校長室の窓

2023年10月の記事一覧

ノーサイド

 令和5年度の後半がスタートするにあたり、本日の始業式で「互いに尊重する大切さ」について話しました

『ここのところ、様々なスポーツが開催されています。今までも開催されていたとは思いますが、たくさん報道されるようになって、私達の関心も高まったのだと思います。先日男子バスケットや男子バレーボールが頑張り、パリオリンピックの出場を決めました。女子バレーボールも頑張っています。

 様々なスポーツで頑張っているかと思いますが、今日の話としては、ラグビーを取り上げます。

ラグビーの試合終了のことを、日本では「ノーサイド」と呼ぶことがあります。世界的には、「フルタイム」と言うそ うですが、ノーサイドとは、試合が終われば、味方も相手も、勝ったサイドも負けたサイドもないという意味です。ラグビーを見たことがある人はわかると思いますが、一つのグランドコートの中で、激しくぶつかり合うスポーツです。激しくぶつかり合うので、時には試合中に、選手は気持ちが高ぶり、エキサイトしてしまう場名もあります。怪我をしてしまうこともあります。しかし、一端試合が終了したら、お互いの健闘をたたえ合い、労をねぎらう、互いを尊重することを大切にしているそうです。これが、ノーサイドの精神です。あれだけ、激しくぶつかり合うわけですので、一歩間違えればけんかになってしまいます。ルールということもありますが、根底には相手をリスペクト、つまり、相手をありのままに尊重していなければ、本気でぶつかり合うことはできないと思います。

 みなさんのクラスはどうですか。お互いを認め合う、ありのままの友達を尊重、リスペクトしていますか。クラスに30人いたら、30人の考え方や価値観があります。兄弟・姉妹だって、考えが違ってくることもあるでしょう。だからこそ、自分の考えや思いを知ってもらうためにも、コミュニケーションが必要で、たくさんお話しやふれあいをもってほしいと思います。お互いを尊重するノーサイドの精神で、それこそ、クラスみんなでスクラムを組んで、まとまりのある学級・学年を作ってほしいと思います。そして、みなさん一人一人にとって、素敵な学校になれるよう、みんなで一緒に頑張っていきましょう。』

第1期終業式

 本日、第1期の終業式を行いました。私が着任した令和3年度は、まだまだコロナウイルス感染症により、学校行事が制限されていましたので、体育館に集合しての全校朝礼は行わず、オンラインによる全校朝礼を行ってきました。しかし、本日、久しぶりに体育館に1年生から6年生全員が集合しての全校朝礼を行うことができました。

 オンラインはオンラインの良さ、対面は対面の良さがあり、これからの時代、一つにとらわれず、それぞれの良いところを選択していくことが大切であることの話をしました。また、今の時代を生きる皆さんには、昔のことも今のこともたくさん学び、多くの体験をして、一人一人が素晴らしい人に成長してほしいとも話しました。

 そして、本日は、登校時、子ども達が、安全に登校できるように交通整理をしてくださっているボランティアの皆さんも紹介させていただきました。

 

 技術が発達し、オンラインによって場と場を結び、みんなが集まらなくても全校朝礼ができるようになりました。これは、時間の短縮にもなるので、本校においても今後も続けていきたいと思っています。しかし、一方で、このような時代だからこそ、人と人とが一つの場で、同じ空気を共有することもとても大切に思えます。

子ども達は、自分の学級の友達以外の人達、教職員、そして、本日出席していただいたボランティアの皆さんの表情や姿、声など、オンラインでは味わえない感覚を、今日は味わえたのではないかと思います。