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2022年5月の記事一覧

夫婦円満のコツを勉強する時代

黒板に「男女共同参画社会」のワードを目にすると、公民の授業

をしているかと思いそうですが、実際に登場していたのは1年生

の家庭科の授業でした。

「男性は仕事。女性は家事育児」という固定概念をくつがえすべく

家庭で出来る家事の分担について考える1年生。授業が発展すると

「新婚の夫婦が家事と仕事を両立しつつ、自由な時間を作るには

どうすればよいか?」という題目で新婚生活をシミュレーション

していました。まだアルバイトも出来ない年齢でありながら、女性

の社会進出と新婚生活を真剣に考えていました。

3年生は更に発展し、結婚後に子どもが生まれたことを見越して、

幼児の視野を体験していました。幼児視野体験メガネという、子ども

の視野を体験出来るメガネを付け、身長もしっかりと100㎝に調整

すれば気分はすっかり幼児そのもの。毎日過ごす教室を少し違う視点

で大冒険していました。

この年齢から家事と育児についてここまで勉強しているのならば、

生徒達には家庭円満な未来が待っていそうです。

勝って兜の緒を締める

職員室と武道場の距離は目測で100m以上は離れている

ように見えますが、それでもなお、放課後には剣道部の

掛け声と竹刀のぶつかる音がはっきりと聞こえてきます。

14日の土曜日に大会に出場したばかりにもかかわらず

これだけ迫力のある練習をするバイタリティーには関心

してしまいます。

大会の結果はというと、ベスト8に入賞するという、多少

浮かれてしまっても不思議ではない結果。防具を付けている

ため、表情からは一切読み取れませんが生徒達の練習する姿

からは、結果に満足しているような様子は微塵も感じられ

ませんでした。

大会に出ていない1年生達も、そんな先輩達に近づこうと

打ち込みの練習に励んでいます。男子生徒の打ち込みは

先輩の構えた竹刀が振り落とされそうなほど強烈です。

 

心は繋がっている

約1週間後に林間学園が控えている2年生は、体育館で

キャンプファイヤーの定番「マイムマイム」の練習を

していました。

現在、まん延防止措置や緊急事態宣言は発令されていませんが

感染症対策は欠かせないということで、直接手は繋がないよう

ですが、大きく円を描く2年生の動きには一体感があります。

一体感は掛け声にも表れています。男子生徒達の低温ボイスによる

掛け声が、楽し気な曲調のなかにも迫力を加えており、

学年全体の勢いが何割か増しているように感じました。

体育館の練習でこの迫力であれば、いざ火を囲んだ本番には

さらなる大迫力となることは間違いありません。

 

廊下で始まる自主学習

4月当初から2年生の廊下に飾ってある「2年生の目標川柳」

ですが、1月が経過しようという本日にも、昼休みには川柳を

鑑賞している生徒がいます。

身の引き締まる思いになる川柳や、クスッとくる川柳が多く

あるため、未だに鑑賞会が自発的に開催されることもうなずけます。

1つ上の階では、美術の授業で作成した「クネクネ点々ART」

を1年生が鑑賞しています。指先を細かく動かす練習として

実施した授業らしいですが、完成した作品はなんとも芸術的。

作品を作る際の、それぞれの思惑が感想欄には書かれており

美の価値観が人によって違うことがよくわかります。

 

時速162㎞を記録する中学生

理科の授業で物体の速さや運動について勉強する3年生。

理科の授業ではありますが、難しそうな公式に数値を当てはめ

速さや時間などいろいろと計算していました。

計算中は真面目な3年生ですが、速さ測定器を使って物体の

速さを計測する時間になると、男子生徒を中心に活き活きと

活動を始めます。ビー玉をいかに速く転がせるか挑戦したり

測定器を素早く動かし物体に通過させることで記録を狙ったり

と、クラス最速を求めて試行錯誤していました。

物体が入った瞬間と出た瞬間の時間差で速さを計測するという

測定器の仕組みを理解した生徒は、測定器の両端からほぼ同時

に指を突っ込む作戦を考え付き、見事に時速162㎞を記録

していました。

体は大きくなっていますが、無邪気に実験を楽しむ姿を見ると

まだまだ男子生徒達も可愛く見えてきます。

そんな生徒達に更に良い授業を提供しようと、本校の教員達も

校内研修に励んでいます。授業を通し、本校の今年の目標である

「自立と貢献」へと如何にして生徒達を導けるか考えていました。

生徒達の理想像としている自立と貢献ですが、教員達も自立と貢献

出来るよう、子供達と同じ目標へと向かって自己研鑽を積んでいきます。

氷山の一角

この画像がなんだかお分かりになりますか?

