校長雑感ブログ

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1月29日(月)自分の成長と家族・家庭生活の関り

 〇3学年の家庭科において、各自が幼児向けの絵本を作成し、図書室に展示しています。これは、家庭科の学習目標に、「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、よりよい生活の実現に向けて,生活を工夫し創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す」とあることから行っているものです。

〇特に自分と家族、家庭生活と地域との関わりを考え、家族や地域の人々と協働し、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養うために、自分の成長と家族や家庭生活との関わりが分かり、家族・家庭の基本的な機能について理解するとともに、家族や地域の人々と協力・協働して家庭生活を営む必要があることに気付くことが重要です。

〇2学期に行った校長面接でも、自分の成長と家族との関わりについて、自分がこれまで成長してきた過程を振り返り、自分の成長や生活は、家族に支えられてきたことを発言している3年生も多かったです。さすがに15歳になると、家族・家庭の基本的な機能については、子供を育てる機能、心の安らぎを得るなどの精神的な機能、衣食住などの生活を営む機能などを理解できるようになっており、その際、中学生までの自分の成長も,現在の生活も家族・家庭の基本的な機能が果たされることによって支えられていることが分かり、家族・家庭の重要性についてあらためて実感していると感じます。

〇今回の絵本作成は、「幼児の発達と生活の特徴が分かり、子供が育つ環境としての家族の役割について理解すること」が目的であり、幼児の心身の発達とそれを支える生活や幼児期における周囲の人との基本的な信頼関係や生活習慣の形成の重要性が分かり、幼児にふさわしい生活を整える家族の役割について理解できるようになります。

〇特に幼児の発達の特徴については,身体の発育や運動機能、言語、認知、情緒,社会性などの発達の概要について理解したり、これらの発達の方向性や順序性とともに個人差があることを理解できるようにしたりします。また認知については、ものの捉え方について扱い、幼児は自己中心的に物事を、えたり、生命のないものにも命や意識があると捉えたりするなどの特徴があること、幼児は遊びを中心とした一日を過ごし,食事・睡眠・排泄・着脱衣・清潔などの基本的な生活習慣については,生活の自立の基礎となるので、幼児の心身の発達に応じて、親をはじめ周囲の大人が適切な時期と方法を考えて身に付けさせる必要があることを理解できるようにします。

〇要するに今の自分がこれまでどれだけ家族や周囲の方々のお世話になってきたかを振り返ることで、4月からの進学先でも自立した生活が意識できるようになると思います。

須藤昌英