校長雑感ブログ

2022年11月の記事一覧

11月29日(火)2学期学校教育診断アンケートについて

〇先日ご依頼した「2学期の学校教育活動に関する保護者アンケート」は、生徒にとってよりよい教育環境作り・わかりやすい授業を目指すための参考資料とするためにお願いしています(アンケートは、QRコードからお答えいただくか、文書裏面にご記入いただき、封筒に入れて担任にお渡しください。)。回答期間を昨日の「11月28日(月)まで」としておりましたが、まだ未回答の方は、本日と明日(今月中)にお願いしたいと思います。

〇アンケート10項目のうち、次の4項目は富勢小、富勢東小、富勢西小と共通項目になっています。同じ学区にある学校として、教育内容は異なりますが、目指す方向性は同じにしたいと日頃から4校の校長では話し合っています。

・生徒は、進んで学習したり、本を読んだり、調べたりしながら自ら学ぼうとしていましたか。

・生徒は、自分や周囲の人を思いやる行動や言葉がけをしていましたか。

・生徒は、進んで体を動かしたり、規則正しい生活をしたりして、心身ともに健康に過ごせましたか。

・学校・家庭・地域は連携して学校運営を行っていたと思いますか。

〇学校はこのアンケート結果を受け、来年の1~3月にかけて、新年度の教育計画を立案していきます。私としましては、今年度の成果と考えられる面はその要因となる部分に新たなアイデアを注入し、課題となった面は地域や保護者、教職員の思いや願いはどこにあるかを分析しながら、「ゼロベース」で再検討していくつもりです。

須藤昌英

11月28日(月)「いじめ防止サミットKashiwa」

〇26日(土)に、柏市沼南庁舎において、柏市内の中学校21校の代表生徒が2名ずつ集まり、「いじめ防止サミットKashiwa」が開かれました。テーマは「いじりといじめの境目は?」で、柏市の田牧教育長の挨拶に続き、株式会社スタンドバイ代表取締役の谷山さんがファシリテーターとなって、参加者がグループで話し合う形式の学習でした。

〇本校からは、生徒会長の原 心渚さん(2年2組)と副会長の新倉 未菜(2年1組)さんが、富勢中を代表して参加しました。二人とも積極的に自分の意見を発表したり、他の中学校の生徒の話を真剣に聞いたりしていました。

〇最初にアニメによる問題提起がありました。そのシナリオは、「仲良し男子3人組の中で、一番気の優しいジュンが他の二人(アキラとカンタ)から『芸能人のモノ真似をやってよ』と言われた。ジュンは、気乗りしないものの二人に気兼ねして、いろいろな場でそのモノ真似をした。するとその他の友人からも『似てる!』とけっこう反応があったので、ジュンは心の半分ではまんざらでもなかったが、そのうち『いつまでこれをやらなければならないのだろう?』と疑問をもつ」という内容です。

〇これを題材に、ジュンにモノ真似をやらせた二人の気持ちやジュンの気持ちの変化について話し合いました。当日の意見の一部には、「アキラとカンタは最初は軽い気持ちでやっていたが、友達ならば途中からジュンが嫌がっているのをわかっていたはず」「ジュンはやりたくはないけど、断ったら仲間たちが楽しんでいるその場の空気をこわすから、今さら嫌だと言えないのだろう」などがありました。

〇大人の私でも考えさせられるテーマでした。普段からお互いに仲が良いからといって、どこまでこちらが相手にしてほしいことを強要できるのか?相手にどのタイミングで「あなたの本当の気持ちはどう?」と尋ねるべきなのか?仲の良かった人間関係が、ちょっとしたことで悪化していくのは、大人の社会でも気をつけていかなければなりません。

〇よい機会をもらったので、この教材を使って、12月23日の終業式に、オンライン形式で生徒会が中心となって、全校生徒に「いじめ」について考える時間を設定しようと計画しています。

須藤昌英

11月25日(金)2学期期末テスト(1・2学年)

〇昨日と今日は、1・2学年は定期テスト、3学年は実力テストを行っています。今日は特に給食もなしで下校となり、午後は家庭で過ごしますので、安全などに気を付けるように、声をかけてください。時より近隣の方から「中学生の自転車の乗り方が悪い」などの電話や情報をいただきますが、ほとんどが放課後に自宅から出かけた場合のことですので、学校でも指導をしますが、ご家庭でもよろしくお願いいたします。

