校長雑感ブログ

5月4日(水)脳に最もダメージを与える言葉と脳を躾ける言葉

〇北海道で笑華尊塾の代表をなさっている塩谷隆治さんという方は、もとは高校で十五年教師を勤めてから塾を開かれた方です。その塩谷さん自身が昔、とある講演会に出席した中で、「一番脳にダメージを与える言葉は何か?」というテーマに対し、講師からその答えとして、「疲れた」という言葉だと教えてもらったそうです。塩谷さんは、当時野球部の指導をなさっていたので、それを聞いて部の中で「疲れた」という言葉を生徒達が使うのを禁止にして、その代わりに「充実している」という言葉に置き換えるように指導したというのです。

〇そういえば私も自宅に帰った際、たまに「ああ疲れた」と言っている日があることを思い出しました。無意識で言っている場合が多いですが、言った日は言わない日に比べて、何となく寝るまでの時間を無駄にダラダラ過ごしている?気がします。

〇先日は、3D接続詞というのは、「でも」「だって」「どうせ」をやめて、SNS接続詞「そうですね」「なるほど」「その通りです」を使うことを書きましたが、同じようなことが、「疲れた」という言葉に自分の意識が引っ張られ、マイナスの効果があるということでしょう。その代わりに「充実している」という言葉で、たとえ身体は疲れていても、心はプラス方向に向いていくということかと感じます。

〇またアクティブブレイン認定講師の藤本肇さんという方の「脳を躾ける『あいうえお』」というのも「なるほど」と思います。それは、

「あ」まず朝起きたら、「あー、よく寝た」

「い」窓を開けて、雨であろうが雪であろうが「いい天気だ」

「う」朝ご飯を口に入れたら「うまい」

「え」本を読んだり話を聞いたら「ええ話やったなあ」

「お」感情を表す言葉の前に入れて「おー素敵」「おーすばらしい」

というように、言葉を前向きにしてゆくことで、心を明るくできるというお話です。

〇いろいろな方の話を聞くと、毎日の何気ない言葉の習慣が、身心共に大きな影響を与えることは、おそらくあるのだろうと思います。もしかしたら、大人よりも純粋な中学生の方が、この話をしたら納得してくれるかもしれません。

須藤昌英