校長雑感ブログ

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9月1日(木)第2学期始業式での校長の話

【オンラインによる始業式での校長の話の要約】

〇生徒の皆さん、お久しぶりです。元気にしていましたか?昨日までの42日間の夏休みはどうでしたか?久しぶりの学校の様子はどうですか?体育館改修工事が着々と進んでいますが、そのため2年生は昇降口まで中庭を通ることになったことが変化ですね。

〇唐突ですが、1,2,3と数字が並んでいます。次にくる数字は何だと思いますか?ちょっと近くの人と話合ってみてください。(間をとる)話し合った中で、答えは「4」が一番多かったですか?では、その理由はなんでしょうか?そうですね。1から始まり、1つずつ増えていく「自然数」だとすれば、確かに「4」ですね。するとその次は「5」ですね。これは正解ですね。それでは、他に答えはありましたか?

*この流れで、答えが「5」「6」「7」の場合も全て正解と確認する

〇いかがでしょうか。少し頭の体操になりましたか?もう一度最初の問いをみると、1,2,3と数字が並んでいます。次にくる数字は何だと思いますか?でしたね。それに対し、「4」「5」「6」「7」と4つの答えの可能性があります。私が何を言いたいのかというと、

・一部が同じように見えていても、全く同じでない可能性もあること、なぜそうなるのかの理由をしっかりと考えること

・可能性は1つではないこと、これと思い込んでしまうと他の考えが見えなくなる、「もしかして他にもあるかも・・・?」が大切 ということです。

〇次に、色々な角度から見てみることとして、図形を考えます。右のような2つの立体があります。なんていう立体ですか?そうです、円柱ですね。ただ円柱には、斜めのもの(斜円柱)もあります。

〇では、1つの円柱を別々に、横と上から見ると、どんな図形に見えるでしょうか?

横から見ると ⇒ 長方形に見える(立面図といいます)

上から見ると ⇒ 円に見える  (平面図といいます)

どうですか?同じ立体でも角度を変えてみると、元の図形の印象が異なってみますね。

〇では、どこから(だれから)見ても同じ、つまりどの角度から見ても全く同じに見える立体はなんでしょうか?それは「球」しかありません。どの方向からみても円になります。何が言いたいのかというと、

他人を見る時 ⇒ いろいろな角度から見ていこうとした方が、本当の姿が見られます。

自分が他人から見られる時 ⇒ 誰からも同じように見られるようにした方が、普段の生活で楽に生きることができます。

〇大切なのは、自分の見方や考え方以外にも、色々な見方や考え方があることを知ること。一つの見方や考え方だけにこだわらずに、別の見方や考え方もない?か疑ってみること。自分の考えと友達の考えを比べて、その良さや理由の違いを分析していくこと、いろいろな見方・考え方には、思いこみは一番禁物であることなどです。

〇私の話を聞きながら、「校長先生が言っていることは本当?」と疑ってみることも大切です。YouTubeやSNSの情報に対し、それを鵜呑みにせず、「これっておかしくない?」と考えてみること。この姿勢がこれからの時代を生きる君たちにはますます必要になってきます。私も普段からテレビやインターネットから得られた情報を、「その確かな根拠があるか否か?」「その根拠の出どころはどこか?」「自分の感覚とのすりあわせでどう受け止めたらいいか?」などを常に考えながら見ています。

〇悪く言えば、そういう批判的な見方は「素直じゃない」とか「斜にものごとをみている」などとなりますが、この情報過多の時代には、そのくらいで丁度いいのかもしれないと思うようになりました。明日からの授業でも、「先生や友達は~と言うけど、私は~思う」とか「友達の意見の理由は~ということかな?」と考えてみましょう。

〇2枚の写真は3年前(令和元年度)の体育祭と合唱コンクールです。写っている君たちの先輩は、全員今は高校生となっています。今年は3年ぶりの全校行事となるように計画しています。9月の体育祭、11月の合唱コンクールと成功することを祈っています。

〇最後にこの2学期は、3年生は進路選択の時期になり、今月から一人一人と校長面接を行います。卒業後の自分のやりたいことや夢などを話せるように準備しておいてください。2年生はいろいろな役目を3年生から引き継ぐ時期です。委員会活動や部活動での活躍を期待します。そして1年生はもうお客様ではなく立派に富勢中を支える立場を自覚する時期になります。それぞれの立場で、一段と成長した姿を実現し、楽しい富勢中を一緒につくっていきましょう。

須藤昌英