〇先日、「2つの記憶」について書きましたが、私も有効だと感じている「経験記憶」にも弱点があり、それは放っておくとしだいに単なる「知識記憶」に置き換えられてしまうこと(体験がそぎ落とされていつかは知識記憶になってしまう)です。

〇そこでそれを補うためには、ときどきその知識を人に説明し、新たな経験記憶として鍛え直す必要があります。一説によると生物の進化の過程では、視覚よりも聴覚をより発達させてきたという事実があるようですので、一般に耳を使った学習は、目を使った学習よりも効率が良いと言われています。つまり、人に説明するときに「声を出す」というのは、脳にとっても刺激がありそれによって記憶が強化されるのです。

〇中学生も前半は、知識記憶(丸暗記)に頼っても良いと思いますが、後半は経験記憶(理論的)を積みあげるために自分なりの勉強方法を確立していく変える必要があるのではないでしょうか。

須藤昌英

11月24日(木)「子どもの学び応援事業」(柏市)について

〇まずは昨晩の「FIFAワールドカップカタール2022」の日本対ドイツ戦は、幸い深夜ではなかったので、私もすべて観戦しました。後半の見事な逆転勝利で、本校卒業生の酒井宏樹選手もディフェンダーとして活躍していました。ゴールを決めた選手が注目されるのは仕方ありませんが、彼のチームへの貢献度は、サッカー素人の私でもわかりますので、誰もが認めるところでしょう。次回の試合も期待しましょう。

〇本題に移りますが、先日の市内小中学校校長会議において、市内の小・中学生全員に、「本の贈り物」として、自宅学習等で使用できる図書カード(5,000円)が、来年1月中旬以降に配付される予定との情報提供がありました。

〇目的は、「新型コロナウィルスの影響等による物価高騰等で、家計への圧迫がある中で、子どもたちが豊かな教養を育むことが継続できるように支援する」であり、本事業の案内チラシを12月中旬までに学校を通して、各家庭へ配付(事前の申請は不要)するそうです。

〇五千円の使い方を各家庭でも生徒と話し合っていただきたいと思います。普段は手軽に買えない高価な本(大型の図鑑、各専門雑誌、シリーズ本など)を事前に調べ、自分の興味・関心をさらに広げたり深めたりできることが理想だと感じます。

〇もちろん、家庭学習で使用できる学習参考書なども有効だと思いますが、少なくとも無計画に書店で目に付いた本を手に取っていたら、いつのまにか五千円になったなどは避けたいものです。書店でじっくりと本を探すのも、よい学びの経験になります。

須藤昌英

 

11月22日(火)「富学協」会議

〇19日(土)の15時より、「第10回柏市立富勢中学校区学校運営協議会全体会議(富学協)」をオンラインで行いました。中心の議題は、8月に協議会委員の方々と4校の教職員が行ったグループワーク「熟議」の結果報告と今後「4校合同の挨拶運動」を行っていくという提案があり、了承されました。

〇またその際、「富学協(ふがくきょう)」のロゴマークが入った「のぼり旗」をつくることになり、その8案が示され、子どもたちの意見も取り入れながら、ロゴを決定していくことになりました。デザイン案は、地域にお住いのデザイナーの方にお願いしましたところ、「富学協」ですから、富士山の入ったデザインもあり、洗練されたものばかりです。何に決まるか楽しみです。

須藤昌英

11月21日(月)花鉢配付ボランティア活動

〇19日の土曜日、富勢地域ふるさと協議会及び各町会・自治会の皆さまとボランティアの生徒が一緒に、これまで育ててきたビオラの花鉢をお手紙と一緒にお宅に伺って、配付してきました。

〇受け取っていただいたご高齢の方々からは、3年ぶりに中学生が届けてくれたことに、感謝の言葉がありました。中には、「孫が富勢中にお世話になっています。」との話から、そのお孫さんが届けた生徒と同じクラスだったことが偶然わかり、びっくりしていました。同じ地域に住んでいるからこその「こぼれ話」です。

