土っ子の様子(令和3年度)

土っ子の日記2021

アートカードを使って・・・

3年生の教室は図工の時間。アートカードという聞きなれないカードを使っての学習。このカードは教科書の指導用についてくるカードのようで、有名な日本画から洋画、色々な建造物などがはがき大のカードになっています。
 

今日は3年生の感覚で仲間分けをしよう!と取り組んでいます。大人は制作年代は、画家は、などと感性以外のものを使って仲間分けをしがちですが、子供たちは見た目や描かれているもので分類をしていきます。
 
 
このグループは人が描かれている絵、虫の絵、生き物の絵と3つにグループ分けをしました。見たものから感じる感性を交流しあい、絵の分類を通して感性の交流による磨き合いが出てくる授業です。本物の芸術品を手軽に使いながら、感性を育てていく、今の教科書は変わってきています。

ipadを使って校庭観察

歯科検診の様子をみたあと、1年生の教室に行くと、ipadを持ってお出かけの様子。校庭に出て色々な物を撮影してくるようです。

100年桜をとったり、パンジーなどの花をとったり、池の金魚をとったり、思い思いの撮影をして教室に戻り、校庭の様子を生活科の学習として学びました。

 
 

歯は長生きの必須アイテム

 

今日は歯科検診を行いました。二人の歯医者さんが8時半から12時までかかり、約400人の子どもたち全員の歯の状態をていねいに見てくださいました。

「歯はよく磨けている子供が多いですね。」「歯石がある子はとても少ないです」と歯の健康状態が良いことを伝えてくださいました。


でも、今日の検診で歯医者さんでさらに詳しく診てもらうよう通知を受けた人は、できるだけ早く受診をして欲しいと思います。

歯は食べるために大変大切なものです。人生100年に伸びてきているのも、歯の健康が保てているからと言われています。君たちの時代は人生150年となるかもしれません。その最低条件でもある歯の健康を守ることは、命を長く永くするための大切なこと、と考えてください。

治療勧告をもらった人は必ずなおしてください。50%ぐらいの人しか直していない実態があります。よろしくお願いします。

避難訓練を実施!

 東日本大震災から10年が過ぎ、新たに首都直下型地震への備えが急務になっている中、土小の第一回避難訓練が実施されました。
 想定は大規模な地震が発生し、第一次避難(机の下などに身を隠し命を守る)、第二次避難(校庭の避難場所に避難し安全を確保する)ことが計画されていました。
 しかし、昼前から雨が降り始めたため、今日は第一次避難までの訓練となりました。

 緊急地震速報の音が放送で流れ、一斉に机の下に避難します。
 「机の脚をしっかりと持ちなさい」と先生の指示が飛び交います。
 実際の地震でも持てるためには、訓練でしっかりと行うことが大切。
 廊下に避難しなさい。との指示で全員が廊下に出て点呼。
 私は(校長)は校舎2階の1年・3年・4年の姿を見ていましたが、1年生は初めての訓練で、「しゃべらない」を守れるよう頑張っていました。さすがの4年生も、テキパキと素早く行動できています。
 

春はあけぼの 随筆を書こう

 6年生の先生が、国語の時間にGoogle-Jamboardを使いながら、随筆を書く授業に挑戦するので、お時間のある先生は見に来てください。
 そんな呼びかけがある土小学校です。授業は教師にとって、1丁目1番地の商売道具。どんな子供に対しても力をつけるし、楽しくて面白い授業ができるように、腕を磨くためには、他の先生に見てもらう機会が大切です。お料理に例えると、色々な方に食べていただいて、みんなに「美味しい」と言ってもらえるものが作れるようになることが、その道のスタートのように・・・です。

 6年生は古典の『枕草子』や現代文の『薫風』という随筆を読んで、随筆は筆者の見方や考え方が比較的自由に書かれていると理解してきました。だから随筆は筆者の五感を想像しながら読んだり、五感を使って感じたことを書いたりするといいんだよ。と清少納言の『春はあけぼの』を暗唱しながら感じてきたようです。
 今日は、春といえば、夏、秋、冬といえば、と自分が季節を五感で感じるものをJam-boardにどんどん書いていきます。
 
春といえば百年桜・・夏といえば旅行・・・秋といえばもみじ・・・冬といえば雪
などと、どんどんboard上に書かれてきます。友達が書くとリアルタイムで自分の画面にも表示されるので、イメージがどんどん膨らみます。一言もしゃべっていないのに、オンライン上での交流が広まり、言葉のイメージが広がっていきます。
ほんの10分あまりで、季節を五感で感じる名詞がたくさん集まりました。
従来の発表型の授業では、ここまで多くのイメージを短時間で共有することは不可能です。
さあ、ここから始まる「わたしの『枕草子』づくり」・・・
Jam-boardの別のページに、みんなで書き込めるシートが用意され、各々に自分の春、夏を書き留め、随筆っぽく書いていきます。
 
自分が五感で感じた・・・あの暖かさ、冷たさ、まぶしい姿、ほっとする味・・・
自分が感じたことが、この随筆を読んでくれる友達に伝わるかなあ・・・
次の時間には、お互いの作品を交流しあって、五感で感じた言葉を五感で味わう授業になります。
子供たちがこの1時間で学ぶことを焦点化して意識すると、オンラインの無言の交流であるにも関わらず、子供の脳の中同士では十分に交流がなされている、GIGA(一人一台)だから実現できる授業でした。