校長室の窓

2023年7月の記事一覧

充実した夏休みを

 毎日暑い日が続き、子ども達も少々お疲れ気味な様子です。明日から42日間の夏休みに入りますが、本日の全校朝礼で、子ども達には2つお願いをしました。

 一つ目は、「夏休みに頑張ることをなるべく早く決めてほしい」ということです。夏休みは42日間あり、今日のんびりしても、たくさん休みがあるから「明日決めればいいや」「明日から頑張ろう」と思っていると、あっという間に7月が終わり、8月に入り、そして、あと1週間しかないって、いうことになってしまいます。「何となく楽しかったけれど、うーん」という気持ちになってしまうかもしれません。充実した夏休みを送るためには、「これを頑張った」ということが大切だと思います。自分で計画を立てて、頑張り目標を決め、実行することが大事です。難しいことや続けることが困難な目標を決める必要はありません。でも、何もしなくても達成してしまう目標でも困ります。少し意識して頑張れば、続けて行うことのできる目標を決めることが大切です。また、どんな目標を決めたかの内容ではなく、計画を立て、やり通すということが大事です。したがって、頑張ることは勉強でなくても良いと思います。是非、みなさん一人一人考えて、早めに頑張ることを決めてほしいと思います。低学年のみなさんにも、自分からやれるものを一つでもいいので考えて、実行できるように呼びかけました。

「毎日本を読む」とか「おうちのお手伝いをする」といったことであれば、できそうな気がしますが、どうでしょうか。自分で計画的に生活できると良いかと思います。

 二つ目は「命」についてお話ししました。

この地域は、大きな道路があるだけでなく、そこから分かれて細い路地もたくさんあります。そして、その細い路地に自動車がたくさん走っています。私が、一番心配なのは、皆さんが自転車を運転していて,急に飛び出し,自動車とぶつかってしまうことです。特に自転車に乗るときは,十分に気をつけてほしいと思います。また、水の事故も増えているので、十分に気をつけるようお話ししました。

この2つ以外にも、柏一小のグランドを使っての夏まつりや柏まつり、地域のお祭りにも大人の人と一緒に是非参加してほしいと呼びかけました。子ども達には、この柏第一小学校を、この地域を今よりももっともっと好きになってほしいと思います。

 

「教わる」から「学ぶ」へ

 毎日暑い日が続き、体調を崩してしまう子どもも見られます。熱中症の心配もあるので、熱中症予防指数に基づきながら、外での活動を控えることが多くなっています。外遊びができず、残念ですが、子ども達の体調・健康を考えながら、今後も行っていきたいと思います。

 11日(火)に授業の質の向上、教職員の指導力の向上等を目的として、職員の校内授業研究会を実施いたしました。「子ども達の思考力・判断力・表現力の資質・能力を高める学習」を充実させるために行いました。本校として、重要ととらえていることは、子ども達が、いわゆる学習者が主体となる授業づくりです。子ども達も発達段階があるので、1年生から6年生まで同じというわけにはいきませんが、「教わる」から「学ぶ」への転換を図っていくことが大切だと考えます。そして、その支援の一つとして「一人一台端末」の活用も図っています。

 もちろん、知識という土台・基本があっての活用であり、応用でもあるので、基礎・基本を大事にしながら、自ら学び取っていく子ども達に育ってほしいと願っています。

林間学校-団結・絆-

 6月29日(木)30日(金)に5年生が1泊2日で林間学校に行って来ました。2日目の午前中、小雨が降りましたが、予定通りの活動をすべて行うことができました。

 今回の林間学校で子ども達が決めためあては、「団結し 仲間とともに 絆深めて思い出作り全力で」です。

 団結は一人ではできません。複数の人がいてはじめて成り立つものです。また、一人一人が一生懸命に頑張るだけでなく、友達が困っていたら、声をかけたり、手をさしのべたりすることも大切だと思います。支え合うことが大切だと思います。

 絆も同じです。もし、今やっていることがまちがっているのならば、お互いに声をかけ合うことが大事になってきます。その時に大切なのは、一方ではなく、お互いが認め合うということだと思います。

 5年生の子ども達は、林間学校の各活動を通して、きっと団結・絆が強くなったのではないでしょうか。今後も、学校生活の様々な場面で、ますます素敵な姿をたくさん見せてくれることを期待しています。

ふわふわ言葉とチクチク言葉

 子ども達は、様々な情報を様々なところから獲得しています。本や雑誌、テレビやインターネット、ゲームなどの媒体を通して獲得しているかと思います。もちろん学校の友達や教職員、そして家庭からも日々様々な情報を獲得しているものと考えます。

「言葉」もその情報の一つだと思います。

 子ども達が使っている言葉で、最近気になっていることがあります。「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉は、聞いている方も、心おだやかに接することができるでしょう。しかし、「死ね」とか「殺す」という言葉はどうでしょうか。言われた人は嫌な気持ちになるし、回りで聞いている人もけしてうれしい気持ちにはなりません。不快な気持ちになるのではないでしょか。

 言った本人はどうでしょうか。楽しい気持ちになるのでしょうか。そうではないと、私は思います。チクチク言葉は、言われた方も言った方も、けして気持ちが良いものではないはずです。

 残念ながら、学校内において、このような相手を傷つける言葉が聞かれる場合があります。本人は、心がもやもやして使ったり、軽い気持ちで使ったりしているのかもしれませんが、言われた方の気持ちはどうなるのか考えなければいけません。また、そのような言葉に言う方も言われる方も慣れてしまうことも心配です。

 私達の回りには、たくさんの言葉が飛びかっていて、子ども達は、様々なところから言葉を獲得していきます。しかし、残念ながら「ふわふわ言葉」だけではありません。ゲームやテレビの中では、「チクチク言葉」もたくさんあるのが現実です。これらを切りはなすことは大変難しいことなので、子ども達には、相手の気持ちを考えることの大切さを機会をとらえて指導、声かけをしてまいりたいと思います。