〇11月としては暖かく小春日和で、参加した生徒たちも「最初は緊張しましたが、あたたかく迎えていただき、良い経験ができました」と感想を言っていました。これからこの地域を支えてくれる生徒たちに、地域への愛着心が芽生えてくれると、このボランティア活動の目的にも沿ったことになります。

須藤昌英

11月18日(金)記憶の種類と学習

〇昨日のブログで、「学習の基本はまずは覚えることから」と書きましたが、人間の「記憶」とは大きく分けると、「自由に思いだせる記憶(経験記憶)」と「自由に思い出せない記憶(知識記憶)」があります。いわゆる「ド忘れ」は、ほとんどが人の名前などの知識記憶で、スムーズに思い出すには、何かのきっかけが必要です。私なども最近人の名前が覚えにくくなったので、初対面の相手の苗字が、だれか他の有名人と同じならば、心の中で、その人の顔とその有名人の苗字をセットで繰り返し覚えようとしています。すると後になって有名人の苗字がきっかけとなり、その人の苗字を思い出しやすくなります。これは単なる人名という「知識記憶」を、有名人(一種の過去からしっているという「経験記憶」)の力をかりて記憶を強化していると言えます。

〇そこでそれを応用として、テスト範囲の内容も知識記憶ではなく、経験記憶にすればよいと考えられます。単純な知識記憶も個人的な情報や周辺の環境に関連付けて覚えると忘れにくくなります。例えば、脳にとっては負担が少なく、効率の良い暗記法として、昔から「語呂合わせ」があります。その際、言葉の音声のリズムやノリだけでなく、意味していることをきちんと「想像」することが大切だと私の経験からも感じます。

〇有名なのが、理科の「周期表にある20番目までの元素記号」があります。それは、次のように並んでいます。

H(水素)He(ヘリウム)Li(リチウム)Be(ベリリウム)B(ホウ素)」、C(炭素)N(窒素)O(酸素)F(フッ素)Ne(ネオン)Na(ナトリウム)Mg(マグネシウム)Al(アルミニウム)Si(ケイ素)P(リン)」、S(硫黄)Cl(塩素)Ar(アルゴン)K(カリウム)Ca(カルシウム)

これをいろいろな「語呂合わせ」があるようですが、私などは、「水兵リーベ僕の舟 7曲がりシップス クラークか」とつぶやきながら覚えました。語呂に合わせて、「海軍」や昔のテレビドラマ「太陽にほえろ」、「クラーク博士」などの画像イメージを頭で再現していました。

〇ただ一番大切なのは、なんでも面白がって覚えることです。元素記号などもその重要性も考えず、ただ語呂合わせで覚えても、あまり定着することはありません。授業中に、「ここって不思議だけど、何となく面白い」という感情があって、それを足掛かりにして、家庭学習などで覚えていくことが理想だと思います。

須藤昌英

 

11月17日(木)期末テスト1週間前(1・2学年)

〇来週の24日(木)と25日(金)は、1及び2学年の期末テストが行われます。すべての学習の基本は、「まず覚えられる範囲で基礎的な事項を覚えつつ、次に理解できた事項を確実にいつでも使える知識にする」ことです。脳の海馬については前にも書きましたが、テスト準備の期間中もしっかりと睡眠を確保し、海馬の活躍に期待するのが鉄則です。

〇昔から「一夜漬け」つまり直前に詰め込むやり方の是非が議論されてきましたが、「一夜漬け」のようなものを「集中学習」と呼ぶに対し、逆に毎日コツコツ勉強することを「分散学習」といいます。ただし「分散」とは注意力が散漫で集中していないという意味ではなく、時間を区切って少しずつ行うことです。また学習とは、「ものごとの関連性を習得すること」でもあり、今まで独立していた事実が頭の中でつながることです。簡単な例では、「GO」と「行く」のように、英語と日本語の意味の結び付けを行うことがあげられます。このつながりを強固にするには、繰り返し「学び続ける」しかありません。

〇「上手に覚える」ような成功を導き出すためには、それだけ多くの失敗が必要で、記憶とは「失敗」と「繰り返し」で形成・強化されます。何度も失敗すると、それでやる気がなくなっていきそうになりますが、その解決策の一つが、「得意な面を活かして学習する」ことです。苦手な教科は誰にでもあるもので、その苦手分野でクヨクヨせず、逆に得意を素直に活かすと、全体として成績が上昇することが知られており、教育心理学では「特恵効果」といいます。

