過去のお知らせ

2021年10月の記事一覧

校長室より(22)授業って頭を使うなあ。

 中間テストも終わりました。引き続き感染防止対策を講じつつ,教育活動を進めています。【毎日の健康観察・手洗い・三密を避ける・給食の黙食】への御理解・御協力に感謝しています。

 

 さて,9月末と10月に2つの授業を参観しました。新学習指導要領が求めている授業は,保護者の皆様がイメージしているものとずいぶん違っていると思います。先生が説明し,言われた通り,黒板をノートに写す授業から,仲間と協働し,答えを導き出す授業,そして新たな疑問を解決するために考え,表現することが求められる授業です。まさに,2学期の合言葉の【よく聴き,自分の頭で考えて,自分の言葉で説明する】ことが必要になります。

 

 谷中先生の公民の授業。身近な端末の使用方法を素材に,8つのルールの中から1つのルールを選ぶことが課題として与えられます。学級委員が前に立ち,資料の読み取りの時間を与えます。その後,意見を集約しつつ,どれに票を投じるかそれぞれが自分の頭で考え,学級として,一つの結論を導き出します。しかし,ここで授業が終わりではありません。その次につながる展開が実に興味深かったです。谷中先生から,選ぶ人が同じでも,生徒の皆さんが出した結論と,異なる結果が導き出されることもあるという説明が加わると,生徒の表情に【?!?!】が…。新たに考える視点が示され,生徒が頭をフル回転し,次の授業に繋げていました。

 次に横瀬先生の理科の授業です。小学校で学んだことや身近な自然現象(月・太陽・虹など)を引き出しつつ,【物が見えること】を説明する授業でした。単元の最初の授業でしたので,先生が生徒の意欲を引き出しつつ,授業を進めていました。この授業を実施するにあたり,校内の理科の先生方の助言があったと聞いています。10月は,先生方皆で授業について考える研修の月です。理科が苦手な私ですが,次の授業にワクワクする気持ちをもつことができました。そして,【当たり前を解析する】という横瀬先生の言葉が心に残ります。

 

 御家庭でも【学校の授業】の話題をしてみてはいかがでしょうか。その際,「授業は分かったの?」ではなく,お子様に授業の内容を自分の言葉で説明させてみてください。そして,一つ質問をしてください。答えられたら,【認めて】あげ,答えられなかったら,【学びが広がる機会ができた】と褒めてあげてください。

10月26日(火)から授業公開を予定しています。令和の新しい授業づくりに奮闘している先生と生徒の姿をご覧いただきたいと思います。