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2022年12月の記事一覧

もったいない

2022年の給食も、本日を含めて残り3回となりました。2年生

の給食委員会では、残り僅かな回数しかない給食であろうとも、

各クラスの牛乳の残りを調査するイベントを実施しています。

イベントの効果はてきめんなようで、昼休みには「牛乳ころりん」

のプリントをチェックしたり、クラスメートの牛乳飲用に対する

姿勢について教員に話をしたりと、牛乳を残すことに対する問題意識

が芽生えている様子が見て取れました。

 ここ最近、牛乳は値上がりしているような印象があり、生乳100%

の牛乳となると、安くても1リットル200円はすると思われます。

給食に出る牛乳は200mlなので、10本の牛乳を残し、奈落の底へと

転落していったクラスは、2日で400円程度を無駄にしている計算と

なります。牛乳はタンパク質やカルシウムも豊富なので、成長期の

生徒達には残さず飲んでほしいですね。

楽しみながら準備もする日本のクリスマス

菜の花学級の教室前方の扉には、折り紙によって作られた立派な

クリスマスツリーが飾られています。そばを通るだけでもクリスマス

気分になるのですが、クリスマスカードを作る英語の授業を見ると、

更に年末であることを実感させてくれます。

個人的な感想ですが、クリスマスというと年賀状が確実に元日に届く

締め切り日ということも連想されます。菜の花学級は、そこまで考慮

しているのか、午後にはパソコンによる年賀状作成に取り掛かり、

気持ちをお正月へと切り替えているように見えました。二週間で仏教

とキリスト教が入り乱れる、慌ただしい日本の年末に見事に対応する

行動の速さは見習いたいものがあります。

また、家庭科部の2年生も、感染症対策のため1年生が活動休止中

ながらもクリスマスツリーを模した作品をたった3人で作っています。

ウイルスの猛威により、人手不足となっていますが、無事にクリスマス

までにツリーを作り上げることは出来るのでしょうか?

 

 

 

流行に敏感な生徒達

昼休みの校庭は、連日サッカーを楽しむ男子生徒達で賑わっています。

遊んでいるメンバーはサッカー部に所属している生徒に限らないようで、

世界規模の熱狂の波に全員が乗っかているように見えます。

受験生である3年生も、体をぶつけ合うほどプレーに熱中。迫力満点

の競り合いは、勉強中心の生活を送っているとは思えないほどです。

前述した通り、サッカー部以外の生徒もいますが、プレイする姿は非常

に様になっており、運動センスの良さを感じさせてくれます。

受験勉強も佳境に差し掛かっているところでしょうか、3年生の体は

なまっていないようでした。

 

未来は明るい

「私は、文学は言葉からイメージして独自の世界を広げる物だと

考えたので、帯の絵は最低限にとどめました。かわりに、読者に

問いかけるような言葉を入れ、物語に引き込ませる効果をつけました」

芥川龍之介が世界で一番好きな作家だという1年生が「蜘蛛の糸」

の帯(本に付ける帯です)を作った後に書いた工夫した点です。

本の帯を作るという今回の授業の真意を見事に読み取っているように

思います。帯のポイントを理解している1年生の作品たちは傑作

ぞろいで、物語のセリフを上手く引用したり、自分なりの作品の

キャッチフレーズを考えたりと、見ていて感心するばかりです。

蜘蛛の糸の紹介だけでなく「100年以上愛される」「芥川初の

児童文学」といったフレーズを入れ、芥川龍之介の宣伝をする商売

上手な帯も数多くありました。

 偶然ですが、今週は3学年とも何らかの職業に活かされてくる

ような力を発揮している場面を見ることができ、生徒達が卒業後

も大活躍しているビジョンが浮かんできました。

 

ナウなヤング

自分事なのですが、成人してからというものの、身に付ける衣類が

単色のものばかりになっているような気がします。しかし、2年生

が美術の授業で作成したオリジナルシューズを見ていると「ド派手

な色とデザインをした衣料品も着てみたいかも」と思えてしまいます。

見ている者の心を動かすほどの魅力を放つシューズたちですが、貼り

だされたプリントに書かれた工夫した点には、どのような効果を狙って

色や模様を配置したかが解説されています。本能ではなく計算で人の

購買意欲をくすぐるほどのシューズを作れるセンスは、今すぐデザイナー

 になっても通用するのではないでしょうか?

また、スニーカーとは縁遠そうな花魁や水泳をイメージした作品は、

既存の販売品に囚われない発想を飛躍させる力を感じさせてくれます。

新たな流行を作る人物とは、こういった若者なのかもしれません。