校長室の窓

ノーサイド

 令和5年度の後半がスタートするにあたり、本日の始業式で「互いに尊重する大切さ」について話しました

『ここのところ、様々なスポーツが開催されています。今までも開催されていたとは思いますが、たくさん報道されるようになって、私達の関心も高まったのだと思います。先日男子バスケットや男子バレーボールが頑張り、パリオリンピックの出場を決めました。女子バレーボールも頑張っています。

 様々なスポーツで頑張っているかと思いますが、今日の話としては、ラグビーを取り上げます。

ラグビーの試合終了のことを、日本では「ノーサイド」と呼ぶことがあります。世界的には、「フルタイム」と言うそ うですが、ノーサイドとは、試合が終われば、味方も相手も、勝ったサイドも負けたサイドもないという意味です。ラグビーを見たことがある人はわかると思いますが、一つのグランドコートの中で、激しくぶつかり合うスポーツです。激しくぶつかり合うので、時には試合中に、選手は気持ちが高ぶり、エキサイトしてしまう場名もあります。怪我をしてしまうこともあります。しかし、一端試合が終了したら、お互いの健闘をたたえ合い、労をねぎらう、互いを尊重することを大切にしているそうです。これが、ノーサイドの精神です。あれだけ、激しくぶつかり合うわけですので、一歩間違えればけんかになってしまいます。ルールということもありますが、根底には相手をリスペクト、つまり、相手をありのままに尊重していなければ、本気でぶつかり合うことはできないと思います。

 みなさんのクラスはどうですか。お互いを認め合う、ありのままの友達を尊重、リスペクトしていますか。クラスに30人いたら、30人の考え方や価値観があります。兄弟・姉妹だって、考えが違ってくることもあるでしょう。だからこそ、自分の考えや思いを知ってもらうためにも、コミュニケーションが必要で、たくさんお話しやふれあいをもってほしいと思います。お互いを尊重するノーサイドの精神で、それこそ、クラスみんなでスクラムを組んで、まとまりのある学級・学年を作ってほしいと思います。そして、みなさん一人一人にとって、素敵な学校になれるよう、みんなで一緒に頑張っていきましょう。』