校長室の窓

2021年10月の記事一覧

4年生 大野先生による版画教室-失敗してもかまわない-

 10月6日(水) 4年生は、大野先生を講師にお迎えし、版画教室を行いました。「失敗したらどうしよう」「どきどきする」と緊張する子ども達に、優しく、わかりやすく彫刻刀の使い方を教えてくださいました。はじめは、おそるおそる彫り進めていた子ども達も、授業の終わりには、楽しそうに集中して彫り進めることができました。これも、大野先生が「失敗してもかまわない。5秒間落ちこんで、気持ちを切り替えて彫っていこう」と実践を交えながら教えてくださったおかげだと思います。

この言葉は、他の場面でも同じだと思います。失敗しないに越したことはないけれども、失敗したときに、失敗を引きずるよりも、どうばん回していくのか考え、実行していった方が、生活をより豊かに生きていけるような気がします。

今後も子ども達が失敗したとき、子ども達に寄りそいながらも、強く進んでいけるよう支援してまいりたいと思います。

  

 

「おはよう」の一言

「おはよう」と小さな声が聞こえてきました。私は、とっても感激し、その日一日うれしい気分で生活することができました。

朝、登校指導のため、学区をパトロールしていますが、すれ違う子ども達に「おはようございます」と挨拶をしています。時には小さな声で、時には明るい声で…。ほとんどの子ども達は、挨拶を返してくれますが、中には、そのまま素通りしてしまう子もいます。

「声を出すのが恥ずかしい」「気持ちが乗らない」など、様々な理由がありますし、何より挨拶は、自分がしたくてしているものであり、自分の気持ちを高めるためにしているので、返事を求めないようにしていますが、教職員の立場からも、つい返事を返してほしいと願ってしまいます。いつかその子どものタイミングで挨拶ができるようになってほしいと思いながら、毎日歩いていました。

 

先日、いつものように登校指導をしていると、いつもだったらそのまま素通りしてしまう子どもが、「おはよう」と小さな声で挨拶を返してくれました。

「おはよう」のたった一言ですが、私は心が温かくなってしまいました。

 

挨拶は、コミュニケーションの基本とも言えます。現在は、コロナ禍で、マスクをしていたり、相手との距離をとったりしているので、「大きな声で元気のよい挨拶」は難しいと思います。相手の気持ちを考えた「さわやかな挨拶」を心がけたいものです。