校長雑感ブログ

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8月31日(水)「防災週間」に思う

〇内閣府は、台風、豪雨、地震などの災害の未然防止と被害の軽減に資するよう、「防災週間(8月30日から9月5日まで)」と「防災の日(9月1日)」を設けています。

〇特に明日の9月1日は、関東大震災(1923年:大正12年)が発生した日であり、今年はそれから99年目になります。関東大震災については幼い頃、明治生まれだった祖母から実体験を直接聞いたことがあります。当時東京に住んでいた祖父母は、正午近くに大きな揺れを感じ、その後倒壊した建物やあちこちで発生した火災から一晩中逃げ続け、ようやく隅田川のほとりで夜を明かしたそうです。その際は大勢の犠牲者を目にしたと悲しそうに話していました。記録によると、関東大震災で主として火災により約10万5千人の死者、全焼家屋は約21万2千棟だったようです。

〇私はまだ小学校低学年くらいでしたので、話を聞いていろいろとその場で想像してはいましたが、まだそれほどの人生経験もなく、こちらから祖母にそれ以上にいろいろと質問して尋ねることはしませんでした。今思えば、もっと当時の詳しい様子を聞いておけば良かったと後悔しています。その関東大震災の2年後に生まれた私の父(生きていれば現在97歳)も実際には体験しておらず、父からは太平洋戦争の話は聞いたことは何度もありますが、関東大震災については記憶にありません。

〇色々調べてみますと、関東大震災(1923年)の前には、元禄関東地震(1703年)、明応関東地震(1498年)、永仁関東地震(1293年)と約200年の周期で発生しているようです。であるならば、2130年頃に関東大震災並みのM8クラスの地震が起きるという周期説になりますが、最近はそれとは別にM7クラスの「首都直下型地震」というもっと周期の短い地震の発生も指摘されているので、予断はゆるされません。

〇明日から2学期ですが、大きな災害がないことを願わずにはいられません。特に本校は現在、体育館改修工事(来年2月まで)を行っており、災害の際、地域の避難場所としては使用できません。広さが半分以下の武道場と一部の教室のみです。ご家庭でも防災について、話し合いをしていただけたら・・・と思います。

須藤昌英