〇これはテスト当日にもあてはまります。、テストを受けている際中も、自分の得意な問題から手を付け、そこから自信がつくと、やる気や集中力が高まります。よく食事で、「美味しいものを最後に食べる」「美味しいものは最初に食べる」のような話がありますが、学習については圧倒的に後者が有利で、「得意なものは最初にとりかかる」です。

須藤昌英

11月16日(水)初めての感染で思ったこと

〇実は先週の火曜日の夜に自宅で発熱し、その晩にコロナの陽性が発覚、次の日から昨日までの7日間自宅で療養していました。今朝から勤務に復帰しました。この間この「校長雑感ブログ」も自宅から更新していました。

〇家族の中で最初に、87歳の母が喉の痛みを訴え、咳をし始めたので、家の中で生活する動線をわけるなどの警戒をしていました。ところがその母はその後発熱はせず、回復に向かいました。それと代わるように、私と妻が喉に違和感を覚え、咳が始まったのちその晩のうちに発熱しました。夜は発熱外来は受け付けしてもらえず、薬局で抗原検査キッドを購入して、すぐに「陽性」が判明しました。コロナそのものに対する薬は手に入りませんので、喉、咳、鼻水への処方箋を服用しつつ、幸い食欲はありましたので、お粥を中心に食事はとれました。

〇健康な時には気づきにくいですが、生きる上でいかに「呼吸」が大切かということがこの療養で身にしみました。高熱や咳が出ているときも、無意識に呼吸はしていますが、そういうときこそ少し呼吸に意識を向けて、まずはゆっくりと身体中の息を吐き出しますと、その反動で新しい空気が自然と入ってきます。呼吸が深くなると精神的な不安も少し和らぎます。

〇よく病院の診察時などでも、まずは「吸って」、次に「吐いて」の順で医師から指示されますが、本当は順番が逆で、しっかりと「吐く」と、自然と「吸える」のか?と思いました。咳止めなどの処方箋も確かに有効ですが、局所的ではなく、身体全体をケアし、本来もっている「自然治癒力」を最大限に引き出すには、呼吸を整えることが一番簡単にできることだ!と感じました。

〇そしてこれは人間関係も同じで、まずは自分から相手に何かを「Give(与える)」ことから、それによって相手から何かを「Get(得る)」させてもらうような関係が理想かもしれません。なぜ呼吸から円滑な人間関係へと考えたのかは自分でも不思議ですが、身体がつらいと普段とは違う思考過程になるようです。

〇最後に心配なのは、私のような年齢の高い者ではなく、若者は重症化リスクは高くないものの、「軽症」で済んでも後遺症が続く方が増えていると聞くことです。後遺症は嗅覚・味覚障害や強い倦怠感が多く、中には発熱や呼吸困難など日常生活に支障をきたしているという相談事例も増えているようです。私の経験からも、「もしかして自らが感染者かもしれない・・」という意識を持って、他人に感染させないように行動することの大切さを再認識しました。

須藤昌英

 

11月15日(火)「人生、遅すぎることはない」というメッセージ

○3年生と校長面接をしている中で、時々「自分自身に自信をなくしているのでは・・」と感じる生徒がいます。面接時間は一人10分間ですので、その原因を詳しく聞いたり、アドバイスをしたりすることはなかなか難しいのですが、そんなときいつも私の頭の中をよぎるのが「人生、遅すぎることはない」という言葉です。

○この言葉は、野球漫画で有名な水島新司(1939年~、現在83歳)作「あぶさん:84巻第3話」の題名です。この「あぶさん」もプロ野球を題材にした超大作の漫画で、41年間で全107巻、今から10年前の平成24年に幕を下ろしました。私も全て読破したわけではなく、たまに見かけると読んだくらいですが、プロ野球選手の主人公が野球だけでなく、身近な人達との人情的なやりとりがクローズアップされた作品で、読むと深くその物語に入り込んでしまいます。

○この「人生、遅すぎることはない」との出会いも、まだ私が三十歳代後半だったと思います。具体的には覚えていませんが、仕事で何かの壁にぶつかって悩んでいた時、たまたま家族と行っていたスーパー銭湯のソファーの横の本棚にあったコミック雑誌をパラパラとめくっていました。するとその中に、主人公が成績不振にあえぎながらもある人の言葉からまた立ち上がろうとする物語が目にとまり、その場で何度か読み返したのを今でもはっきりと覚えています。

