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2025年4月の記事一覧

4月16日(水)虹のかけはし&正しい生活習慣の大切さ

〇昨夕の退勤時、西の空は異様に赤い夕焼けだったのに対し、東の空には大きくてしかも完全な半円型の虹がかかっていました。思わず写真を撮りましたが、同じように道路に多くの人たちが珍しそうにスマホを虹に向けていました。

〇調べると、

「虹は、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れる」

「光は波長によって屈折率が異なるので、「赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫」の7色に分かれる」

「虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現する。太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向(対日点)から常に42度の角度を保って現れるため、太陽が高い位置にある時は虹は出づらく、太陽が低い位置にある方が虹が出現しやすくなる」とありました。

〇幼いころはよく見た記憶がありますが、最近はほとんど見ていなかったので、少し得した気分になりました。昔から「虹を見ると幸せになる」と言われるように、虹が幸運の象徴とされており、7色そのものが幸福感を呼び起こす作用があるようです。

〇ただ虹はそんなに長い時間は存在せず、昨日もせいぜい20分程度でスッと消えてしまいました。帰宅すると近所に住んでいる4歳の孫娘が来ていたので、「虹見た?」と聞いたところ残念ながら見ていなかったようで、写真を見せてあげました。それから「本物が見たい!」と言っていましたが、さて次はいつ見られることか・・・?

〇五木寛之氏の『大河の一滴』という本の中に、数年前にお亡くなりになったC・W・ニコル氏のから五木氏が聞いた話があります。この時期に参考になると思います。

〇ニコル氏が南極へ探検に行ったときの話で、五木氏が「南極などの極地では、長いあいだテントを張って、くる日もくる日も風と雪と氷のなかで、じっと我慢して待たなければいけないときがある。そういうときに、どういうタイプの連中がいちばん辛抱づよく、最後まで自分を失わずに耐え抜けたか。」と尋ねると、ニコル氏は、「それは必ずしも頑健な体をもった、いわゆる男らしい男といわれるタイプの人ではない」と言ったとの内容です。

〇「ではどんなタイプの人か」と再び尋ねると、ニコル氏は、「南極でテント生活をしていると、どうしても人間は無精になるし、そういうところでは体裁(ていさい)をかまう必要がないから、『身だしなみなどということはほとんど考えなくてもいい』ようになってしまう。ところが、そんな中であっても、なかにはきちんと朝起きると顔を洗ってひげを剃り、一応、服装をととのえて髪もなでつけ、顔をあわせると『おはよう』とあいさつし、物を食べるときには『いただきます』と言う人もいる。そしてこういう社会的なマナーを身につけた人が、厳しい生活環境のなかで最後まで弱音を吐かなかった」という話でした。

〇過酷な南極のテント生活ほどではないにしても、この時期は大人も子どもも環境が変わり、気せわしく生きています。そういうときであっても、朝起きる時に起きて、きちんと身だしなみをととのえて、お互いに挨拶をするということは大事だとあらためて思います。

〇私達が何気なく毎日を過ごしていることの約四十%が「習慣」によって成り立っているといわれます。もし、習慣をまったく身に付けていないとどうなってしまうのか。朝起きて夜眠るまでの行動一つ一つに、「さて今日はどちらにしようか」とすべてその時に判断をしなければなりません。

 〇例えば朝の洗顔で「今日は右側と左側の歯のどちらから磨こうか?」などと一回一回考えていません。毎日の繰り返しであれば、いちいち考えなくても昨日までと同じことをすると思います。

〇そのように特に考えなくても自動的に行動を起こすことが「習慣」です。人間は「習慣」によって生かされている、まさに「習慣の動物」と言えます。

〇学校は学ぶ場でありますが、それ以外にも、良い生活習慣を身に付けることができ、よき生活習慣を身につけていることが、どんな時にも自分自身を守ることになるのではないでしょうか。

須藤昌英

【スポーツテストに取り組み3年生】