校長室より

令和 6 年度 校長室より

夏休みは教材集めもします

8月に入り、学校に訪れる先生たちは少なくなってきました。

8月6日と7日は、富勢地域の農家の方を訪問して、古い農機具が残っていないか、残っていたら学校にいただけないかとお願いの訪問に3年生の先生が回りました。

 

 

すると納屋の奥から回転式のせんばこきを出してきてくださいました。竹でできた背負子、田植えの際に使った道具や、麦踏みの時に使った道具を譲ってくださいました。今も実際に足踏みで回転をして使えます。いい教材をお譲りくださりありがとうございました。

 

栄養教諭も一緒に同行して、田んぼの稲の成長の様子や農家でのネギの出荷処理などを取材しています。

 

 

稲も植えた時期や品種で出来具合が違いますね。食育の教材づくりのための取材をして、2学期に授業に生かしていきます。

学校の池田んぼに植えた稲も大きくなってきました。明日からは10日間学校が閉鎖されます。その間に稲の花が咲いて、お米ができてくるかな?

 

水草が増えてきています。学校を通るときに観察してみてください。

自主的に研修する若手・・・

夏休み中の教室を回っていくと、3人の若手教員が教育研究所がおすすめする動画(2年経験者研修の山梨大学三井先生の講義)をみながら、校内研究の授業について学んでいるようです。

単元内の自由進度学習を取り入れながら、本校の研究主題に掲げている個別最適で協働的な学びのあり方について、講義を参考にしながら学んでいるようです。

授業のイメージは、先生が黒板の前に立って子どもに指示をして、子どもは先生の言うとおりに何かを行う・・・というものが多くの人たちのイメージです。これからは、子ども自身が自分でどんな力をつけたいかという目的を持って、それに向かって自分なりに計画をつくって挑戦していく、そういう授業イメージに向けて・・・どう学んでいけばよいか、先生自身が学んでいました。

挑戦し、やり抜こうとする子、という目標に向けて、挑戦する先生の姿です。失敗を恐れずにやり抜いていきましょう。

グランドデザインプロジェクト進行中

グランドデザインプロジェクトは、放課後の隙間時間などを使って、グランドデ落とし込み落とし込みをしながら、具体化をさせています。

今年度の取組についても、具体的なことが提案されてきました。

・校内研究の一人一授業の取組の中で,「個別最適な学び・協働的な学びの視点」を取り入れた授業を展開し,お互いの授業を見合い,振り返ることで授業改善につなげる。

・「調べる学習」ハンドブックを基に,学校図書館とGIGA端末を活用した教育活動を行う。

・富勢地域を活かした生活科,総合の学習を年間指導計画に位置付けて,富勢3校で学んだことを交流し合う。

・「子どもを主語にした」算数の単元計画の構想を練り,子どもの好奇心を大切にした学習や自由進度学習などの取組を通して,校内研究の成果を他教科や行事等に生かす。

・なかよし活動や委員会・クラブ活動等での異学年との交流を通して,上級生としての意識を高め,自己肯定感を高められるようにする。

・子どもが自ら家庭学習に取り組めるよう,取り組み方の指導を工夫し,選択肢のある課題やスマイルネクストドリルなどの活用を進める。

校長先生からは、取組を通して、子どもたちにどのような力を育むのか、目的が方法にならないようにというリクエストが入りました。8名で相談しながら進めていってます。 

 

 

夏休み初日は研修からスタート「子どもを主語にするとは・・」

夏休み初日は、先日の教育ミニ集会でもご講話をいただいた、敬愛大学の阿部学先生に「子どもが主語になる授業の考え方いろいろ」と題した講義と、その後の指導単元構想へのお手伝いをいただきました。本校の研究主題が、子どもを主語にした算数指導のあり方~個別最適な学びと協働的な学びを通して~となっているため、子どもを主語ってどういうことか、先生たちの頭の中が動き始めるお話をしていただきました。

 

1950年代からの授業づくり史に触れて(私は懐かしいが斉藤喜博氏を知らない先生が多数)くださり、子どもが主語とは決して新しいわけではなく、子どもは元来好奇心を持ち学ぶ存在であるから、学習者は常に正しい、という考えに立っていくと、子どもが「?」となる時に課題があるのは、教師の側であることを意識しないと・・・

子どもが好きなゲームに似せて学習を展開するゲーミフィケーションという考えもある、実は・・・マリオのゲームには最初の場面に自然と遊び方が仕組まれていて、自然とどうすればよいかがわかる仕掛けになっている。授業も子どもたちが、興味を持って探る中に学び方が仕込まれていくと、教えられている授業ではなく、学びとっていく授業になりますね・・・と90分、濃密な興味あるお話が展開されました。

その後は、各学年ごとに2学期に授業研究として挑戦する単元について話し合いを行いました。

 

阿部先生も中に入って先生たちと一緒に考えていきます。

 

50分間でしたが、活発な話し合いが理科室に広がっていました。授業は、先生がわくわくするような授業でないと、子供たちのワクワクは出てきませんから、こういう前向きな話し合いが大切です。富勢の先生たちのエネルギー、高いですよ。

教育ミニ集会を受けて、グランドデザインプロジェクトの発進!

6月29日の教育ミニ集会では、教職員と保護者と地域の3者が集まって、富勢小学校の子どもたちに付けたい力に向けたワークショップを行いました。ワークショップを通じて出てきた力は全部で27種類。それらを合わせて、具体的にこのような力をという文章化したものを15グループからそれぞれ出してもらいました。(校長室からの発信にデータ掲載)

今年度グランドデザインは、3年後の富小の姿、今年度末に校長としてねらう姿、そして、目指す児童の姿の実現に向けて教育活動に積極的に取り入れる手段、これを校長が示し、目指す姿と具体的な手立ては、教員有志のプロジェクトチームに任せる、という経営手段で臨んでいます。

ミニ集会のワークを元にして、上に出した2024年これからの富勢小学校グランドデザインを創るプロジェクトへの参加を募り、手を挙げた6人の先生たちに、今日は目指す子どもの姿を議論してもらいました。

27の言葉が出て、それらをつなぎ合わせたり、数が多いものは・・など様々な角度から議論をした結果、柏市の示す4Cの中の「挑戦する子」という姿を、最上位目標に設定することによって、ここに出てきている力の形成にもつながるだろう、という話し合いになり、2024年の目指す姿は、「挑戦する子」とプロジェクトでは結論を出しました。

取り組まない状態であきらめてしまったり、自分には無理と最初から取り組まなかったり、そういう実態が本校の子どもたちには散見されるので、失敗してもいいから挑戦することを通して、ワークショップで出していただいた様々な力につながっていくだろう、というプロジェクトチームの結論です。挑戦した結果として、ワークショップで求められる力に結びついていくという話し合いが展開されました。

次は具体的手立ての明確化に向けて議論を進めていきます。

教育ミニ集会で出てきた、言葉については、校長室からの発信にデータを掲載しました。