○読み終えるとすぐに、「やってもみないことをくよくよ悩んでも仕方ない、とりあえずやってみて、もしうまくいかなかったら、またそこで考えよう」と思え、明るい気持ちで帰路につきました。私はそれまでは「漫画やアニメなんて・・」と勝手に遠ざけていましたが、それをきっかけに、メッセージ性やストーリーが優れているものがけっこうあることを再発見し、注目するようになりました。

○前振りが長くなりましたが、話をもとに戻します。冒頭の生徒達には、次のような言葉がけをしてあげたいと思っています。「今まで何度かやろうとしたけれど出来なかったこと、今の自分では到底出来そうもないとあきらめてきたことなどは、誰にでも1つや2つはあります。しかしそれらは多くの場合、『本気』で取り組もうとする前に、尻込みしてしまったことがほとんどではありませんか?「あの人だから出来るんだ」とか「自分にはそんな能力はない」と思い込んでいませんか?生きているかぎり、何でも「手遅れ」ということはありません。周りからは簡単そうにやっているようにみえることでも、その人は他人が見ていないところで必ず努力しています。その表面だけの姿で判断せず、まずは自分の出来ることから始めてみること。そしてそれを工夫しながら続けてみること。そのきっかけが一番重要であり、まさに今、新たなチャレンジをする勇気をもってほしい。」

須藤昌英

 

11月14日(月)「個性を鍛える」について

○3年生との校長面接では、生徒は制服を着て校長室に入室し、迎える私は必ず上着を着用しています。生徒とは着ている制服の話をする時間はほとんどありませんが、ふと思い出したことがありました。

○今から20年前くらいに学級担任をしていたころ、生徒達と当時の学校の制服について、何度か話し合いしたことがありました。生徒達は、「決められた制服や頭髪の基準、またそれらの身だしなみなどの約束があるのは窮屈な気がする」と言っていました。もちろん私が中学生の頃も同じでしたが、「中学校の時だけの決まりだし、みんな同じだから」と感じるくらいで、当時の生徒のように「自由がない、窮屈」とまでは思いませんでした。

○そこで当時、あるインタビュー記事で映画監督の大林宣彦さんが、「制服」について学生に語っている文を見つけ、学級通信に掲載しました。引用します。「確かに制服はみんな同じで変わらないかもしれないけれど、その人が読んだ本、聴いた音楽などによって、まずその人の目の輝きや語る言葉が変わってきます。そうするとその同じ制服を着ていても、『個性』が出てくるんです。制服はファッションではなく、【心のあらわれ】です。同じものを着て窮屈で嫌と感じるとすれば、君の言葉を磨きなさい。君の目の輝きを磨きなさい。そうすると君の着ている制服は、君だけに似合う『個性』になるよ、と言いたいですね」

○映画監督は一つのテーマをいかに表現するかをいつも考えてそれを仕事としており、その「表現のプロ」が言っているので、言葉に重みがありました。私は学級通信に、その解釈として「つまり表面ばかりに目を奪われて本質を磨くことを忘れてはいけないということを教えてくれていると思います」と添えました。もちろん生徒達はすぐに納得していたわけではありませんが、生徒達の疑問に寄り添うかたちで、教員として一緒に学んでいたことは忘れることはありません。

○また大林さんはこうも言っていました。「制服というのは対話の手段なんです。人間どうしは対話をすることでお互いを理解しようとします。対話とはお互いの違いを知る作業で、君と僕はこれだけ考え方が違うんだね。だからお互いに価値がある。これが共存共栄の意味だと知るわけです。違いを知るためには、一つの同じ土壌にいなければダメなんです。そのルールが制服だと思えば、制服を着せられたからみんな同じだと思うのではなく、同じ制服を着ているけれど、僕はこういう言葉を語るし、君はこういう言葉を語る、そうするとその制服が違って見えるということからも、個性を鍛えることができると思いますね」

