校長室の窓

「おはよう」の一言

「おはよう」と小さな声が聞こえてきました。私は、とっても感激し、その日一日うれしい気分で生活することができました。

朝、登校指導のため、学区をパトロールしていますが、すれ違う子ども達に「おはようございます」と挨拶をしています。時には小さな声で、時には明るい声で…。ほとんどの子ども達は、挨拶を返してくれますが、中には、そのまま素通りしてしまう子もいます。

「声を出すのが恥ずかしい」「気持ちが乗らない」など、様々な理由がありますし、何より挨拶は、自分がしたくてしているものであり、自分の気持ちを高めるためにしているので、返事を求めないようにしていますが、教職員の立場からも、つい返事を返してほしいと願ってしまいます。いつかその子どものタイミングで挨拶ができるようになってほしいと思いながら、毎日歩いていました。

 

先日、いつものように登校指導をしていると、いつもだったらそのまま素通りしてしまう子どもが、「おはよう」と小さな声で挨拶を返してくれました。

「おはよう」のたった一言ですが、私は心が温かくなってしまいました。

 

挨拶は、コミュニケーションの基本とも言えます。現在は、コロナ禍で、マスクをしていたり、相手との距離をとったりしているので、「大きな声で元気のよい挨拶」は難しいと思います。相手の気持ちを考えた「さわやかな挨拶」を心がけたいものです。