校長雑感ブログ

11月16日(水)初めての感染で思ったこと

〇実は先週の火曜日の夜に自宅で発熱し、その晩にコロナの陽性が発覚、次の日から昨日までの7日間自宅で療養していました。今朝から勤務に復帰しました。この間この「校長雑感ブログ」も自宅から更新していました。

〇家族の中で最初に、87歳の母が喉の痛みを訴え、咳をし始めたので、家の中で生活する動線をわけるなどの警戒をしていました。ところがその母はその後発熱はせず、回復に向かいました。それと代わるように、私と妻が喉に違和感を覚え、咳が始まったのちその晩のうちに発熱しました。夜は発熱外来は受け付けしてもらえず、薬局で抗原検査キッドを購入して、すぐに「陽性」が判明しました。コロナそのものに対する薬は手に入りませんので、喉、咳、鼻水への処方箋を服用しつつ、幸い食欲はありましたので、お粥を中心に食事はとれました。

〇健康な時には気づきにくいですが、生きる上でいかに「呼吸」が大切かということがこの療養で身にしみました。高熱や咳が出ているときも、無意識に呼吸はしていますが、そういうときこそ少し呼吸に意識を向けて、まずはゆっくりと身体中の息を吐き出しますと、その反動で新しい空気が自然と入ってきます。呼吸が深くなると精神的な不安も少し和らぎます。

〇よく病院の診察時などでも、まずは「吸って」、次に「吐いて」の順で医師から指示されますが、本当は順番が逆で、しっかりと「吐く」と、自然と「吸える」のか?と思いました。咳止めなどの処方箋も確かに有効ですが、局所的ではなく、身体全体をケアし、本来もっている「自然治癒力」を最大限に引き出すには、呼吸を整えることが一番簡単にできることだ!と感じました。

〇そしてこれは人間関係も同じで、まずは自分から相手に何かを「Give(与える)」ことから、それによって相手から何かを「Get(得る)」させてもらうような関係が理想かもしれません。なぜ呼吸から円滑な人間関係へと考えたのかは自分でも不思議ですが、身体がつらいと普段とは違う思考過程になるようです。

〇最後に心配なのは、私のような年齢の高い者ではなく、若者は重症化リスクは高くないものの、「軽症」で済んでも後遺症が続く方が増えていると聞くことです。後遺症は嗅覚・味覚障害や強い倦怠感が多く、中には発熱や呼吸困難など日常生活に支障をきたしているという相談事例も増えているようです。私の経験からも、「もしかして自らが感染者かもしれない・・」という意識を持って、他人に感染させないように行動することの大切さを再認識しました。

須藤昌英