○後半の言葉は、当時大人であった私も深くうなづくものでした。今の中学生は、制服についてどう思っているのか。何かの機会で、今度聞いてみたい気がしました。

須藤昌英

11月11日(金)3学年期末テスト

○今日と来週の月曜日は、3年生のみ2学期の期末テストを行います。今日は、国語、理科、英語の3教科、月曜日は社会と数学の2教科です。

○なぜ3学年だけはやく行うのかは2つの理由があります。一つ目は、高校入試の際に中学校が高等学校へ提出する「調査書(生徒の3年間の生活及び学習の記録)」を作成するために、3学年の学習評定を確定することが必要になります。1及び2学年の学習評定はすでに確定していますが、3学年は1学期及び2学期の学習の様子を総合的に勘案します。そしてまず、そのもとになる「保護者連絡票」を作成し、本人及び保護者に内容を確認してもらった上で、正式な「調査書」を年開けまでに作成します。

○もう一つの理由は、特に私立高校の場合、その学校独自の「推薦制度(第一志望または第二志望以下もある)」があり、その推薦制度の条件に志望した生徒の成績が見合っているかを、来月から中学校の教員が高等学校へ出向き、「入試相談」を行います。この際に、先ほどと同様に、1及び2学年の成績に加え、3学年の1学期及び2学期の評定が必要になってきます。もしこの「入試相談」で、高等学校側がその生徒が基準を満たしていることを認めれば、その生徒は願書などを出す時に、「○○推薦」を利用した出願が認められます。一番早い出願は、12月から「茨城県私立高等学校」となり、その後、「千葉県」「東京都」「埼玉県」と続きます。

○生徒の皆さんには、これまで努力した成果があらわれることを願っています。

須藤昌英

11月10日(木)「超・進化論」

○日曜日の夜9時からの「NHKスペシャル」は、政治・経済から文化、大きな事件・事故の検証分析など、多様なテーマを新しい視点から学べるので、毎週視聴しています。

○特に自然科学に関する内容は、一番興味深く、先週は「超・進化論」として、これまで見ることができなかった生き物たちの驚くべき世界を、映像化していました。植物がまるでおしゃべりするかのようにコミュニケーションをしている様子や、幼虫からまるで違う成虫の姿へと大変身するサナギの中の透視映像は、世界で初めて撮影されたものでした。

○この番組の主旨は、「生き物たちの営みの大半は、私たち人間には見えていない」ということと、「生き物たちは、人間とは違うやり方で世界をとらえている」ということでした。人間の目線から脱却して、「生き物たちが感じているもうひとつの世界に近づきたい」というアプローチでした。

○これまでの進化論の中心的な存在であったダーウィンは、その著書「種の起源」の中で、「唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」と主張していますが、これからはすべての生き物は自分の種の保存だけを目的に争って生きているという解釈になります。

○しかし生き物たちは、厳しい生存競争を繰り広げる一方で、種を超えて複雑につながり合い、助け合って生きているというのです。「人間は最も進化した生き物だ」という思いこみをやめて、地球を支える「生物多様性の本当の姿」が今後明らかになってくるでしょう。

○具体例として2つが印象に残りました。まず植物の「感覚」とも言うべき、周りの環境を感知する能力として、虫が葉をかじる音に対して、植物が防御の反応を起こしているという事実です。植物は人間が持つ目や耳のような感覚器官を持っているわけではないため、私たちは彼らの能力を過小評価してしまいがちです。目も耳もなく、動くこともない彼らは、「ただ黙って立っているだけの、鈍感な存在」とも思ってしまいがちです。しかし最先端の研究者たちからすると、むしろ逆で、植物は動けないがゆえに、周囲のあらゆる環境の変化を、時に動物以上に敏感に感じ取って対応している可能性があるというのです。

○もう一つが、森の地下には、木と木をつなぐ巨大な菌のネットワークが存在しているという事実です。この目に見えない地下でのつながりは、遺伝子解析技術によって明らかになってきており。数十メートル離れた植物どうしが、同じ菌糸(細い糸状の菌)のネットワークでつながっているようです。加えて植物が光合成で得た養分が、その菌糸のネットワークを介して、他の植物へと送られているという研究結果が発表されていました。

○これまで暗い森の中で生きることが難しいはずの小さな幼木が、どうして成長できるのかや、広葉樹と針葉樹の共栄については、謎の部分が多かったのですが、大木の地下で育まれた菌糸のネットワークにつながり、そのネットワークを通して小さな木に栄養を送ったり、冬場に葉を落とす広葉樹に針葉樹が栄養を提供したりしていることがわかり、その謎が解明されつつあるようです。

