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2021年10月の記事一覧

校長室より(24)異校種交流の先生方から

 柏市の感染レベルがレベル2<収束局面>となって,1週間。様々な場面で子供たち同士が関わる活動が増えてきました。しかしながら,第六波への備えのためにも,引き続き【毎日の健康観察・手洗い・常時換気・給食の黙食】をお願いします。

 

 10月18日の週は,様々なお客様の姿が見られました。その中には,小学校の先生,高等学校の先生が,中学生の様子や中学校の学校生活を参観され,ご自分のこれからの教員人生に生かすために,一日滞在されました。

 

①挨拶が素敵…初めての中学校で緊張していましたが,車を降りて学校に向かおうとすると,朝練習中の野球部の子が元気に挨拶をしてくれました。彼の挨拶から元気パワーをもらい,幸せな一日をスタートすることができました。

①-2土中の皆さんは,みんな挨拶がしっかりできていると思いました。高校生になるとなぜかできなくなる人がいます。コミュニケーションは,挨拶が基本です。継続してください。

②生き生き楽しく授業を受けていた!…どの学年も【学びたい!知りたい!!】という意欲が高かったです。楽しむところは楽しむ!課題に取り組むときは真剣に取り組む!メリハリがあって,良い授業でした。Chrome Bookも有効に活用されて,勉強になりました。

②-2「やる時はやる。遊ぶときは遊ぶ。」メリハリがすごくあるなと感じました。2-1の生徒と一日を過ごしましたが,机に向かっているときは,本当に集中して取り組んでいました。

③合唱!…朝 合唱で始まり,放課後合唱で終わる。素敵な一日ですね。パートリーダーを中心にして,真剣に歌を歌えるクラス,学校は,本当に良いクラス,良い学校だと思います。本番では,心を一つにして,どのクラスも素敵な曲を発表してください。幸せな一日をありがとうございました。

④朝清掃がとても印象的でした。手を抜く人が一人もいなかったです。みんなが一生懸命に清掃をしている姿が見られて,嬉しかったです。

 

 とても嬉しい言葉がいっぱいです。お二人の先生方,ありがとうございました。ご自分の学校に戻られ,目の前の子どもたちの教育に邁進していただけますように願っています。

 さて,明日から授業公開が始まります。子どもたちの様子をご覧いただき,土中全体としての成長を感じていただければと思います。よろしくお願いいたします。

校長室より(23)友達と一緒に学ぶことから。

 10月16日(日)から柏市の感染レベルがレベル2<収束局面>となります。これまで生徒の皆さん,保護者の皆様の感染防止対策への御協力に感謝しつつ,引き続き【毎日の健康観察・手洗い・常時換気・給食の黙食】を共にお願いします。

 

 10月1日(金)から通常日課が始まりました。これまでは控えてきた学習活動も少しずつ,実施しています。 

 今回は,髙橋先生の家庭科の授業を参観しました。甘酒蒸しパン,ミネストローネの調理実習でした。マスク,フェイスシールドを着用し,衛生や感染症対策を徹底し,実習を進めます。細かく人参,玉ねぎ等の野菜を刻んだり,炒めたり,後片付けをしたり,仲間と協力して作業が進めていました。にんにくの良い香りが家庭科室内外に広がります。「お家でも作ってみようかな」という声が聞こえてきました。また,技術科室やコンピュータ室の授業に来ていた生徒たちも「いいなあ」とうらやましそうな様子でした。緊急事態宣言下では,先生の話を聴くことが多かったのですが,生徒同士の協働による授業が展開されています。

 また,荒木先生の技術科の授業を参観しました。1年生の本棚づくりです。のこぎりを使い,板を切ったり,とんかちで釘を打ったりする作業では,生徒同士の学びの場面を目撃しました。「教えて」とSOSを発することができる生徒も素晴らしいですし,何度も粘り強く教えてあげる生徒も素敵だなと思います。

いずれの授業でも,髙橋先生も,荒木先生も教室内をぐるぐる回って,作業の様子を見守りつつ,生徒の状況に応じて,必要な助言や支援を行っていました。

 10月は授業に焦点をあて,「校長室より」を書いています。それぞれの教科の特性を生かした授業展開が行われていて,面白いです。特に,技能教科は,日常生活や社会に密着している教科だなと感じます。

 

 土中生徒会新聞「つちのこ」<第2号>を拝見しました。合唱フェスティバルに向けたスローガン【Aim for Heights!~高みを目指して~】を胸に,10月29日(金)の本番を迎えます。また,3年の大畑選挙管理委員長,足達副委員長を中心に,公正・公平な生徒会役員選挙が実施されました。土中のリーダーを選ぶ大切な選挙です。全ての立候補者と推薦人は,実に立派な態度でした。選ばれた新執行部には大きな責務が課されますが,選んだ生徒の皆さんにも【支える】という大きな責任が生じました。私からは,【良きリーダーがいて,良きフォロアーがいて,より良い集団になる】と伝えました。改めて,この気持ちを先生方とも共有したいと思います。役員に立候補するという挑戦した皆さん,立候補者の良さを応援演説した推薦人の皆さん,ありがとうございました。

校長室より(22)授業って頭を使うなあ。

 中間テストも終わりました。引き続き感染防止対策を講じつつ,教育活動を進めています。【毎日の健康観察・手洗い・三密を避ける・給食の黙食】への御理解・御協力に感謝しています。

 

 さて,9月末と10月に2つの授業を参観しました。新学習指導要領が求めている授業は,保護者の皆様がイメージしているものとずいぶん違っていると思います。先生が説明し,言われた通り,黒板をノートに写す授業から,仲間と協働し,答えを導き出す授業,そして新たな疑問を解決するために考え,表現することが求められる授業です。まさに,2学期の合言葉の【よく聴き,自分の頭で考えて,自分の言葉で説明する】ことが必要になります。

 

 谷中先生の公民の授業。身近な端末の使用方法を素材に,8つのルールの中から1つのルールを選ぶことが課題として与えられます。学級委員が前に立ち,資料の読み取りの時間を与えます。その後,意見を集約しつつ,どれに票を投じるかそれぞれが自分の頭で考え,学級として,一つの結論を導き出します。しかし,ここで授業が終わりではありません。その次につながる展開が実に興味深かったです。谷中先生から,選ぶ人が同じでも,生徒の皆さんが出した結論と,異なる結果が導き出されることもあるという説明が加わると,生徒の表情に【?!?!】が…。新たに考える視点が示され,生徒が頭をフル回転し,次の授業に繋げていました。

 次に横瀬先生の理科の授業です。小学校で学んだことや身近な自然現象(月・太陽・虹など)を引き出しつつ,【物が見えること】を説明する授業でした。単元の最初の授業でしたので,先生が生徒の意欲を引き出しつつ,授業を進めていました。この授業を実施するにあたり,校内の理科の先生方の助言があったと聞いています。10月は,先生方皆で授業について考える研修の月です。理科が苦手な私ですが,次の授業にワクワクする気持ちをもつことができました。そして,【当たり前を解析する】という横瀬先生の言葉が心に残ります。

 

 御家庭でも【学校の授業】の話題をしてみてはいかがでしょうか。その際,「授業は分かったの?」ではなく,お子様に授業の内容を自分の言葉で説明させてみてください。そして,一つ質問をしてください。答えられたら,【認めて】あげ,答えられなかったら,【学びが広がる機会ができた】と褒めてあげてください。

10月26日(火)から授業公開を予定しています。令和の新しい授業づくりに奮闘している先生と生徒の姿をご覧いただきたいと思います。