン認定講師の藤本肇さんという方の「脳を躾ける『あいうえお』」というのも「なるほど」と思います。それは、
「あ」まず朝起きたら、「あー、よく寝た」
「い」窓を開けて、雨であろうが雪であろうが「いい天気だ」
「う」朝ご飯を口に入れたら「うまい」
「え」本を読んだり話を聞いたら「ええ話やったなあ」
「お」感情を表す言葉の前に入れて「おー素敵」「おーすばらしい」
というように、言葉を前向きにしてゆくことで、心を明るくできるというお話です。
〇いろいろな方の話を聞くと、毎日の何気ない言葉の習慣が、身心共に大きな影響を与えることは、おそらくあるのだろうと思います。もしかしたら、大人よりも純粋な中学生の方が、この話をしたら納得してくれるかもしれません。
須藤昌英