○「食う・食われる」だけではない、このような植物の「支え合いの世界」のように、お互いに助け合って生きていることが「超・進化論」であるならば、我々人間も争うのではなく、一緒に生きていくことをもっと意識すべきだと視終わった後に感じました。

須藤昌英

11月9日(水)宇宙の神秘

 

○昨晩の皆既月食は、雲も少なく自宅からもよく見られました。通常は太陽の光を反射して明るく見える月ですが、地球の影に入るとその姿が当然見えなくなります。

○そのような知識をもって観察することも大切ですが、それ以上に宇宙の雄大さ、美しさ、神秘性を感じることができます。よく「天体ショー」などと言われますが、少し違和感を感じます。宇宙や自然は決して人間のために存在しているわけではなく、人間がその空間を「間借り」して生きていると思うからです。

○地球上の干潮や満潮などの潮のみちひきの現象は、もともと月の引力によるものです。中学生の頃、月も地球に引っ張られ、地球も月に引っ張られていると教わったとき、そのイメージをふくらますためによく月を眺めていたのを思い出しました。生徒など若い頃の探究心は大切にしてあげたいです。

須藤昌英

 

11月8日(火)秋の収穫(サツマイモほり)

〇秋の味覚の代表格の一つにサツマイモがあります。昨日の午後、富勢東小学校の児童が来校し、あすなろ学級の生徒と一緒に、「紅はるか」と「紅あずま」の芋ほりをしました。予想以上に大きな芋もあったので、小学生ではなかなか抜けずに、中学生が活躍しました。

〇芋ほりで大切なことは、いきなりスコップを土に差し込まないことです。スポッと引き抜くためにも、掘り起こす時は少し広い範囲で周りの土を手などで柔らかく崩しておきます。この時に土を触る感覚を子どもたちは楽しんでいました。

〇芋の他には、たくさんのツルが残りましたので、乾燥させてクリスマス用のリースを作ります。

須藤昌英

 

 

11月7日(月)柏市技術・家庭科作品展

〇一昨日と昨日、さわやかちば県民プラザにて、柏市技術・家庭科作品展が行われ、本校から16点の作品を出品しました。

〇県民プラザの隣は、県立柏の葉公園ですので、久しぶりに見学後に公園内を散策しました。県民プラザも柏の葉公園も、前任校の西原中の学区内にありありましたので、在任当時はよく行っていました。この時期は木々の紅葉も進み、バラ園では色々な種類のバラが、香りの高さを競っていました。

〇作品展では生徒たちの造形美、公園では自然美を感じることができました。今日は「立冬」です。冬の足跡が近づいています。

須藤昌英

 

11月4日(金)文化の日に「平和」について考える

〇昨日は朝から澄み渡る青空が広がり、暑くも寒くもない過ごしやすい一日でした。「このような気候が一年中続けば・・」などと思わず思ってしまいます。

〇ところがニュースでは、北朝鮮がミサイルをこれまで以上に危険な状態で発射し、日本、韓国、アメリカへの対抗意識をましているとの見方が強まっています。今年の2月からの継続しているウクライナとロシアの争いは、まだ遠い大陸の話と関心を寄せながらもそこまで緊迫感はありませんでした。しかし実際には連日、市街地にミサイルが着弾し、住居やインフラが破壊され、市民の悲痛な表情が報道されています。

〇この北朝鮮の動きや中国と台湾間でのキナ臭い関係は、日本の近海での話であり、その危機感が日本国政府が防衛費を増大させることにつながっている事実は、私たちの生活に直結してきます。政府与党内では、「北大西洋条約機構(NATO)諸国が国防費予算をGDPの 2%以上とすることを目指していることを念頭に、日本でも防衛費を5年以内にGDP比2%以上とすること」を求める声が強まっているようです。2022年度当初予算で防衛費はGDP比1%の5.4兆円でした。これを5年間でGDP比2%まで引き上げるには、単純計算で毎年約1兆円程度ずつ増額していくことが必要となるそうです。