答えは、なんと「南極の氷」です。写真では分かりづらいですが

大昔の「空気」が中に閉じ込められ、いくつも気泡があること

が普通の氷とは違う特徴です。

1年生は、氷を溶かして気泡がはじける音を聞いたり、実際に

触って南極の冷たさを体感したりと、五感を使って南極の氷

を楽しんでいました(味わってはいません)。

文章だけ読むと理科の授業かと思いそうですが、氷が登場したのは

地理の授業。地理というと、国の場所や名前を暗記したり、「熱帯

気候」などの単語を暗記するような勝手なイメージがありますが、

現在の地理の教科書は開いた瞬間「SDGS」の文字が大きく載せら

ています。南極の氷も、環境の変化による地球規模ですすんでいる

気候変動について考える足がかりだったようです。授業中には、

南極の氷が全て溶けると大幅に陸地が水没してしまうことの説明があり、

柏市に住む生徒達にも海面上昇による陸地の水没は他人事ではない問題で

あると気付かされます。

単語を覚える地理から、世界の課題を解決する方法を考える地理へと

変化していっているように思えました。

まさに先輩

本校の体育館では「卓球」「女子バスケットボール」「男子バスケットボール」

の3つが活動しています。体育館の広さの関係上、3つの部が同時に活動する

ことは難しく、本日は男子バスケットボール部が校舎内で基礎トレーニングを

していました。

平坦な道を進むだけでも大変な腕車で階段を昇るメニューは、かなり大変そうに

見えますがバスケ部の生徒は文句ひとつ言わずにこなしています。「4階まで上

がるだけで息が上がる」と、職員の中でもよく話題に上がる心臓やぶりの階段も

片足ジャンプで登りきっており、生徒達のスタミナに驚かされます。

そんな練習を積み重ねたおかげか、バスケ部の先輩は重量1.8㎏のボールを片腕

でコントロールする練習を平然とした顔でこなしています。鍛えられた腕力とボール

の重心を捉える技術を前に、1年生達も驚いた顔をしていました。

地道な練習を積み重ねた結果を目の当たりにし、1年生達の基礎トレーニングのモチ

ベーションも高まったに違いありません。

祝日も戦う戦士達

3年ぶりの制限のないゴールデンウイークに、各地の観光地

が賑わっているというニュースを目にしました。

ゴールデンウイークを満喫している方が多くいる中ですが

卓球部の生徒達は成田市の体育館で開催された県大会団体戦

で熱い戦いを繰り広げていました。今の代の生徒達は県大会

初出場ということで、今までで1番の大舞台での勝負となり

ます。しかし、そんなプレッシャーを跳ね除け1回戦は見事

に勝利をおさめていました。

1回戦で見事に結果を残した卓球部ですが、顧問の先生は

「会場の雰囲気にのまれている」と、選手たちが緊張して

力を出し切れていないと分析していました。その分析が

正しかったのか、2回戦では健闘したものの、あと一歩

のところで勝利を逃してしまいました。

今回は満足のいく戦いが出来なかったかもしれませんが、

県大会に出場した経験は生徒達を大きく成長させてくれた

に違いありません。。次の大会での更なる飛躍に期待が

高まります。

そんなストイックな祝日をすごしていた生徒達なので、

本日の体力測定でも好記録を叩き出していました。

風流

ゴールデンウイーク期間中ということで、仕事中も「明日は休みだ」

という事実ばかりに目が向いてしまいますが、菜の花学級3組の先生

が「ホームページに載せてください」とアピールしてくるほど自信の

ある、鯉のぼりや兜があしらわれている教室前掲示を見ると、どのよ

うな祝日で休みなのか気付かされます。自分が受ける恩恵に気を取ら

れるだけではなく、日本の文化をしっかりと学ぶ姿勢には尊敬してし

まいます。

4月18日の記事で紹介したソラマメもどっさりと収穫し、次はグリーン

カーテンに挑戦しようと再び土づくりから農作業にとりかかり、既に

夏の風物詩の準備を進めています。

菜の花学級の活動を見ていると季節を感じます。