創立78周年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
3月1日(水)卒業式の練習(3学年)
〇今週から3学年は特別日課を組んでいます。その中で次のような各クラスの実行委員さんを中心に、10日の卒業式練習が始まっています。クラスでの基本練習と学年全体で改装された体育館での学年練習を並行して行っています。
(運営・企画) 学年委員
1組江村さん、西本さん
2組和田さん、重信さん
3組神木さん、久寶さん
4組伊藤さん、吉岡さん
5組飯島さん、勝田さん
(記念品贈呈・答辞)生徒会本部
4組長谷川さん 1組藤田さん 2組高橋さん
〇最初の練習の冒頭に、学年主任の柳教諭から3年生に対し、「マスクの着用について、本番当日は『自分は~する』と今から考えてほしい。周囲の人を見て判断をするのではなく、自分なりの根拠をもって決めてほしい」との呼びかけがありました。確かにマスクの着脱の件一つでも、政府が個人の判断に任せると明言しているのに、中には「自分で判断するなんて政府は無責任だ」と考えている大人もいます。しかし本当にそうでしょうか?その人は、少し大げさに言えば自分で考えることを放棄し、何か人から指摘されたときに、「国が決めたことだから・・・」と言い訳ができるようにしているだけかもしれません。
〇少なくとも3年生には、学校や先生、保護者などから言われたからその通りにするのではなく、いろいろな人の視点に立って(想像力)、自分はどうすべきかを考えること(創造力)はとても重要であり、そういう経験を通して、「自立・自律」した大人に成長してほしいと思います。
〇また卒業式は学校行事で最も重要で、フォーマルな場ですので、最初は礼法や作法の確認を行います。これもあくまでも基本を教えますが、あとは自分なりのその基本動作を応用し、堂々と参加してもらいたいです。生徒に指導した主な点として、
1 座る姿勢(頭をむやみに動かさない)
男子:足を自然に開き、拳は軽く握って膝と股関節の間に置く
女子:足を閉じ、手は重ねて膝と股関節の間に置く
2 座る→立つの動作 (「卒業生、起立」の号令)
背筋を伸ばす(立つ準備)をして、スッと立つ。
3 立つ姿勢(手は体側に)
踵をつけて、つま先は拳1つ分程度開き、視線はまっすぐ遠く。
4 座礼と立礼(若者らしく)
腰を基準にして、1・2・3で45°程度曲げる
5 歩き方(手は自然に振る)
「パタパタ」と音をたてるのはNG、まっすぐ遠くを見る。
〇「ずいぶんと細かい所まで教えるなあ」と感じるかもしれませんが、卒業式は彼らにとっても3年ぶりのことであり、知らないことや忘れていることも多いものです。最初は各所作の意味や社会人の常識みたいなものまで含めて説明し、だから「~しなさい」ではなく、教わったことを生徒自身が自分でかみ砕いて考えることが最も重要です。
〇一番生徒が緊張していたのが、卒業証書授与の場面です。初めてステージにあがると、ぎこちない動きでしたが、みんな一生懸命取り組んでいて、みていて清々しい気持ちになりました。予行練習では、保護者席に在校生を座わらせて、本番の緊張感で最後の確認をしていきます。
須藤昌英