〇私は2月からの8カ月間、「教員としてこの状況から中学生に何を伝えていけばよいか」をずっと考えています。夏ごろにある調査から、日本の若者の7割以上が、「日本の防衛力を強化することに賛成している」と知ったとき、正直「これでいいのか」と呆然としました。

〇私が教員になった昭和の終わり頃には、まだ先輩の先生方の中には、「教え子を戦場に送らない」ことを常に念頭におき、絶対非戦の考えを中心に、「民主主義の精神を生徒達に伝えたい」と強く願っている方がいました。しかしその後、平成の30年間と令和の4年間が過ぎ、そのような意識をもつ教員は私も含め皆無といってよいほどです。

〇もちろん歴史的・政治的なイデオロギーを生徒に教え込むというのではなく、もっと身近な日頃の生活の中で、他人を排除したり仲違いすることの延長が、大きな戦争につながるということを考えさせることは必要だと思います。少なくとも、「やられたらやり返す」「やられる前にやる」などのような短絡的な考えではなく、お互いが今の問題に向き合い、相手の話に耳を傾け、どうしていったらよいかの話し合いを継続していく姿勢をもってもらいたいのです。

〇昨日は「文化の日」でしたが、1948年 (昭和23年) に、「自由と平和を愛し、文化を進める日」として国が制定した国民の祝日です。この日は、1946年 (昭和21年) に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年 (昭和23年) に公布・施行された祝日法で「文化の日」と定められました。

〇「文化」は英語で表すと、「カルチャー:culture」ですが、それは「耕す」が語源であり、音楽、美術、書画、映像などの芸術により、人間の心を豊かにしてくれます。しかし、その前提は、「自由と平和を尊重する」世の中でなくてはなりません。自宅近くの手賀沼や北柏ふるさと公園を散歩しながら、そんなことを思いました。

須藤昌英

(手賀沼と青空に浮かぶうろこ雲)

11月3日(木)頑張れ!酒井選手(サッカーワールドカップ)

〇先日の1日に、今月中東のカタールで行われる「FIFAワールドカップカタール2022」の日本代表メンバーに、本校卒業生の酒井宏樹選手(現浦和レッズ所属)が選ばれました(3度目)。翌日の千葉日報には、本校のサッカー部と若いころ一緒のチームでプレーしていた郡司先生(保健体育)のインタビューが掲載されました。

〇酒井選手は1990年生まれの32歳、平成18年に富勢中を卒業しています。当時の卒業アルバムには、学ランを着て満面の笑顔の酒井選手が掲載されています。卒業後柏レイソルをはじめ、サイドバックとして、これまで数多くの日本や海外のチームで活躍しています。

〇11月20日が開幕ですので、富勢地域及び全校で応援していきましょう。

須藤昌英

 

11月2日(水)来年度の合唱コンクールについて

〇昨日の合唱コンクールは、柏市民文化会館大ホールで午前中にプログラムを詰め込み、保護者の方々には学年入れ替えで鑑賞していただきました。「お知らせ」には、感想を掲載しています。

〇来年度の合唱コンクールですが、現時点でまだ会場である柏市民文化会館大ホールの予約が確定していません。例年明日の「11月3日文化の日」の前後は、他の団体も使用することが多く、令和5年11月1日は、抽選になる可能性が高いです。

〇9月の体育祭後、約1か月半程度の練習期間が最低でも必要ですので、この時期に行うことが多いのですが、本校も今日から「三学年の三者面談」が始まりますので、11月中旬に合唱コンクールを設定することは、進路指導(進路事務)の日程に影響があるので、難しい状況です。

〇もし、来年度11月の初旬に柏市民文化会館大ホールの予約が取れない場合には、学校の体育館で開催するしかありません。抽選結果は今月中にわかりますが、何とか当選するように願っています。

須藤昌英

(昨日の朝、柏市民文化会館に集合した生徒たち)

11月1日(火)令和4年度合唱コンクール

〇本日の午前中に、3年ぶりの合唱コンクールが、柏市民文化会館大ホールで行われます。生徒たちは現地に9時までに集合します。途中経過を少しずつお知らせしていきます。

   【結果速報】                         1学年 優良賞1組 優秀賞3組                2学年 優良賞1組 優秀賞5組                3学年 優秀賞4組 全校最優秀賞1組

ご来場いただき、ありがとうございました。

須藤昌英